cms-import-tapbiz-wp

「お電話いたしました」は正しい使い方?注意すべき言葉や敬語表現について

[allpage_toc]

「『お電話いたしました』と言っているけど正しい使い方なの?」
「お電話の意味や使い方、言い換え表現、注意点などがあれば知りたい」
電話やメール対応をしている人の中には、このように「お電話いたしました」という敬語の使い方に関する疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、「お電話」の意味や使い方などの基礎的な知識とともに、「お電話いたしました」の正しい使い方や言い換えまたは敬語表現、注意点などについて解説しています。

この記事を読むことで、「お電話いたしました」の正しい使い方を理解することが可能です。その知識をもとに、ビジネスシーンで用いた場合に正しく活用できるだけではなく、状況に応じた適切な言い換え対応もできるでしょう。

電話対応で正しい敬語の使い方を知りたいという人は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。

「お電話」の意味

「お電話いたしました」は相手に対してこちら側が電話を掛けたという意味であり、自分よりも目上の相手に対して使われてます。

そして「お電話」は敬語表現のひとつである「美化語」に該当していて、電話を丁寧に表現している言葉です。より品のある印象を与える美化語を用いることによって、尊敬語と謙譲語の両方の意味を持たせることができます。

「お電話」の使い方・例文

「お電話」は尊敬語と謙譲語それぞれの役割を果たしてくれる敬語表現として用いることができるため、自分から電話をかける以外にも相手から電話がかかってきた時にも利用することが可能です。

このため、「お電話」を使う場合は状況や場面に応じてきちんと使い分けていかなければいけません。そんな「お電話」の使い方や例文について紹介します。

相手からかかってきた場合

相手から電話がかかってきた場合は謙譲語として用いる必要があり、「~いただく」という敬語表現と併せて用いる形になります。また、「~いただく」の部分を省略する使い方も場合によっては有効です。

具体的な例文としては以下の通りです。
・「先日お電話いただいた件についてなのですが~」
・「お電話(いただき)ありがとうございます」

こちらからかける場合

こちらから相手に電話をかける場合は、「差し上げる」や「させていただく(いたします)」などの表現と併用する使い方が一般的です。前者は折り返し電話をかける時、後者は電話をかけることを宣言する意味を持ちます。

具体的な例文は以下の通りです。
・「後ほどお電話差し上げます」
・「改めて後ほどお電話させていただきます(いたします)」

メールを利用する場合

電話対応の後でメールによる対応をすることになった場合は、ほかの敬語表現と併用する必要はありません。ただ電話したけれども不在だった場合は、「連絡」の方を使うことで丁寧な文面になりやすいです。

具体的な例文としては以下の通りです。
・「先ほどお電話にて連絡をさせていただきましたが、ご不在のようでしたのでメールにて失礼いたします」
・「お電話にて失礼いたしました」

「お電話させていただきました」と「お電話いたしました」どちらの使い方が正しいか

「お電話」を使う場合、「お電話させていただきました」もしくは「お電話いたしました」のいずれかのビジネス敬語を使っているという人が多いのではないでしょうか。

「させていただく」は、相手の許可を得ていることが前提になります。そのため、こちらが先に相手に対して連絡を入れた場合は「お電話いたしました」の方が使い方としては正しいです。

「お電話させていただきました」は適切な敬語?

ここで注意しておかなければいけないのは、「お電話させていただきました」は適切な敬語ではないという点です。

前述したように「させていただく」は相手の許可を得ていることが前提となるため、限定的な敬語表現となります。このため多くの場合は、相手から失礼な態度を取っていると判断されかねないので注意しなければいけません。

「お電話いたしました」の言い換え表現

[no_toc]

「お電話いたしました」というビジネス敬語は、ほかの類語を使って言い換えることが可能です。ただ言い換える場合は、使い方によって相手に失礼だと思われてしまう可能性があるほか、敬語を重複してしまう可能性があるので注意して言い換える必要があります。

ここからは、「お電話いたしました」の言い換え表現を2つ解説します。

「ご一報いたしました」

「ご一報いたしました」は、「お電話いたしました」の言い換えとして用いることができる表現のひとつです。一報は簡単な報告のことで、「ご一報」とすることで相手に対して謙譲語としての意味を持たせることができます。

取引先や顧客、自分にも使える便利な言い換え表現ですが、「ご一報」と「連絡」または「お電話」を一緒に使わないようにしましょう。

「お電話差し上げました」

もうひとつの「お電話いたしました」の言い換え表現が、「お電話差し上げました」です。敬語として問題なく利用できるほか、相手を立てる意味を持っています。

ただ上から目線と捉えられる可能性もあるので、上司や顧客に対して使うと不快だと受け取られかねません。そのため、この言い換え表現は相手によって使い分ける必要があります。

電話対応で注意すべき敬語表現

ビジネスシーンでの電話対応では敬語を使うことが基本とされているのですが、中には間違った敬語を使っている場合があります。内容によってはマナー違反として相手を不快にさせてしまう可能性があるため、正しい敬語表現を使えているのか確認が必要です。

ここからは、電話対応で注意しておかなければいけない敬語表現を解説します。

目上の方から伝言を頼まれたときに「了解いたしました」は使用しない

上司や顧客、取引先など目上の人から伝言などを頼まれた際、「了解いたしました」と返事をする人は少なくないです。ただ「了解」という言葉は自分よりも目下の人に対して用いる言葉なので、目上の人に対しては不適切な敬語表現だと言えます。

このような理由から、目上の人に対しては「了解いたしました」は使わないようにしなければいけません。

お名前を繰り返すときには「〇〇様でございますね」としない

相手が電話越しに名前を名乗った際、確認するために「〇〇様でございますね」と繰り返すのも間違った敬語表現となっています。これは「ございます」が自分を表現する意味があるためで、相手に対して使うのは失礼にあたるのです。

そのため相手の名前を繰り返して確認する場合は、「〇〇様でいらっしゃいますね」という敬語表現が正しいです。

名前や電話番号を聞く時には「頂戴してもよろしいですか」という表現をしない

相手の名前や電話番号を聞く際、「頂戴してもよろしいですか」と表現を使うのはNGとされています。そもそも「頂戴する」というのは物をもらうことに対しての敬語であり、名前や電話番号を聞く時に使う表現としては不適切です。

相手の名前や電話番号を確認したい場合は、「伺ってもよろしいですか」または「お聞かせ願えますか」が適切です。

電話対応で注意すべき言葉

[no_toc]

電話対応で注意しなければいけないのは敬語表現だけではなく、何気なく使っている言葉そのものも該当します。あまり気にせずに使っている言葉の中には、ビジネスシーンにふさわしくないことから、相手を不快にさせてしまうNGワードが含まれているかもしれません。

ここからは、電話対応で注意しておきたい言葉について解説していきます。

第一声は「もしもし」ではなく「はい」とする

ビジネスの電話対応で略語である「もしもし」はマナーの面でNGとされており、ビジネスシーンで用いるには砕けすぎていると判断されています。

相手から電話を受けた場合は、「もしもし」ではなく「はい」と答えるのが望ましいです。もしくは自分の会社名と名前を名乗るようにするなど、砕けた表現で対応しないようにしなければいけません。

折り返し電話する場合「お返事」としない

折り返しの電話をする際、「お返事」や「折り返し」という言葉を使うのは間違った表現だとされています。この2つの言葉は電話をかけてきた方が使う言葉であり、マナーとしてNGにあたると考えられているためです。

このため折り返し電話をする場合は、「お電話いただいたようで」などの表現をする方がマナーの面でも望ましいと考えられています。

「お電話」の尊敬表現

ここまでは「お電話」の謙譲語としての表現を中心に解説してきましたが、尊敬表現として用いる場合は「お電話くださる」が適切なものとして挙げられています。

もしくは「お電話いただく(いただいた)」という表現もありますが、こちらは謙譲語での表現になるので、尊敬表現として用いるのであれば「お電話くださる」が良いです。

「お電話いたします」の英語表現

電話対応をする相手は日本人だけではなく、外国人が対象となっている場合もあります。このような場合は「お電話いたしました」を英語で表現しなければいけないので、業種によっては英語での敬語表現を理解しておくことが必要です。

ここからは、「お電話いたします」の英語で伝える場合に用いられている表現を3つほど紹介します。

「call up」

「call up」は相手を呼び出すという意味合いがあり、一般的には電話をかけるという意味で用いられている英語表現です。そのためビジネスシーンでも使われることが多く、電話をした目的を伝える際に活用されています。

例文としては、「I’m calling to talk about~(~の件でお電話いたしました)」となります。

「call」

「call」は大声で呼ぶ、呼びかけるなど相手を呼ぶことに対して用いられる英語として様々な場面で用いられています。ただそれ以外にも、電話をかけることを意味しています。

このため「call」を用いることで「お電話」を意味することができるので、「I’ll call you.」で「お電話いたします」と伝えることが可能です。

「give a call to」

「give a call to」は特定の相手に電話をかける場合に用いられる英語表現で、通話する相手を明確にしておく必要があります。このため、toの後に指定する相手の名前を伝えることで「〇〇様にお電話いたしました」とすることが可能です。

通話の相手が明確でない場合は、「make a call」で代用することもできます。

[no_toc]

「お電話」の使い方について知ろう

「お電話」はビジネスシーンにおいて美化語と呼ばれる敬語表現として用いられており、「お電話いたしました」は正しい使い方です。ほかにも言い換え表現はいくつかありますが、使い方によってはマナー違反とされる場合もあります。

このような点から、電話対応をする場合は「お電話」は正しい使い方を理解しておくことが大切です。

モバイルバージョンを終了