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「スポーツ競技歴って、履歴書のどこに書くんだろう?」
「書き方のコツとか、あるのかな?」
このように、スポーツ経験や競技歴を履歴書にどう書けばアピールすることができるのか悩んでいる人も多いでしょう。
本記事では、履歴書へのスポーツ競技歴の書き方やスポーツ経験から得た自分の強みをアピールできるポイントをわかりやすく紹介していきます。
この記事を読むことで、印象の良いスポーツ競技歴の書き方がわかるようになります。また、スポーツ経験を通して自分の強みや長所がわかり、自己PRに役立つでしょう。
もしスポーツ経験があるのなら、競技歴の実績がないからと思わずに、ぜひ参考にしてみてください。
スポーツ競技歴は評価されやすい
仕事では、組織や集団といった中でチームが一丸となって目標に向かったり、結果を追い求めたりします。スポーツ経験者はこういった貴重な体験を既にしているのです。
さらに、スポーツ経験から身に付けたストレス耐性、礼儀作法、主体性、協調性など、アピールできる強みや長所があります。
スポーツは企業活動と似ているため、スポーツ経験は評価されやすいといえます。
スポーツの経験は仕事でも活かせる
実際の仕事では、利益達成や業務完了といった目的の達成や仲間との団結力を必要としたり、円滑なコミュニケーションが必要になってくるでしょう。
スポーツも同じように、試合に勝つという目的のためにしてきた努力や、仲間とのコミュニケーションを高める努力をします。
そのためスポーツ経験は、評価されやすいだけでなく、実際の仕事にも活かせます。
実績ではなく「取り組み」「得たもの」が大切
なぜなら、経験や実績だけを書いただけでは、その経験をどのように仕事に活かせるのか、どのような長所があるのかなどがわからないからです。
スポーツ活動で自主的に行ったことなど、結果ではなくプロセスを書きましょう。
スポーツ競技歴でアピールできること
スポーツ経験によって、目標達成のために自分で考え判断したものや、仲間とのやり取りから得られたもの、目上の人との関わりから学んだことなど、多くの強みを自分のものにしてきたでしょう。
ここでは、スポーツ経験から具体的にどういったものがアピールできるのかを紹介していきます。
主体性・行動力
自分で考え、判断して、行動に移し、責任を持つといった主体性・行動力は、スポーツにおいて経験したことがあるのではないでしょうか。
たとえば、チームの一員としてどんなことをしてきたのか、好結果を出すためにどのような努力をしてきたのかなどが挙げられます。
自らの責任のもとで行動しようとする態度や性質は、企業が求める資質の1つといえます。
コミュニケーション力・協調性
チームスポーツでは、仲間とコミュニケーションを取りながら協力をして同じ目標に向かっていく過程があります。仲間とともに経験した過程は組織でも活かされるでしょう。
チームスポーツに限らず個人競技においても、監督やコーチなどのいろんな人との関係から「コミュニケーション力・協調性」は得られています。
自主性・サポート力
なぜなら、仕事においてサポートやフォローができることや、指示がなくても行動できることは、社会人として求められる性質だからです。
自主性と主体性は似ていますが、主体性は責任まで持つ態度のことのため、マネジメントやリーダー層に求められる性質といえます。
ストレス耐性・精神力
毎日ハードな練習をしても試合で勝てなかったり、結果が出なかったりなどでストレスがかかる場合も多いでしょう。それでもスポーツを続けてきたことから、仕事で結果が出せなかったとしても努力をし続けられる資質が評価されるでしょう。
また、ストレスの多い現代社会において「ストレス耐性・精神力」は、求められやすい人材ともいえます。
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スポーツ競技歴を書き入れる履歴書の記入欄
スポーツ競技歴は、適切な欄に適切な書き方で書きます。ただ経験や実績を書くわけではありません。なぜなら、その経験がどのように仕事に活かせるのか、どのような強みがあるのかが大切なのです。
スポーツ競技歴を書き入れる履歴書の主な項目欄は、以下の3つがあります。
「スポーツ・部活動・文化活動」欄
自己PR欄よりも見られる優先度は低いですが、スポーツ競技歴を書き入れる欄として活用できます。
ただ、履歴書によっては「スポーツ・部活動・文化活動」欄がないこともあるため、この欄を使いたい場合は履歴書を買う前に確認が必要です。
「自己PR」欄
自己PR欄では、スポーツ競技歴があることで自分が何を学び、何を得たのか、自分の強みをどうやって仕事に活かせるのかなど、エピソードを交えて伝えるようにすることが大切です。
競技歴や実績を結論としてしまわずに、プロセスをしっかり書くことに重点をおきましょう。
「趣味・特技」欄
ただ、きちんと自分が興味があるものを書きましょう。嘘はいけません。趣味や特技から面接官は人となりを知りたいため、会話が広がるように得意技などを書くのもおすすめです。
書き方は、競技名(活動期間、実績など要点)など、わかりやすく伝えましょう。
スポーツ競技歴の書き方
どんなことを意識してスポーツ競技歴を書けばよいのか、書き方にはコツがあります。自分をアピールできるポイントは4つあるので、紹介していきます。
スポーツを通じて得たもの・強みをわかりやすく書く
スポーツを通じて得たもの・強みは、エピソードを交えながら書くとわかりやすくなります。アピールする際には、どう仕事で活かせるかということも、考えておくことが大切です。
結果・実績ではなくプロセス・取組みをアピールする
「目標達成のためにどのような努力をしたか」や「挫折したときにどのように乗り越えていったのか」など、結果を出すまでのプロセスから人間性が見えてきます。
そのため、結果よりもプロセスに重点を置いて説明しましょう。
採用担当者に伝わりやすい構成・文章で書く
下記の構成での書き方がおすすめです。
1.結論(強みや長所)
2.状況(スポーツ名や役割など)
3.そのときの課題(挫折や失敗など)
4.解決のためにした行動
5.結果
6.仕事にどう活かすことができるか
ポイントは、どんなプロセスから結論に至ったのかを書くことです。
伝えたいこと・目的を意識して書く
なぜなら、面接のたびに同じような質問をされるからです。伝えたいこと・目的を意識して、スポーツ競技歴を書く欄を決めるのがおすすめです。
面接官は質問を通して、知りたいことを聞いています。「趣味・特技」欄にスポーツ競技歴が書いてあれば、人間性やどんな仕事に興味を持ちやすいのかを知ろうとするでしょう。また、「自己PR」欄に書いてあれば、仕事に活かせる能力などを見ています。
書き方や書く意味をしっかり意識することで、面接官の質問に対して評価されやすい受け答えができるでしょう。
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伝わるスポーツ競技歴にするためのコツ
イメージがしやすいように、わかりやすくするための効果的な書き方は下記の4つです。この4つの書き方を使って、スポーツ競技歴からの自己PRをもっと良くしていきましょう。
冒頭にアピールポイントを端的に示す
「私の強みは、忍耐力です。」や、「私の強みは、最後まで諦めずに取り組めるところです。」のように、最初に伝えたいことを書くことがコツです。
なぜなら、アピールポイントは自分の売り込みたい部分だからです。しっかり、わかりやすく、最初に伝えましょう。面接官の心をつかむような売り文句を考えてみるのもおすすめです。
副詞を多用することを避ける
例えば、「小さいころからずっと水泳をしていて」ではなく「小学1年生から水泳をしており」のように、具体的にすることでわかりやすく伝わる書き方になります。
端的かつ簡潔な文章とする
また履歴書の書き方として、名詞や代名詞で文章を終えるような体言止めは、文末に使わないのが一般的です。文末は「です・ます」調か、「だ・である」調のどちらかに統一した書き方にしましょう。
数字などで具体例を示す
面接官がそのスポーツを知らない場合でも、具体的な数字を使うことで理解しやすくなります。ただ、専門用語はできるだけ使わないようにしたほうがいいでしょう。面接官に伝わる書き方が大切です。
スポーツ競技歴の例文
ここでは、スポーツ競技歴の書き方をアピールポイント別に例文を紹介していきます。構成手順を意識しつつ、ぜひ参考にしてください。
協調性をアピールする場合
私は高校でバスケットボール部に所属していましたが、人とコミュニケーションをとることが得意ではなかったため、個人練習に力を入れていました。しかし、3年のときにキャプテンを任されました。(状況)
部員たちとのコミュニケーション不足により、大会でも結果が出せないため、負けたのは自分のせいだと落ち込みました。(課題)
その経験から、声だしの必要性や部内のモチベーションを高めることの必要性に気がついたのです。私は積極的に部員たちに声をかけ、コミュニケーションをとるようにしました。(解決)
声だしをしていくことで部内の結束力も高まっていき、部員たちとコミュニケーションをとれるようになって、練習でもモチベーションを保つことができるようになりました。結果として、最後の大会ではベスト4にまで残ることができました。(結果)
貴社では協調性を活かし、チームの意欲を高めて利益に貢献できる人材になりたいです。(活用)
行動力をアピールする場合
私は大学でサッカー部に所属をしており、日々練習をしていましたが、優勝をするために自分ができることは何かないかと考えていました。(状況)
練習をしているとき、基礎練習に時間をかけているために他の練習時間が少ないことに気がついたのです。(課題)
チームに合った練習方法があるのではないかと思い、新しい練習メニューを作成し、部長に提案しました。(解決)
過去にとらわれず、新しいものを取り入れながらチームの能力も伸ばせるようになり、その結果、優勝することができました。(結果)
貴社でも状況に応じて判断し、するべきことを実行していきたいと思っています。(活用)
サポート力をアピールする場合
私は大学で野球部に所属しておりました。怪我でスタメンを外されたときに悔しい思いをしましたが、チームが試合に勝てるように怪我をした状態でもできることを探しました。(状況・課題)
相手チームの分析をしたり、仲間のモチベーションを上げるための声かけをしたりと、サポート役に回りました。(解決)
スタメンとして試合には出られませんでしたが、チームに貢献することができ、サポート力を身に付けることができました。(結果)
貴社においても、このサポート力を活かして貢献したいと考えております。(活用)
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精神力をアピールする場合
私は大学でテニス部に所属しておりましたが、2年のときに椎間板ヘルニアになってしまい、医師に復帰は難しいと言われてしまいました。(状況)
諦めるという選択肢もありましたが、自分にはできると信じてリハビリを始めました。(課題・解決)
仲間の励ましもあり、1年のリハビリに耐え抜き復帰することができました。(結果)
貴社に入社後も、困難な状況でも諦めずに不断の努力を続けていきたいと思います。(活用)
履歴書へのスポーツ競技歴の書き方を理解しよう
スポーツ競技歴を自己PRとしてアピールしようと思っている方は、本記事で紹介した書き方をぜひ参考にしてみてください。