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「覚えていますか」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「覚えていますか」の敬語表現

「覚えていますか」は「覚えているか」の丁寧語の形での敬語表現です。

「中学のころよく一緒にこの道を歩いたのを覚えていますか」「先週、書類をまとめておいて欲しいとお願いしたのですが覚えていますか」「取引先の担当者の名前を覚えていますか」「資料をどこに置いたか覚えていますか」などの使い方をします。

尊敬語

「覚えていますか」は尊敬語の形で敬語にすると「覚えていらっしゃいますか」になります。

「取引先の担当者の名前を失念してしまったのですが、先輩は覚えていらっしゃいますか」「電話番号を覚えていらっしゃいますか」などの使い方をします。

「覚えていますか」よりも「覚えていらっしゃいますか」の方が丁寧な表現になります。

「覚えていますか」の敬語表現での使い方

「覚えていますか」は「覚えているか」の丁寧語の形での敬語表現。敬語には「謙譲語」「尊敬語」「丁寧語」があります。謙譲語、尊敬語は丁寧語よりも丁重な表現だとされています。

「覚えているか」の尊敬語を尊敬語の形で敬語にすると「覚えていらっしゃいますか」になります。「これから任せようと思っている仕事の内容は、前に一度教えたようにも思うのですが覚えていますか。まだなら今教えます」「取引先の担当者の名前を覚えていらっしゃいますか」などの使い方をします。

敬語の種類

「覚えていますか」は「覚えているか」の丁寧語の形での敬語表現です。尊敬語の形で敬語にすると「覚えていらっしゃいますか」になります。「覚えているか」は相手の状態を尋ねる言葉であるため、謙譲語にはしません。

使い方

相手に何かを覚えているか確認したいときに使います。「書類をどこに置いたか覚えていますか」「この前行った店、美味しかったのでもう一度行きたいのですが名前を覚えていらっしゃいますか」などの使い方をします。

「先週書類の整理をお願いしたのですが覚えていますか」「メールに画像を添付してくださいとお伝えしていたことを覚えていますか」のように、おそらく相手は忘れているだろうと考えられる場面で「覚えていますか」と聞くと責めるようなニュアンスが強くなります。

そのような場面では「先週お願いした書類の整理、終わったら教えてください」「お手数ですが、急ぎ必要ですので画像を送っていただけますか」など、言い方を工夫すると親切です。

「覚えていますか」の敬語表現・シーン別の使い方

「覚えていますか」は相手が何かを覚えているかどうか確認する場面で使う敬語表現です。「一緒に行ったレストランの場所を覚えていますか」「電話番号を覚えていますか」などであれば問題ありません。しかし使う場面によっては「覚えていますか」は不必要に相手を責めるようなニュアンスを持ってしまうこともありますので、注意する必要があります。

メールでの使い方

やって欲しいとお願いしていたことを相手がしてくれないというような場面では「覚えていますか」と書くのではなく、もう一度その事柄をお願いした方が丁寧です。

「添付資料を送って欲しいとお伝えしていたことを覚えていますか」「出席票を送って欲しいとお伝えしていたのですが、覚えていますか」「以前にお送りしたマニュアルの内容を覚えていますか」などは、意味はとおりますが、失礼にあたる場合が多いです。

「添付資料もお送りいただけますでしょうか。恐れ入ります。よろしくお願いいたします」「先だってお送りした出席票の回答をお送り願えますでしょうか」「以前にお送りしたマニュアルをもう一度ご確認いただけますか」などの書き方が丁寧です。

「この間皆で一緒に行ったレストランを覚えていますか。次の集まりもそこを予約しようと思っています」などの使い方であれば失礼にあたりません。

ビジネスでの使い方

「覚えていますか」「覚えていらっしゃいますか」は、ビジネスシーンでは特に相手が明らかに忘れているような場面では使わないようにしましょう。

「この仕事はこの間教えたはずですが、覚えていますか」「お願いしておいた資料があがって来ないのですが、お願いされていたということは覚えていますか」などは、言葉の上では「覚えているのか」を確認しているだけですが、聞き手は責められていると受け取る可能性もあります。

「覚えていますか」は「忘れていたのか」と確認する場面ではなく、「記憶があるかないか」を確認する場面で使います。「電話番号を覚えていますか」「覚えていません」「そうでしょうね。私も覚えていません」、「前に会った担当者の名前を憶えていますか」「覚えてはいませんが、名刺があったはずです。少しお待ちください」などの使い方をします。

「覚えていますか」を敬語表現するときの例文

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「覚えていますか」は記憶の有無を聞くときに使う敬語です。「忘れていただろう」というニュアンスで使わないようにしましょう。「申し訳ありません」という答えが返ってくるような形で「覚えていますか」を使わないように気を配る必要があります。

「この間行ったレストランの名前を覚えていますか」「忘れました」、「どのお客様に頼まれたのですか。ネクタイの柄だとか、服の色だとか、何か覚えていますか。思い出せないようならお呼び出しの放送するのですが」「眼鏡をかけていて、ネクタイは青でした」。

「取引先の担当者の名前を覚えていますか」「お待ちください。メモしてあります」、「去年の社員旅行は何処に行ったのか覚えていますか」「思い出せません」などの使い方をします。

「覚えていますか」を目上の人に使う場合

「覚えていますか」「覚えていらっしゃいますか」は正しい敬語表現です。目上の人に使っても問題ありません。ただし、「忘れていた」あるいは「遅い」ということを責めるようなニュアンスで使ってしまうと失礼にあたるので気を配る必要があります。

「書類の確認をして欲しいとお願いしていたはずですが、覚えていらっしゃいますか」は正しい敬語ですが、失礼にあたります。「ご確認をお願いしている書類なのですが、急ぎの案件でして、お忙しいとは存じますが早めにお願いできますでしょうか」などの形で伝えましょう。

「覚えていますか」の別の敬語表現例

相手の記憶を確かめる敬語表現は「覚えていますか」の他にもいくつかあります。「ご記憶でしょうか」「思い出せますか」などです。それぞれの敬語表現をご紹介します。

記憶しております

「覚えていますか」と聞かれて「覚えている」と答える場面では「覚えています」と答えても良いですが「記憶しております」と答える場合もあります。

「本社の電話番号を覚えていますか」「記憶しております。申し上げましょうか」などの使い方をします。

ご記憶にございますでしょうか

「覚えていらっしゃいますか」は「ご記憶にございますでしょうか」に言い換えることができます。「こちらは以前ご来店くださった折にご紹介したプランなのですが、ご記憶にございますでしょうか」「以前も当店でご購入いただいた記録があるのですが、ご記憶にございますでしょうか」などの使い方をします。

ご記憶でいらっしゃいますでしょうか

「ご記憶にございますでしょうか」は「ご記憶でいらっしゃいますでしょうか」と同じ意味です。「ございます」が丁寧語の形での敬語表現、「いらっしゃいます」が尊敬語の形での敬語表現にあたるので、「ご記憶でいらっしゃいますでしょうか」の方がやや丁寧な表現になります。

「以前もご担当したのですが、ご記憶でいらっしゃいますでしょうか」「五年前に使ったのと同じ施設なのですが、ご記憶でいらっしゃいますでしょうか」などの使い方をします。

思い出せますか

「思い出せますか」は「思い出せるか」の丁寧語です。「覚えていますか」と同じような場面で使います。

「どのお客様にお願いされましたか。服の色や特徴を思い出せますか」「本社の電話番号を思い出せますか」などの使い方をします。

「思い出すことは可能か」という意味の言葉です。目上の人に「可能か」を聞くのは失礼にあたる場合があります。「思い出せますか」は目上の人には使わない方が無難です。

「覚えていますか」以外の敬語での聞き方

「覚えていますか」は「××の記憶があるか」を相手に聞く場面で使う言葉です。記憶力の衰えを気にしている人や「覚えているか」という言葉で叱られた経験が多い人は、「覚えていますか」「ご記憶はございますか」などの記憶の有無を聞くタイプの質問全般を嫌うことがあります。

嫌っている様子がない人であれば問題ありませんが、「覚えていますか」という質問を嫌っている様子の人に「××の記憶があるか」と聞く場合は、別の表現をするなどの工夫をする必要があります。「覚えていますか」と同じ事柄を別の表現で尋ねる場合に使える敬語をご紹介します。

××というようなことがございましたね

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「前にみんなで行ったレストランの名前を覚えていますか」は「前にみんなでレストランに行ったことがございましたね。あのレストラン、なんて名前でしたかしら」などの言葉に言い換えることができます。

分かりますか

「どのお客様に頼まれたか覚えていますか」は「どのお客様か分かりますか」に言い換えることができます。

「どのお客様に頼まれたか覚えていますか。ネクタイの色だとか、メガネの縁の色だとか覚えていますか」は「どのお客様に頼まれたか分かりますか。ネクタイの色だとか眼鏡の縁の色だとかは分かりますか」に言い換えられます。

「覚えていない」と言われたときの返事

「覚えていますか」と聞いて「覚えていない」と言われた場合に、「そうですか。なら結構です」とだけ答えると失礼な印象になってしまう場合があります。「覚えていない」と言われた場合は、思い出そうとしてくれたことに対してお礼を言う必要があります。

「前に行ったレストランの名前を覚えていますか」「覚えていません」「私も思い出せないんです。他の人にも聞いてみます。ありがとうございました」、「電話番号を覚えていますか」「覚えていません」「私も覚えていなくて。本社に電話して聞いてみます。ありがとうございました」などの返答が好ましいです。

「覚えていますか」の敬語表現を使いこなそう!

「覚えていますか」は「覚えているか」の丁寧語です。尊敬語では「覚えていらっしゃいますか」になります。「覚えていますか」は相手に記憶の有無を尋ねる場面で使います。明らかに忘れている、という場面で「覚えていますか」を使うと失礼にあたる場合が多いので気を付けましょう。

「覚えていますか」という質問を嫌っている様子の人に記憶の有無を尋ねる場合は「分かりますか」「××と言う事がございましたが」など、別の表現を使うなどの工夫をすると親切です。「覚えていますか」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。

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