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「負けず嫌い」をアピールしたい時の自己PRの書き方・例文

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負けず嫌いをアピールする

就活において「負けず嫌いな性格」をアピールしていこうという就活生は少なくないでしょう。では、エントリーシートで「負けず嫌い」を有効にアピールする方法とはどのようなものでしょうか。

負けず嫌いの種類

負けず嫌いには様々な種類があります。例えば、状況的には負けていても絶対に負けを認めないタイプの負けず嫌いや、負けず嫌いがゆえに負けそうな勝負は最初からしないタイプなどです。

また、負けず嫌いな部分が発揮される場面も様々でしょう。勉強における負けず嫌い、部活や稽古事における負けず嫌い、ファッションや年収、横断歩道を歩く速さまで様々でしょう。

自分はどのタイプで、どの場面に負けず嫌いな面がでてくるのか、またそのエピソードなどを振り返り、まとめておくとスムーズにエントリーシートが書けるでしょう。

エントリーシートに書くポイント

エントリーシートで自分の負けず嫌いな部分をアピールするには、どのように書けばよいでしょうか。ご紹介します。

負けず嫌いを自己PRに書くポイント1:結論を最初に書く

はじめに結論を述べてから、その理由を説明するように文章を作りましょう。

結論までの話が長くなってしまうと、何を伝えたいのか分からなくなってしまい、興味を持ってもらえなくなる可能性があります。そのようなことを防ぐために、自己PRでは結論を先に書きましょう。

例)
・私の長所は毎日こつこつと努力を続けられる、最後まで諦めない、負けず嫌いなところです。
・私は自分で目標を立てたことに対して、努力を惜しまず、誰よりも結果を出すことにこだわります。

結論を述べてから、その理由を後述するように文章を組み立てましょう。興味をもってもらえるように、採用担当者にとって理解しやすいアピールをすることが重要です。

エントリーシートに書くポイント2:過去の経験をまとめる

はじめに結論を書いたら、その結論を裏付けるエピソードを次に書きます。そのためには、過去の経験をまとめましょう。

もしも、アピールできる題材があってもエピソードが思い浮かばない場合は、今まで諦めずに努力した事や、過去1番達成感を得た事は何かなど、自分へ問いかけてみてください。これらは、自己PRに使用できる題材になるので、エピソードからアピールする題材を見つけていきましょう。

エントリーシートに書くポイント3:エピソード

はじめに書いた結論を裏付けるエピソードを書きましょう。また、この負けず嫌いな性格を、この仕事にどのように活かすことができるかを自己PRに書くことで、内容に深みができます。

例)
・私の長所は毎日こつこつと努力を続けられる、最後まで諦めない、負けず嫌いなところです。高校時代に英語が苦手で成績が良くなかったので、英単語を1日5つ覚えるという目標をたてて行動しました。部活動にも参加していたので、あまり時間がなかったのですが、通学時間などを活用して勉強していました。その結果、英語への苦手意識なくなり、テストの点数も10点以上高くなりました。

・私は自分で目標を立てたことに対して、努力を惜しまず、誰よりも結果を出すことにこだわります。学生時代に販売のアルバイトをしていたのですが、店舗でノルマが課せられていました。ノルマは必ず達成するものだと思ったので、私はノルマの1.5倍の売上を目指しました。1.5倍のノルマを達成するためには、接客の仕方を見直す必要があると思い、これまでの接客を見直しました。お客様の目的を果たすことに重きをおくことで、すれ違いがなくなり、購入まで繋がりやすくなりました。その結果、ノルマの1.8倍を売り上げることができました。

①「自己の性格」は、ずばり負けず嫌いという性格そのものですから、「負けず嫌い」について順序立て、エピソードを交えてしっかりと書きましょう。
②「大学での学業について」「大学で打ち込んだもの」については、具体的な自身の「負けず嫌い」エピソードを打ち出せればよいのですが、たいてい200〜300字という字数制限があるため、①「自己の性格」に書くエピソードと連携させていくようにしましょう。
④「入社への意気込み」では、「自己の性格」などの欄でアピールしてきた「負けず嫌い」が応募先企業に入社してどのように活かすことができるか、発揮できるかを詳しく書いていきましょう。
「負けず嫌い」についてアピールする際、最も直接的にアピールする欄は「自己の性格」などの自己評価の欄です。上記の他の欄に書けなくてもこの欄でしっかりと「負けず嫌い」をアピールしなければなりません。「負けず嫌い」が最も効果を発揮するのは以下のフレームワークに沿って文章が展開されるときです。
1.自分は負けず嫌いの性格だ、他人に負けるのは悔しい

2.課題達成のためには努力を怠らず全力で臨む、障害があるならそれを克服するために工夫もする

3.失敗して成果を上げられなかったり、競争相手に負けた時にはフィードバックをしっかり行う

4.競争相手とは尊重しあい、切磋琢磨する関係でいたい
各項目の順番は多少変わっても構いません。
大切なことは、
「負けず嫌いであること」
「負けないために努力し工夫すること」
「負けて悔しがるだけでなく失敗から学ぶことができる」
などが入っていることです。

負けず嫌いをアピールしたい時の自己PRの例文

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私は幼少時から負けず嫌いな性格です。運動会の徒競走や学校の小テストなど何かを人と競うとなると負けるのが悔しくて全力で取り組んできました。大学在学中の現在もその性格は変わっておらず、大学時代の学校の試験や部活で常に人よりも良い成績を出そうと励みました。私の科目の成績評価は試験の配分がほとんどを占める科目が多かったため試験の成績が科目の成績に直結します。成績優秀者は毎学期掲示板に載るため、私は各科目毎回必ず3以内に入るように努めました。部活とアルバイトもやっていたため、空いた時間を有効に使うために効率よく勉強を進める必要がありました。大学の講義の90分間を完全に集中して、試験の対象になりそうな項目は講義中にチェックしておきました。また、通学中には暗記するべき内容を録音して聞くなどして、各時間の中で出来ることをひたすら積み上げていくようにしました。自分よりも高い点数を取った友人の取り組みを見て自分も真似してみたり、試験ごとに取り組みの仕方を変えてみたりもしました。勉強に励む中で尊敬できるライバルたちとも仲良くなり多くのことを学ぶことができました。
私は負けず嫌いな性格で、大学時代は特に部活動で周囲に負けないように励みました。私は部活は高校時代から引き続き陸上部に入ったのですが、自分よりも優れている同期が多かったのでレギュラーの座を取るには苦労しました。ただ、皆と同じ練習をやっていては超えることができませんから、プロ向けの指導書を元に普段の生活の中でウェイトを付けて負荷に体を慣らしてみたり、上半身を鍛えたりしました。体の故障に気を付けつつ、他の部員の1.5倍の練習量を目標に励んだ結果、2年次にはレギュラーに食い込むことができるようになりました。
中学以来、勉強は得意だったのでそこまで苦労はしませんでしたが、肉体的には陸上部としてはそこまで筋肉が無い体質であったため長い間成績不振に悩んできました。走ることが好きだったため止めずにに大学まで続けてきましたが、周囲に比べて劣っている自分が嫌だったためとにかく大学時代に克服しようとしました。
自分が他の選手に比べて何が決定的に劣っているかを分析し、その対策を考え、実行する、という単純な作業ですが毎日継続することの大切さに気づきました。自分が周囲と競える立場になった時にライバルたちも葛藤、苦闘していることを知り彼らとますます絆を深めることができたと思っています。
私は昔から自分で決めた目標において他の人に負けることが許せない性格でした。高校時代までの成績は試験一辺倒のものですが、大学の成績評価にはレポート、論文といった新たなものが加わります。自分の考えを形にすることができるこれらのものに私はすっかり夢中になり、講義でレポート課題が出題されるたびに傑作を書き上げよう、最高評価を取ろうと意気込んでいました。大抵のレポートで私は最高評価のAAだったのですが私のほかにもう1人常に同じ評価を取っていた人がいました。やがてゼミ配属となり卒業論文の制作となるのですが私の脳裏には常にその同級生の存在があり、「彼よりも凄い出来の論文を仕上げてやる」と決意しました。彼とはあまり話したことはなかったのですが、優秀なレポートが公開されるときなどに彼のレポートを読んでいると私よりもしっかりした論の展開をしていることが度々ありました。彼のレポートと読み比べることで自分の未熟な部分を知ることができました。最高の卒業論文を作るべく、文献収集や教授・専門家への質問も丹念に行いました。念願かなってか卒論で私は学部最優秀賞を手にすることができました。私のライバルは2で表彰されましたが彼の論文も優れていると思いました。3年間、彼とレポート・論文を通じて競争してきましたがそのおかげで情報収集や文章構成などのスキル以外にも、人間的に大きく成長することができました。

負けず嫌いをアピールしたい時に注意すべき点

「負けず嫌い」をアピールする際には以下の4点に気を付けるようにしましょう。
ただ「誰かに負けるのが嫌だ」「常に1でいたい」と書くのではなくその思いを叶えるために「努力したこと」を書くようにしましょう。「努力」がない「負けず嫌い」は単なるプライドの高さ、器の小ささと受けとられてしまいます。
自分の努力について書くときは「何に負けるのが嫌で」「どう頑張ったのか」を具体的に書くようにしましょう。具体的な対象、成績、競争相手、結果を書くことで面接官により強烈にアピールすることができます。
また「負けず嫌い」という言葉を使わずに「人よりも劣っていることを許せない」「常に先頭に立っていたい」などと違った言い回しをすることでインパクトをつけることができます。
いくら「負けず嫌い」がエネルギッシュで好ましいとはいえ、だからと言って「ライバルを蹴落とすことに喜びを感じる」とか「ライバルとは口も利かずに敵愾心を高めて勝負に臨む」などといったやりすぎだと受け取られかねないことは書かないようにしましょう。
企業はチームワークで業務をこなしていきますから、周囲との協調性を欠いた「負けず嫌い」は必要ないのです。競争相手を尊重して、切磋琢磨しあうような「負けず嫌い」エピソードを書くよう心がけましょう。
「負けるのが嫌だから自分よりも優れているひとのアイディアをもらって先に提出し高評価をもらった」「競争相手を追い落とすためにレギュラー争いの際にズルをした」などといったアプローチの仕方をを間違った「負けず嫌い」エピソードを書いてはいけません。あくまで正々堂々とした「負けず嫌い」について書くようにしましょう。
また、「横断歩道で誰かに追い抜かれるのも嫌だ」「その場にいる誰よりもおしゃれじゃないと気が済まない」といったエピソードはあなたの人としての器を小さく見せてしまいますし、周囲との協調性を欠いているとも判断されかねません。「負けず嫌い」を発揮する場面は学校の成績や部活の大会など社会的にも評価されるようなものを対象にするべきです。
自身が一番頑張ったエピソードで「負けず嫌い」をアピールしようとしたとき、残念ながら結果が芳しくない場合もあるでしょう。そういう時には「その結果から何を学んだか」を書くことで、「負けず嫌い」だから全力で物事に取り組むし、失敗してもそこから何かを得ることができ次に活かせる人材であるとアピールしましょう。

負けず嫌いをアピールしたい時に書くべきこと

先述したように負けず嫌いをアピールする際のフレームワークは以下のようなものでした。このフレームワークを詳細に見てみます。
1.自分は負けず嫌いの性格だ、他人に負けるのは悔しい

2.課題達成のためには努力を怠らず全力で臨む、障害があるならそれを克服するために工夫もする

3.失敗して成果を上げられなかったり、競争相手に負けた時にはフィードバックをしっかり行う

4.競争相手とは尊重しあい、切磋琢磨する関係でいたい
1については「負けず嫌い」という言葉を直接使わずに(「人より劣っているのが嫌だ」など)表現して、より「負けず嫌い」さを際立たせることもできます。自身のこれまで「負けず嫌い」を発揮してきたことなどを書いてみてもいいでしょう。
2では勝つためにどう取り組んだかを具体的に書きましょう。成績や表彰など目に見える形の成果であればそれを書き、自分の「負けず嫌い」が現実に反映させることができるものであることをアピールします。
もし取り組んだものの失敗した場合には3でそこから何を学ぶことができたのかを書き、負けてもただ悔しがるだけではないことを見せましょう。
4は書けるならば、書いていきましょう。
入社後の主な競争相手は同僚になりますから、むやみやたらと競争して場をかき乱す人間と思われてはいけません。「同僚と切磋琢磨しながらも、成果を上げることにひたすらこだわる」という人格像を打ち出していけると良いでしょう。

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採用側は自己PRのどこを見ているのか?

企業はエントリーシートから就活生の何を見ているのでしょうか。
リクルート社の「就活白書2017」には「企業が採用基準で重視する項目」のアンケート調査(約1200社対象)の結果が載っています。
1は「人柄」で92.9%
2「自社への熱意」76.1%
3「今後の可能性」68.8%
4「性格適性検査の結果」38.9%
5「基礎学力」35.8%
となっています。
企業が採用する段階では、就活生に業務に関する能力など無いも同然ですから「人柄」や「熱意」といったものを重視するのは当然のことです。面接官は就活生の「人柄」をエントリーシートの「自己の性格」や「大学での学業面での取り組み」「大学で打ち込んだもの(部活・アルバイトなど)」といった項目から判断します。
また、2の「自社への熱意」これも採用基準としてはスタンダードなものです。業界や職種にたいするあこがれや熱意も大切ですが何より重要なのは「なぜこの企業なのか」だからです。業界や職種に対するあこがれ、熱意だけでPRが終わってしまうと応募先企業に入社する意気込みを語っていないことになり、「入社できれば競合他社でも良いのではないか」と心証を悪くさせてしまいます。
3の「今後の可能性」というのは「人柄」と「就活生の能力」を総合的にみて判断されるものでしょう。応募先企業の一社員としてやっていける人材か、周囲と連携することができるか、向上心はあるか、職場の雰囲気を良くできる人材かなど様々な観点から判断されるものです。
4、5はテストや検査の結果が主になりますが1~3に比べると重視する企業の割合は半分近く下がります。学歴や成績、資格などももちろん重要ではありますが、企業は「就活生の中身」を重視していることがこの調査結果からうかがえます。

負けず嫌いがマイナスに働くことはあるのか?

「負けず嫌い」という性格ですが、これはなにより「自身の仕事・課題に対する熱意」を意味するものですから評価されないわけがないものです。「負けず嫌い」で周囲より良い成績を上げるために努力する社員というのは企業に直接の利益をもたらすだけでなく、職場の雰囲気自体を活気あふれるものにしてくれる存在です。
「負けず嫌い」という性格は突き詰めると「真面目」であり、また「意欲に満ちている」、「向上心がある」、「目的意識が強い」性格であるともいえるでしょう。ですからアピールの仕方さえ誤らなければ「負けず嫌い」はアピールする上でポイントが高い「性格」なのです。
「負けず嫌い」がマイナスに働く場合ですが、これは「負けず嫌いをアピールしたい時に注意すべき点」でも述べたような「単なるプライドの高さ」や「周囲と決定的に協調性を欠く」、「負けず嫌いでも方向性を間違っている」「単に競争心が強いだけで失敗から学ぼうとしない」などといった評価を下される場合です。
一番初めに述べたように「負けず嫌い」が最も効果を発揮するのは、
①他人に負けるのが悔しい
②課題達成のために努力し、工夫をする
③失敗に終わったとしてもフィードバックを怠らない
④競争相手とは切磋琢磨しあう関係でいたい
というフレームワークで文章が展開する時です。
単に「他者の下に就くのが嫌だ」「負けた相手には悔しいから口も利かない」というのは「負けず嫌い」ではなく「子供っぽい」「周囲と協調性を欠く」と捉えられます。企業の業務は社員単独で行うというものはほとんどなく、チームワークで課題達成を目指すものばかりです。
ですから「周囲と協調できない負けず嫌い」は企業には必要ありません。適度な競争意識をもって、他者を尊重し課題達成に向かってひたむきに取り組んでいく姿、このルートから外れない限り「負けず嫌い」は就活において最も有効な性格ですので、アピールしていきましょう。
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