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「電話に出られない」の敬語表現
「電話に出られない」というのはこちら側の事情であるため電話をかけてきてくれた人、電話をかけてくれようとしている人に丁寧にお断りする必要があります。
まずは「電話に出られない」と敬語で言う場合どのように言うのかを丁寧語、尊敬語、謙譲語の3つの表現を具体例と共にご紹介していきます。
丁寧語
「電話に出られない」の丁寧語「電話に出られません」という敬語表現を用いた例文をいくつかあげていきます。
「今日は午後3時から午後9時までは電話に出られません。」
「明日は申し訳ございませんが一日電話に出られません。」
「大変恐れ入りますが、ただいま移動中で電話に出られませんので改めて折り返しご連絡いたします。」
尊敬語
尊敬語は動作主の動作を敬う敬語表現です。「電話に出られない」の場合「出られない」ことが動作になりますが、「出られない」という動作に対して敬意をはらうのではなく電話をかけてきた相手に敬意をはらう必要があります。
しかし、たとえば自分の会社の先輩が自分の会社の社長宛てに電話をかけてきて、その時に社長が電話に出られない場合は社長が一番目上の人になるので「電話に出られない」を尊敬語で表すこともあります。
その場合は「申し訳ございませんが社長はただいま会議中のため電話にお出になることができません」と「お~になる」の尊敬語の表現を用いて敬語にします。
謙譲語
謙譲語は自分の動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示す敬語表現であるため「電話に出られない」というのは自分自身のことになります。
「電話に出られない」を謙譲語にするには「電話に出る」の謙譲語の敬語表現「お電話をお受けする」や「お電話をお取りする」を用います。できないことを意味する「いたしかねます」や「できかねます」と組み合わせて「お電話をお受けいたしかねます」や「お電話をお取りできかねます」とすることで謙譲語にすることができます。
「電話に出られない」の謙譲語「お電話をお受けいたしかねます」や「お電話をお取りできません」を用いた例文をあげます。
「大変恐れ入りますが、午後1時から午後3時の間は会議中のためお電話をお受けいたしかねます。(お取りできません)」
「電話」の敬語表現には「お」がつく
たとえば「ご連絡」、「ご了承」、「お引越し」などのように「お」や「ご」をつけて丁寧な敬語表現になる言葉はたくさんありますが「電話」にも「お」をつけて「お電話」とすることで「電話」というよりも丁寧な印象の敬語表現になります。
「電話に出られない」の敬語での使い方
敬語の種類
丁寧語は「です、ます、ございます」などを使って話しをしている相手に尊敬の意を示します。
尊敬語は目上の人のすることに対してに尊敬の意を示す敬語表現です。実際にその行動をするのは話し相手です。
謙譲語は自分の動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示す表現です。動作主である自分を下げて相対的に相手を上げる敬語表現で、動作主は自分自身です。
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使い方
せっかく相手が電話をかけてきてくれたにもかかわらず何らかのこちら側の都合により電話に出られないわけなので電話に出られないということを伝える前に「大変恐れ入りますが~」、「大変申し訳ございませんが~」、「お電話いただいたところ恐縮ではございますが~」などと謝罪の言葉を述べてから電話に出られないということを伝えるようにしましょう。
また場合によってはこちらからの折り返しの電話をかけることを提案したり、電話に出られる日時を伝えたりなどできるだけ相手の手を煩わせないような工夫もできるとさらにいいでしょう。
メールでの使い方
「電話に出られない」の敬語表現のメールでの使い方について具体例をあげながらご紹介していきます。
例文
「恐れ入りますが明日は午後3時から午後6時の間は電話に出られませんのでその時間を避けてお電話いただけますでしょうか。」
続いて「電話に出られない」の尊敬語「電話にお出になることができません」を用いた例文です。「本日先生は電話にお出になることができないので明日改めてご連絡されるとのことです。」
最後に「電話に出られない」の謙譲語「お電話をお受けいたしかねます」や「お電話をお取りできかねます」を用いた例文です。
「せっかくお電話いただいたにもかかわらずお電話をお取りすることができず、申し訳ございませんでした。」
就活の時
基本は電話に出られない時間を明確に述べてこの時間を避けてほしい、この時間にしてほしいとお願いする形をとりましょう。また電話に出られなかった場合はそのことをお詫びしましょう。
たとえば採用面接に応募した企業から明日改めて連絡するので都合の悪い時間はありますかと聞かれた場合「明日は午後4時まではお電話をお取りすることができませんので、恐れ入りますが4時半以降でお願いできますでしょうか」とお願いをするようにします。
また電話に出られなかった場合には「せっかくお電話をいただいたにもかかわらず電話に出られず申し訳ございませんでした」とお詫びをしましょう。
「電話に出られない」を敬語表現するときの例文
今回は「電話に出られないので折り返します」と相手に折り返しの電話をかけることを提案するときの敬語表現をご紹介していきます。
電話に出られないので折り返すとき
また少し丁寧さが求められる場合はたとえば「○○はただいま出先のためお電話をお取りすることができかねます。戻り次第改めて○○の方から改めてお電話いたしましょうか」のように「後で電話します」と言い切るのではなく「折り返しご連絡いたしましょうか」や「改めてお電話いたしましょうか」のように「しましょうか」と提案する表現が用いられます。
あとで折り返し連絡をすることが決まったら「ご都合の悪い時間はございませんか」と相手が電話に出られない時間を確認してその時間を避けて連絡をするようにしましょう。
「電話に出られない」の別の敬語表現例
席をはずしています
使い方を具体的に例文をあげます。「○○はただいま席を外しております。もしよろしければ代わりにお伺いいたしましょうか。」
このように電話に出られないと言い切るのではなく、今はいないと述べることでを間接的に電話に出られないということができます。
よく使う表現なので習得しておきましょう
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「電話に出られない」の敬語表現はビジネスの場面だけでなく日常的にも頻繁に用いられるような表現なので、正しく使えるように習得しておきましょう。