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「だから」の敬語表現・だからの使い方と例文・別の敬語表現例

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「だから」を敬語表現にすると?

接続詞のなかでも、原因や理由を表す言葉としてよく使われる「だから」は、ふだんからよく使いますが、目上の人と話するときに使用しても良い言葉なのでしょうか。今回は「だから」の敬語表現や使うときの注意点などをご紹介します。

まずは「だから」の敬語表現についてです。「だから」は年下、もしくは同期に対しては使えますが、目上の人、上司などに対してはあまり向いてはいません。ではどのような表現が良いのでしょう。

「だから」の敬語表現に向いているのは「ですから」です。これはあくまで口語の場合ですが、目上の人や上司に対しては「ですから」を使うと良いでしょう。ちなみに「だから」は接続詞であるため本来敬語はありません。そのため、より丁寧に言うにはどうしたら良いか、の答えだと考えてください。

「だから」の使い方

ここからは「だから」の敬語での使い方について見ていきます。話すときに使えるものと、書くときに使えるものは異なってくるので、その点には特に注意しましょう。

敬語の種類

先ほどもあったように、接続詞に尊敬語や謙譲語、丁寧語はありません。そのため「だから」にとって代わる敬語はないです。ただシーンによって話すときにふさわしい言葉、書くときにふさわしい言葉はあるので、その違いはマスターしておくと良いでしょう。

使い方

目上の人や上司と話す場合は「です(ます)から」や「です(ます)ので」などを使いましょう。例えば「こちらはやっておきますので任せてください」のように使います。

また目上の人や上司だけでなく、公に対して伝え場合も同じように言います。例えば「これ以上は危険ですので立ち入らないでください」などのような警告でも使うことができます。

敬語というと自分より年齢や地位が上の人に対して使うイメージがありますが、広くさまざまな人に伝える場合にも使います。そのような際には「だから」の代わりに「です(ます)から」や「です(ます)ので」を使ってていねいに伝えるようにしましょう。

メールでの使い方

「だから」は接続詞であるということを繰り返し確認していますが、メールにおいてそもそも接続詞は多用しないほうが好ましいです。なぜなら読みにくくなってしまうからです。

「して」「ため」に代表される接続助詞もあまり使わないほうがいいです。これはが長くなってしまい、やはり読みにくくなってしまいます。そのためメールを打った後は省ける接続詞・接続助詞がないか推敲しましょう。

推敲したうえでやはりここだけには「だから」のニュアンスがある言葉を使いたいとなったときには「ので」をおすすめします。しかし接続詞がなくても短文を組み合わせてメールの文章は作れるので、なるべくは使わないようにしましょう。

文章での書き方

文章で書く場合は、メールのときと同じように「ので」がおすすめです。また「によって」や「であるため」なども使うことができます。

注意点としては、「だから」は文頭に持ってきて使うことも文と文をつなげて一文にするために使うこともできますが、「ので」「によって」「であるため」などは文頭に持ってくることはできません。意味としてはあまり違いなく使えますが、文法上使いどきは判断する必要があります。

書き言葉での使い方

書き言葉の場合は、少し堅苦しいと感じる表現も使えます。例えば「ゆえに」「したがって」などふだん話すときには使わない言葉は文章を書く際に使いましょう。

書き言葉に関しては話すときと比べて相手が見えません。そのため一文が長くなってしまったり、「だから」に代わる接続詞を多用していたりすると伝わらないことも考えられます。そういったことも考えて「ゆえに」や「したがって」を使って簡潔に文章にするようにしましょう。

「だから」の敬語表現を使った例文

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まずは「です(ます)ので」「です(ます)から」を使った例文から見ていきます。「これから天候が悪くなるようですので、気を付けてお帰りください」。これは「ですので」が「だから」と同じ役割をしていて、「ですので」のあとに伝えたいこと、前には理由という構造になっています。

続いて「であるため」を使った例文をご紹介します。「彼は骨折をして入院中であるため、明日の集まりには出席できません」。これも「であるため」のあとに伝えたいこと、前の理由という文章構造になっています。

最後に「したがって」を使った例文を見てみましょう。「部長は今日休みだ。したがって今日中に確認をもらうことはできない」。これも上2つと同じ文章構造になっています。1つ異なる点は「したがって」は文中で使えないということです。理由と伝えたいことを一文にすることはできず、一度区切って文頭に使わなければなりません。

「だから」と意味が同じ別の敬語表現例

ここでは「だから」と同じ意味を持つ敬語表現のできる別の言葉をご紹介します。使い方で多く見てきましたがまずは口語として使えるものとして「です(ます)ので」「です(ます)から」。口語としても書き言葉としても使えるものとして「ので」「であるため」「によって」「そのため」。書き言葉として「ゆえに」「したがって」などが挙げられます。

意味としてはどれも「だから」のニュアンスを持っていますが、使うときに文頭に使っても良いかどうかが気を付けなければならないポイントです。ここで紹介した多くは文と文を一文につなげる役割を担います。書き言葉として挙げたものは文頭に使ってもかまいません。同じニュアンスを持つ接続(助)詞だからといって使い方も同じだとは限らないので注意しましょう。

「だから」以外の接続詞の敬語

「だから」以外の接続詞でとても万能な言葉として「なので」があります。これは言葉としてもやわらかく本当によく使われるのですが、かなり気を付けけなければ危険な言葉です。ここでは「なので」について詳しく見ていきましょう。

「なので」は注意!

まず「なので」という言葉の構造についてですが、断定を表す「だ」を活用したものと「ので」がくっついた言葉になります。分解するとわかるように敬意を表す言葉が含まれていないため、目上の人には使えません。

また文法上「なので」は接続詞ではありません。そのため文頭に使うことはできません。例えば「私は明日東京に出張に行かなければなりません。なのでこの件はお任せしてもいいですか」などのように、文頭に使われているものをよく見たり聞いたりしますが、これは間違った使い方です。

正しくは「天気予報によると明日は晴れなので、傘は必要ありません」のように文と文をつなげるために使うようにしましょう。

ふだんから気軽に使いがちな「なので」ですが、よく見ると間違った使い方をされていることが多いです。目上の人には使えないことと文頭には使えないことをしっかりと覚えて間違った使い方をしないようにしましょう。

周りは間違えていても自分は正しく

今回は「だから」の敬語表現や使い方についてご紹介しました。日本語は本当に難しく、こうやって「だから」という接続詞1つとっても、使う相手やシーンによって気を付けなければならないことが多くあります。きっちりと正しい日本語を使えている人は多くいないと言いますが、1つずつで構わないので意識して正しく使えるようになりましょう。

とくにビジネスシーンなど大人と接する場合は、わかる人には間違っていることがわかります。たった一度の言葉の使い方の間違いでも気にする人にとっては印象に残ります。

多くの人が間違った使い方をしているなかで、自分だけきちんと使えていればそれだけで良い印象を持ってくれる人もいます。何気ない小さなことでも気を付けるようにしましょう。

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