cms-import-tapbiz-wp

「聞いてください」の敬語としての使い方|例文や言い換え表現も解説

[allpage_toc]

「聞いてくださいの正しい使い方を知りたい」
「聞いてくださいの敬語表現って?」
「聞いてくださいの言いかえ表現って何があるの?」
よく耳にする「聞いてください」について、様々な疑問を抱く方も多いのではないでしょうか?

本記事では、「聞いてください」の使い方・例文、敬語表現などを解説していきます。

「聞いてください」の敬語表現を自分の会話の中で上手に使うことができるようになれば、周りの人が話を聞くように優しく促すことが可能になります。

職場の同僚との会話の中でも、この敬語は効果的です。

「聞いてください」の使い方・例文、敬語表現などの理解度を高めたい方は、本記事を参考にしてください。

「聞いてください」の敬語表現

「聞いてください」という表現は丁寧語であるため、上司などの目上の人に使用することはできます。

しかし、「〜してください」という表現は命令形であることから、上から目線の印象を受け、相手によっては不快感を与えることがあります。

そのため、上司や目上の人には、「聞いてください」ではなく、より丁寧な表現に言い換えて、伝える必要があります。

ここでは、「聞いてください」の代わりに使用できる表現について紹介します。

「お聞きください」

1つ目は、「お聞きください」という表現です。「お聞きください」は、「聞く」の尊敬語である「お聞きになる」を使用した表現です。

「聞いてください」と比較すると、丁寧な印象を受ける表現です。しかし、「聞いてください」と同様に、「〜ください」という命令形の表現を含んでいます。

そのため、相手によっては、上から目線に感じ、不快感を与える可能性があるので注意が必要です。

そのような場合は、「お気軽にお聞きください」のように一言加えるといった工夫をしてみましょう。

「お聞きくださいませ」

これは1つ目の「お聞きください」の文末を変化させた表現です。

「お聞きください」という表現と比較すると、丁寧な印象を与えるのみでなく、語調が柔らかい印象を与えることができます。

「お聞きいただければと存じます」

「聞いてほしい」という意思を丁寧に、かつ、やんわりと相手に伝えることができる表現です。

この表現では、これまでの表現に含まれていた命令形の表現が含まれていません。また「存じます」と謙譲語も含まれていることから、謙虚さも窺える表現になっています。

この表現は、敬語を多く含んでおり、堅苦しい表現のため、会社の役員や重要な取引先など、あなたにとって、かなり目上となる相手に対して用いるとよい表現です。

「お聞きいただければ幸いです」

この表現は、「聞いてもらえると嬉しい」ということを意味しており、相手を強制しない物腰柔らかな表現です。

また「嬉しい」という意味合いを含んでいるため、「この質問をしてもいいのかな」のように相手を躊躇わせない表現であるといえます。

目上の人はもちろんですが、取引先とのやりとりで特に役立つ表現といえるでしょう。

「〜していただければ幸いです」という表現は、様々な場面で活用できる敬語表現のため、覚えておくと役立つでしょう。

「お聞きくださいますようお願い申し上げます」

1つ目の「お聞きください」という表現に「お願いします」というフレーズを加えた表現です。

「お聞きください」のみでは、命令形の表現となってしまうため、相手に不快感を与える可能性もあります。しかし、「お願いする」という意味を付け加えることで、相手より下手に出る表現になります。

また、「お願い申し上げます」という敬語表現は、「お願いします」の謙譲語であり、謙虚さも出すことができるので、相手により丁寧な印象を与えることできるでしょう。

「聞いてください」の敬語表現での注意点

ここまで「聞いてください」の様々な敬語表現を紹介してきました。しかし、相手のことを思って使用した敬語表現でも、間違った敬語やその場にそぐわない敬語表現を使用してしまうとで、相手に不快感を与えてしまうことがあります。

ここでは、「聞いてください」という敬語表現を使用する際に注意してほしいことについて、3つ解説していきます。

ビジネスではシーンに合った使い方を考える

敬語を使用するタイミングは、対面で話をするとき、電話で話をするとき、ビジネスメールを送るときなど様々です。

例えば、電話や対面で話をするときに「お聞きくださいますようよろしくお願い申し上げます」という表現は長すぎます。口頭で伝える場面では、手短に、かつ、丁寧に伝えることができる表現を選びましょう。

逆に、ビジネスメールでは、少し長めになってもいいので、より丁寧な表現を使用することがおすすめです。

相手との関係性を考える

[no_toc]

敬語表現は、丁寧な表現であると同時に、堅苦しい表現です。

よく一緒に仕事をする親しい上司や同僚に対して、「お聞きいただければと存じます」のような堅苦しい表現をすると、相手は不自然さを感じることでしょう。

逆に、上下関係を重んじる上司に対して「お聞きください」といった表現では、フラットすぎると不快感を与えてしまう可能性があります。

敬語表現を使用するときは、相手との距離感を考えながら使用するようにしましょう。

「聞いてください」の間違った表現

敬語表現には、丁寧語・尊敬語・謙譲語と種類があります。

それぞれの敬語の違いについてしっかり理解した上で使用しなければ、間違った敬語表現をしてしまい、相手を怒らせてしまうこともあります。

ここでは、それぞれの敬語について簡単に解説し、「聞いてください」で間違って使用されやすい表現を3つ紹介します。

敬語の種類 敬語の使用方法 「聞く」で使用される表現
丁寧語 相手に対して丁寧に表現する方法。動作主は問わない。 聞きます
尊敬語 相手を立てる表現方法。相手が行う動作に対して使用する。 お聞きになる
謙譲語 自分がへり下る表現方法。自分が行う動作に対して使用する。 伺う・拝聴する・お聞きする

「拝聴してください」

「聞いてください」を謙譲語で直訳した場合の表現です。「拝聴する」とは、目上の人の話を畏まって聞くという意味です。

最初にも説明したように、謙譲語で表現するのは、自分が行う動作に対してのみです。「聞いてください」の場合、「話を聞く」の動作主は自分ではなく、相手になるはずです。

そのため、ここで謙譲語である「拝聴する」という表現を使用するのは間違っていることになります。

「お聞きしてください」

文頭に「お」がついているため、一見丁寧な印象を持ちますが、「お聞きする」という表現は謙譲語になります。

繰り返しになりますが、謙譲語は自分をへり下る表現で、自分の動作に対して使用する表現です。そのため、「お聞きしてください」という表現は間違いです。

尊敬語の「お聞きになる」と似ている表現なので、混同しないように注意してください。

「伺ってください」

「伺う」は、「聞く・尋ねる」の謙譲語になります。「伺う」は、自分が目上の人に何かを尋ねる時に使用する表現です。

具体的には、「仕事のことについて、伺ってもよろしいでしょうか」というように使用します。

ここまで紹介してきた表現と同様に、「聞いてください」の謙譲語表現である「伺ってください」という表現を相手に使用することはできません。

「聞いてください」の言い換え表現

最後に、「聞いてください」の言い換え表現を紹介します。「聞いてください」には、2通りの意味があります。それは、自分の話を聞いてほしい時と分からないことを尋ねてほしい時です。

ここでは、この2通りのパターンを考慮して、「聞いてください」の言い換え表現を紹介していきます。

「お耳に入れたいことがあります」

「お耳に入れる」は「聞かせる」の謙譲語で、自分の話を聞いてもらう時に使用する表現です。

「お耳に入れる」という表現は、こっそり内密に知らせるというニュアンスが含まれています。

そのため、この表現を使うのは、口頭で伝える時のみなので、ビジネスメールでは使用しないようにしてください。

また、「内密に伝える」というニュアンスがあるので、プレゼンのような大勢の人の前で使用するのも不自然です。使用する際には、注意しましょう。

「お問合せいただければ幸いです」

「分からないことを聞いてください」という表現を言い換えたものです。

また文末が「幸いです」という表現のため、「不明点や質問があっても、こちらは悪く捉えることはない」というニュアンスも伝えることができ、相手に優しい印象を与えることができます。

そのため、質問や不明点を聞きやすい環境を作ることができるでしょう。

「お問い合わせください」

「〜ください」と言い切る表現をすることで、「何を聞かれても大丈夫だ」という自信を持っている印象を与えることができます。確実に決めたいプレゼンなど、自信を表現したい場面では、この表現はおすすめです。

しかし、これまでにも説明したように、「〜ください」は命令形の口調となるため、上から目線に感じる方も多いです。

使用する際には相手の性格などを考慮した上で使用する表現を選ぶようにしてください。

「聞いてください」の使い方を理解して適切な場面で使おう

[no_toc]

この記事では、「聞いてください」の正しい敬語表現について解説しました。「聞いてください」には、様々な表現方法があります。伝える場面や相手、方法などTPOに合わせた敬語表現を選択するようにしましょう。

また、間違った敬語を使用してしまうと、印象が悪くなってしまうこともあります。いざという時に正しい敬語表現を使うことができるように、日々意識して過ごすようにしてみてください。

モバイルバージョンを終了