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「SEから他の業界への転職は可能だろうか」
「前職がSEだと、どんな仕事に向いているのかな」
このように、SEからの転職を考えている方には沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、SEとは何か、どんな仕事を指すかといった基礎知識に加え、SEに含まれるさまざまな仕事の内容や働き方について紹介しています。
この記事を読むことで、SEから転職するのに向いている業界や、今までのスキルを活かせる仕事について把握できます。その知識をもとに自分が向いている職種を選べるため、転職について不安を抱えている方でも、前向きに就職活動に臨むことができるでしょう。
SEからの転職を考えている方は、是非この記事をチェックしてみて下さい。
SEの業種・職種とは
ここでは、SEがどのような「業種」になるのか、「職種」とはどう違うのかという点について見ていきましょう。
業種と職種の違い
「業種」は企業や個人経営、フリーランスの事業内容の種類を、「職種」は、1人ひとりの仕事の内容の種類を指すと覚えておきましょう。
具体的に言うと、「業種」は「製造業」「金融・保険業」「建築業」といった事業の種類を、「職種」は「営業・企画職」「販売・サービス職」「事務・アシスタント職」などの、個人を単位とした業務の内容による分類を指します。
SEとはどういった業種になるのか
「情報通信業」の具体的な事業内容は、通信業、放送業、インターネット付随サービス業、情報サービス業などを含んでいます。
このうち、IT業界と呼ばれるのは、インターネット付随サービス業や情報サービス業などです。SEがシステムやソフトウェアを提供する、サービスをする業種であるという意味から考えると、SEは「サービス業」であると言っても良いでしょう。
SEになるには?
ただし、知識が重視されるというわけではないので、ITとは無関係の文系の大学を卒業してから、SEとして就職する人もいます。
知識があったとしても経験が必要とされる業種なので、最初はアシスタント業務に就いて現場での経験を積み、それからSEになるのが一般的でしょう。
SEが活躍する業界
大枠のIT業界だけでなく、さまざまな業界で活躍している技術職の人は、SEという業種に分類されます。
以下で、それぞれの業界を見ていきましょう。
IT業界
例えば、会社のネットワークシステムや一般的なオンラインショッピングのシステム、スマートフォンや家電などの電化製品は、私たちの暮らしに欠かせないものです。
そうしたIT技術を利用したサービスや日常的に使っている製品を提供しているのがIT業界で、技術者としてSEという業種が活躍しています。
インターネット業界
インターネット業界では、ポータルサイトや通販サイトの運営、SNS(Social Networking Service)の運営や提供、オンラインゲームの運営など、一般的にインターネット上で受けられるサービスが提供されています。
そのなかで、それぞれの業種に応じたスキルを持つSEが活躍しています。
情報処理サービス業界
情報処理サービス業界とは、情報システム全体のコンサルティング、システム開発と運用を行う業界です。業界内で、それぞれの業種に応じたスキルを持つSEが活躍しています。
Web業界
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大規模なWebサイトの制作や手広いWebサービスを提供するためには、いろいろなスキルを持った人が集まり、協力して働く必要が出てきます。なかでも、WebデザイナーやWebディレクターは、SE業種に含まれます。
WebデザイナーはWebサイトをデザインする際に、UI(ユーザーインターフェイス)のデザインやコーディングをするための知識が必要です。
Webディレクターは、Webサイトのクオリティのチェックやリリース後のアクセス解析などを受け持つため、やはりエンジニアとしての知識を求められ、WebデザイナーとともにSE業種のひとつとして扱われます。
SEの仕事内容
情報システム開発における上流工程である、クライアントからの要求の聞き取り、システムの仕様決定、大まかな設計までを担当するのがSEという業種です。
ただし、職場によってSEが担当する仕事は変わるので、職種によっては、上記以外の細かい設計やシステムのテストなども受け持つことがあります。
以下で、いろいろな業種におけるSEの仕事を見ていきましょう。
マネジメント業におけるSE
クライアント、営業職、制作チームの間を取り持つことができるため、タスクや進捗の管理といった業務を任されることもあるでしょう。
そのため、マネジメント業におけるSEは業務経験を積むことにより、プロジェクトにおいてもっと包括的な役割である、プロジェクトマネージャーへのスキルアップを期待できます。
営業職におけるSE
ソフトウェアや電気製品の営業をする際には、クライアントの希望を聞き取って、それに適したサービスや製品を提供するため、それらの知識が必要になります。
専門知識がなければ、要求されているものを自社で提供できるかどうかの判断ができず、都度技術者に問い合わせなければならないため、クライアントにも自社にも負担がかかってしまうでしょう。
セールスエンジニアは、そうした手間を省き、営業を円滑に進めるのが仕事です。
インフラにおけるSE
インフラとは、いろいろなシステムやインターネットを利用するために必要となるサーバーやネットワークのことです。これらに関するあらゆる業務を受け持つのが、インフラエンジニアです。
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークのIT基盤を扱い、担当する技術範囲によっては、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアに分けて扱われることもあるでしょう。
先端技術に携わるSE
AIエンジニアの仕事は、プログラミングによるAIの開発や実装をするプログラミング分野と、AIが学習することによって蓄積されたデータを解析して、プログラムを改善するアナリティクス分野の2種類に分けることができます。
システム開発に携わるSE
業種としてのSEがシステム開発に携わる場合、クライアントの要求や自社の能力などから総合的に判断して、システム全体の設計図を書くことが仕事になるでしょう。
プログラマーは、業種としてのSEから要請を受けて仕事をします。SEが書いた設計図にしたがってコードを書き、実際にシステムを構築するのがプログラマーです。
コンサル業におけるSE
ITコンサルタントもSEも、システム開発に携わる仕事ですが、それぞれの役割や仕事の内容には違いがあります。
ITコンサルタントはシステム開発にかぎらず、クライアントの抱えている課題を、IT技術を用いて解決に導くことが仕事です。
運用保守に携わるSE
常に稼働しているサーバーやネットワークなどのインフラを維持・管理して、故障などによってシステム障害が起きた場合には復旧作業を行うのが仕事です。
インターネットが現代社会に必須の存在である以上、それを動かすシステムの運用保守は非常に重要になるため、欠くことのできない仕事と言えるでしょう。
SEからの転職に適した職種・働き方
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すぐに戦力として活躍できるベテラン層だけでなく、伸びしろを見込んで、第二新卒や中堅層を積極的に採用する企業も多くなっています。
ここでは、SEからの転職に適した職種や、その働き方について見ていきましょう。
社内のSE
社内の人間だけを相手にする業務なので、客先へ行くなどの手間やストレスはありません。正社員として就職すれば、安定した働き方ができるでしょう。
ITコンサルタントなどへのキャリアアップのために実務経験を積みたい人、システム構築の上流工程を専門的に担当したい人にも向いています。
フリーランスのSE
フリーランスのSEには、出向型、常駐型、在宅ワーク型の3つの働き方があります。
出向型は、エージェントから案件を紹介してもらって、その案件のプロジェクトに参加する形です。常駐型は、フリーランスを募集している企業と直接の契約を結び、プロジェクトに参加します。在宅ワーク型は、時間や場所の融通が利く一方で、仕事の選択の幅が狭まる可能性があります。
大手Sler
大手のSIerでは、SEの業務をクライアントからの聞き取り、システムの要件定義、システム設計、システム開発、システムの運用サポートの5つに分けています。
どの工程を担当するかによって、社内で勤務するか、クライアントに常駐するかの働き方が変わるでしょう。
SEからの転職に適したIT関連の職種
ここでは、SEから転職するのに適したIT関連の職種を紹介しましょう。
ITコンサルタント
企業をクライアントとするため、その企業が含まれる業界に関する専門的知識が求められますが、SEからのキャリアアップに適している職種です。
コミュニケーション能力が高いなど、人と関わることが得意な人に向いているでしょう。
Webエンジニア
前職で計画性を持って業務をこなしていた人や、システムの品質にこだわりがある人に向いている職種です。
Webデザイナー・Webディレクター
Webデザイナーは、クライアントが理想とするWebサイトを企画、デザインするのが仕事です。フリーランスのWebデザイナーの場合は、案件の獲得から企画制作まですべてに関わることがあり、SEの仕事と似た部分があります。
Webディレクターは、Webサイトの企画・制作から実際に運用するまでの責任者です。Webサイトが制作される過程において、品質チェックや進捗状況の管理など、SEとしての経験が活かせるでしょう。
Slerの営業関係
提供できる技術についての専門的知識や、クライアントのシステムを理解して条件に合った商品を提案するコンサルティング、システム開発にこだわることなく、いろいろなIT技術を提案するといった、さまざまなスキルが必要です。また、営業職なので、コミュニケーションスキルも要求されます。
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SEの業種別の仕事内容を理解して自分に合った職場を探そう
自分に合った職場を見つけるために、いろいろなSEの仕事内容を理解した上で転職活動を進めましょう。