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「検討する」の敬語表現
はじめに「検討する」の敬語表現について丁寧語、尊敬語、謙譲語の3つに分けてご紹介していきます。
丁寧語
「検討する」の丁寧語「検討します」という敬語表現を用いた例文をいくつかあげていきます。
「こちらで少し検討します。」
「検討しますので少しお時間いただけますでしょうか。」
尊敬語
尊敬語の敬語表現である「~なさる」や「~くださる」という尊敬語の敬語表現を利用して「(ご)検討なさる」や「(ご)検討くださる」とします。
「検討する」の尊敬語「(ご)検討なさる」や「(ご)検討くださる」を用いた例文をあげます。
・この件に関しては部長が一度ご検討なさるそうです。
・ご検討くださった結果、協力いただけることが決まりました。
謙譲語
そのため検討をするのは自分自身になります。「検討する」を謙譲語にするには謙譲語の敬語表現「いたす」をつけて「(ご)検討いたします」とすることで謙譲語にすることができます。
「検討する」の謙譲語「(ご)検討いたします」を用いた例文をあげていきます。
「一度持ち帰って検討いたします。」
「我々の方で一度検討いたします。」
「検討する」の敬語表現には「ご」がつく
他にも「ご連絡」、「お引っ越し」などのように「お」や「ご」をつけて丁寧な敬語表現になる言葉はたくさんあります。「検討」にも「ご」をつけて「ご検討」とすることで「検討」というよりも丁寧な印象の敬語表現になります。
「検討する」の敬語での使い方
敬語の種類
・丁寧語「検討します」は「検討する」に「です、ます、ございます」などを使って丁寧に表現して話している相手に敬意を示します。
・尊敬語「(ご)検討なさる」や「(ご)検討くださる」は相手が検討してくれることに対して敬意を示めします。
・謙譲語「(ご)検討いたします」は自分が検討することをへりくだって表現することで敬意を示す表現です。
使い方
「検討する」の使い方としては丁寧語「検討します」では丁寧さは高くはないですが検討するということを目上の人に敬語を用い簡潔かつシンプルに伝えることができます。
「検討する」の尊敬語「(ご)検討なさる」や「(ご)検討くださる」を用いると敬意をはらうべき目上の人が検討をしてくれている場合に使うことができます。目上の人が検討してくれているということ対して敬意を示すことができます。
「検討する」の謙譲語「(ご)検討いたします」は自分が検討をするときに自分をへりくだって表現することで相手に敬意を示したいときに用いる敬語表現です。
メールでの使い方
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まずは「検討する」の丁寧語「検討します」を用いた例です。
・「この件に関しては一度検討しますので、今週中には再度ご連絡いたします。」
続いて「検討する」の尊敬語「(ご)検討なさる」や「(ご)検討くださる」を用いた例です。
・「お客さまに確認をとった結果一度ご検討くださるとのことですので、少しお時間をいただけますでしょうか。」
最後に「検討する」の謙譲語「(ご)検討いたします」の例です。
・「ご提案いただいた件につきましては一度検討いたしますので、改めて後日ご連絡いたします。」
ビジネスでの使い方
まずは「検討する」の丁寧語「検討します」を用いた例です。
・「弊社で一度検討しますので来週までお待ちいただけますでしょうか。」
続いて「検討する」の尊敬語「(ご)検討なさる」や「(ご)検討くださる」を用いた例です。
・「今回の新企画については課長がご検討なさるとのことです。」
最後に「検討する」の謙譲語「(ご)検討いたします」の例です。
・「私の一存では判断いたしかねますので一度持ち帰って検討いたします。」
「検討する」を敬語表現するときの例文
今回は「検討する余地など」の敬語表現についてとりあげていきます。「検討する余地などない」という形で使われることが多いです。検討する暇はない、検討しても無駄だ、検討の結果は見えているというときに使われます。
「検討する余地など」は敬語ではどのように用いられるのでしょうか。例文をあげながらご紹介していきます。
検討する余地など
丁寧語で表現すると「検討する余地などありません。」や「検討する余地などございません」となります。
・「この案については費用面において非常に難しいため検討する余地などありません。」
尊敬語「ご検討くださる余地などございません」や「ご検討なさる余地などございません」を用いた例文をご紹介します。
・「私の案はすでに却下されているのでご検討くださる余地などございません。」
謙譲語「ご検討いただく余地などございません」を用いた例文をご紹介します。
・「すでにこちらで決定しているのでご検討いただく余地などございません。」
「検討する」の別の敬語表現例
議論する
尊敬語「(ご)検討なさる」や「(ご)検討くださる」は「議論する」を用いると「議論なさる」や「議論してくださる」となります。例をあげると「部長が一度ご検討なさるそうです」は「部長が一度議論してくださるそうです」と言い換えることができます。
最後に謙譲語「(ご)検討いたします」は「議論する」を用いると「議論いたします」となります。例をあげると「一度持ち帰って検討いたします」は「一度持ち帰って議論いたします」と言い換えることができます。
考える
たとえば丁寧語「検討します」は「考える」を用いると「考えます」となります。例をあげると「少し検討します」は「少し考えます」と言うことができます。
尊敬語「(ご)検討なさる」や「(ご)検討くださる」は「考える」を用いると「お考えになる」や「考えてくださる」となります。例をあげると「部長が一度ご検討なさるそうです」は「部長が一度お考えになるそうです」と言い換えることができます。
最後に謙譲語「(ご)検討いたします」は「考える」を用いると「拝察する」や「愚考する」ということもできますが「考えます」もそのまま使えます。例をあげると「一度持ち帰って検討いたします」は「一度持ち帰って考えます」と言い換えることができます。
「検討する」の敬語表現は「する」の部分が変化する
「検討する」の敬語表現は「検討」という単語はそのままで後ろの「する」の部分が形を変えることで敬意を示す相手を変えます。検討するのが誰なのかによって「する」の部分を変えていかなければいけません。
このような敬語表現はたくさんあるので「検討」の部分を他の熟語に置き換えることで幅広く応用することができます。
一度使えるようになってしまえば言葉を変えても幅広く使える敬語表現ですので少しずつ習得して使っていきましょう。