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「様方」の正しい書き方と使い方は?
「様方」の書き方は?
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
佐藤様方
鈴木〇〇様
この書き方を例に説明します。まず、「様方」は個人宅に送る場合に使用します。上の例では、「佐藤様方」となっているので、佐藤さんという個人宅に宛てて送っていることになります。次に、受取人は「鈴木〇〇様」になります。つまり、個人宅の世帯主となる佐藤さんと、受取人となる鈴木さんという2人の人物が登場しています。
「様方」を使用する場合、送付先となる個人宅の世帯主と受取人で、名字が異なります。送付先として佐藤さんの住所を記載し、世帯主の名字に「様方」をつけて「佐藤様方」とします。次に、受取人となる「鈴木〇〇」さんに「様」をつけ、「鈴木〇〇様」とします。
「様方」の仕組みは?
上で示した例でいえば、世帯主が「佐藤様方」、受取人が「鈴木〇〇様」となります。「様方」の部分の名字は世帯主の名字(佐藤)となり、受取人の名字(鈴木)とは異なります。このように別個に記載することで、世帯主を経由して受取人に送りたい、ということを示すことができます。
また、この場合の世帯主は個人宅となります。会社などの団体を経由する場合は、「様方」は使用されません。この点はきちんとおさえておきましょう。上で挙げた例の「佐藤様方」は、佐藤さんという個人宅を意味しています。
このように、受取人とは別に世帯主を示すこと、世帯主は個人宅になることが、「様方」の仕組みの大きなポイントです。
「様方」の使い方は?
名字が変わった人が実家に帰った場合、異なる名字の家に滞在することになります。そして、その人に宛てて手紙を書く際には、送付先の個人宅の世帯主の名字と、受取人となる個人の名字は異なります。このような場合に、「様方」を使用することができます。つまり、受取人となる個人の名字とは別に、「様方」によって実家の名字も記載することになります。
住所につける「様方」の使い方は?
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
佐藤様方
鈴木〇〇様
書き方の一つに、住所と受取人の間に世帯主を書く方法があります。上記の例も、住所と受取人(鈴木○○様)の間に、世帯主が「佐藤様方」として書かれています。一方で、「様方」を住所につけて書く場合もあります。以下の例を見てみましょう。
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号佐藤様方
鈴木〇〇様
こちらは、住所の後に「佐藤様方」をつなげています。これは、住所に「様方」を入れる書き方となり、住所の番地を記載した後に世帯主の名前と「様方」を続けて書いています。
宛名につける「様方」の使い方は?
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
佐藤様方
鈴木〇〇様
こちらは、「鈴木〇〇様」という受取人を宛名としつつ、「佐藤様方」という世帯主も並べて書いています。書き方としては、住所と受取人の間に世帯主の名字を書き、「様方」を加えます。「様方」を含めた世帯主の名字は、受取人の氏名より小さめに書くと良いでしょう。そうすれば、「受取人」の方を目立たせることができます。
先ほど見たように、「様方」を住所に入れて書く場合もあります。住所の後に続けて書くので、住所と同じ大きさの字で世帯主の名字と「様方」を書くことになります。こちらも、受取人が目立つようにする書き方になります。同じように考えると、「様方」を宛名と並べて書く場合でも、なるべく受取人の方が目立つようにすることが重要です。
「様方」を書く正しい位置は?
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
佐藤様方
鈴木〇〇様
この例でも、「様方」は「佐藤様方」という世帯主の部分で書かれています。受取人となる鈴木さんは、「鈴木〇〇様」のように「様」が記載されています。これは「様方」ではないので注意が必要です。
受取人は個人となるので、個人に対する敬称となる「様」が使用されます。一方で、経由する世帯主は「様方」が使われます。「様」と「様方」は似ているので、混乱しないように注意する必要があります。「様方」を書く位置は世帯主の名字の後になることを、きちんとおさえておきましょう。
「様方」の書き方の注意点とは?
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「様方」の字の大きさは?
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
佐藤様方
鈴木〇〇様
一般的な宛先の書き方としては、住所よりも宛名の方が大きく書かれています。上の例でいえば、「A県B市C町1丁目2番3号」という住所より、宛名の「鈴木〇〇様」の部分を大きく書きます。これは、宛名を目立たせる書き方となります。
そして、世帯主の名字と「様方」の部分は、住所より大きく、宛名より小さく書くことが好ましいです。上の例でいえば、「佐藤様方」の大きさは、「A県B市C町1丁目2番3号」より大きく、「鈴木〇〇様」より小さく書くことになります。
「様方」の字の大きさの注意点は?
世帯主の名字と大きさを合わせること
「様方」を使用する場合は、世帯主と受取人を明確に区別しなくてはなりません。世帯主の名字より「様方」を小さく書くと、どの部分が世帯主になるか、わかりにくい場合があります。世帯主だということをきちんと示すためにも、世帯主の名字と同じ大きさで「様方」を書くようにしましょう。
一方で、「様方」だけを大きく書いてしまう場合も、全体的なバランスが悪い印象があります。世帯主ということをきちんと示す必要はありますが、「様方」だけを大きく書けば、世帯主の名字が目立たなくなってしまいます。どちらも同じ大きさで書くということを意識しておきましょう。
宛名ときちんと区別できるようにすること
世帯主を経由して受取人に送るということが「様方」の仕組みの基本となるので、世帯主と受取人を明確に区別することが重要と言えます。そのため、この2つの字の大きさのバランスを最優先するようにしましょう。
「様方」を含めた世帯主の名字を住所より大きく書くことも重要です。一方で、封筒の大きさなどが原因で書きにくい場合であれば、住所と同程度の大きさで書くケースもあります。その場合でも、宛名よりは小さく書くことを心がけましょう。
「様方」の位置の注意点とは?
世帯主と宛名を並べる場合
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
佐藤様方
鈴木〇〇様
縦書きの場合は、住所、世帯主、宛名の順に、左下がりで書く方法が一般的です。一方で、横書きの書き方では、「様方」を含めた世帯主の名字の位置が違う場合があります。
縦書きでは、住所の書き始めが上に位置しますが、これを横にして考えてみましょう。そうすると、横書きでは住所の書き始めが左に来るように書き、住所、世帯主、宛名の順に右下がりになる、と考えることもできます。しかし、書き方によっては、住所と世帯主を同程度の位置でそろえ、宛名を右下がりの位置で書く場合もあります。
このように、書き方によっては違いも見られますが、これらの例は「様方」の位置の注意点として知っておくと便利です。縦書きと横書きのそれぞれのポイントについて、詳しくは後述します。
住所の後に世帯主を書く場合
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号佐藤様方
鈴木〇〇様
この場合でも、縦書きでは住所と宛名の順に左下がりになるようにする書き方が一般的です。また、横書きの場合は、住所と宛名の順に右下がりになります。これらは住所と同じ行に「様方」が含まれているので、「様方」の位置は住所の一つとして考えておきましょう。
縦書きの「様方」の正しい書き方は?
住所、世帯主、宛名の中で考えると、住所の書き始めが上に位置し、宛名の書き始めが下に位置することになります。この位置関係は、縦書きでの一般的な宛先の書き方と言えます。
そして、住所と宛名の間に「様方」を含めて世帯主を書く場合も、住所のすぐ後に世帯主と「様方」を加える場合も、住所から宛名にかけて、書き始めの部分は左下がりとなります。縦書きでの「様方」の書き方として、この位置関係をきちんとおさえておきましょう。
住所と宛名の間に世帯主を書く場合、宛名より少し上に世帯主の名字を書き始めることが、書き方の目安と言えます。宛名と世帯主があまりに離れすぎると、かえってバランスが悪くなるおそれもあるので、注意しておきましょう。
横書きの「様方」の正しい書き方は?
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住所と宛名の間に世帯主を書く場合を例に考えてみましょう。この場合、宛名より少し左の位置から、世帯主の名字を書き始めることが好ましいです。縦書きと同様に、宛名と世帯主があまりに離れすぎるとバランスが悪くなる場合があります。右下がりにしつつ、宛名より少し左の位置から書き始めることを意識してみましょう。
横書き封筒の「様方」の正しい使い方は?
横書き封筒の場合、住所と宛名が右下がりになるのではなく、住所と宛名が同程度の位置で書かれる場合があります。縦書き封筒では、ほとんどの場合で住所から宛名にかけて左下がりになりますが、横書き封筒では住所と宛名をそろえて書く例もたまに見られます。
このようなことから、「様方」を含めた世帯主も、住所と宛名と同程度の位置に並べて書くケースも見られます。一方で、バランスを考えるのであれば、やはり住所、世帯主、宛名で右下がりにした方が好ましいでしょう。右下がりで書くことや、宛名より少し左の位置から世帯主を書き始めることなど、横書きでの「様方」の書き方をもとに考えてみましょう。
年賀状の「様方」の正しい使い方は?
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
佐藤様方
鈴木〇〇様
の書き方で考えると、佐藤さんという個人宅にいる鈴木さんに対し、年賀状を送ることになります。一方で、年賀状の場合は連名になることもあります。「様方」を使用しつつ、連名で出す場合を考えると、
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
佐藤様方
鈴木〇〇様
△△様
□□様
といった書き方が例として挙げられます。
弔電での「様方」の正しい使い方は?
この弔電について、「様方」が使用されることがあります。例えば、喪主以外の人に電報を送りたい場合、喪主名を「○○様方」とし、受取人を「△△様」などとします。そうすれば、喪主以外の人に向けて弔電を送ることができます。
履歴書で「様方」は使われる?
一方で、履歴書に現住所以外の連絡先として、現在住んでいない実家の住所を書く場合を考えてみましょう。ここで、実家の名字と応募者の現在の名字が異なるとします。そして、会社が応募者の実家を経由して応募者に何かを送付したい場合、応募者の実家が個人宅となるので、「様方」を使用することができます。
このように、履歴書に関連して「様方」が使用されるケースは、会社に対しての使用ではなく、会社から応募者個人に向けて、履歴書に関係する書類などを送付するといった場合が考えられます。
「様方」と「気付」の違いは?
「気付」とは?
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
〇〇ホテル気付
△△様
この書き方は個人に宛てたものとなり、「△△」という個人名の後には「様」という敬称がついています。そして、「気付」は経由した団体の後につけます。上記の例でも、「〇〇ホテル」という団体名の後に「気付」が書かれています。
「気付」の仕組みは?
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先ほど挙げた例は、〇〇ホテルに宿泊する△△さんという個人に対し、〇〇ホテルを経由して送っています。これをもとに考えると、△△さんは〇〇ホテルに所属しているわけではありません。〇〇ホテルに所属する人は、具体的には○○ホテルの従業員を指します。しかし、△△さんは○○ホテルの宿泊客となるので、〇〇ホテルに所属する人ではありません。
このように「気付」は、経由する団体に相手が所属していない場合で使用されます。そして、経由する団体と相手が別個に記載されます。先ほど挙げた例でも、経由する団体は「〇〇ホテル気付」、相手は「△△様」と書かれています。これにより、〇〇ホテルを経由して△△さんに送りたい、ということを示しています。
「様方」と「気付」の違い
「様方」は、個人宅に送るという点が大きな特徴です。一方で、「気付」は団体を経由して個人や団体に送る場合に使用されるので、個人宅に向けて送られるわけではありません。先ほど挙げた例をもとに、それぞれ考えてみましょう。
「様方」の例では、佐藤さんを経由して鈴木さんに送っています。経由しているのは佐藤さんという個人宅となり、「佐藤様方」と書かれています。
一方で、「気付」の例では、〇〇ホテルを経由して、〇〇ホテルに所属していない△△さんに送っています。経由しているのは〇〇ホテルという団体になり、「○○ホテル気付」と書かれています。
書き方と使い方をおさえて活用してみよう!
「様方」は、送付先の世帯主と受取人が異なるという点をおさえておくと、イメージがつきやすいのではないでしょうか。また、個人宅に向けて送るという点を考えると、「気付」と違いもわかりやすくなります。
また、「様方」の書き方や使い方においては、「様方」の位置や文字の大きさなどが重要なポイントになります。これらもきちんと把握しておくと、さらにイメージを深めることができます。実際に「様方」を使用する場合に、書き方や使い方のポイントをおさえ、ぜひ活かしてみてください。