IT業界・IT企業の志望動機例|未経験文系/新卒/ITエンジニア/コンサル
更新日:2020年08月20日
IT業界の現状
ITとは?
IT企業、IT産業、ITビジネス、世の中にITという言葉が行き渡っていますが、さて、ITとは一体なんでしょう。
ITとは、「Information Technology」の略で、一般には「情報技術」と訳されます。IT技術の守備範囲は広く、SNSなどのソーシャルメディアから冷蔵庫などの家電製品、水道・ガス・電気といった社会的インフラにまで最新のITが使用されています。もはやITなしでは社会はたちゆかなくなっている、重要な技術です。
IT業界の特色って?
では、そのような技術やサービスを担っている業界、IT業界の特色について見ていきましょう。
・技術の進化が早い
iPhoneを例に挙げると、初代iPhoneの登場が2007年、当時はiPhoneでできることはごく僅かでしたが、この10年で劇的な変化を遂げました。この業界ほど技術の進化が激しいところはありません。
・高収入
国税庁が毎年発表する民間給与実態統計調査(平成27年度分)においても、情報通信業の平均給与は、各年代や合計で全国平均を大きく上回り、1位の水道業・電気・ガス・熱供給・水道業、2位の金融業・保険業に続いて3位に入っています。
・成果主義
業界そのものが新しいので、給与体系も年功序列より成果主義をとっています。
・労働環境が厳しい
長時間労働はこの業界の特徴ですが、企業規模によっても大きな差があります。企業規模が小さいほど労働条件が悪化していくのは、構造的に多重下請けの傾向が強いためだといえます。
・人の入れ替わりが激しい
上記に挙げたように労働環境が厳しい点を理由とするものから、自分のスキルを高めるための環境を求めてのものなど、人の入れ替わりが激しいのもこの業界の特徴です。
未経験者でも大丈夫?
技術の進化が激しいこの業界では、サービスの発展や保守のために常に人手を欲しています。加えて、人の入れ替わりが激しいため、求人自体も多いです。ですから、未経験でも可という会社は少なくありません。新卒はもちろん、中途採用でも研修制度充実をうたっている会社はあります。
このような会社を探して、自分がどうしてIT業界で働きたいのか?どうしてそのIT企業で働きたいのか?ということをアピールすれば大丈夫です。未経験でも臆さず恐れずチャレンジしてみましょう。
IT業界・IT企業の志望動機例
未経験の場合
志望動機を書く際の共通のポイントがあります。それは、「なぜその業界なのか?」だけでなく、「なぜその企業なのか?」を盛り込むことです。そのためには、企業研究を怠らないこと、また、自分なりの印象やその企業にまつわるエピソードを盛り込んで、自分と企業の接点を入れることです。
また未経験であることを、逆にアピールポイントに使いましょう。好奇心旺盛・未知のものに対してチャレンジ精神がある、ということを入れると良いでしょう。プログラミング言語などの知識を受け入れる準備が十分できているということをアピールするのです。
<志望動機文例1>
私は、子供の頃から語学に対して興味を持っていました。英語に触れその言語構造や論理性に深く興味を抱くようになり、大学では英語学英文学を専攻しました。私は、プログラムは組めないのですが、プログラミング言語も英語をベースにして作られており、非常に論理的な構造になっているという印象を受けます。言語はコミュニケーションのために必要ですが、プログラミング言語を用いて、ハードという箱に色々な仕事をさせるソフトウエアに大変興味を持ちました。
御社の志望動機としましては、あるIT技術者の方がきっかけです。実は、以前の職場で御社のシステムを使っていたのですが、導入のときに来てくださったIT技術者の方の説明が大変わかりやすく、また「なんでも聞いてください。使いづらいところがあったら連絡をください。」とおっしゃっていたのが印象的でした。自分もあの方のような、コミュニケーションを大切にするIT技術者になりたいと思っています。
新卒の場合
<志望動機文例2>
私たちはデジタル・ネイティブと呼ばれ、生まれた時から携帯やPC、さまざまなIT環境に囲まれて育ってきました。私たちの世代では、プログラムというものを意識させない今のPC環境を当たり前のように思ってきました。ところが、大学での学業の中で、御社のシステムを使う機会がありました。このシステムがなかったらどれほどの工程を経なければならないのだろうと思い、その時初めてシステムというものを意識したのです。
今度は私も、プログラミング言語を使って、より使いやすい、より楽しいアプリを作って世の中をもっと便利にしていきたい。そう思うようになったのが、こうして御社に伺うことになった志望動機です。未経験ではありますが、一つ一つの作業を根気よくこなしていく持続力はあります。「ITは人を便利にして幸せにするもの」ということを忘れずに、コミュニケーションを大切にするIT技術者になりたいと思います。
職種別志望動機例
求める人材像を考えよう
ひとことでIT業界といっても、そこにはさまざまな職種があります。それぞれに求められる能力が異なるため、採用にあたっても求める人材像が異なります。そして志望動機には、自分がその求める人材像にいかにマッチしているかというのを盛り込むのがポイントです。
企業側がどのような人材を求めているのかを知るために、まずはそれぞれの仕事内容をみていきましょう。
ITエンジニアの種類と志望動機
ITエンジニアとは、情報技術に関わる技術者をいい、その業務内容や職種は多岐にわたります。
・プロジェクトマネージャ(PM)
プロジェクトを遂行するにあたっての責任者で、スケジュールの管理・調整・進捗管理・対外交渉などを担当します。技術者というよりもマネジメントを主とする管理職です。
・システムエンジニア(SE)
システムを企画・設計・開発・運用する技術者をいい、基本設計など上流工程を担当します。システム全体を把握しているためクライアントとの打ち合わせや進捗管理なども行うため、プログラミング能力に加えて、マネジメント能力も必要とする職種です。
・プログラマ(PG)
システムエンジニアの設計を元に、詳細設計やプログラミングを行います。プログラマからシステムエンジニアになるのが、一般的なIT技術者のコースですが、なかにはプログラマとして極める人もいます。
・テスター・デバッカー
テスト工程を専門にする技術者をいい、開発したものをリリースする前にバグ(システム上の不具合)がないかどうかを確認する職種です。
志望動機には、知識吸収に熱心な点や、性格的にプログラミングに向いている点、コミュニケーション能力、マネジメント能力などをもりこみましょう。
<志望動機例文3:知識の吸収>
私は、常に学び続けることをモットーにしてきました。日進月歩のこの業界でこのような姿勢こそが、IT技術者として生き残る道だと考えています。
<志望動機例文4:コミュニケーション能力>
私は、いつも人の意見に耳を傾けて自分の意見をまとめていくことを心がけてきました。ITを使うのは人間です。その人間の意見を重要視しないシステム構築はあり得ないと思います。
<志望動機例文5:マネジメント能力>
さまざまな案件を複数抱えつつそれらを効率良く手順を考えて処理していくことに、喜びを感じます。まずは自分のプログラミング能力を高めることに主眼をおきながら、周囲の状況をみて、自分がどのように動くべきか、システム全体を見回す目を持ちたいと思っています。
<志望動機例文6:緻密さ>
論理性・整合性といったものを重視する性格で、融通が効かないという一面があります。しかし考えようによっては、このような性格で論理上の矛盾をつきとめることもできます。
ITコンサルタントの仕事と志望動機
初回公開日:2017年08月14日
記載されている内容は2017年08月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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