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「光栄に思う」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「光栄に思う」の敬語表現を徹底研究!

我々が使っている日本語には昔から「言霊(ことだま)」というものがあります。これは「言葉の中にある霊力」といった意味ですが、つまりは言葉ひとつひとつに力が秘められているということになります。

これをよく解釈すれば、我々は日々いい言葉を発することで自分や相手にいい結果をもたらす、ということにもなります。考えてみれば言葉はコミュニケーションツールであり、いい発言は人間関係を円滑にします。そんな小さな経験は誰にもあることでしょう。

というわけで、ここではそんないい言葉を言われたときの返しとして、その嬉しさを伝える敬語「光栄に思う」を中心に、より人間関係を円滑にするテクニックを見ていきましょう。

丁寧語としての「光栄に思う」

人に褒められたり、よくしてもらったとき、誰もが嬉しいと感じます。そういった気持ちは顔に出たりしますが、できれば気持ちは言葉にして伝えるべきです。そんなときに使えるのが、嬉しい表現を丁寧な敬語にした言葉が「光栄に思う」といった表現になります。

よく「光栄に思う」の敬語はなにかと考える人がいますが、「光栄に思う」自体が嬉しいこと、褒められたことや認められたことを名誉に思う気持ちを表した敬語になります。

ですので、人から褒められたら、特に目上の人などに言われた場合は、その嬉しい気持ちを「光栄に思う」で表現してみてください。

「光栄に思う」は日常的に使える敬語?

「光栄に思う」は日常的に使える敬語です。もちろん、普段の生活で友人や目下の人に対して使うのはややおかしい表現ではあります。そういった人たちに対しては、感謝の気持ちや嬉しい思いをそのまま伝えればいいです。

日常生活でも目上の人などに褒められたり、会社関係などで大きな役職を与えられた場合などは「光栄に思う」気持ちを伝えるべきです。例えば光栄に思うではいささか乱暴なので、「光栄に思います」といったように使えば、敬語としても問題ありません。

「光栄に思う」の敬語における使い方

「光栄に思う」がすでに敬語表現として間違っていませんから、なにかあったときに気持ちを伝える際に「光栄に思う」をそのまま使えばまったく問題はありません。ただし、ですます調にするべきところはした上で、ということが前提になります。

ですので、あまり気負わずに、日常生活でも「光栄に思う」はどんどん使っていくべきです。ここでは、そんな「光栄に思う」をどんな場面でどう使うかを簡単に見ていきます。

そもそも敬語の種類

まず、敬語である「光栄に思う」の使い方の前に、そもそも敬語とはどんなものか、改めて振り返っておきましょう。日本語の基本でもありますが、学生時代以来振り返って考えたこともないのではないでしょうか。

まず敬語には「尊敬語」、「謙譲語」、「丁寧語」があります。尊敬語は、話者が話す内容の動作や主体が話者よりも目上の人であるときに使います。それから謙譲語は、話者の動作や保有する物を相手よりも低めて使います。ただ、それは自分を卑しめるということではありません。丁寧語においては、ですます調を含め、丁寧な言い方をすることです。

ほかにも細かく分けるとたくさんの敬語の種類がありますが、ざっと振り返ると、敬語はこの3つで主に構成されています。

使い方を憶えておこう

「光栄に思う」は使い慣れていれば簡単な敬語で、いつでも使える言葉です。社会人ならその機会はたくさんありますし、学生がクラブ活動などで目上の人と接する機会が多い場合なども「光栄に思う」は頻繁に使う敬語です。

使い慣れていないとどう使っていいかわからない場合もあるでしょう。ですが、これは簡単な問題で、単に使い方を憶える、そしてできるだけ頻繁に使うことで、ちょっとしたときに咄嗟にでも「光栄に思う」が出るようになります。

つまり、「光栄に思う」も訓練で身につく敬語です。ですので、できるだけ多くの機会で「光栄に思う」を利用するようにしましょう。

メールでの使い方

メール上ではむしろ言葉よりも頻繁に使うことになるでしょう。特に社会人はなにかとメールでビジネス文書をやり取りするはずですし、仕事の内容に関しても褒められることがあるでしょう。

そんなときに嬉しい思いを伝えるために、それを敬語にして「光栄に思う」と送ることはよく起こります。

つまり、「光栄に思う」はメール上で使用してもなんら問題のない敬語です。むしろ声に出すよりも使いやすいので、より頻度が高まるのではないでしょうか。

目上の人への使い方は?

「光栄に思う」を目上の人に使う場合、ほかの言い方があるのでしょうか。

それはありません。ですから、嬉しい気持ちや名誉に思うことを伝えるため、「光栄に思う」をそのまま伝えれば大丈夫です。もちろん「光栄に思う」をそのままではなく、ですます調にすることで、目上の人に使う敬語としては申し分ありません。

「光栄に思う」はその気持ちを伝える敬語ですので、目上の人に対しては口頭でもメールでも、どちらで使っても相手を不快にさせることはありません。

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「光栄に思う」の間違った使い方を例文で紹介

大きな誤解として「光栄に思う」が敬語ではないと考える人が、案外少なくありません。「光栄に思う」をそのまま使うのはいけませんが、ですます調に語尾を変換すれば、敬語としてまったく問題はありません。

ですが、敬語というのはときに頭で考えるとややこしくなり、結果、間違った使い方をしてしまうというミスは多くの人に起こることです。「光栄に思う」も使い慣れていないと敬語としての使い方に混乱が生じ、最終的に失礼になることもあるでしょう。

ここでは「光栄に思う」の間違った使い方を、具体例を挙げて紹介します。

例文1「光栄に思うがいい」

「光栄に思う」ことを相手に押しつけるような言い方で、「光栄に思うがいい」というのがあります。これは想像するに、目上の人が部下などになにかをしてあげた結果、あるいは特別な役職を与えてあげたあとに言うような言葉に見受けられます。

もちろん、言われた側と言った側の関係性が友好的であるなどであれば、あるいは冗談として通じる言葉になるでしょう。しかし、そうでない場合、この言い方は人間性として間違っていると言えます。

嬉しいと思う、名誉に思う、という気持ちを敬語にしたのが「光栄に思う」です。この気持ちはあくまでも主観的なものですから、例え上司であろうが親であろうが、押しつけられるいわれはありません。ですので、「光栄に思うがいい」という言葉は正しい言い方であるとはいえません。

あくまでもこちらの気持ちを伝える敬語が「光栄に思う」ですので、相手にそう思うように強要することは絶対にやってはいけません。

例文2「光栄に思うよ」

「光栄に思うよ」という言い方はかなり微妙なラインです。言葉の雰囲気から察するには友人や、あるいはかなり近い関係の部下や目下の人に言っているのではないでしょうか。間違ってはいないし、本当に正しいのかというとかなり考えてしまう言葉です。

「光栄に思う」は相手に伝えるときは、ですます調が一般的です。そのまま「光栄に思う」とする場合は、例えば頭の中で考えるだけで口にはしていないときや、誰かに見せるわけでもないところで文章にする際にはそれでいいでしょう。

ですが、その文末に「よ」をつけただけの「光栄に思うよ」は果たして敬語なのでしょうか。そこまで近しい相手であれば、素直に嬉しいなどと伝えた方がより相手にもわかりやすいのではないかと考えます。

「光栄に思う」の正しい敬語表現例は?

「光栄に思う」の正しい使い方は、「光栄に思う」にですます調をつけるくらいで十分です。誰に対してもこの言い方でなんら問題はありません。ですから、ほかに「光栄に思う」の正しい使い方はあるのかというとかなり難しい質問になります。

ただ、まったくないわけではありません。すでに敬語である「光栄に思う」をさらに正しくというのであれば、より堅い言い方に変換することになります。

そこでここでは「光栄に思う」をよりフォーマルな雰囲気にした表現方法を紹介します。

例1「光栄の至り」

「光栄に思う」は褒められて嬉しい気持ちや、仕事などで特別な地位を与えてもらったときの喜びを表す敬語です。つまり、そもそもフォーマルな場所で利用する言葉ですので、ですます調にする以外にも別の言葉を繋げることで、より気持ちを引き締めるような言い方にすることができます。

そのひとつが「光栄の至り」です。

例えば普段話すことのないような、勤め先の社長に直接褒められたり、大きなプロジェクトの関係者に任命された際、その気持ちを最大限に表現して「光栄の至りです」と言うこともあります。

例2「身に過ぎて光栄なこと」

先の「光栄の至り」と同じシチュエーションだとした場合、「光栄に思う」よりも「光栄の至り」よりも感謝の気持ちも強い言い方に「身に過ぎて光栄なこと」があります。より敬語に近づけるのであれば「身に過ぎて光栄なことです」などと言います。

これらの「光栄に思う」の別の表現としては、かなりかしこまった言い方になります。ですので、これらは「光栄に思う」以上に乱発して使用すると、逆に相手をバカにしていると思われてしまいます。ですので、ここぞというときに、本当の目上に対してだけ使うように注意してください。

「光栄に思う」の類語や言い換えの敬語表現は?

「光栄に思う」は元々は嬉しい気持ち、喜ばしく思うこと、名誉に思うことなどを相手に伝えるための言葉です。すでにそういった気持ちの類義語ではあるのですが、「光栄に思う」のほかの言い方や類義語はあるのでしょうか。少し調べてみました。

「光栄に思う」の類義語としては先の嬉しいや名誉に思うなどに通じる言葉が多く、「胸を張れる」や「栄誉に感じる」などといったものがありました。

「光栄に思う」はかなり完成され、すでに洗練された言葉ですので、類義語は考えなくていいでしょう。

「光栄に思う」は人間関係を円滑にする言葉

「光栄に思う」は嬉しい、誇りに思うなどを表す敬語です。つまり、その前に褒められたりしているという事実があります。それに対する返しですので、「光栄に思う」というのは人間関係をより密にする力を持った言葉です。

褒めてあげたのになにも返ってこない相手では正直、言った側もつまらない気持ちになります。ですが、それを「光栄に思う」と返されれば、言った側も「光栄に思う」に思うことでしょう。

ですので、「光栄に思う」は人間関係をよりよくする言霊を持った言葉です。ですので、なにかの折には積極的に使っていくべきではないでしょうか。ぜひ「光栄に思う」の使い方をマスターし、どんどん言っていってください。

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