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「お役に立てて何よりです」の敬語表現
お友達同士であれば言葉遣いには丁寧に伝えられるように意識するのみで変に解釈されることはないでしょうが、目上の方から褒めて頂いた際は誠意をもって相手にしっかりとした敬語表現で伝えていきたいものです。今回はそんな「お役に立てて何よりです」という言葉を敬語表現として伝えることができるのか、失礼に当たらない敬語なのかを細かく考えていきます。
文章を分けて考える
この言葉の場合は「お役に立てて」という部分が丁寧語かつ謙譲語でも通用する言い方でもあります。「何よりです」という言葉は意味として「この上なく良かったまたは嬉しい気持ちを表す慣用語句」とされていて、安堵の気持ちや相手に最高に良かった事を伝えられる言葉になります。
「お役に立てて何よりです」の敬語での使い方
相手に褒めて頂いた嬉しさや喜びを伝えるからには、しっかりと敬語として相手に伝わって欲しいものです。そのためには敬語とは何なのかから考えながら最適な表現に文章を構築し直すことも大切となってきます。敬語の種類からどのように変化することができるのかを考えていきましょう。
敬語の種類
丁寧語は単語の初めに「お・ご」が付いたり語尾には「ですます」を付けたりして丁寧な言葉遣いで相手を尊重した言い方をする敬語を指します。
尊敬語と謙譲語は主語が誰に当たるのかで使い分けることができ、主語が相手の場合は尊敬語を使って相手を持ち上げた言葉遣いを使う事ができます。対して謙譲語はこちら側が主語の場合に主語であるこちら側を謙遜させて下げることで実質相手の立場が上がる事で相手に尊敬を示すことができる言葉遣いになります。
使い方
メールでの使い方
メールでの場合は「お役に立てて何よりです」とだけ伝えるのではなく、その後に「また何かございましたら頑張らせて頂きます」などと後に続くこれからの事も告げられるとこれからの関係性も悪化するという事は少なくなる事でしょう。他にも「お役に立てれて」や「立てたようで」などと自分を下げた言い方をすることも謙遜の意味を込めて変な敬語表現ではないです。
上司への使い方
メールなどであれば文頭に「○○についてこのように言っていただけて、お役に立てて何よりです」と伝えてからこれからも精進する意気込みを意思表示できるとなお良い事でしょう。こちらの勉強にもなれたという意味を込めて「こちらこそ、貴重な体験をさせて頂けてうれしく思います」という言葉で「お役に立てて何よりです」と同じように謝意を受け入れることもできます。
ビジネスでの使い方
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しかしこちら側も得るものもあったので相手にそれほど気を遣わないで欲しいという意味を込めて「こちらこそ大変勉強にさせて頂きました。ありがとうございました」と相手の気持ちの負担を軽くさせるような表現を用いることもできます。
「お役に立てて何よりです」を敬語表現するときの例文
お褒めの言葉を頂いたり評価を買っていただいた際は素直に「お役に立てて何よりです」と口頭で伝える分、特に失礼には当たらないのでそのままの敬語表現として使用することができます。口頭であればそれだけでも失礼には当たりませんが、始めに相手をさりげなく上げる方法として「いえいえ」という言葉を用いた後に「お役に立てて何よりです」と謙遜して伝えることもできます。
嬉しく思います
良い例がこの「嬉しく思います」という言葉です。この言葉を使う事で素直に嬉しいという気持ちを「お役に立てて嬉しく思います」と言い表すことができ、意味として「お役に立てて何よりです」と同じ意味合いで相手に伝えることができます。
光栄です
「何よりです」は自分の心が嬉しいさまを相手に伝える際に用いられる言葉ですが、「光栄」の場合は「評価してくれたことに対してもったいないお言葉をありがとうございます」というような謙遜の意を込めた言い方としても相手に伝えることができます。伝える際は「お役に立てて光栄です」でそのまま繋げる形で変にはなりません。
良かったです
「何よりです」は「この上なく良かった、又は嬉しい気持ちを表す慣用語句」です。「良かったです」を用いて言い表すとするならば「この上なく良かったです」というものが直訳になります。要は「お役に立てて何よりです」とは違い「お役に立てて良かったです」の場合は少し嬉しい気持ちが薄く感じられるほどの感情表現となってしまう事になってしまいます。
「お役に立てて何よりです」の別の敬語表現例
言葉のレパートリーを広く知る事で適した言葉の表現を見つけやすくなり必然的にコミュニケーション力が高まっていきます。「お役に立てて何よりです」以外にはどのような言葉の表現があるのか、一緒に考えていきましょう。
「お力になれて」
どういう風に役に立てたのかを「力」として表現することで「お力添えできて」という言い方もできます。その場合も「お力添えできて光栄です」と一緒に協力できて嬉しいと言うニュアンスも濃く含めて相手に謝意への返答をすることができます。「お役に立てて何よりです」と少し違う所では同じ作業をしたというようなニュアンスを「お力になれて」という表現には濃く含まれているという事です。
嬉しいの敬語
ではどのようにして「嬉しい」という気持ちを敬語で表すのか、それは「喜ばしい」という言葉になります。但し、喜ばしいのは相手から受けた行為に感謝している様で動詞という事になります。「限り」という言葉を「喜ばしい」には使えなくなってしまうので注意が必要です。
「お役に立てて何よりです」を相手にしっかり伝える
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相手から感謝されることが先になってきますのでその事に対して嬉しいという事をこちらも伝えることでコミュニケーションは良い方向に進みやすくなります。「嬉しい」と思ってくれたのは相手なのでその事に対して「喜ばしい」と感じても「限りをつける」ことのないように敬語表現は適切に「お役に立てて何よりです」を使い分けていきましょう。