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「謝らないでください」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現

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「謝らないでください」の敬語表現

「謝らないでください」は「謝らないでほしい」の敬語表現です。

「遅くなってしまってすみません。お待たせしてしまって、本当に申し訳ございません」「どうぞ、謝らないでください。電車が遅れていたことは存じておりますので」、「ご意向に沿うことができず大変申し訳ありませんでした。お役に立ちたいと思っていたのですが、力不足で、申し訳ありません」「謝らないでください。悪いのはこちらですので」などの使い方をします。

「謝らないでください」の敬語での使い方

「謝らないでください」は、相手が何度も謝っているような場面や、相手には非がないにもかかわらず謝っている場面などで使います。相手が少し気に病んでいる様子だ、という場面では「お気になさらないでください」などの言葉を使うことが多いです。

「お待たせしてしまって本当に申し訳ありませんでした」「謝らないでください。私が時間を間違えたんです」、「筆記用具を持ってくるのを忘れてしまいました、申し訳ありません。本当に申し訳ないことをしました」「謝らないでください。私のものをお貸ししますので気になさらないで」などの使い方をします。

敬語の種類

敬語には「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」があります。「謝らないでください」は尊敬語にあたります。丁寧語では「謝らないで欲しいです」、謙譲語では「謝らないでいただきたい」になります。

使い方

相手が謝っている場面で「謝らないで欲しい」と伝える際に使います。

「取引先の担当者の名前を覚えていますか」「覚えていません。申し訳ないです。覚えておくべきでした。すみません」「謝らないでください。私も忘れたから聞いたんです。それに名刺を見ればわかることです」などの使い方をします。

「謝らないでください」の敬語表現・シーン別の例文

「謝らないでください」は相手が必要以上に謝っている場面や、謝る必要のない場面で謝られたときなどに使います。謝られること自体は妥当だという場面では「気に病まないでください」「お気になさらないでください」などの言葉を使うことが多いです。

メールでの使い方

「お手数ですがこの間の食事会のときに撮った写真を送付していただけますか」「申し訳ありません。添付方法が分からないです」「添付というボタンからできませんか」「分からないです。パソコンが苦手でして。本当に申し訳ありません」「どうぞ謝らないでください。お手数をかけているのはこちらです」などの使い方をします。

ビジネスでの使い方

「謝らないでください」はビジネスシーンでは同僚や部下などに対して使います。

「書類にいくつか小さいミスがありました。訂正したので確認してもらえますか」「申し訳ありません。気を付けて作ったのですが、間違っていましたか。申し訳なかったです」「謝らないでください。大筋を理解してもらうためにひとりでやってもらったんです。ミスはあるだろうと思っていました」などの使い方をします。

「謝らないでください」の敬語・上司への使い方

「謝らないでください」は相手が過剰に謝っている場面や、謝る必要のない場面で謝られたときなどに使います。

目上の人に使ってはいけないという訳ではありません。しかし、目上の人が謝っている以上、謝る必要はあるのだろうと理解すべきですので、「謝らないでください」ではなく、「お気になさらないでください」や「こちらは大丈夫です」などの言葉を使うことが多いです。

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お気になさらないでください

「お気になさらないでください」は相手が気に病んでいる様子のときに、「気にしなくていい」と伝える際に使います。

「急に出張に行ってもらうことになって申し訳なかったです。ご予定もあったでしょう」「いえ、お気になさらないでください」などの使い方をします。

大丈夫です

相手は謝っているが、こちらとしては特に問題はないという場面では「謝らないでください」と言ってもいいですが「大丈夫です」と伝えるという方法もあります。

「急に残業になってしまって申し訳なかったです」「大丈夫です。忙しい時期なのは分かっていますので、元々こちらから申し出るつもりでした」などの使い方をします。

「謝らないでください」の別の敬語表現例

「謝らないでください」は、気にする必要のないようなことで過度に謝られたときや、相手に非は無いにもかかわらず謝られたときなどに使います。

「謝らないでください」の他に「謝らないでいただきたい」「謝らないでくださいますか」などの言い方をする場合もあります。それぞれご紹介します。

謝らないでいただきたいです

「謝らないでいただきたい」は「謝らないでほしい」の謙譲語です。「謝らないでいただきたいです」というような言い回しをすることもあります。

「遅くなってしまい申し訳ありません。お待たせしてしまって。大変申し訳ない事を致しました」「遅れていません。私が早く来ただけですので、謝らないでいただきたいです」などの使い方をします。

謝らないでくださいますか

「謝らないでくださいますか」は「謝らないでください」と似通った場面で使います。

「謝らないでくださいますか」は「謝らないでください」の疑問形です。「ご連絡ください」などの依頼は「ご連絡くださいますか」「ご連絡くださいますでしょうか」のように語尾を疑問形にするとより丁寧な印象になります。

しかし、「謝らないでくださいますか」の場合は依頼の内容自体が手間を取らせるようなものではないので、「くださいますか」と言っても「ください」もさほど印象は変わりません。

「遅くなって申し訳ありません」「謝らないでくださいますか。電車が遅れていたのは存じております」などの使い方をします。

「謝らないでください」を使うと失礼になる場面はある?

「謝らないでください」は、相手が過度に謝罪しているときや、相手には非がないのに謝っているときなどに使います。使ったからといって失礼にあたるということはありませんが、目上の人に対してはあまり使いません。

失礼になることは少ない

謝っている相手に対して「謝らないでください」と言ったとしても、失礼にあたることは少ないです。

ただし、「謝らないでくださいますか」と、疑問形にする場合は皮肉だと受け取る人がいる可能性があります。「謝る必要はないとは思わないのか」「謝ったところでどうにもならないと思わないか」などの意味だとも受け取ることができるためです。

謝らなくてよい理由を言うと丁寧

「謝らないでください」と伝えた後、謝る必要がない理由を言い添えると丁寧です。

・「申し訳ありません。不注意でした。ご迷惑をおかけしてしまって申し訳ありません」「謝らないでください。みんな初めは間違いますし、すぐに修正できるので大丈夫です」
・「遅くなってしまって申し訳ありません」「謝らないでください。もう一人来る予定の人がまだ来ていませんので、どのみち待たなくてはいけません」

など、謝る必要がない理由を一言いい添えるようにしましょう。

「謝らないでください」と「気になさらないでください」の違い

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「謝らないでください」は、相手に非がないにもかかわらず謝っている場面や、やや過剰に謝っているように見える場面で使い、「お気になさらないでください」は、謝っていること自体は妥当だろうけれど気にしないで欲しいと伝える場面で使うという違いがあります。

中でも目上の人には「お気になさらないでください」を使うことが多く、目上の人が謝っている以上、この状況で謝ること自体は妥当なのだろうと受け取るのが自然だからです。

例えば、相手が待ち合わせに5分遅刻してしまい過剰に謝ってきた場合は、「謝らないでください」を使い、今日の予定に相手が乗り気ではなくなく行けないと謝ってきた場合は、「お気になさらないでください」を使います。

謝られた時の敬語での返し方

相手に謝罪されたときに、「もう気にしないで欲しい」「こちらは気にしていない」などの気持ちを伝える際に使う敬語表現をいくつかご紹介します。

お気になさらないで

「気にしなくていい」と伝えるときには「お気になさらないで」「お気になさらないでください」などの言葉を使います。

「遅くなってしまって申し訳ありません。お待たせしてしまって」「お気になさらないで。私も今来たところです」、「筆記用具を忘れてしまいました。持ってくるように言われていましたのに、本当に申し訳ありません」「お気になさらないでください。みなさん忘れるので貸し出し用を用意してあります」などの使い方をします。

よくあることですので

「よくあることです」「誰にでもあることです」は些細なことを気に病んで謝っているような相手を励ますときによく使われる言葉のひとつです。

・「ミスをしてしまって本当に申し訳ありませんでした。ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません」「よくあることですので、気になさらないでください。切り替えて行きましょう」
・「先日は急にキャンセルしてしまって申し訳ありませんでした。どうしても出かける気になれなかったんです。おかしな理由で断ってしまって本当に申し訳ないです」「謝らないでください。気が乗らないのは誰にでもあることです」

などの使い方をします。

「よくあること」「誰にでもあること」は励ましの言葉ですが、目上の人に対して使うと失礼になるので気を付けましょう。

問題ありません

「問題が起こっていない」ということを伝えることで、相手に気に病む必要はないと伝える場合もあります。

「染み抜きを試みたのですが、どうしてもここまでしか落ちませんでした。申し訳ありません」「ここまで落ちれば問題ありません。ありがとうございました」、「急いだのですが、遅くなってしまいました」「問題ありません。まだ間に合います」などの使い方をします。

「謝らないでください」の敬語表現を使いこなそう!

「謝らないでください」は非がないにもかかわらず謝っている相手や、過剰に謝っているように見える相手に対して使う言葉です。

「お待たせしてしまって本当に申し訳ありません」「謝らないでください。私が早く着いてしまっただけです」などの使い方をします。

「謝らないでください」は「謝らないで欲しい」の尊敬語です。謙譲語では「謝らないでいいただきたい」になります。似通った場面で使う言葉に「お気になさらないでください」があります。目上の人に対しては「お気になさらないでください」を使うことが多いです。

「謝らないでください」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。

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