cms-import-tapbiz-wp

「あるかもしれない」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

[allpage_toc]

「あるかもしれない」の敬語表現

「あるかもしれない」は敬語にすると「あるかもしれません」になります。「あるかもしれません」は丁寧語にあたります。

丁寧語

敬語には「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」があります。尊敬語は相手のものや相手の動作に対して使い、謙譲語は自分のものや動作に対して使います。

「あるかもしれない」は、相手や自分の動作やものではないため、尊敬語・謙譲語にはしません。このような言葉は「丁寧語」にします。

「あるかもしれない」の敬語での使い方

「あるかもしれない」は「ある」とも「ない」とも断定できないということを相手に伝えるときに使います。

「飛行機は落ちる事がありますか」「事故を防ぐためできる限りのことを行っておりますが、そのようなこともあるかもしれません」、「失敗することはありますか」「私は見た事がありませんが、可能性としてはあるかもしれません」、「宝くじは当たりますか」「当たりくじは存在するので、当たることもあるかもしれません」などの使い方をします。

敬語の種類

敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「あるかもしれない」は丁寧語の形で敬語にします。「あるかもしれません」が、「あるかもしれない」の敬語表現です。「あるかもしれないです」などの表現を使う場合もあります。「あるかもしれないです」も丁寧語です。

使い方

「あるかもしれない」は「ある」とも「ない」とも言い切れないような場面で使います。

「シフトはこれで決定ですか」「一応完成ですが、まだ変更があるかもしれません」、「明日は晴れますか」「晴れの予報ですが、山の天気は変わりやすいので雨が降ることもあるかもしれないです」などの使い方をします。

「あるかもしれない」のシーン別の使い方

「あるかもしれない」は、「絶対にない」とも「絶対にある」とも言えないという状況を相手に伝える際に使います。

メールでの使い方

「午前中は電話に出られるようにしておきます。しかし、出られないこともあるかもしれません。その場合は折り返します」、「基本的に契約は更新になりますが、状況によっては更新にならない場合もあるかもしれません。ご留意いただけましたらと存じます」などの使い方をします。

ビジネスでの使い方

「あるかもしれない」は否定も肯定もしていない言葉です。ビジネスシーンでは相手にできるだけ正確に状況を伝える必要があるので「あるかもしれない」という表現を多用するのは避けるべきです。とはいえビジネスシーンでも「あるかもしれない」を使う場面はあります。

「電車が遅れることもあるかもしれませんので、一、二本余裕を持った電車に乗るようにしてください」「今月の売り上げは好調ですが下がることもあるかもしれません。波に乗っている時に頑張っておきましょう」などの使い方をします。

書き言葉での使い方

書き言葉にする場合は前後の文脈が「です・ます調」であれば、「あるかもしれません」を、「だ・である調」であれば「あるかもしれない」を使います。

「今のところ発見されていませんが、今後バグが見つかることもあるかもしれません。その時のために対策を取っておくべきです」「今のところ発見されていないが、今後バグが見つかることもあるかもしれない。その時のために対策を取っておくべきだ」などの使い方をします。

「あるかもしれない」は目上の人に使っても大丈夫か

言葉の中には敬語表現にしても目上の人に対して使ったら失礼になる言葉があります。例えば「ご苦労様です」「頑張ってください」などは、敬語ではありますが目上の人に使うと失礼です。「ご苦労」「頑張って」が、基本的に自分と同じか目下の人に対して使う言葉であるためです。

「あるかもしれない」は、「あるともないとも言えない状況」を表す言葉です。目上の人に対して使っても問題ありません。

[no_toc]

「あるかもしれない」を敬語表現するときの例文

「あるかもしれない」の敬語表現は「あるかもしれません」です。「あるかもしれないです」という表現を使う場合もあります。

「現在販売中止になっておりますが今後、再開することもあるかもしれません」「大人しい猫ばかりですが、ひっかくこともあるかもしれません。顔を近づけないようになさってください」などの使い方をします。

「あるかもしれない」を使わない方が良い場面

「あるかもしれない」は「ある」とも「ない」とも言い切れないという場面で使います。「ある」あるいは「ない」と言い切ることができるような場面で使うと相手に状況が伝わりにくくなります。

あると分かっているとき

「このなかに当たりくじがあるかもしれません」「このなかに正解があるかもしれません」などは当たりくじや正解を用意してあるのであれば、「あるかもしれない」の間違った使い方になります。「当たるかもしれません」「正解はあります」などの表現が正しいです。

「忘れ物があるかもしれません」「間違った部分もあるかもしれません」などは、確認したうえで忘れ物があると気づいた、間違った部分があると気づいた、という状況で使うと間違った表現になります。何を忘れたか、どこを間違ったかを伝えた方が相手には状況が分かりやすいです。

「あるかないか」が自分の気持ち次第の場面

「寝坊して遅刻することもあるかもしれない」「煩わしくてキャンセルすることもあるかもしれない」など、自分の心がけ次第で防げるような事柄に対して「あるかもしれない」を使うのは一般的ではありません。

自分の心がけ次第で防げるだろうけれど、そういうこともあるかもしれない、という危惧を相手に伝える場合は「あるいは××してしまうかもしれない」などの言葉を使います。「あるいは寝坊して遅刻してしまうかもしれない」「あるいは煩わしくなってキャンセルしてしまうかもしれない」などの使い方をします。

「あるかもしれない」の別の敬語表現例

「あるかもしれない」は相手に何かを頼むことも「あるかもしれない」などの使い方をする場合も多いです。

「今までお世話になりました。分からないことがあったら、ご相談することもあるかもしれません。その折はどうぞよろしくお願いいたします」、「この仕事は××さんにお願いすることもあるかもしれませんので、やり方を覚えておいてください」などの使い方をします。

お願いすることもあろうかと存じます

「お願いすることもあるかもしれません」は謙譲語にすると「お願いすることもあろうかと存じます」になります。

「この度はありがとうございました。またお願いすることもあろうかと存じます。その折はどうぞよろしくお願いいたします」、「この仕事は、私が休みの日には貴方にお願いすることもあろうかと存じます。説明しますので分かるようにしておいていただけますか」などの使い方をします。

あるかと

「あるかもしれない」は「あるかないかはっきりと言えない」「ないという場合もある」というような状況を伝える際に使います。「あると思う」と相手に伝える場合は「あるかと」という表現をします。「あると思う」の敬語表現は「あるかと存じます」です。

「こまめに確認する様に致しますが、休みの日には電話に出られないこともあるかと存じます。ご理解いただけましたらと存じます」、「取り急ぎ日程のご連絡をいたしました。好みなどもあるかと存じますので、お店はみなさんに意見をお聞きしてから決めようと考えています」などの使い方をします。

あるいは××可能性がある

「あるかもしれない」は「あるいは××可能性がある」などの言い回しで表現する場合もあります。

「今のところ連絡はありませんが、バグはあるかもしれません」「まだ見つかっていないだけであるいはバグがある可能性があります」などの使い方をします。

可能性が低い場面で「あるかもしれない」を使うときの注意

「あるかもしれない」は「あるともないとも言えない」というニュアンスを相手に伝えたい場面で使う言葉です。「事故が起こることもあるかもしれない」などの表現は「あるのか」と捉える人もいれば「ないのだろう」と捉える人もいます。

限りなく「ない」に近いが可能性としては「ある」と言わなくてはいけない、というような場面で「あるかもしれない」とだけ言うと、伝えようとしているよりも「ある」可能性が高いように相手に受け取られてしまうこともあります。「ない」とは言えないが「ない」に近いのだという場合は「ない」に寄せるための言葉を言い添える必要があります。

ないだろうとは思うが

「ない」と言い切ることはできないけれど、「なかろうと思っている」という状況で「あるかもしれない」を使う場合は「ないだろうとは思うが」という言葉を言い添えます。

「ないだろうとは思うが、飛行機事故が起こることもあるかもしれないので、チームを二手に分けて別々の飛行機に乗っていただきます」、「ないだろうとは思うが、食中毒が起こることもあるかもしれないので、メインパイロットとサブパイロットには別々の食堂で食事をとっていただきます」などの使い方をします。

[no_toc]

ないとはいえない

どちらかと言えば「ない」に近い、というニュアンスを伝えたい場合は「あるかもしれない」ではなく「ないとはいえない」を使う場合もあります。

「事故が起こることもあるかもしれない」は「事故が起こることはないとは言えない」に言い換えることができます。「ないだろうとは思うが、事故が起こることはないとは言えない」などの使い方をします。

可能性は低いが

「あるかもしれない」が「ない」に近い、という場合は「可能性は低いが」などの言葉を言い添えます。

「可能性は低いですが、先輩方が全員病欠するなどの事態が起これば、この仕事を貴方にやってもらうこともあるかもしれません。念のために見ておいてください」などの使い方をします。

「あるかもしれない」の敬語表現を使いこなそう

「あるかもしれない」は「あるともないとも断定できない」ということを相手に伝えるときに使います。「あるかもしれない」の敬語表現する場合は丁寧語にします。「あるかもしれません」「あるかもしれないです」になります。

「あるかもしれない」は相手に何かを依頼することもあるだろう、と伝える場面でもよく使います。「お願いすることもあるかもしれません」「お願いすることもあろうかと存じます」などの使い方をします。

どちらかと言えば「ない」に近いが「ない」と断定はできないという場面で「あるかもしれない」を使う場合は「可能性は低いが」「ないだろうとは思うが」などの言葉を言い添えます。「ないだろうとは思いますが、飛行機事故に遭うこともあるかもしれないのでチームを二手に分けます」などの使い方をします。

「あるかもしれない」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。

モバイルバージョンを終了