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正しく使いたい!「自体」の意味・使い方
今回は、会話や文章でも使う頻度が多い、「自体」という言葉に注目して、意味や使い方をご紹介していきます。「自体」という言葉は、物事を説明したり、何かを紹介したりする際によく使われる言葉となっており、無意識のうちに使っているという方も、少なくないでしょう。この機会にぜひ、正しい意味や使い方を覚えましょう。
「自体」の意味・使い方
「自体」という言葉は、会話や文章でも使用する頻度が高いため、曖昧な理解のまま納得してしまっている方も、少なくないと予想できます。この機会にぜひ、「自体」という言葉の意味や使い方と向き合ってみて下さい。
「自体」の意味
そのもの本来の性質。それ自身。地体。多く名詞の下に付いてその意を強める。 /そのものの本来の性質にさかのぼって物事を判断するさま。そもそも。地体。
また、上記の解説には含まれていませんが、自分の身体を意味することもあると言われています。しかし、一般的には、物や人そのものを意味する目的で使われるケースが多いと考えられます。
「自体」の使い方
上記でもご紹介したように、「自体」という言葉の意味は、大きくわけて2種類あると言われていますが、今回は「そのもの」という意味で「自体」を使用する場合の基本的な使い方をご紹介していきます。
「自体」という言葉は、上記の引用にもあるように、名詞の後に付けて使う場合が多い言葉となっています。主に、対象となる名詞を強調する効果があるとされています。例えば、「システムに問題がある」という言い回しは、そのままでも意味が成立する言い回しですが、「システム自体に問題がある」といった形で表現することで、「システム」を強調することができます。
「自体」の意味の由来
「自体」の語源や由来について調べてみたところ、はっきりとした語源や由来は見つかりませんでした。そこで今回は、「自体」という言葉に使用されている漢字の意味についてご紹介していきます。「自体」に使用されている漢字の意味から、言葉の成り立ちや語源を考えてみましょう。
「自」の意味
そんな「自」という漢字には、以下のような意味が含まれていると言われています。
みずから。自分の。自分で。/ひとりでに。おのずから。/ 起点を示す語。…より。…から。/ひとりでに。
「体」の意味
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からだ(首、胴、手、足の総称)/手足(四肢)/姿/規格(物事に対して定めた基準)/本性(生まれながら持っている特徴)/自分自身で行う(体験)
「自体」と「自身」の意味の違い
「自身」という言葉は、使用されている漢字も「自体」と似ているため、意味などが混同しやすい言葉の1つだと考えられます。そこで続いては、「自体」と「自身」の違いについて考察していきます。
「自身」の意味
「自身」の意味について、「goo辞書」では以下のように解説しています。
自分みずから。自分。/他の何ものでもなくそれみずからの意で、他の語に付けてそれを強調する語。そのもの。自体。
「自体」と「自身」の違い
上記でも述べたとおり、「自体」にも「自身」にも、「そのもの」という意味が含まれており、大まかな意味の違いはほとんどないと考えられます。「自体」と「自身」は、類語・同義語の関係にあるとも言えそうです。
しかし、細かいニュアンスとしては違いがあると考えられ、「自体」は人だけでなく物や物事に使われるケースも多いものの、「自身」はどちらかと言えば人物に対して使われることが多いと予想できます。
「自体」と「事態」の意味の違い
「自体」と同じ音の響きを持つ言葉の1つに、「事態」が挙げられます。続いては、「自体」と「事態」の違いについて考えていきましょう。
「事態」の意味
「事態」の意味については、「goo辞書」にて、以下のように解説されています。
物事の状態、成り行き。
「自体」と「事態」の違い
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「自体」という言葉は、上記で何度かご紹介したように、物事や人物が「そのもの」であることや、対象となる名詞を強調する意味があると言われています。
一方で「事態」は、物事の状況や成り行きを指す言葉となっており、「自体」とは対象となるものや意味が異なります。
「自体」の類語
・そのもの
・自身
・本来
・そもそも
・元来
「自体」を上手く活用してわかりやすい会話・文章にしよう
「自体」という言葉は、物事などを強調する際に使われることが多い言葉です。文章や会話の流れにもよりますが、「自体」という言葉を使わずとも、文章や会話として成立するケースもあるでしょう。
しかし、「自体」という言葉を上手く活用することで、物事などを強調することができ、文章や会話がよりわかりやすくなったり、表現力が増したりする可能性も考えられます。ですからぜひ、正しい意味や使い方をマスターして、積極的に使ってみて下さい。