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レポートの参考文献の書き方と例・手書きの場合/ワードの場合

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レポートの正しい参考文献の書き方とポイント

レポートとは

レポートとは、与えられたテーマに対して、理解した内容を学術的に示す文書です。レポートは、作文や感想文とは異なり、さまざまな文献から情報を集め、学術的体裁に則って、読み手を納得させる文章を作り上げていきます。

参考文献を使用する際には、決められたルールというものがあります。その中でもとりわけ、内容を「コピペ」をする行為は、固く禁止されています。専門書やマンガ本など、本の種類には関係なく、どんな本であっても、そのままそっくりコピペをすることは、盗作(剽窃)行為とみなされます。そしてその行為は、立派な犯罪です。

ルールがある

「コピペ」をすることが決していけないことではありません。参考文献を表記し、ルールを守ることが大切です。参考文献を表記するということは、著者に敬意を表すということです。また、レポートを誰かが見たときに、同じような内容を書いてみたいと考えている人のためにも、参考文献の出所を表記することは、他の人の役に立つことにつながります。

ルールを守って、レポート作成する方法とは、どのような方法なのでしょうか。これから詳しく、参考文献の書き方と例をご紹介していきます。

理系

理系の論文などでは、本文中に通し番号で参考文献を表記し、レポートの末尾に参考文献リストを示すという方法が基本です。

本文中で参考文献を使用した箇所には、文章の最後に通し番号を表記します。レポートの末尾には、通し番号で表記した参考文献の詳細を参考文献の一覧表として、通し番号の若い順番で示します。参考文献を部分的に使用した場合には、該当ページ数も表記します。

レポート文中での表記方法

本文中で、参考文献を使用した箇所の、文末に通し番号を表記します。通し番号は、(1)(2)(3)や[1][2][3]などと、表記する方法があります。

<本文中での表記方法>

~である(1)。
~では~と考えられている(2)。
~は~ではない(3)。

レポート末尾での表記方法

レポートの末尾には、通し番号で表記した参考文献の詳細を、参考文献の一覧表として、通し番号の若い順番で示します。

(通し番号)著者名 発行年.文献名.出版会社.P○○ーP○○

<表記方法の例>

参考文献
(1)著者名 発行年.文献名.出版会社.P○○ーP○○
(2)著者名 発行年.文献名.出版会社.P○○ーP○○
(3)著者名 発行年.文献名.出版会社.P○○ーP○○

文系

文系のレポートでは、文末に参考文献を略式して、(著者名、年号)と表記しますが、理系のレポートと同じように、通し番号による参考文献の表記する方法もあります。その書き方は学問分野によって異なり、文系の中でも理系に近い分野であると、理系の書き方が適用になる場合があります。そのため、書くレポートの分野に寄与します。

レポートの末尾には、文中で使用した参考文献の詳細を、「アイウエオ順」で参考文献の一覧表を示します。参考文献を部分的に使用した場合には、該当ページ数も表記します。

レポート文中での表記方法

本文中で、参考文献を使用した箇所の文末に、参考文献を略式(著者名、発行年)で、表記します。著者名は、苗字のみで表記します。

<表記方法の例>

~である(著者名 苗字のみ、発行年)。
~では~と考えられている(著者名 苗字のみ、発行年)。
~は~ではない(著者名 苗字のみ、発行年)。

レポート末尾での表記方法の例

レポートの末尾には、文中で使用した参考文献の詳細を、「アイウエオ順」で参考文献の一覧表を示します。

著者名 (発行年) 「文献名」 出版会社 P○○ーP○○

<表記方法の例>

参考文献 ※アイウエオ順に並べて表記する
著者名 (発行年) 「文献名」 出版社名 P○○ーP○○
著者名 (発行年) 「文献名」 出版社名 P○○ーP○○
著者名 (発行年) 「文献名」 出版社名 P○○ーP○○

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参考文献の書き方の例

レポートを作成する上で、最も多く参考文献として使用するのが本です。レポートに本を参考文献として利用した場合、「著者名、発行年、本のタイトル、出版社名」を表記します。本のタイトルを表記するときは、「第○版」と書かれている箇所も表記するようにします。表記する理由は、初版から内容が改定されていて、内容が変更になっている場合があるからです。

<表記方法>

著者名 (発行年) 「本のタイトル」 出版社名

教科書

レポートに教科書を参考文献として利用した場合、「著者名、出版年、教科書名、出版社名」を表記します。ただし、レポートによっては、参考文献として教科書が含まれない場合があります。レポート作成における注意事項を確認するようにしましょう。特に注意事項が書かれていない場合は、教科書を参考文献として使用した旨を、明記する方が無難です。

<表記方法>

著者名 (出版年) 「教科書名」 出版社名

新聞

新聞は書籍に比べ、社会に起きている出来事が、タイムリーな情報として入ってきます。政治や経済、文化などの各分野の情報が、分析・整理されて、読者へと情報が届けられています。そのため、新聞も立派な文献として扱われます。なお、表記の方法は、著者名の有無によって変わります。

<著者名なし>
新聞名 「記事の題名」 発行年月日、朝刊または夕刊、版(面)

<著者名あり>
著者名 (発行年)「記事の題名」、『新聞名』 発行年月日、朝刊または夕刊、版(面)

翻訳書

日本にある書籍だけではなく、外国の書籍を使ってレポートを書けば、視野が広がります。翻訳書を使用してレポートを作成する場合には、「著者名、発行年、本のタイトル、翻訳者名、出版社」を表記します。著者名は、「姓・名」の順で書き、翻訳者は、「〇〇訳」と表記します。

<表記方法>

著者名 (発行年)「本のタイトル」(翻訳者名)、出版社

論文

よりレポートに信ぴょう性をもたせるためには、論文を使用してレポートを書くことが欠かせません。論文を使用してレポートを作成する場合には、「著者名、発行年、論文のタイトル、掲載書籍、掲載ページ数、出版社」を表記します。

掲載書籍の中で、雑誌を使用する場合には、「号数」を表記するようにします。また、出版社がなく、大学や学会から出版されているものに関しては、出版社に「大学や学会の名前」を表記します。

<表記方法>

著者名 (発行年)「論文のタイトル」、『掲載書籍または掲載雑誌』、掲載ページ数、出版社

インターネット

新聞と同様に、インターネットによる情報は、速報性に優れていて、知りたい情報をすぐに知ることができ、利便性に優れています。

しかし、その情報は断片的であり、信ぴょう性も確かなものではない場合があります。もし、それらを参考文献として使用するのであれば、公的機関のサイトや根拠が示されているサイトなど、信ぴょう性が確保できるサイトを利用するようにしましょう。

WEB

WEBには公的機関が公表している資料が公開されています。例えば、裁判の記録、調査報告、統計などです。文書にて公表されていますが、WEB媒体を通じての公開もすすんでいます。WEBにて公表されている資料を参考文献として使用する場合には、「著者名、ページのタイトル、サイトの名称、参照年月日、URL」を示します。

参照年月日は「〇月○日参照」と表記します。また、著者名が確認できない場合には、例えば「厚生労働省」などと、団体名や企業の名前を表記します。

<表記方法>

著者名 「ページのタイトル」 サイトの名称 参照年月日 URL

ホームページ

インターネットの項目でも触れたように、ホームページで掲載されている内容は、科学的根拠が示されているものから、そうでないものまで、さまざまです。作成するレポートによっては、速報性が必要なものがあるでしょうが、特別その必要がない場合には、なるべくまとまった情報が掲載されている書籍や論文などを、使用するようにしましょう。

ホームページを参考文献として使用する場合には、WEBと同様の方法、「著者名、ページのタイトル、サイトの名称、参照年月日、URL」を表記します。

レポートの文中に文献を引用する時の書き方とポイント

レポートとは、与えられたテーマに対して、理解した内容を学術的に示す文書です。さまざまな文献にあたり、学術的体裁に則って文章を作り上げていくことでレポートを作成します。レポートに文献を使用する際には、「引用」したり、「参考」にする箇所があります。

引用とは、文献に書かれている文章をそのまま使うことです。レポートの信ぴょう性を高めるために、引用することが必要な場合がありますが、その際には注意が必要であり、一定のルールを守らねばなりません。なぜなら、ルールを守らず、内容をそのまま使うことは、剽窃行為とみられることがあるからです。

引用のルール

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引用をする際には、自分の主張と引用箇所を、明確化させる必要があります。例えば、「〇〇は『〇〇は・・・である。』と述べている。」と、カギカッコで括り、表記します。引用部分が長い場合には、改行して、引用部分は文字頭を下げて表記するようにします。

引用する文章の長さは、必要最低限に留めます。なぜなら、引用は自分のレポートの信ぴょう性を高めるために使用するものであり、引用した文章がレポートの主体ではないからです。そのため、自身の主張のために必要な理由がなければなりません。

そして、かならず引用元を表記することが必要です。引用元を明らかにしない場合には、剽窃行為とみなされます。表記の方法は、「参考文献の書き方と例」で紹介した方法と同じ方法です。

手書きのレポートの参考文献の書き方

原稿用紙

原稿用紙を使って参考文献を表記する方法は、基本的には原稿用紙の使い方と一緒です。

<基本的な原稿用紙の使い方>

・「カギカッコ」や(カッコ)は、1マスに1文字で書く。
・カッコや句読点が行の始めに来る場合は、前の行末に書く。
・数字は1マスに2文字で書く。
・記号としてのアルファベットは、1マスに1文字で書く。その他は、1マスに2文字で書く。

レポート用紙

レポートの提出先から、用紙指定がされることが多数です。用紙指定がない場合には、A4の横書きのレポート用紙を使うのが一般的だといえるでしょう。

ワードなどで縦書きのレポートを作成し、参考文献を表記する際に、数字や記号が横向きになる場合があります。その際は、ワードの機能「書式→拡張書式→縦中横」で変更することができます。

ワードを使ったレポートの参考文献の書き方

ワードには、参考文献から引用した文章などを、自動的に生成する便利な機能があります。その機能には、「引用文献」と「文献目録」の2種類の方法があります。

<引用文献> 
ワードにおける引用文献とは、文献の内容、自身のレポート内で「そのまま」使用する場合に使う機能です。

<文献目録>
ワードにおける文献目録とは、レポートを作成する際に、参考文献を使用したものの、文献の内容を参考にして、自分の言葉に言い換えた(内容をそのまま使わない)場合に使う機能です。

引用文献や文献目録の機能を使って、参考文献のマスターリストを保存することができ、そのマスターを利用して、文章内に参考文献を挿入することができます。また、文章内に挿入した文献を、文末に一覧表示させることもできます。

ルールを守って良いレポートを作成しよう

これまで、レポートを作成する際の、参考文献の表記の方法をお伝えしてきました。使用する参考文献によって、参考文献の表記方法は各々違います。

しかし、その細かなルールを厳密に守ることよりも、もっと大切なことがあります。それは、冒頭でもお伝えしたとおり、文献内容をそのままそっくり「コピペ」行為をしないということです。正しく参考文献を表記したからといっても、内容そのものが「コピペ」では、良いレポートとはいえません。

レポートを作成する際は、剽窃(ひょうせつ)行為をせず、参考文献の表記の方法を守って、作成するようにしましょう。

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