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「頑張りましょう」の敬語表現
「頑張ろう」を敬語にする場合は、丁寧語にすることが多いのではないでしょうか。目上の人に対して「頑張ろう」と言うべきではないとされていますので、基本的には尊敬語、謙譲語にはしないのが一般的です。
「頑張りましょう」の敬語での使い方
「頑張ってこのプロジェクトを成功させましょう」「もうすぐ売り上げ目標を達成できます。一緒に頑張って行きましょう」「忙しいですが、もう少しの辛抱なので頑張りましょう」などの使い方をします。
敬語の種類
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「尊敬語」「謙譲語」は目上の人と話すときに相手を上げたり自分を下げたりして、相手への敬意を表す形の敬語と言われています。
「頑張りましょう」は目上の人には使わない方が良いとされているため「尊敬語」「謙譲語」にはしないのが一般的ではないでしょうか。
使い方
「もうすぐ完成です。みんなであと一息、頑張りましょう」「去年は売り上げ目標を達成できませんでしたが、今年はスタッフ一同一丸となって目標を達成できるよう頑張りましょう」などの使い方をします。
「頑張りましょう」は自分が面倒を見ている相手を励ます場面でも使います。「休みだからと言って昼まで寝ていてはいけません。早起きを頑張りましょう」などの使い方をします。
「頑張りましょう」の敬語表現・シーン別の例文
「頑張りましょう」は励ましの言葉として定着しているため気にする人は少ないと考えられますが、本来は「努力、忍耐しましょう」という意味の言葉なので、自分が面倒を見ているわけでは無かったり、一緒に何かをしているわけでは無い相手に使うと失礼になる場合もあります。
メールでの使い方
ビジネスシーンでの使い方
また、自分が面倒を見たわけではない相手が異動になったときなどに、「新しい場所でも頑張ってください」などの言葉をかけると、失礼だと感じる人もいると考えられるので気を付けましょう。「お世話になりました」「また一緒に働きたいです」などの言葉が適切です。
自分が仕事を教えたり世話をした相手であれば、「これからも努力してください」という励ましの言葉をかけてもよい間柄なので「頑張ってください」と言っても問題ありません。
また、取引先の相手やお客様などに、「頑張りましょう」というと多くの場合失礼にあたります。ビジネスシーンで「頑張りましょう」を使っても良いのは基本的に、「自分が面倒を見ている相手」「自分と同じ目標に向かっている仲間」だけです。
「頑張りましょう」は上司には使わない
「頑張りましょう」は元の意味が「努力しましょう」「忍耐しましょう」であるために、目上の人に対して言うのは相応しくありません。「頑張りましょう」は励ましの言葉として定着しているので気にする人は少ないと考えられますが使わない方が良いです。
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「頑張ります」は使っても良い
「忙しいですね。でも、もうすぐ完成ですから頑張りましょうね」「はい。頑張りましょう」と答えると失礼にあたる可能性がありますが「はい。頑張ります」であれば問題ありません。
「一緒に頑張りましょう」と上司に言われたときの返事
頑張ります
力を尽くします
お力になれればと思っています
「一緒に頑張っていきましょう」「はい。お力になれればと思っています」などの使い方をします。
「頑張りましょう」を敬語表現するときの例文
お互いに
「あと一息で完成です。お互いに頑張りましょう」「今月は売り上げ目標に到達できそうにありませんが、目標達成だけがすべてではありません。少しでも良い店になるようにお互いに頑張りましょう」「同じ大学の同期同士、お互いに若い頃の夢を叶えられるように頑張ろう」などの使い方をします。
一緒に
「目標達成まであと一息です。一緒にがんばりましょう」「私も一生懸命教えますので、一緒に頑張りましょう」などの使い方をします。
みんなで
「忙しい時期ですが、みんなで頑張りましょう」「あと一息で目標達成です。みんなでがんばりましょう」などの使い方をします。
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乗り切る
「大変忙しいとは思いますが、ここを乗り越えれば一息付けます。みんなで頑張って乗り切りましょう」「リハビリは辛いですが、我々も手伝いますので頑張って乗り切りましょう」などの使い方をします。
「頑張りましょう」の別の敬語表現例
力を尽くしましょう
「良い店にするために、一緒に力を尽くしましょう」「復興に力を尽くしましょう」などの使い方をします。
努力しましょう
「売り上げ目標達成のために一緒に努力しましょう」「完成まであと一息です。お互いに努力しましょう」「私も頑張って教えますので、努力しましょう」などの使い方をします。
「頑張らせていただきます」は正しい敬語か
努力いたします
「売り上げ目標に向かってみんなで頑張りましょう」「はい。努力いたします」などの使い方をします。
努力させていただきます
「少しでも早く対応が終わるように私どもも努力させていただきます」「よい結婚式になるように、スタッフ一同努力させていただきます」「皆様のご旅行がよいものとなるように、案内員である私も努力させていただきます」などの使い方をします。
「頑張りましょう」を使うと失礼になる場面
同じ目標に向かっていない
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「新しい場所でも頑張ってください」「次の目標を目指して頑張ってください」などは、相手に仕事を教えたり、面倒をよく見ていたという場合であれば使っても問題ありませんが、そうでない場合はできるだけ避けた方がよい表現です。
また、別の目標に向かっているメンバーなどに対して「あなた達も頑張ってください」などの言葉をかけるのも、「頑張る」という言葉の本来の意味からすればやや不自然です。「応援しています」などの言葉が好ましいです。
「頑張りましょう」は励ましの言葉
しかし、「頑張りましょう」は「応援している」というようなニュアンスの励ましの言葉として定着しています。相手に「頑張ってください」「頑張りましょう」と言われたときには励ましの言葉として受け取るのが好ましいです。
「頑張りましょう」の敬語表現を使いこなそう!
「一緒に頑張りましょう」「みんなで頑張りましょう」「お互いに頑張りましょう」などの使い方をします。一緒に同じ目標に向かっている同僚や友人、自分が世話をしている相手を鼓舞する時などに使います。
上司に「頑張りましょう」と言われたときに、「はい。一緒に頑張りましょう」と言ってしまうと少し失礼になってしまいます。「はい。頑張ります」「努力いたします」などの返答が適切です。
「頑張りましょう」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。