[allpage_toc]
「対応できない」の敬語表現
「対応できない」のように、何かをすることができないなどを伝える場合、言葉の選び方は慎重に行う必要があります。言い方を間違えてしまいますと、思わぬトラブルやクレームに発展してしまう可能性がありますので、注意するようにしましょう。
丁寧語
しかし、できないという否定する言葉を敬語にする場合、丁寧語の敬語に変えた場合、人によっては突き放された印象に聞こえてしまうことがあり、敬語なのにも関わらず相手に不快感を与えてしまう可能性があります。
否定語を敬語にする場合は、さらに別の敬語に置き換えたり、クッション言葉などをうまく利用し、相手に不快感を与えないように「対応できない」ということを伝える必要があります。
丁寧語の敬語表現を使っているから、問題がないということではありません。相手に不快感を与えてしまう敬語表現は、思わぬトラブルやクレームにつながってしまう可能性があります。「否定」の意味の言葉をお客様に伝えなければならないときは、特に言葉選びや使い方に注意することが大切です。
謙譲語
謙譲語を使った場合でも、相手の希望に沿うことができないということを伝えなければなりません。できるだけこちらの誠意を示すように、謙譲語とクッション言葉を組み合わせ丁寧な言葉遣いを心がけるようにしましょう。
クッション言葉を併用する
相手に何かお願いをしなければならない場面や、お断りをしなければならない場面などで良く使われています。こうしたクッション言葉が入るだけで、こちらの気持ちを伝えることができますので、使い方を覚えておくと便利です。
「対応できない」の敬語での使い方と例文
「対応できない」という言葉の敬語での使い方についてご紹介します。
敬語の種類
敬語には3つの種類があります。
相手の言動や行動に対して、自分が言葉で表現するときに使う「尊敬語」です。もうひとつは、自分の言動や行動に対して、自分をへりくだった表現に変える「謙譲語」です。最後は、「です」「ます」や言葉の前に「お」や「ご」をつけて丁寧な言葉遣いにする「丁寧語」です。
状況や相手との関係性などで、適切な言葉選びが大切なポイントになります。
使い方
メールでの使い方
メールや手紙など、文章で相手に伝える場合は、きちんとした表現を使うことで、相手の印象が良くなる場合もあります。
例文
[no_toc]
・大変ご迷惑をおかけしておりまして申し訳ございませんが、今月中の修理は対応は致しかねます。現在大変混み合っておりますので、修理対応にお時間をいただいております。ご理解のほどお願いいたします。
ビジネスでの使い方
例文
・この件に関しましては、大変申し訳ございませんがメールでの対応は致しかねます。お忙しいところ大変恐縮でございますが、担当者より改めて電話にて対応させていただきます。
お詫びでの使い方
たとえ「対応できない」内容であったとしても、お客様に不快な思いをさせてしまっていることは事実です。こちらに落ち度がない場合も、その点に関してまずお詫びをすることがクレーム対応の鉄則です。
例文
お問い合わせいただきました商品の返品の件でございますが、商品の性質上お客様のご都合による返品対応は致しかねます。ご希望に沿うことができず大変申し訳ございませんが、ご容赦いただきますようお願いいたします。
「クレーム対応」の対処方法
「対応できない」という内容を伝えた結果、クレームになってしまった場合のクレーム対応についてご紹介します。
まずはお詫びをする
これは、「対応できない」ことへのお詫びではなく、お客様を不快にさせてしまったことへのお詫びですので、誠心誠意お詫びをするようにしましょう。
お客様の言い分を聞く
まずはお客様の落ち着くまで、お客様の言い分をお聞きしましょう。
最後にこちらの事情をきっぱりと説明する
こういうときは、クレームを対応している方も動揺しています。こういうときこそ、しっかりとした敬語での対応が必要になります。それでも対応しきれない場合は、上司などに相談するようにしましょう。
「対応できない」の別の敬語表現例
[no_toc]
「ご辞退させていただきます」
意味としては、「対応できない」ということなのですが、「辞退する」という表現を使うことで「対応できない」ことを表すことができます。
「見送る」
そのような場合の敬語表現として、「どうしても都合を付けることが難しいため、残念ではございますが、今回は見送らせていただきます」といった使い方をすることができます。「見送る」も「対応できない」と同じ意味合いで使うことができます。
上司からの依頼が「対応できない」場合
「対応できません」という敬語だけでは、上司への印象を悪くしてしまうこともありますのでまず、「対応できない」という言葉を「対応が難しい」という言葉に置き換えます。そのあとで、代替え案を提示することで仕事を円滑にすることが可能になります。
例文
・他の仕事の納期との兼ね合いで1人で行うことは難しいのですが、他の人にも応援をお願いすることができるのであれば、対応が可能です。
「対応できない」事実をうやむやにしない
「対応できない」場合は、きちんとその旨を伝えた方が相手のためにもなります。「対応できない」事実をうやむやにすることは絶対に避けるようにしましょう。曖昧な返答は、返って相手の信頼を損ねる原因にもなりますので、注意するようにしましょう。
伝えにくい言葉こそ敬語でこちらの誠意を表しましょう
伝えにくい言葉こそ、正しい敬語でこちらの誠意を表すように心がけましょう。