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敬語「お日にち」の意味
「次のご予約のお日にちはいかがなさいますか」「同窓会を開こうと思っています。できるだけ多くの人が集まることができる日に開催しますので、皆さま空いているお日にちを教えていただけますか」などの使い方をします。
敬語「お日にち」の使い方
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「尊敬語」は相手の行動や相手の持ち物などを丁寧に言う時に使う言葉です。「お日にち」は相手の時間を相手の持ち物と考え、尊敬語の形で敬語にした表現になっています。
「お茶会を開こうと思っています」「いつですか」「まだ決まっていませんが、参加して欲しいです」「ぜひ行きたいです。お日にちが決まったら教えてください」などの使い方をします。
敬語の種類
「ご予約のお日にちはどうなさいますか」に対して「お日にちは、そうですね。3日にします」というのは間違った敬語にあたります。「日にちは、そうですね。3日にします」が正しい敬語表現になります。
使い方
「ご予約のお日にちが近くなってまいりましたのでご連絡いたしました。3月3日でお伺いしておりますが、ご予定に変更がございませんでしょうか」、「6月で開いているお日にちを教えていただけませんか。みんなで集まろうと思っているんです」などの使い方をします。
敬語「お日にち」の例文
「ご予約のお日にちはいかがなさいますか」「お日にちは、15日にします」は、「日にちは15日にします」と言うべきです。
「同窓会のお日にちが決まりました」「飲み会のお日にちが決まりました」は正しい敬語になります。「同窓会の日にち」「飲み会の日にち」は自分の予定でもありますが、相手の予定でもあるため「お日にち」という尊敬語を使って問題ありません。
「お日にち」の別の敬語表現例
空いているお日にちを教えていただきたい
複数の人に集まってもらわなくてはならない集会などを開くときなどには、事前に参加者の空いている日を聞いて回ってから集会の日程を決めることがあります。そのような場面ではよく「開いているお日にちを教えていただきたいのですが」などの敬語が使われます。
「歓迎会を開く予定です。できるだけ多くの人に参加していただきたいので、6月の空いているお日にちを教えていただけますでしょうか」などの使い方をします。
ご予約のお日にちが近くなって参りましたので
「同窓会のお日にちが近づいてまいりましたのでご連絡いたしました。先だってお伝えしていたとおり6月24日に開催いたします。お会いできるのを楽しみにしています」などの使い方をします。
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ご希望のお日にちは
「それでは面接の日程を決めさせていただきたいと思います。ご希望のお日にちはありますか」、「次のご予約を今お決めいただきたいのですが、ご希望のお日にちはございますか」などの使い方をします。
「お日にち」の間違った使い方
「6月の予定を教えてください」「空いているお日にちは10日と15日だけです」は、間違った敬語表現です。「空いている日は」が正しい表現になります。
ただし「担当させていただきます田中です。貴殿の面接のお日にちは6月24日に決まりました」などは、「面接の日程」は担当者の予定でもありますが、相手の予定でもあるため正しい敬語表現です。
敬語「お日にち」の類語の敬語
お時間
「ご相談したいことがあるのですが、今お時間よろしいでしょうか」「少しだけ、お時間よろしいですか。アンケートにご協力をお願いいたします」「ご連絡ありがとうございます。今後の流れをご説明したいのですが今お時間よろしいでしょうか」などの使い方をします。
お暇
「おもしろい本ですので、お暇な時間があれば読んでみてください」「8月にお暇な日はありませんか。飲みに行きましょう」「見たい映画があるんですが、もしお暇なら一緒に行きませんか」などの使い方をします。
「お暇」には、「無理にそのために時間を作ってもらう必要はない」というニュアンスがあります。
ご予定
「6月24日に同窓会を開きます。ぜひ参加いただきたいのですがご予定はいかがでしょうか」「今日、仕事が終わった後予定はありますか」などの使い方をします。
ご都合
「6月24日に同窓会を開こうと思っているのですが、先生のご都合いかがでしょうか。このお日にちではご都合が悪いようでしたら、別の日にいたします」、「歓迎会ですが他のメンバーはいつでもいいそうですので、開催日程は部長のご都合に合わせます。ご都合のよいお日にちを教えていただけますか」などの使い方をします。
予定を聞く場面でよく使う敬語表現
「お忙しいとは存じますが」「ご多忙のところ恐れ入ります」などです。これらはクッション言葉と呼ばれています。これらの使い方をご紹介します。
お忙しいとは存じますが
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「お忙しいとは存じますが、セミナーにご参加いただけませんでしょうか。こちらのお日にちに開催いたします」、「同窓会を開こうと思っています。お忙しいとは存じますが皆さまぜひご参加ください」などの使い方をします。
時間を割く
「お話ししたいことがあります。少しお時間を割いていただけませんか」などの使い方をします。
ご多忙のところ
「ご多忙のところ恐れ入ります。3月10日に全社会議を行います。皆さまご参加くださいますようお願いいたします」「3月3日に、社内の交流を深めるために食事会を開催します。ご多忙とは存じますが、皆さまぜひご参加くださいませ」などの使い方をします。
恐れ入ります
「恐れ入ります」は、「感謝の気持ち」や「申し訳ないという気持ち」を表す言葉です。
「恐れ入ります。次のご予約のお日にちはいつになさいますか」「恐れ入ります。少しお時間宜しいでしょうか」などの使い方をします。
「お日にち」と「ご予定」の違い
「ご予定」は、「日程」を指す場合もありますし「相手の都合」を表す場合にも使います。「明日のご予定は」「クリスマスのご予定はお決まりですか」などの使い方をします。
「お日にち」という表現は「予定」の中の「日程」を詰めたいという場面で使います。「食事会の予定を決めておきたいのですが、お日にちはいつがいいですか」などの使い方をします。
「お日にち」と「ご都合」の違い
「飲み会を開こうと思っているのですが、ご都合はいかがですか」は、「飲み会」と「他の予定との折り合わせ」は良いか悪いか、を聞いています。
「お日にち」は「日にち」の尊敬語ですので、この言葉で「他の予定との折り合わせ」について相手に尋ねることはできません。
「お日にち」の敬語表現を使いこなそう!
「ご予約のお日にちはいかがいたしましょうか」「同窓会を開くので、6月の空いているお日にちを教えていただけますか」などの使い方をします。
「お日にち」は尊敬語のため自分の予定には使いません。「予約させていただいているお日にちの変更をお願いしたいのですが」は間違った敬語表現です。「日にちの変更を」と言うのが正しいです。
「お日にち」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。