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「お礼」の敬語表現・お礼の使い方と例文・別の敬語表現例

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「お礼」の敬語表現

「お礼」というのは話者が相手に感謝の意を表明するときに使う表現であり、これはビジネス上のやり取りでもプライベートでの連絡交換でも変わらず、きちんとした敬語表現で相手に伝えなくてはいけません。このお礼の言葉を言うときに失礼な表現をしてしまうと、それだけ対人マナーを問われる場合もあるため、重々気を付けておきましょう。

・お礼申し上げます。
・感謝申し上げます。
・大変うれしく存じます。
・大変感謝しております。
・とても励まされました。
・本当にご貴重なご助力をありがとうございました。
・大変ご貴重なご助力とご支援を、ありがとうございました。

他にもいろいろと謝意を伝える表現はありますが、特にビジネス上のやり取りではこの「謝意を伝える言葉」というのが非常に大切になりますので、日頃から感謝の意をきちんと敬語表現をもって伝えられるよう練習しておきましょう。

「お礼」の敬語での使い方

先述しましたように、ビジネス上のやり取りでは「お礼を伝える言葉・敬語表現」というのはとても重要なもので、さまざまなビジネスシーンで謝意を伝える際には正式に認められる謝意の表明の仕方が問われます。どんな場面においても、きちんと謝意を伝えられるようにしておくことが大切で、それは日頃からの敬語表現の練習をしておくことでカバーできます。

・ありがとうございました。
・感謝申し上げます。
・感謝いたします。
・お礼の言葉もございません。
・謝意を申し上げたいと存じます。
・深く感謝いたしております。
・多謝。
・陳謝。
・誠にありがたく存じます。

これらの言葉が一般的にビジネス上で謝意を述べる際の言葉・敬語表現となりますが、どんな表明の場合でも「申し上げます」、「存じます」などの、一般的に敬語表現として見なされる表明の仕方を覚えておく必要があります。

敬語の種類

日本語には大きく分けて3種類の敬語表現があり、1つ目は尊敬語、2つ目は謙譲語、3つ目は丁寧語であり、それぞれの敬語表現は場面や状況に合わせて使い分けられます。

尊敬語は「目上の人や立場が上位にある人に対して使われる一般的な敬語表現」で、主にビジネス上のやり取りにおいて頻繁に使われる敬語表現となります。「○○される・なされる」といった、相手の言動を立てる敬語表現になります。

謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的にへりくだって敬意を示す敬語表現」を意味し、これはビジネス上のやり取りでもプライベートの多くの場面でも使われるきわめて一般的な敬語表現です。

丁寧語は「不特定多数の人々に公示できる丁寧な言葉遣いによる敬語表現」を指し、主に「です・ます調」によって当たり障りのない表現が採られ、ポピュラーな敬語表現と言ってよいでしょう。

「お礼」での言葉の使い方

お礼を述べるときには「存じます」や「申し上げます」といった、一般的に敬語表現として認められる表現をすることが大切で、自分だけにわかる言い方や、相手にとって少しでも不快になる表現をすることはタブーです。

「感謝します」よりも「感謝いたします」や「感謝申し上げます」という言い方、また「嬉しく感じます」よりは「嬉しく存じます」、さらに「ありがとうございました」よりも「深く感謝いたします・申し上げます」といった、さらに上級の敬語表現をすることが望ましく、敬語表現として丁寧な口調であればあるほど、相手への心象も良くなるでしょう。

メールでの「お礼言葉」の使い方

特にビジネスメールで使われる敬語表現にしても先述でご紹介しました「お礼の敬語表現」がそのまま使われ、「申し上げます」や「存じます」などといった、第三者から見てもきちんと敬語表現として成り立つ、きれいな言葉でその旨を述べることが大切です。

・プロジェクトの参加させていただき、誠にありがとうございます。
・この度はご協力くださり、誠に感謝申し上げます。
・多大なご尽力を賜りまして、深く感謝申し上げます。
・この度は弊社による企画にご参加くださり、深く感謝いたします。多謝。
・大変嬉しく存じております。

「多謝」というのは主に文末に置く言葉で、「皆々さまに深く感謝申し上げます」という言葉を重ねて伝える表現になります。メールでは当然「文語表現」の形式となりますので、会話と違って多少堅苦しい表現になってもかまいません。きちんと「伝えるべき旨」を敬語をもって伝えるということを心がけましょう。

お礼メールの件名

ビジネスメールでもプライベートでのメール交換でも、どんなメールにしても、その本文を書く前に件名というものがあります。これは相手に「どんなメールが来たのか」ということを一目瞭然で知らせるためのもので、急にメールが来た際でも「あ、お礼のメールか」と相手がすぐにわかることを前提にして、相手への安心と納得を引き寄せる重要なタグになります。

・○○企業説明会へのご招待をありがとうございました
・資料をお送りくださり誠にありがとうございます
・先日は誠にありがとうございました
・先日のプレゼンテーションでのご協力を感謝いたします
・今後ともどうぞよろしくお願いします
・ご注文をいただきまして誠にありがとうございます
・陳謝

件名には句読点をつけるのは好ましくなく、サラッと読める体裁にしておくことがコツです。読むより見るという感覚です。

手紙でのお礼の書き方

まずお礼の手紙(お礼状)を送る際には、そのお礼状を送るタイミングをしっかりと把握しておきましょう。だいたいお礼状を送る期間は、お礼をするべき機会を経た後、2日から3日以内が理想的です。もし遅れてしまった際には「なぜ遅れたか」という理由をしっかり明記しておきましょう。

さらにお礼状を送る際には、どんなお礼をするのかというジャンル分けがされ、結婚式や出産祝い、また入学式、卒業式、内定祝い、就職祝い、新装開店のお祝いなど、前もってどんな形式のお礼状を書くのかということをあらかじめ把握することが大切です。

お礼状を書くときの一般的な形式として、冒頭と末尾に置く言葉がまずあり、さらにお礼状を書いた年月日を記す箇所を設けることも必要です。冒頭には「謹啓」や「拝啓」が使われ、末尾には「謹言」や「敬具」という言葉をつけ添えます。こうした規則的な言葉の意味合いも、あらかじめ調べておきましょう。

「お礼」を敬語表現するときの例文

先述のようにお礼状にはいろいろな種類があり、まず「何のお礼状を書くのか」ということをあらかじめ知っておくことが大切です。そしてお礼状を書くときのマナーをきちんと把握することが必須になります。

拝啓 春草萌えいづる季節を迎え、皆さまにおかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

この度は、わたくしどもの長男○○の大学入学に際しまして、非常にお心のこもったお祝いの品々をいただき、誠に深く感謝申し上げます。
皆さまの常のご助力ご支援によって支えられ、この度、晴れて大学合格の運びとなりました。改めまして、心より深く感謝申し上げます。
今後とも、親子ともども益々誠意を尽くして励んでまいりたいと存じますので、どうかご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
取り急ぎではございますが、まずはお礼申し上げます。
敬具

返信の御礼

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先述でお礼状の例文をご紹介しましたが、誰かからメール・お手紙をもらったとき、その内容への返信をすることも重要な項目です。

お疲れさまです。
メッセージ内容を拝読させていただきました。
○○の案件につきまして、とてもあたたかなご配慮をいただきましたことを心より感謝申し上げます。さっそくご教授いただきました内容を事業計画に踏まえさせていただき、今後の取り組みとさせていただきたく存じます。
今後とも、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

まず「お疲れさまです」といった労いの言葉を置き、その後から返信の本文を明記します。この際でも、相手にとって読みやすいように適当に改行したり、むずかしい表記はしないよう配慮しておきましょう。

また相手の名前を冒頭に置いて自分の名前を末尾に置く場合もありますが、基本的にこの形式はどちらでもかまいません。

早い対応の御礼

お礼をするとき・お礼状を書いて送るタイミングは、なるべく早い方が好ましいです。その場合のタイミングは先述のように、2日から3日以内が理想的でしょう。どうしてもすぐに返信や対応ができなかった場合には、その「遅れた理由」を簡潔でよいので明記しておくとよいでしょう(あまり長くならないようにしてください)。

適当に早いお礼をしなければ、相手にとっては「何のお礼か」がわからなくなる場合もあるため、せっかくお礼状を書いて送ったのに、その内容が相手に受理・得心されない場合もあります。こんな入れ子の状態にならないためにも、常にお礼をするタイミングは迅速な対応を心がけることが大事です。

「教えてもらった」を敬語表現にする

「教えてもらった」というのは「○○についてご教授いただき、誠にありがとうございます」という改まった敬語表現に置き換えることができます。ビジネス上のやり取りでもプライベートの連絡交換時でも、誰かに何かを教えてもらい、それによって支援されるということは、非常に多くの場面で見受けられます。

・ご鞭撻のほど、誠に恐縮であります。
・ご教授いただき、心より深く感謝申し上げます。
・○○の件につきましてご支援をいただき、誠にありがとうございます。
・ご支援とご協力の下、わたくしも成長させていただくことができました。

これらの敬語表現をもって「○○を教えてもらって感謝しています」という旨を、お礼に変えて相手に伝えることができます。

「教えてもらう」という旨の敬語表現

「これから○○について教えてもらう・教えてもらいたい」といった旨を相手に伝える際でも、きちんとそれに見合った敬語表現を取ることが大切です。

・どうかご教授願えれば幸いです。
・○○の件につきまして、どうかご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
・お教えいただければ幸いです。
・ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
・ご指導を賜りたく存じます。

これらの敬語表現をもって「○○について教えてもらいたい」という旨を、相手に印象良く伝えることができます。

打ち合わせのお礼

ビジネス上のやり取りでは必ずと言ってよいほど、多くのビジネスプランや事業計画の見直しなどについて、会議や相談などを踏まえ、打ち合わせというものがあります。この打ち合わせ(会議・ミーティング)は必ず上司と部下が集っても催されるため、その際に部下から上司へお礼を言う際でもきちんと敬語表現をもって相手に伝えなければいけません。

・この度はお忙しい中、○○企画の打ち合わせにご出席くださり誠にありがとうございます。
・この度のミーティングでは、大変ご貴重なご意見をいただくことができ感謝いたします。
・○○さまのご協力の下、Aプランにつきましてこの度の打ち合わせを持つことができました。大変恐縮に存じております。

他にもいろいろな敬語表現をもって「打ち合わせ・会議のお礼」を述べることができます。

引き受けるときのお礼

何らかの依頼された仕事や事業計画への参加を受けた際には、そのことに対するお礼を述べることもビジネス上のやり取りでは一般的に見られます。

・この度は、非常にありがたいご企画に参加させていただき、誠に深く感謝申し上げます。
・この度は、このようにご高配をいただくことができまして、心より嬉しく存じます。
・弊社へのご依頼されました案件につきまして、大変深く感謝申し上げます。

この「仕事や事業計画を引き受ける機会」というのは主に、社員個別というよりも、会社が提携会社から何らかの仕事を依頼されるという形が多く、会社をあげてのお礼(返礼)となるため、非常に重要なお礼状の形となります。

「お礼」の別の敬語表現例

先述でご紹介しました「お礼の敬語表現」において、すでに「お礼」の別の敬語表現例もお伝えさせていただきました。

・大変厚くお礼申し上げます。
・心より深く感謝申し上げます。
・なにとぞよろしくお願い申し上げます。
・今後とも、どうぞよろしくお願いします。
・多謝。
・陳謝
・謝意を述べさせていただきます。
・幸いです。
・賛辞と代えさせていただきます。

この他にもいろいろな「お礼」の別の敬語表現(類義語による表現)がありますが、どの言葉・表現の場合でも「相手への深い感謝を示す内容」が含まれます。

尽力

「尽力(じんりょく)」という言葉の意味は「特定の目的へ向けて力の限り努力すること」を言い、この「尽力」という言葉も、ビジネス上のやり取りやプライベートでの連絡交換時には非常に多くの場面で使われます。

・ぜひともご尽力させていただきます。
・先日にお伝えいただきました○○の件につきまして、力の限り、尽力させていただく所存にございます。
・精一杯尽力させていただき、ぜひともA計画を成功に導かせていただきたく存じます。
・このご機会を持ちまして、誠心誠意を込めて尽力させていただきます。

このように「特定の仕事や目標に向かって精一杯努力すること」を相手に伝える敬語表現となります。「尽力」という言葉そのものは敬語表現ではありませんが、その「尽力」という言葉を修飾する文面を敬語表現に置き換えて表現されます。

「お礼」にまつわる英語表記と意味

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「お礼」という言葉やそれにまつわる言葉を英語に直すと以下のようになります。

・thank(謝意、お礼)
・thanks(感謝します、お礼を言います)
・appreciation(お礼、謝意を述べること)
・gratitude(謝意、感謝、お礼)
・relish(謝意、賞味、お礼)
・enjoyment(喜び、お礼、感謝)
・predilection(謝意、感謝、お礼)
・understanding(理解、お礼)
・comprehension(深い理解、感謝、お礼)

これらの言葉に置き換えられ、これらの言葉は文章表記・表現をもって、英文法の中でも敬語表現として認められます。

「お礼」に関する英語表現と意味(1)

先でご紹介しました「お礼」の英語表記を参考にして、「お礼」の意味合いを含めた英語の例文をいくつかご紹介します。

・Thank you very much.
「大変厚くお礼申し上げます。」
・I would like to express my deepest gratitude.
「心より深く感謝申し上げます。」
・I would like to express my deepest gratitude to you for your professor.
「ご教授いただき、心より深く感謝申し上げます。」
・Thank you very much in the future.
「今後ともどうぞよろしくお願いします。」

「お礼」に関する英語表現と意味(2)

先述の「お礼」の英語表現に引き続き、さらに具体的な「お礼」の意味合いを含めた例文をご紹介します。

・I was able to grow under the support and cooperation.
「ご支援とご協力の下、わたくしも成長させていただくことができました。」
・We are truly grateful to you for participating in our business plan.
「事業計画へのご参加をいただくことができ、誠に恐縮でございます。」
・We appreciate your very valuable opinions at this meeting.
「この度のミーティングでは、大変ご貴重なご意見をいただくことができ感謝いたします。」

「お礼」で使う正確な敬語表現を覚えましょう

いかがでしたか。今回は「お礼」の敬語表現・お礼の使い方と例文・別の敬語表現例 と題して、「お礼」にまつわる正確な敬語表現やその用法、またさまざまな場面における用例についてご紹介しました。

「お礼」にまつわる表現例は敬語表現を含め、非常に多くの場面や状況によってさまざまな形があります。相手と自分との関係性や立場の違い、またどんなお祝い事に関してお礼をするかによって、千差万別にそのお礼の内容は変わると言ってよいでしょう。

ビジネス上のやり取りでもプライベートでの連絡時にでも、非常に多くの場面で活用される「お礼」の文句(敬語表現)になるため、日頃から正しい「お礼の言葉や表現法」をしっかりマスターしておくことが大切です。

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