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〆の書き方
〆を書く目的は?
〆の由来と書く目的
封字の由来は、古代中国で使われた封泥というもので、泥に印を押し乾かしたものでした。これは、開封すると容易に崩れてしまうので、未開封であることを証明するために用いられていました。
実は、なぜ「〆」の漢字を使用した書き方をするのかはっきりした由来は分かっていないらしく、「占う」という意味である「卜」という字を崩して「占ってしめる」の意味(参考:漢字の正しい書き順(筆順))や、「封」という文字の略字の漢字である(参考:書翰文研究 中川静 1905年)などの説があります。
また、ヨーロッパでは封字ではなく「封蝋(シーリングスタンプ)」という、溶かした蝋を押し固めたものが用いられていました。これは現在でも、手紙の封やボトルの封などに広く使用されています。
海外宛の封筒に封をする時は「〆」の字は使わない方が良いでしょう。「〆」は、国字(日本で作られた漢字)なので日本以外では通用せず、また記号としての「×」に見えてしまうこともあるからです。
さまざまな封字
もっとも無難な書き方です。「〆」は「締」の略語であるとも言われています。「〆」は書き方に注意が必要ですが(後述)、どちらも見たとおり「しめる」という意味合いを持っています。
「封」「緘」
すこし改まった場面で使います。「封」は「〆」の丁寧な書き方で、「緘(かん)」は内容が重要なものであるときに用いられます。
「寿」「賀」
どちらもお祝い事の封字として使用される漢字ですが、「寿」はとくに婚礼のお祝いに用います。
「蕾」
女性のみが使うことのできる封字です。ひらがなで「つぼみ」と書いても間違いではありませんが、現在ではあまり用いられません。
〆の基本の書き方は?
基本の書き方
より厳密に封じたことを明示的にしたい場合には、糊付けして封じた部分に加え、もともと糊付けされている下の部分と中央の部分の紙の合わせ目、さらに封筒のふちなどにも、封字が書かれる場合があります。
ボールペンでの書き方
一画目の斜めの線を、カタカナの「ノ」のように下向きに反らして書いてしまうと、書きあがったときに「メ」のように見えてしまうので、一画目の書き方としては直線的か若干上向きのそりを持たせると、きちんと「〆」として読みやすくなるでしょう。
また、二画目を一画目と同じ長さにしてしまうと、記号の「×」マークになってしまうことがあるので、これも気をつけるべきでしょう。ボールペンなど手書きで書く場合は、もともとが二画の漢字なので無理につなげて書く必要もありませんし、途切れていても問題ありません。
以下に「〆」の書き方を紹介しているサイトのリンクを貼ってありますので、こちらも参考にしてみてください。
〆の書き方の例
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一般の封筒(手紙など)
また、縦書きの封筒の場合には封字が必要ですが、横書きの封筒で閉じる部分が真直ぐではないものは「〆」を省略しても良いとされています。
履歴書や願書
また、「厳封」としておこなう場合もあります。これは封字と同じ意味なのですが、より厳格に、発行者以外の目に触れておらず、また内容について改変がされていない、という意味合いが強くなります。そのため、封筒そのものが偽造されていないことや、隙間から内容を見られていないことを証明するために使用されます。
この書き方としては、糊付け部分や封筒のふち、中央の合わせ目などに書きます。用いるスタンプも専用のものや、サインなどを書き加える場合が多いようです。さらに、場合によっては秘密のマークを適当な位置に追加していることもあります。
「〆」を使い分けよう!
近年では、メールやSNSで手軽にやりとりができるようになってきましたが、ビジネスシーンやすこし改まった場面での書類の受け渡しなどでは、まだまだ封筒に入れておこなうことも多いと思います。そういった場面で正しい書き方・ルールでやりとりができるかできないかでは、相手に与える印象が大きく違ってきます。
ぜひこの機会に、シチュエーションに合った封字を使い分けるなど、正しいマナーを身に付けて、お互いに気持ちのよい関係を保つように心がけましょう。