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「いません」の敬語表現
「佐藤さんはご在籍でしょうか」「佐藤というスタッフはこちらにはいません」、「そこに田中さんはいますか」「いません」などの使い方をします。
在籍はしているが今は席を外している、といった場合には「ただ今席を外しております」や「ただ今外出しております」という言葉を返します。
「いません」の敬語での使い方
「部長はおられますか」「いえ、こちらにはおられません」、「田中さんはいますか」「おりません」などの敬語表現をします。
敬語の種類
「Aさんはいますか」「いません」であれば、「いません」という敬語はAさんに対して使われています。「部長はおられますか」「おられません」など、尊敬語を使うべき相手がいるかいないかを聞く場面や答える場面では尊敬語を使います。
謙譲語・尊敬語
「Aさんはおられますか」「いえ、Aというスタッフはおりません」、「英語が話せるスタッフはいますか」「おりません」などの使い方をします。この場合はAも英語が話せるスタッフも存在していませんが「スタッフはいるか」という問いであるために謙譲語を使って丁寧に表現しています。
「妹はそちらに来ていますか」などの問いに対しては、「相手の妹」に「いない」という言葉がかかるので尊敬語を使います。「いらっしゃいません」「来られておりません」など敬語表現になります。
使い方
「いません」の敬語表現・シーン別の使い方
「外出しているからいない」「少し席を外しているからいない」などの場合は「いません」ではなく「外出しております」「席を外しております」などの敬語表現をすることが多いです。
メールでの使い方
ビジネスシーンでの使い方
電話での使い方
席を外しております
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「Aさんをお願いいたします」「恐れ入ります。Aは今席を外しております。折り返すようにお伝えいたしましょうか」「いえ、結構です」などの使い方をします。
外出しております
「佐藤さんに代わっていただけますか」「恐れ入ります。佐藤はいま外出しております」などの使い方をします。
別の電話に出ております
「佐藤は今別の電話に出ております」「すぐ終わりそうですか」「すみません分かりかねます。いえ、終わったようです。お繋ぎいたします」などの使い方をします。
折り返すように申し伝えましょうか
「折り返さなくていい」と言われた場合は社名と名前だけ聞いておいて、電話があった旨を伝えます。
「いません」の目上の人への使い方
「Excelが使えるスタッフはいますか」「伝票を作るのですか」「マクロを使うのですが」「営業部にお役に立てるものはおりません」などの使い方をします。
「いませんか」の敬語表現
おられますか
取引先に出かけた上司を探して、相手の会社に電話を掛けるような場面では「おられますか」は使いません。その場合は「社長の佐藤はそちらにおりますでしょうか」というように、謙譲語を使います。
ご在籍ですか
「佐藤花子さんはそちらにご在籍ですか」「いえ、佐藤花子というスタッフはいません」などの使い方をします。
そちらにおりますか
「そちらに佐藤はおりますか」「ええ。いらしています」「恐れ入ります。お電話を代わっていただけますでしょうか」、「うちの娘はそちらにおりますか」「はい。恵子ちゃんでしたら遊びに来てくれています」などの使い方をします。
「いません」を敬語表現するときの例文
「在籍していない」「外出している」「自分が確認した範囲にはいないようだ」など、もう少し状況がよく分かるように伝えなくてはいけない場面もあります。そのような場面での敬語表現をご紹介します。
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在籍していない
「××さんはそちらにいますか」と、いないスタッフの名前を聞かれた場合は、質問している相手は前述のような状況にあると考えられます。そのため、「その人はいません」ではなく「こちらには在籍していません」と答えるのが適切です。
外出している
「いつもお世話になっております。佐藤さんをお願いできますでしょうか」「恐れ入ります。佐藤はただ今外出しております」などの使い方をします。
確認した範囲にはいない
「田中さんを探しているのですが、見かけませんでしたか」「私が見た範囲ではいませんでした」、「妹がこちらに避難していると思うのですが、いませんか」「そのお名前で名簿を確認した範囲では、こちらにはいらっしゃいません」などの使い方をします。
「いません」の別の敬語表現例
おりません
「佐藤さんはいますか」「恐れ入ります、今佐藤はおりません。外出しております」などの使い方をします。
謙譲語ですので、相手先の人の所在を答える折に使うと失礼になります。「佐藤はそちらにおりますか」「おりません」は間違った表現です。「おられません」「いらっしゃいません」が正しい敬語表現になります。
こちらにはいません
しかし「そちらに娘は遊びに行っていますか」「そちらに佐藤花子さんという方はいますか」などの問いに対して「いません」とだけ答えると、失礼という訳ではありませんが相手を少し落ち込ませてしまう恐れがあります。このような場合には「こちらには」「私が見た範囲では」など「いない範囲」を限定して伝えた方が丁寧です。
いらっしゃいません
「いません」の敬語表現を使いこなそう!
「Aさんはいますか」「いません」であれば、「いない」という敬語はAさんにかかります。このため「そちらにAさんはいらっしゃいますか」と自社のスタッフのことを尋ねられた場面などでは「おりません」と謙譲語で答えます。
「いません」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。