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就活での「潤滑油です」の意味と使い方|なんj語/元ネタ

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「潤滑油です」の意味と使い方

潤滑油とは、機械の歯車などを効率よく動かすための潤滑剤として用いられる油のことを言います。身近なところでいえば車のエンジンオイルも潤滑油の一種です。

そこから転じて、集団の中で物事を円滑に進めるために調整したり仲立ちをする人のことを指すようになりました。特に就職時の自己PRとして「潤滑油です」とアピールすることは就活生の定番となっています。

「潤滑油です」が意味するものとは?

就活生が自身のことを「潤滑油です」とアピールする場合に込められた意味とは、どのようなものでしょうか。そこから組織の一員として業務が円滑に進むために調整役に徹することができるという点や、コミュニケーションスキル、あるいはそもそも学生時代にそのような組織に所属して活動をしていたというアピールでもあります。

「潤滑油です」を使うタイミングとは?

「潤滑油です」という言葉をもち入りタイミングですが、ESでの自己分析時に記入することもあれば、面接時の自己紹介で発することもあります。

ESにしろ面接にしろ、自己分析が求められます。自身の強みや弱みをしっかりと把握しているかが、今後の社会人としての成長に繋がってきます。企業も自分を客観的に見ることのできる人材を求めていると言えるでしょう。

「潤滑油です」を使うのはどんな就活生か

就活生といっても、どのような人間かは、当然ですが千差万別です。その中で自己PRとして「潤滑油です」を使用するのはどのようなタイプの人でしょうか。「潤滑油です」という面接用の自分と実際の自分に齟齬があるようでは、多くの就活生を相手にする面接官と渡り合うのは難しいでしょう。自分がどのタイプか再認識することは必要です。

面接マニュアル

多くの人は面接マニュアルなどを参考にします。ESの書き方や面接の受け答えについての書籍やネットなどで研究することができます。

こうしたマニュアルをそのまま受け取る人が自己PRに「潤滑油です」を使いがちな傾向があります。他者との区別化を考える上でも安易な使用になってないか考慮しなければなりません。

組織の一員としてのアピール

社会人になるということは、組織の中で、組織の理論に従って働くということです。学校は集団生活を学ぶ場ではありますが、会社でのそれとはまったく違います。

学生時代は気が合わない人間とは、単に付き合いをしなければそれですみました。しかし社会人になってからはそうもいきません。「潤滑油です」というアピールは、組織の一員として働く準備ができているという訴えでもあります。

なんj語「潤滑油です」の由来・元ネタ

最近は就活時に「潤滑油です」とアピールすることは半ばネタとして扱われています。企業への良いアピールになるどころか、かえって面接官に疎まれる結果になると揶揄されます。「潤滑油です」アピールがこのようにネタになったのはいつからでしょうか。

なんjとは?

「潤滑油です」が広まるきっかけとなったのは「なんJ」で面白おかしく取り上げられてことに由来していると言われています。「なんJ」は2ちゃんねるの板の一つで正式には「なんでも実況」です。

「なんJ」は独特の用語があることが特徴で、元は「なんJ」でだけ使用されていたものが、外部で用いられるようになり一般的に用いられるようになることもあります。語尾に「〜ンゴ」とつけるのも元は「なんJ」から発生しています。

「潤滑油です」に対する皮肉

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「なんJ」では就活生が面接などで「潤滑油です」ということや、実際に「潤滑油です」とアピールする学生が内定を取れない状況を皮肉られています。一見きちんとして自己PRをしているように見えて、内容の薄いことしか言わない、ありきたりな存在であるという意味を含ませて馬鹿にされることが多いです。

「潤滑油です」はリア充?

一方で、学生時代にサークルや部活に所属していた経験をもとに「潤滑油です」とアピールしているところから、リア充アピールであるとしてネット民からは嫌悪されています。

「潤滑油です」というアピールは、サークルで役を務めたというような明確に証明できるものがない点も相まって嘘くさい、薄っぺらい存在の象徴として「なんJ」をはじめとするネット上では認識されています。

就活で「あなたをモノに例えると」の回答「潤滑油です」の意味

就活では面接官からさまざまなことを質問されます。そうした時に自分のことを「潤滑油です」と答えることにはどのような意味があるのでしょうか。

これは自分を組織にとって、目立たないけど必要な存在と認識してもらいたいという考えからきています。しかし面接官からすると、潤滑油という表現は漠然としすぎています。具体的にどのような貢献ができるのかをきちんと伝えられるようにしておく必要があります。

「潤滑油です」は就活で使って反応が良いのか

「潤滑油です」という自己PRは就活で良い反応を引き出すことはできるのでしょうか。多くの場合就活では、他の就活生と競争してより良い評価を受ける必要があります。他者との比較で有用な人材であることをアピールしなければなりません。

企業が求める人材

企業が求める人材は大きく分けて次の二通りです。先進的な企業では自律的で主体性を持って仕事に取り組める人材を求めます。こうしたところでは、いかにもマニュアルを読みました、というような自己PRは評価されません。自分で考えたものではないからです。

一方で社員に歯車として、会社に従っていれば良いということを望んでいる会社では、自分で考えない「潤滑油です」アピールを用いる就活生は狙い目です。問題はこうした会社は人材開発には後ろ向きで、往往にしてブラックな体質を持っていることです。

面接のヒント

企業が面接で聞きたいのは、学生時代に何をしたのか、ではありません。「何かをした」結果「どうなったのか、何を得たのか」です。単なる「潤滑油です」のアピールではこの部分が抜け落ちていることが多くあります。そのため自己PRとして非常に弱いのです。

面接官が興味あるのは、就活生が入社後に「何ができるのか」です。「サークルが円滑になるためのサポートをしました」というような漠然で曖昧としたものでは、具体性に欠けるとして低い評価にとどまります。

「潤滑油です」の言い換え

自己PRが思いつかない、でも「潤滑油です」は使いたくない。そんな場合に別の表現を用いることがあります。ただし注意が必要なのは、言葉を言い換えただけではダメだということです。具体的にどのような行動をしたのか、その結果何を得たのかまで話ができるように自己分析を練っておく必要があります。

調整役

組織内の人間関係やスケジュールの調整など、全体を統括するマネジャーの役割としての調整役であれば格好のアピールになるでしょう。しかし単にサークルやゼミ内で友達が多かった程度の浅い内容であれば、職務能力としての自己PRとしては弱いでしょう。

裏方タイプ

総務や経理などの管理部門は直接的に企業の収益に貢献するわけではないですが、事業活動においては不可欠な部門です。そのためこうした部門を志望する場合に「裏方タイプ」をアピールすることがあります。

しかし実務上、管理部門に求められるのは正確性や期限の管理、部署間の調整であって「潤滑油です」と自負していても、実務能力がない場合も見受けられます。

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コミュニケーショを取るのが得意

「潤滑油」は言い換えると、組織や集団の中で満遍なくコミュニケーションをとって敵を作らないことや全体の満足度を高める役割を担っているということです。ただし、一歩間違えれば八方美人、腰が軽いと思われる可能性があります。

なぜ就活生は「潤滑油です」と言いたがるのか

自己PRで自分を潤滑油に例えたがる就活生は非常に多いです。しかし採用担当者にとってはもはや聞き飽きた表現となっています。むしろ「潤滑油です」と言われた時点で、マニュアルに沿った独創性のない人間と落第点をつけられるリスクさえあります。

採用担当者が知りたいのは、何をしてきたかではなく、それによって何を得たのかどんな成果を感じたのかです。具体性のある回答こそ今の就活で求められているものです。

潤滑油ではありません

もしもESや面接で、人と違う点をアピールしたいのであれば、むしろ自分が潤滑油ではないことを言う方が良いでしょう。潤滑油というのはあまりにもありきたりで、具体性に欠ける自己PRだと言えます。これではぜひ採用したいと考えさせることは難しいでしょう。むしろ潤滑油ではないものの、能力が高く具体的な成果や成長が期待できる人物の方が採用されやすいです。

潤滑油というのは、やろうと思えば誰でもできるようなことです。就活では自分にしかできなことだからこそ強みになるということを心がけるべきです。

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