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「覚えておく」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「覚えておく」の敬語表現

「覚えておく」は敬語にすると「覚えておきます」になります。何かを記憶しておくと相手に伝える場面で使います。相手に「覚えておいて欲しい」と伝える場合は「覚えておいてください」「覚えておいていただけますか」「覚えておいてくださいますか」などの言い方をします。

「いざと言う時のために会社の住所と電話番号は覚えておいてください」「分かりました。覚えておきます」「ここはテストに出るので覚えておいてください」「覚えておきます」などの使い方をします。

「覚えておく」の敬語での使い方

「覚えておく」は自分で何かを記憶しておく場面で使います。

「明日までにこちらを覚えておいていただけますか」、「取引先の担当者の名前なので覚えておいてください」など、何かを「覚えておいて欲しい」と伝える場面や「覚えておく」と伝える場面で使います。

必要な時に分かるようにしておけばそれでよいような場合は、「メモしておいてください」「分かるようにしておいてください」「記録しておいてください」「知っておいてください」などの言い方をします。

敬語の種類

敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「覚えておく」は謙譲語では「覚えておかせていただく」、尊敬語では「覚えておかれる」「覚えてくださる」、丁寧語では「覚えておきます」になります。

謙譲語の「覚えておかせていただく」は聞き取りづらいためあまり使われません。「覚えておきます」の方がよく使われます。

使い方

何かを自分の頭で記憶しておくときに使います。「よく使う公式なので覚えておいてください」「会社の電話番号は携帯に登録しておくだけではなく、覚えておくようにしてください」、「覚えていてくださったんですか。嬉しいです」などの使い方をします。

「覚えておく」の敬語表現・シーン別の例文

「覚えておく」は何かを記憶しておいて欲しいと伝える場面や、何かを忘れないようにしておくと伝える場面で使います。

「社訓なので覚えておいてください」「承知しました。覚えておきます」、「次は一人で行ってもらうので、道順を覚えておいてください」「分かりました。覚えておきます」などの使い方をします。

メールでの使い方

メールでも会話と同じような使い方をします。「次までに下記の社訓を覚えておくようにしてください」「承知しました。覚えておきます」などの使い方をします。

お客様に対して「予約を覚えておいて欲しい」などの気持ちを伝える場面では「覚えておいて」ではなく「ご確認ください」などの言葉を使います。

「次回のご予約は5月の15日でございます。ご確認くださいませ」などの使い方をします。

ビジネスでの使い方

ビジネスシーンで使う場合「覚えておいてください」「覚えておいていただけますか」などの言い回しを、目上の人には使わないように気を配る必要があります。目上の人に「覚えておいて欲しい」と伝える場合は「お含みおきください」「ご留意ください」などの言葉を使います。

「取引先は8月10日からお盆休みに入ります。ですので、毎年事前に発注しております。お含みおきください」、「学生のバイトさんはテストの時期には入ってもらえません。シフトを作る際はご留意ください」などの使い方をします。

「覚えておく」を敬語表現するときの例文

「覚えておく」には「覚えておきます」の他に多くの言い回しがあります。「覚えておく」の敬語での言い回しを例文と共にご紹介します。

覚えておきます

「携帯の電源が切れてしまったときのために、会社の電話番号と住所は覚えておいた方がいいですよ」「分かりました。覚えておきます」、「このファイルのパスワードばPASSWORDです。覚えてください」「覚えておきます」などの使い方をします。

覚えておくようにいたします

「覚えておく」は「覚えておくようにいたします」という言い方をする場合もあります。意味は「覚えておきます」と同じですが「覚えておくようにいたします」の方が丁寧な言い方になります。

「どうして社長の名前を覚えていないんですか。覚えておかないと」「申し訳ありません。覚えておくようにいたします」、「このファイルのパスワードはPASSWORDです。前にも言ったように思うのですが」「すみません。覚えておくようにいたします」などの使い方をします。

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覚えておいていただきたいです

「覚えておいてください」は「覚えておいていただきたいです」に言い換えることができます。

「浴衣の畳み方をお教えします。覚えておいていただきたいです」、「メールの送付方法とファイル添付のやり方を教えます。覚えておいていただきたいです」などの使い方をします。

覚えておいてくださいますか

覚えておくことが義務ではないような場面で、相手に「覚えておいて欲しい」と伝えるときや、「覚えておいて欲しい」と丁寧にお願いする場面では「覚えておいていただけますか」「覚えておいてくださいますか」のように疑問形で依頼します。

「鍵をこのスロットに差すと部屋の明かりが点きます。抜くと消えますが冷蔵庫の電源は切れません。覚えておいていただけますか」、「このカードの暗証番号は1111です。覚えておいてくださいますか」使い方をします。

「覚えておく」が失礼になる場面はあるか

「覚えておいていただけますか」「覚えておいてくださいますか」「覚えておいてください」などは正しい敬語表現ですが、目上の人に対しては使わない方が無難です。

目上の人に「覚えておいてください」と伝える場合は「お含みおきください」「ご留意ください」などの言葉を使います。

「覚えておく」の別の敬語表現例

「覚えておく」を使うのと似通った場面で使う言葉は多数あります。「ご認識ください」「ご記憶ください」、などは「覚えておく」と同じような意味合いで使われます。これらの敬語表現を例文を交えて解説いたします。

ご承知おきください

「ご承知おきください」は「知っておいてください」という意味でよく使われる言葉です。よく使われますが、これは間違った敬語表現ですので、使わないように気を付けましょう。

「承知」は「知る」の謙譲語ですので、相手に対して使うべきではありません。「こちらの契約は二か月間解約できません。ご承知おきください」は「こちらの契約は二か月間解約できません。ご確認ください」あるいは「二か月間解約できません。覚えておいてください」と言うのが正しいです。

ご認識下さい

「認識する」は、「それがあるということを確認する。見定める」という意味です。あると確認したもののことは覚えている場合が多いので「覚えておく」と同じような場面で使われます。

「こちらが新しいシステムのガイドラインです。移行期間などを記載しておきますので、ご認識下さいますようお願いいたします」「フレックスタイム制を導入いたしました。導入日をご確認の上、内容をご認識くださいますようお願いいたします」などの使い方をします。

お含みおきください

目上の人に対して「覚えておいて欲しい」と伝える場合は「お含みおきください」という言葉を使います。「お含みおきください」は「それがあるということを分かっていてください」という意味です。

「出張にはもちろん社用の携帯を持っていきますが、移動中などは電話に出られないこともあるかと存じます。お含みおきください」などの使い方をします。

「覚えておいて欲しい」の言い換え

「覚えておく」は、「自分の頭で記憶しておく」という場面で使います。必要なときに取り出すことができれば記憶しておく必要はない、という場合は「覚えておく」以外の言葉を使います。

何かに書いておいてください

記憶する必要はないけれど、分かるようにしておく必要はある、という場合は「何かに書いておいてください」「メモしておいてください」「大切なので、書いておいてください」などの言い方をします。

「ここはよくテストに出ますのでメモしておくように」、「覚えられそうですか」「書いておきます」などの使い方をします。

分かるようにしておいてください

覚えておく必要はないが、必要なときに分かるようにはしておいて欲しい、という場合は「覚えておく」ではなく「分かるようにしておいてください」という表現を使うこともあります。

「提案書の作り方を教えますので、分かるようにしておいてください」、「フレックスタイム制が導入されます。使う社員も出て来ると考えられますので管理者の方は内容が分かるようにしておいてください」などの使い方をします。

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知っておいてください

覚えておく必要まではないが、存在しているということは認識しておいて欲しい、という場合は「知っておいてください」という言葉を使います。

「営業成績の良い人は毎年表彰されることになっています。廊下に名前が張り出してあります。知っておいてください」、「この会社は今は関東中心に出店していますが、一号店は大阪にありました。知っておいてください」などの使い方をします。

「覚えておく」は目上の人に使っても良いか

目上の人に対して「覚えておきます」「覚えておくようにいたします」などの言葉を使うのは問題ありません。「覚えておいてください」「覚えておいていただけますか」「覚えておいてくださいますか」などを使うのは避けた方がよいです。

お含みおきください・ご留意ください

目上の人に「覚えておいて欲しい」と伝える場合は「お含みおきください」「ご留意ください」などの表現を使うようにしましょう。

「明後日から新システムに移行します。お含みきください」、「学生のバイトさんはテスト期間前にはいつも休みをとります。シフト作成時はご留意ください」などの使い方をします。

ご承知おきください

目上の人に「覚えておく」を伝える時には、つい「ご承知おきください」を使ってしまいがちです。しかし、「ご承知おきください」は、間違った敬語表現です。「ご留意ください」「ご確認ください」などの言葉を使うのが正しいです。

「覚えておく」の敬語表現を使いこなそう!

「覚えておく」は敬語にすると「覚えておきます」「覚えておいていただけますか」などの形になります。

「会社の電話番号は覚えておいてください」、「取引先の担当者の名前を覚えておいていただけますか」「分かりました。覚えておきます」などの使い方をします。

「覚えておく」は基本的に目上の人に対しては使いません。目上の人に何かを覚えておいて欲しい、と伝える場合は「お含みおきください」「ご留意ください」などの言葉を使います。

「覚えておく」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。

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