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「いません」の敬語表現・「いませんの」使い方と例文・別の敬語表現

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「いません」の敬語表現

「いません」は「いない」の丁寧語です。「いません」は「××さんはいますか」などの質問をされ、「いない」と答えるときに使います。

「佐藤さんはご在籍でしょうか」「佐藤というスタッフはこちらにはいません」、「そこに田中さんはいますか」「いません」などの使い方をします。

在籍はしているが今は席を外している、といった場合には「ただ今席を外しております」や「ただ今外出しております」という言葉を返します。

「いません」の敬語での使い方

「いません」は「いない」の丁寧語です。謙譲語の形で敬語にすると「おりません」、尊敬語では「おられません」になります。

「部長はおられますか」「いえ、こちらにはおられません」、「田中さんはいますか」「おりません」などの敬語表現をします。

敬語の種類

敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「いません」は「いない」の丁寧語にあたります。

「Aさんはいますか」「いません」であれば、「いません」という敬語はAさんに対して使われています。「部長はおられますか」「おられません」など、尊敬語を使うべき相手がいるかいないかを聞く場面や答える場面では尊敬語を使います。

謙譲語・尊敬語

「いません」という表現は、「いますか」と聞いている相手にかかるのではなく、「Aさんはいますか」であればAさんにかかるという点に注意が必要です。

「Aさんはおられますか」「いえ、Aというスタッフはおりません」、「英語が話せるスタッフはいますか」「おりません」などの使い方をします。この場合はAも英語が話せるスタッフも存在していませんが「スタッフはいるか」という問いであるために謙譲語を使って丁寧に表現しています。

「妹はそちらに来ていますか」などの問いに対しては、「相手の妹」に「いない」という言葉がかかるので尊敬語を使います。「いらっしゃいません」「来られておりません」など敬語表現になります。

使い方

「加藤さんはおられますか」「恐れ入ります。加藤というスタッフはおりません」、「部長はそちらに来ておられますか」「いえ、おられません」などの敬語表現をします。

「いません」の敬語表現・シーン別の使い方

「いません」は「いない」の丁寧語です。「いますか」と聞かれた場合に、その対象者が「いない」という場面で使用します。

「外出しているからいない」「少し席を外しているからいない」などの場合は「いません」ではなく「外出しております」「席を外しております」などの敬語表現をすることが多いです。

メールでの使い方

「そちらに英語が話せる方はおられますか。お手伝いいただきたい仕事があるのですが」「恐れ入りますが、英語が話せるスタッフはおりません」、「3月15日に手が空いている方はおられますか」「確認しましたが、おりませんでした。お役に立てず申し訳ありません」などの敬語表現をします。

ビジネスシーンでの使い方

「簡単なプログラミング技術を持っているスタッフはいますか。Excelのマクロが使えれば十分なのですが」「営業部にはおりません」、「佐藤がそちらにいると思うのですが」「いえ、佐藤さんは来られておりません」などの使い方をします。

電話での使い方

「××さんはいますか」と電話で聞かれた場合は、「いません」ではなく、「外出している」「席を外している」「会議中だ」「別の電話に出ている」「休んでいる」などの応え方をすることが多いです。それぞれの敬語表現をご紹介します。

席を外しております

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「出社はしているはずだが姿が見えない」というような場合は「いません」ではなく「席を外している」と伝えます。

「Aさんをお願いいたします」「恐れ入ります。Aは今席を外しております。折り返すようにお伝えいたしましょうか」「いえ、結構です」などの使い方をします。

外出しております

「外に出ているから電話に出られない」という場合は「外出しております」と言います。

「佐藤さんに代わっていただけますか」「恐れ入ります。佐藤はいま外出しております」などの使い方をします。

別の電話に出ております

別の電話に出ている、という場合は「別の電話に出ております」と伝えます。

「佐藤は今別の電話に出ております」「すぐ終わりそうですか」「すみません分かりかねます。いえ、終わったようです。お繋ぎいたします」などの使い方をします。

折り返すように申し伝えましょうか

「電話がかかってきたが、代わって欲しいと言われた相手がいなかった」という場合は「折り返すように申し伝えましょうか」などの言葉を言い添えるのが一般的です。その場合は社名と名前と電話番号を聞いておくようにしましょう。

「折り返さなくていい」と言われた場合は社名と名前だけ聞いておいて、電話があった旨を伝えます。

「いません」の目上の人への使い方

言葉の中には敬語表現にしても目上の人に対して使うと失礼になってしまうというものもあります。しかし、「いません」「おりません」などは、目上の人に使っても問題ありません。

「Excelが使えるスタッフはいますか」「伝票を作るのですか」「マクロを使うのですが」「営業部にお役に立てるものはおりません」などの使い方をします。

「いませんか」の敬語表現

人を探すときには、探している人との関係性や、誰に対して「いませんか」と聞いているのかによって使うべき敬語が変わってきます。状況別に敬語表現をご紹介します。

おられますか

「おられますか」は「いますか」の尊敬語です。上司を探して、同僚に「いますか」と聞くような場面で使います。「社長はこちらにおられますか」「いえ、おられません」などの使い方をします。

取引先に出かけた上司を探して、相手の会社に電話を掛けるような場面では「おられますか」は使いません。その場合は「社長の佐藤はそちらにおりますでしょうか」というように、謙譲語を使います。

ご在籍ですか

探している相手がどこに所属しているか分からない、というような場面ではあちこちに電話をするなどして探さなくてはなりません。そのような場合は「××さんはいますか」ではなく、「ご在籍ですか」という言葉を使うのが自然です。

「佐藤花子さんはそちらにご在籍ですか」「いえ、佐藤花子というスタッフはいません」などの使い方をします。

そちらにおりますか

自分の部下を探す場面や同僚を探すとき、家族を探すときなどには「いますか」の謙譲語である「おりますか」を使います。

「そちらに佐藤はおりますか」「ええ。いらしています」「恐れ入ります。お電話を代わっていただけますでしょうか」、「うちの娘はそちらにおりますか」「はい。恵子ちゃんでしたら遊びに来てくれています」などの使い方をします。

「いません」を敬語表現するときの例文

相手に「いますか」と聞かれた場合「いません」と答えます。しかし、「いません」では何故いないのか相手に伝わらないような場合もあります。

「在籍していない」「外出している」「自分が確認した範囲にはいないようだ」など、もう少し状況がよく分かるように伝えなくてはいけない場面もあります。そのような場面での敬語表現をご紹介します。

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在籍していない

「会社名は確認したが部署を確認し忘れた」「店名は確認したがチェーン展開している店で、どの店舗の人だったのか分からなくなった」「相手が自己紹介の折に社名を偽った」など、その人がどこに所属している人だったのか分からずあちこち探さなくてはならなくなるようなことは時折起こります。

「××さんはそちらにいますか」と、いないスタッフの名前を聞かれた場合は、質問している相手は前述のような状況にあると考えられます。そのため、「その人はいません」ではなく「こちらには在籍していません」と答えるのが適切です。

外出している

「××さんはいますか」「××さんをお願いします」などのことを言われたが、××は外出している、というような場面では「××は外出しております」などの返答をします。

「いつもお世話になっております。佐藤さんをお願いできますでしょうか」「恐れ入ります。佐藤はただ今外出しております」などの使い方をします。

確認した範囲にはいない

大人数が集まる場所などで「××さんはいますか」「××さんを見かけませんでしたか」などのことを聞かれた場合は、探している人がいる以上その相手は存在しているはずなので、「いません」ではなく、「見かけていない」「私が見た範囲ではいません」などの答え方をします。

「田中さんを探しているのですが、見かけませんでしたか」「私が見た範囲ではいませんでした」、「妹がこちらに避難していると思うのですが、いませんか」「そのお名前で名簿を確認した範囲では、こちらにはいらっしゃいません」などの使い方をします。

「いません」の別の敬語表現例

「いません」は「いない」の丁寧語です。謙譲語では「おりません」になります。また、「いません」とだけ言うのではなく、「こちらには」など範囲を限定して「いません」と答えることも多いです。

おりません

「おりません」は謙譲語です。取引先などから電話がかかって来て、同僚や上司に代わって欲しいと言われたが、その人が「いない」という場合は「おりません」と答えます。

「佐藤さんはいますか」「恐れ入ります、今佐藤はおりません。外出しております」などの使い方をします。

謙譲語ですので、相手先の人の所在を答える折に使うと失礼になります。「佐藤はそちらにおりますか」「おりません」は間違った表現です。「おられません」「いらっしゃいません」が正しい敬語表現になります。

こちらにはいません

「英語が話せるスタッフはいますか」「マクロが使えるスタッフはいますか」などの問いに対して「いません」「おりません」と答えるのは問題ありません。

しかし「そちらに娘は遊びに行っていますか」「そちらに佐藤花子さんという方はいますか」などの問いに対して「いません」とだけ答えると、失礼という訳ではありませんが相手を少し落ち込ませてしまう恐れがあります。このような場合には「こちらには」「私が見た範囲では」など「いない範囲」を限定して伝えた方が丁寧です。

いらっしゃいません

「いません」の尊敬語は「おられません」の他に「いらっしゃいません」があります。「部長はこちらにおられますか」「いらっしゃいません」などの使い方をします。

「いません」の敬語表現を使いこなそう!

「いません」は「いない」の丁寧語です。謙譲語では「おりません」、尊敬語では「おられません」「いらっしゃいません」になります。

「Aさんはいますか」「いません」であれば、「いない」という敬語はAさんにかかります。このため「そちらにAさんはいらっしゃいますか」と自社のスタッフのことを尋ねられた場面などでは「おりません」と謙譲語で答えます。

「いません」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。

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