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「ないです」の敬語表現・ないですの使い方と例文・別の敬語表現

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「ないです」を敬語表現にすると?

「ないです」は漢字にすると「無いです」となり、「無い」ことを表す敬語表現になります。「ないです」自体も敬語表現ではありますが、ビジネスシーンなどのきちんとした場で用いる敬語表現としては、少し丁寧さに欠ける印象があります。そのため、ビジネスシーンなどでも問題なく使える「ないです」の敬語表現を学んでおきましょう。

ありません

「ないです」は「無い」に「です」を付けた敬語表現ですが、「ありません」は「有る」に「ます」の否定形「ません」を付けた敬語表現になります。「ないです」と「ありません」は同じことを意味していますが、使用している言葉が真逆という、面白い関係性になっています。

「ないです」は単刀直入に、「無い」を示す敬語表現です。一方の「ありません」は「有る」ことを否定した敬語表現で、それは言い方を換えれば「無い」になります。同じ意味だが表現の仕方が違う、ということです。

また、「ないです」よりも「ありません」の方が、敬語としては丁寧さがある印象を受けます。つまり、「ありません」の方がビジネスシーンで使用することに向くということです。「ないです」も敬語表現なので使用することに問題はありませんが、少々フランクな印象があることから、お客様や取引先などの社外の人には「ないです」の使用は避けた方が良いと言えます。

ございません

「ございません」は、「ございます」を否定形にした敬語表現です。「ございます」は「あります」をより丁寧にした言葉で、「ございません」も「ありません」をより丁寧にした言葉になります。すなわち、「ないです」よりも丁寧な「ありません」をより丁寧にした敬語表現が「ございません」ということです。

左から「ない・ないです・ありません・ございません」の順番で、丁寧さが高くなります。つまり、右側になるほど丁寧さが高いため、「ないです」の敬語表現として一番丁寧な言葉遣いは「ございません」です。とても丁寧と言っても、「ございません」は「ないです」や「ありません」と同じく丁寧語に属します。つまり、誰に対しても使える敬語表現ということです。

しかしながら、多くは目上の相手に使用されます。ビジネスシーンでは一般的な「ないです」の敬語表現として扱われており、お客様などに対して用いることが多いそうです。

「ないです」の敬語表現はどう使う?

「ないです・ありません・ございません」は、いずれも「無い」ことを表す敬語表現です。しかしながら、意味合いとして持つ丁寧さの違いがあるため、使い方にも多少の違いが存在しています。それでは、「ないです」の敬語表現の使い方をご紹介していきます。

敬語の種類

敬語の種類は、大きく分けて3つあります。1つは尊敬語と呼ばれる敬語で、目上の言動・様子・意見などを立てる表現を使います。同輩や目下の人には使用せず、目上のことを表す時にだけ使用します。

2つ目は謙譲語と呼ばれる敬語で、目上に対して自分の言動・様子・意見などを示す時に使います。自分は下だと示すことで相手を上にする、という謙る表現を用います。尊敬語と同様に、目上に対してのみ使用できます。

3つ目は丁寧語も呼ばれる敬語で、日常語や平語と言われる敬語ではない普段使用される言葉を丁寧な表現にしたものです。日常語を丁寧にしたというだけで、基本的には敬意が込められているわけではないことから、目上・同輩・目下などの立場を問わず、誰に対しても使用することができます。「ないです」の敬語表現「ありません・ございません」は、丁寧語に属しています。

使い方

「ないです」の敬語表現「ありません」と「ございません」は、両者とも丁寧語という敬語分類に属します。丁寧語は誰に対しても使用することができるため、使い方に関しては難しいことはないと言えます。1つ覚えておきたいことは、「ございません」が一番丁寧な敬語表現であることです。

「ありません」も「ございません」と同様、「ないです」の敬語表現になります。また、「ないです」自体も敬語表現にあたります。しかしながら、これら3つの敬語表現の中で一番丁寧な表現になるのは「ございません」です。つまり、お客様などの失礼な印象を与えてはならない相手に対しては「ございません」が無難です。

社内の上司に対してであれば、仕事仲間として、それでも目上なので敬語は忘れずに「ありません」を使っても良いでしょう。社外の相手は仲間ではなく、ビジネスとして丁寧に接する必要があるため、「ございません」を使う方が無難とされています。

メールでの使い方

メールにおいては、話し言葉の印象が強い「ないです」は使用しない方が良いでしょう。「ありません」や「ございません」は話し言葉としても書き言葉としても使える印象があるため、メールという文面の中で「ないです」を伝えたい時には、「ありません」か「ございません」を使った方が良いと言えます。

社内の上司に対しては「ありません」でも問題はないとされますが、社外のお客様・取引先・利用者様などの相手に対しては、丁寧な表現でビジネスシーンでは無難な敬語とされている「ございません」を用いましょう。

「ないです」を敬語にした時の例文!状況別にご紹介

「ないです」は「無い」の意味ですが、この言葉を使う状況はいくつか存在しています。参考になるように、状況別で例文をご紹介していきます。

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物が無い時

「ありません」を使った場合は、「赤色のペンキがありません」などの使い方をすることができます。「ございません」を使った場合は、「青色のペンキがございません」などの形で使用することができます。

聞いた感じの印象ですが、「ありません」の方が「自分が求めているものが無い」の印象があります。「ございません」は「相手が求めているものが無い」ことを伝えている印象がありますが、言葉としての意味(そのものが無い)はどちらも同じです。

否定する時

「ありません」を使って否定する場合は、「よく似ていますがプラスチックではありません」などの文を作ることができます。「ございません」を使って否定する時には、「彼は私の部下ではございません」などの文で伝えたい内容を示すことができます。

「否定」という行為は、「相手の思考など」を「それは違う」とすることです。つまり、否定される側の気分は良いものとは言えませんので、否定行為は良いことにはなりません。そのため、言葉遣いには気を付ける必要があります。

否定する場合、より丁寧な「ございません」を使う文の方が冷たい印象を与えます。「ありません」も同じように否定していますが、否定の意味で「ないです」を敬語で伝えたい時には、「ありません」の方が印象としてはやわらかいです。しかしながら、ビジネスシーンでは「ございません」が一般的なので、「ございません」を使用することの方が多いです。

謙遜する時

謙遜は、「良い評価を受けたことに対して、そんな良い評価をもらえるようなことはない」という傲り高ぶらない低姿勢さを意味します。

「ありません」を使って謙遜する時は、「そんなことありません」や「とんでもありません」などの形で表現されます。語尾に「よ」を付けた「そんなことありませんよ」の形にして、印象をやわらかくする人もいます。また、自分ではなく他者のことに関した否定を示す時にも「そんなことありませんよ」が用いられることもあります。問題となるのは、言葉遣いというよりも、言い方でしょう。

「ございません」を使って謙遜する時は、「そんなことはございません」や「とんでもございません」などの形になります。「とんでもない」は「全く違う・滅相もない」の意味を持ち、強く否定する意味がありますので、使い時には注意が必要です。また、「そんなことありません・とんでもありません」と同様に、言い方がポイントです。

逆に「有る」ことを表現する時は?反対語について!

「ないです」の敬語表現「ありません・ございません」を反対語にして、逆の意味を伝えたい時の使い方も見ておきましょう。

物が有る時

「ありません」の反対語「あります」を使って「物が有ること」を示す時には、「使いやすい修正ペンがあります」などの文になります。「ございません」の反対語「ございます」を使った場合は、「センチの長い定規がございます」などの形で「物が有ること」を伝えることができます。

否定しない時

「あります」を使う場合は、「一理あります」などの例文があります。「ございます」には、「そうでございます」などの使い方をします。

別の言葉を使って「ないです」を敬語で表現すると?

「ないです」の意味は、別の言葉でも表現することができます。しかしながら、ビジネスシーン向きの言い換えはあまりないため、そのことを踏まえた上でお伝えしていきます。

「物が無い」意味の場合

「物がないです」の類語として挙げられるのは、「足りません・見当たりません・存在していません」などです。「足りません」は「それは有るが数が十分ではない」ことを意味しているので、「物が十分にないです」の言い換えとして使えます。「見当たりません」は「見るところにない」の意味で、「存在していない」ことを意味します。「存在していません」はそのままの意味で、「無い」ことを表す言葉です。

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「否定する」意味の場合

「否定する」の意味で「ないです」を使う時(そんなことないですの形になることが多い)の類語になるのは、「違います・異なります・認められません・受け入れられません・否定します」などです。いずれも強い物言いになるため、ビジネスシーンでは使用しない方が無難と言えますが、類語として挙げておきます。

「謙遜する」意味の場合

「ないです」を謙遜の意味で使う時には、「大げさです・そこまでのことはしていません・いえいえそんなことは」などの言葉を、類語として言い換えに用いることができます。「大げさです」は少々強い物言いであり、強い言い方をしない場合はフランクになってしまうため、ビジネスシーンには不向きでしょう。「いえいえそんな」を使った、やんわりと否定する文が無難です。

状況に合った「ないです」の敬語表現を使おう!

「ないです」の敬語表現には、「ありません」と「ございません」があります。いずれも丁寧語にあたりますが、「ございません」はとても丁寧な言葉として扱われているため、言葉遣い・敬語を要するビジネスシーンでは「ないです」を「ございません」で表した方が良いでしょう。社内の上司などには「ありません」でも問題ないこともありますが、きちんとすべき場においては「ございません」が適します。

状況に応じて、「ないです」の敬語表現を使い分けましょう。

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