クリエイティブな仕事20選｜向いている人や未経験から目指す方法も紹介

「クリエイティブな仕事って、具体的にはどんなことをしているのだろう？」
「クリエイティブな仕事に就くためにはどうしたらいいのかな」
「経験はないけど、クリエイティブな仕事に就くことはできるの？」
クリエイティブな仕事という言葉をよく聞くようになったという方もいるでしょう。具体的にどのような仕事でどうすれば就けるのか、疑問を持つ方も多くいるのではないでしょうか。

この記事では、カテゴリ別の主なクリエイティブな仕事やクリエイティブな仕事に向いている人の特徴、未経験からクリエイティブな仕事に就く方法などを紹介します。

クリエイティブな仕事について知ることで、就職先や転職を考えている人は転職先の候補の1つにできるでしょう。

クリエイティブな仕事に興味がある人は、ぜひこの記事を読んでみてください。

クリエイティブな仕事とは、自らの想像力を用いて今までにないものを創る仕事です。自分の想像力が仕事での武器になります。

まずは、そのような仕事をするメリットにはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。

クリエイティブな仕事は、自らの想像力が武器になると紹介しました。その想像力を用いて創り出した作品を形として残せることは、この仕事のメリットと言えるでしょう。

形に残せるということは、自分が生み出した作品を多くの人に見てもらえるため、評価が得られるということでもあります。評価が得られると、次の創作への意欲につながりやすくなるでしょう。

ものを創り出す際にはさまざまなスキルが必要になります。それらのスキルを身につけられることは、いわゆる手に職をつけられることであり、クリエイティブな仕事のメリットの1つです。

手に職をつけることで、よりクリエイティブなものが創れ、評価されると次第に収入がアップしていくでしょう。また、独立も考えやすくなります。

先ほど紹介したように、手に職があれば副業ができたり、独立がしやすくなったりします。

副業ができたり独立できたりすると、会社員のように決まった時間に働くのではなく、自分の裁量で働けます。柔軟な働き方ができるといってよいでしょう。柔軟な働き方に魅力を感じる人には、クリエイティブな仕事はおすすめです。

一括りにクリエイティブな仕事といっても、大きく分けると3つのカテゴリに分けることができます。ここからは、カテゴリ別にクリエイティブな仕事を20種類、紹介します。

デザイナー系のクリエイティブな仕事の主なものは、全部で7種類です。自らの想像力に加えて、パソコンのスキルやそれの仕事に関する専門的な知識や技能が必要とされます。

クライアントの要望に応じて、WebサイトのデザインなどをするのがWebデザイナーです。時には、デザインを考えるだけでなく、実際にWebサイトを立ち上げるところまで手掛けることもあるため、パソコン関連のスキルが必要になります。

クライアントの要望をくみ上げることがよいWebサイトを作ることにつながるため、コミュニケーション能力も必要なスキルと言えるでしょう。

グラフィックデザイナーは、印刷物をデザインする仕事です。印刷物といっても広告や雑誌、チラシ、カタログ、電子書籍、商品のパッケージなど多岐にわたります。メーカーの広告宣伝部や広告代理店、広告制作会社の制作部門などが活躍する場です。

1人で仕事をするというよりは、プロジェクトを組んで、他のクリエイターと一緒に仕事をする形式が多く見られます。

ゲームデザイナーはその名の通り、ゲームに出てくるキャラクターのデザインをはじめ、ゲームのテーマを作り上げる仕事です。

ゲームはパソコン、家庭用のゲーム機、スマートフォンなどさまざまな周辺装置を利用してプレイするため、設計をそれらに合わせなければなりません。そして、流行を取り入れたゲームを創るため、高いスキルと流行に敏感な感覚が必要とされるでしょう。

イラストレーターは、イラストを描くことが仕事です。イラストといっても幅が広く、メディアはもちろん、チラシや雑誌、ポスターなどさまざまなものに使われます。

自分の特技、例えば似顔絵などに特化したイラストレーターもいますが、クライアントからの要望に応じて作品を仕上げるイラストレーターが多いでしょう。

最近のイラストの作成はパソコンで行うことが主流です。そのため、illustratorなどのソフトをはじめ、パソコンの基本スキルは身につけておく必要があるでしょう。

CGとはComputer Graphics（コンピュータ・グラフィックス）の略称です。

CGは、コンピュータと専用のアプリケーションソフトウェアを使って作られた絵や図、映像などのことを言います。これらをデザインするのが、CGデザイナーの仕事です。仕事は多岐にわたり、デザイン作品はもちろん、産業用のアニメーションや図面、画像を作成する場合もあります。

また、CGデザイナーは1人で行うよりは、それぞれ工程を分けてチームで分担して行うのが一般的です。どの工程を担当してもCGデザイナーであることに変わりはなく、CGデザイナーが協力して優れた作品を作り上げると言えます。

スマートフォンのカメラ機能やコンパクトカメラの普及により、誰もが気軽に写真を撮れるようになりました。しかし、フォトグラファーと名乗るためには、撮った写真で報酬を得られるようにならなければなりません。

モデルなどの人物を撮影するフォトグラファーや商品を撮影する商業型フォトグラファー、事件や事故、スポーツの撮影などを行うドキュメンタリー型フォトグラファーなどに分かれます。

SNSやYouTubeが着々と普及していく中で、動画配信も盛んになってきました。そういった動画配信に関わる仕事が動画クリエイターで、動画の編集などを行います。最近では、VR（Virtual Reality）を手掛ける動画クリエイターも増えてきています。

企業が自社のPRに動画を積極的に活用するようになったため、動画クリエイターの存在が注目され、求人も増加傾向にあると言えるでしょう。

文章系のクリエイティブな仕事は、主に6種類あります。文章を書くといっても、クライアントの要求によって書き方や内容は変わります。

クライアント要求に基づき、集客や認知などの目的が達成できるような文章を書く仕事です。

Webライターは、Web上の記事を書くことが仕事です。企業や自治体のWebサイトに掲載する文章や、通販サイトの商品説明、ネット上に掲載する広告文章など、幅広い内容の記事を書きます。

文章が書けて基本的なパソコン操作ができれば、初心者でもできる仕事と言えるでしょう。

消費者にインパクトを与える宣伝文句を、キャッチコピーと言います。企業の広告に、たいていキャッチコピーは存在しますが、いかに消費者の心を揺さぶれるかが勝負になります。

その企業にとって、勝負の宣伝文句であるキャッチコピーを考えるのがコピーライターです。考えたキャッチコピーは、新聞や雑誌、ポスター、CM、バナー広告などに掲載されます。

ライターは、紙媒体といわれる新聞や雑誌に記事を執筆することが仕事です。記事の内容によっては、当然ながら取材が必要な場合も出てきます。

新聞に関わるか、雑誌に関わるかによって求められる知識は違ってきますが、何より必要とされるのは文章力と言えるでしょう。

脚本家とは、映画やドラマ、舞台、アニメなどの脚本を書く人のことです。ただセリフを並べるだけでなく、基本となるストーリーの構成や進行を考え、物語を設計することが必要とされます。

テレビゲームやインターネットのソーシャルゲームにも脚本があり、その脚本を書く人も脚本家と呼ばれます。

小説家は自らネタとなるアイディアを用意して、それをもとに物語を書き、作品として世に送り出します。書く作業も大変ですが、ネタを集める作業も大変です。

小説といってもさまざまなジャンルがあり、純文学、推理小説、SF小説、歴史小説、ライトノベルなどに分けられます。1つのジャンルに特化した小説家もいれば、ジャンルにこだわらずいろいろなジャンルを手掛ける小説家もいるでしょう。

編集者は主に出版社で働きます。記事編集はもちろん、企画のための取材や打ち合わせをしたり、予算の配分を考えたり、記事が完成するまでのすべてが編集者の仕事です。

最近では、Webメディアの編集を手掛ける編集者もいます。

Webや広告、テレビなどの業界で活躍することができるクリエイティブな仕事が、プロデューサー・デレククター系です。主な仕事は6種類です。

自分の考えを直接形にするという点からは離れ、現場の指揮をとる立場の仕事です。指揮をとる中で自分の考えを盛り込み、1つの作品を作り上げます。

Webプロデューサー・ディレクターは、両者ともWeb業界で活躍する仕事です。

Webプロデューサーは、Webサイトにおける全体構想などの計画を立てる立場の人であり、WebディレクターはWebプロデューサーが立てた計画に基づいて、進行管理をする現場監督のような立場の人であるため、仕事内容には少し違いがあります。

企業の規模によっては、1人で兼任している場合もあるでしょう。

クリエイティブディレクターは、広告業界で活躍する仕事です。広告が公開されるまで、チームで活動します。その中で、制作進行などを把握し、チームを指揮していくのがクリエイティブディレクターです。広告制作における現場監督と言ってよいでしょう。

テレビ業界で活躍するクリエイティブな仕事には、テレビプロデューサーとテレビディレクターがあります。

プロデューサーは番組の企画を立てます。プロデューサーが立てた企画を現場で実際に形にしていくのが、テレビディレクターです。テレビディレクターは、現場における責任者と言えます。

プランナーとはプラン、つまり企画を立てる人のことの総称です。プランナーと聞くと、ウエディングプランナーなどが頭に浮かぶ人も多いかもしれませんが、さまざまな分野で企画を立てる人をプランナーと言います。

さまざまな分野で活躍するプランナーには、豊かな発想とその分野の専門的な知識が必要になります。また、立てるプランが具体的なことであることも重要です。

IT業界で、アプリやWebサイトの開発をする際は、Webエンジニアやデザイナーなどがチームを組んで行います。その際に、チームの指揮をとるのが開発ディレクターです。複数の人達がうまく力を合わせて、作品につなげられるようにまとめるのが仕事です。

開発ディレクターは、IT分野の専門知識が必要なのはもちろん、チームをまとめてスムーズに動かすためのコミュニケーション能力が求められます。

広告やゲーム、Webサイトなどのデザインや装丁など、視覚に訴える制作物を作る際に、その現場を管理して仕切るのがアートディレクターと言われる仕事です。

制作物は1人で創られるわけではなく、コピーライターやグラフィックデザイナー、フォトグラファーなど、それぞれ専門分野に長けた人たちがチームを組んで創り上げます。アートディレクターは、そのチームの総責任者と言えるでしょう。

進行管理とは、あるプロジェクトが問題なく進み、達成できるように、先に提案された作業計画と実際の進捗具合を把握して、ズレが出れば修正する仕事です。クリエイティブな仕事はプロジェクトで進められることが多く、進行管理が欠かせない状況になっています。

プロジェクトの作業に直接関わる訳ではありませんが、進行管理がいなければ、計画通りに作業が終わらせることが難しいため、プロジェクトの総指揮者のような存在です。

プロジェクトで何か困ったことが起きた際は、この人に聞けば解決すると周りから認められるくらいに、プロジェクトの内容を理解し把握していて、プロジェクトに属するスタッフ個々の仕事内容を細かく把握しておく必要があるでしょう。

クリエイティブな仕事と言っても、働くところによって働き方が微妙に違ってくることがあります。ここからは、それぞれの働くところによって変わる働き方について紹介します。

事業会社とは、利益を得ることを目的に、製品やサービスを作ったり販売したりすることを自ら行う会社のことです。事業会社で働くクリエイターは、自社で販売する製品のデザインをしたり、自社のWebサイトに記事を書いたりします。

会社という枠の中で仕事をするため、同じ製品やサービスに継続して、深く関わることになるでしょう。

広告代理店は、企業に代わってマーケティングを行うことを仕事としています。Web制作会社は、他の企業から依頼されて、その企業のWebサイトを作成します。

広告代理店Web制作会社も、他の企業から依頼されたものを形にするという共通点があり、クライアントが変わると依頼内容も変わってきます。そのため、クリエイターとしてより高いスキルが身につくでしょう。

将来的に、クリエイティブな仕事で独立を考えている人などに向いていると言えます。

フリーランスは事業会社や広告代理店、Web制作会社といった組織には所属せず、フリーでクリエイティブな仕事をします。個人でクライアントと交渉し、受注した制作物を納品して報酬を得るのです。

最初は組織に所属し、スキルを磨いてから独立してフリーランスになる人もいれば、最初からフリーランスとしての働き方を選ぶ人もいるでしょう。

ここまで、クリエイティブな仕事について紹介してきました。ここからは、そのようなクリエイティブな仕事に向いている人の特徴について紹介します。ものを創り出す人に備わっているとよいものを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

クリエイティブな仕事をする人は、常に新しく価値ある創作物を生み出していく必要があります。そのためには、新しいものや流行に対して情報感度が高いことが求められます。新しい情報を自ら集めて、それを自分のアイディアに落とし込んでいくのです。

クリエイティブな仕事を続けるためには、絶えず新しいものや流行に敏感でいることが必要と言えるでしょう。

クリエイティブな仕事には、新しいアイディアが求められます。そのため、発想力が豊かで独自性のある人が、クリエイティブな仕事に向いている人と言えるでしょう。

発想力が豊かな人は、他の人がひらめかないような独特なアイディアを生み出し、それをもとに制作物を作り上げていきます。その作り上げる制作物が独創的で、クライアントがよい意味で驚くものだと、よりクリエイターとしての評価は高まっていくでしょう。

クリエイティブな仕事をする人には、流行に敏感で新しいアイディアを着々と生み出すことが必要であるとお伝えしました。

しかし、クリエイティブな仕事をする人は、そこで止まっていてはいけません。それをもとに、創作物にまで仕上げなければならないのです。クリエイティブな仕事をする人には、自分がひらめいたアイディアを形にできる力も必要になるでしょう。

クリエイティブな仕事をする人は、自分が好きなように創作物を作ることはないでしょう。クライアントがいて、クライアントの要求に合わせた創作物を作ります。また、1つの創作物を作り上げる際には、何人ものスタッフと力を合わせて仕事をします。

そのため、クライアントはもちろん、一緒に仕事をするスタッフに対してもしっかりとコミュニケーションを図る必要があると言えます。そして、コミュニケーションを図りながら、自分のアイディアを押し付けるだけでなく、相手が意図することを汲み取る力も必要になるでしょう。

クリエイティブな仕事をする人は、持っているスキルやそのスキルで作り上げた創作物などの実績がとても重要になります。そのため、スキルアップを怠らないことが大切です。

スキルアップを怠らない人は向上心が高いため、クリエイティブな仕事で必要とされる斬新なアイディアのもと、優れた創作物を生みだせるでしょう。

スケジュールを管理する力、いわゆるマネジメント能力が高い人も、クリエイティブな仕事に向いていると言えます。

クリエイティブな仕事では、クライアントをはじめ、多くの人と仕事をすることになります。クライアントの要求が急に変わって仕事を修正しなければならなくなったりすると、納期までのスケジュールを見越した対応ができるかが重要になってきます。

マネジメント能力が高ければ、急な変更にも落ち着いてスケジュールを組み替えることができ、納期前に仕事に追われることも避けられるでしょう。

また、フリーランスで仕事をしている人は、自分1人で業務に関するスケジュールを管理していかなければなりません。事業会社などに所属している人以上に、フリーランスでクリエイティブな仕事をしている人は、マネジメント能力が求められるでしょう。

クリエイティブな仕事をしている人は、もともと持っている才能で仕事していて、あまり苦労することはないと思われがちですが、実はそうではありません。

何もせずある日ふとアイディアが湧いてくるのではなく、毎日の生活の中で仕事に使えるものはないかと常にアンテナを張り、少しでもひらめくものがあれば、すぐメモしているでしょう。また何より、周りの人から学ぼうという気持ちを持ち合わせています。

また、依頼された作品を制作する際には安易に妥協せず、納期までの時間をしっかり使って、より細かいところまでこだわり制作する努力ができるでしょう。

クリエイティブな仕事は一見華やかに見えるかもしれませんが、このようにコツコツと地道に頑張れる人が、この業界で向いていると言えます。

クリエイティブな仕事では高いスキルが求められ、今までの実績が評価につながります。そのような中で、未経験からクリエイティブな仕事に就くにはどうすればよいのでしょうか。

ここからは、未経験からクリエイティブな仕事に就くための方法を紹介します。

クリエイティブな仕事といっても、ここで紹介したようにさまざまな分野の仕事があります。未経験からクリエイティブな仕事に就きたいと考えた際は、まず自分がどの分野のクリエイティブな仕事に就きたいのかをよく考えましょう。

そして絞れたら、その仕事のために必要な基礎的な知識や、スキルを習得するための努力をしましょう。応用力は、仕事をしていくうちに自然と身につくため、その基礎となる知識やスキルの習得が必要となるのです。

仕事に就けば、すぐに実践に移ることになります。その際に知識やスキルがなく困ることのないように、習得しておきましょう。

現代は資格社会と言われています。多くの資格があり、多くの人が資格を取得しています。未経験からクリエイティブな仕事に就くための有利な資格もあるため、それらの資格の取得を目指すとよいでしょう。

ただし、クリエイティブな仕事に就くための必要な資格はありません。実際にクリエイティブな仕事の現場で活躍している人が、全員何かしらの資格を持っているかというとそうとも限らないでしょう。

未経験からクリエイティブな仕事に就きたいと考えている人は、実務に役立つ資格を取得しましょう。

ポートフォリオとは、フォトグラファーやデザイナーなどクリエイティブな仕事に就く人が、自分の作品をまとめた作品集のようなものです。基礎的な知識やスキルを身につけたら、実際に作品を作ってポートフォリオを制作してみましょう。

未経験の人は、現場で評価してもらうことは難しいでしょう。しかし、ポートフォリオを制作しておけばどれくらいのスキルを持っているのか、目で見て確認してもらうことができます。そうすることで、未経験でも現場で働くチャンスが増えると言えるでしょう。

クリエイティブな仕事には、さまざまな分野があることを紹介してきました。未経験でも仕事に就ける可能性もありますし、今まで経験して習得したスキルをより活かせる分野もあるでしょう。

現在、転職を考えている人は、クリエイティブな仕事への転職も考えて行動してみてはいかがでしょうか。