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「ダークネス」の意味とは?「ダーク」との違い・使い方・例文を紹介

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「ダークネス」という言葉を日常で耳にしたことはありませんか。いろいろな映画や小説などのタイトルにもよく使われている言葉です。なんとなく聞いたことがある、という人も多いのではないでしょうか。
 
しかし、いざ「ダークネス」という言葉の意味を説明してくださいと言われると、明確に説明できない場合がほとんどでしょう。その上、とても似た「ダーク」という言葉があります。「ダークネス」と「ダーク」は一体何が違うのでしょうか。
 
この記事では、知っているようで知らないこの「ダークネス」という言葉の意味を詳しく解説、そして使い方もご紹介します。本記事を読むことで、正しい意味はもちろん、これまで知らなかった意外な知識を得ることができます。

今まで正しい意味や使い方を知らなかったという人は、ぜひ参考にしてみてください。

「ダークネス」の意味

皆さんはこの「ダークネス」という言葉を聞いてどんな意味を思い浮かべますか。なんとなく、似た言葉である「ダーク」と同じような意味合いで、暗い場所や闇を想像してしまうのではないでしょうか。
 
確かに 「ダークネス」は一般的に「闇、暗闇」という意味合いで名詞として使われます。これは「ダークネス」という言葉の由来に関係があります。

「ダークネス」の由来

この「ダークネス(darkness)」という言葉はどのようにしてできたのでしょうか。実は 「ダークネス」の由来は、先程ご紹介した「ダーク」という言葉に由来します。

それでは 「ダークネス(darkness)」の「ネス」とは一体何なのかというと、古英語である「nes」に由来します。この単語は言葉の末尾につくことで、その言葉を抽象的な名詞にしてしまう働きがあります。
 
つまり 「dark(暗い)」に「ness(~ということ、という状態)」という言葉がくっついたことで「darkness(暗い状態、状況、暗黒の性質をもつ)」という言葉になったわけです。これが「ダークネス(darkness)」の由来です。

「ダークネス」と「ダーク」の違い

「ダークネス」という言葉をイメージした時、一緒に思い出すのが「ダーク」という言葉でしょう。では 「ダークネス」と「ダーク」という言葉が、具体的にどう違うのかを詳しく説明していきます。
 
「ダーク」は形容詞で「ダークネス」は名詞であるという点が2つの全く違う点です。 「ダークネス」と「ダーク」には似ているようで違いがあり、使用される状況によって意味も全く異なる場合がありますのでしっかり理解しておきましょう。

「ダークネス(darkness)」の使い方・例文

まず「ダークネス(darkness)」はどういった場合に使われるか見ていきましょう。

ここでは「ダークネス(darkness)」という言葉を使った例文をご紹介します。具体的にどういった場面で、どういう意味で使用するのかを知ることで、この単語に対する理解がより深まるでしょう。

「暗闇」を表す場合

「ダークネス(darkness)」という言葉は「暗闇」を表わす場合に使用しますが、単純に「闇、暗闇」という現象を表わすのと同時に、 「暗くてはっきり分からない」「何があるのかが見えず恐い」という心理的な意味合いを含んでいる場合があります。

それでは、使い方と例文を見ていきましょう。

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「暗闇に光がさした」

  • Light in darkness. (暗闇に光がさした)
何があるのか解らない、先の見えない恐ろしい状況下で、ひとすじの光がさした、という状況を表す例文です。

物理的に光が差したことを表すと同時に、 心理的に苦悩が晴れたりした場合も使われます。「ダーク(dark)」は物理的な闇ですが、 不確かなモヤモヤとした気持ちのくすぶりを表現する場合は「ダークネス(darkness)」の方を使うのが一般的です。

「地下室はまったくの暗闇だった」

  • The cellar was in complete darkness. (地下室はまったくの暗闇だった)
この例文で「ダーク(dark)」を使用せずに「ダークネス(darkness)」を使用するのは、地下室が物理的に暗いというだけではなく、 何があるか解らない恐怖心や何かが隠されている可能性がある事を示唆しています。つまり、地下室に入った人間が恐怖を感じているということを表わしているのです。

「ダーク(dark)」の使い方・例文

一方で「ダーク(dark)」とはどういった場合に使うのでしょうか。

「ダーク(dark)」も「ダークネス」と同様に、名詞で「闇」という意味を持ちますが、「色の暗さ」を表す形容詞としても使われます。部屋が暗い、夜の闇が濃い、髪が黒い、肌が浅黒い、などの意味を表す時に使う言葉です。

「恐怖心を煽る邪悪」を表す場合

さらに「ダーク(dark)」は、「凶悪なものや陰険、悪」などの意味も持っています。こちらも形容詞として使用します。
例文
  • He hides a dark secret.(彼は邪悪な秘密を隠している。)

その他「ダーク(dark)」を使う熟語

「ダーク(dark)」を使ったその他の熟語を見ていきましょう。

in the dark

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「in the dark」は、形容詞として「何も知らない」という意味で使います。通常「be in the dark」もしくは「keep in the dark」という形で使用します。
  • I’m completely in the dark about politics.(私は政治についてはまったく何も知らない。)
  • You will have to explain from the beginning as I am completely in the dark(全く分からないので、一から説明してもらわなければならない。)
また動詞と一緒に使うことで、「暗闇で」という意味でも使用します。
  • He works in the dark.(彼は暗闇で作業をする。)

dark horse

「dark horse」は「実力がよく分からないが、場を荒らす可能性がある競争相手」という意味で使われます。日本語でもよく「ダークホース」と、そのまま使用されます。
  • We are not worried about the big competitors, but there are some dark horses. ( 有力な競争相手のことは心配していないが、ダークホースがいるものだ。)

shot・leap・stab in the dark

「in the dark」の前に、shot(発砲・射撃)、leap(跳ぶこと・跳躍)、stab(刺すこと)という単語を使うことで、「向こう見ずな行動、一か八かの行動」といった意味を表わします。

shot・ leap・ stab、のどれを使用しても同じ意味になり、慣用句として使われるのが一般的です。

  • Her reply was a shot in the dark and the audience listened to it with confusion. ( 彼女が当て推量で答えたので、それを聞いていた聴衆は混乱しました。)

dark chocolate

「dark chocolate(ダークチョコレート)」は、日本では「ビターチョコレート」という呼び名がなじみ深く、カカオマスが40%以上の甘味をおさえたチョコレートのことを差します。

ブラックチョコレートでもいいように思いますが、海外では「ブラック=黒人」という意味合いとなり差別的な表現ととられるため、基本的にはダークチョコレートという呼称が使われます。

dark side

「dark side」とは、ものごとや人物の「暗い部分・悪い部分」を表わす言葉です。表面的にはそう見えなくても、内心では悪意に満ちている様子を表します。
  • This book unsparingly describes the dark side of show business.(この本はショービジネスの暗黒面を仮借なく描いている。)

dark humor

「dark humor(ダークユーモア)」は、暗い話題をユーモアとして扱うことです。日本ではブラックユーモアと表現されることが多いですが、意味合いは同じです。

これも「dark chocolate(ダークチョコレート)」と同様に誤解をさけるため、アメリカなどでは「black humor(ブラックユーモア)」とは言わず、「dark humor(ダークユーモア)」と表現される傾向があります。

同じように「悪い冗談」などという場合も、「black joke」ではなく「dark joke」という表現が使われます。

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「ダークネス」の意味を理解して適切な場面で使おう

いかがだったでしょうか。

聞いたことはあるけど、よく意味がわかっていないことが多い「ダークネス」という言葉を紹介しました。なんとなく「ダーク」と同じような意味なのではないか、と思っていた人もその違いについて理解を深めることができたのではないでしょうか。

この記事でご紹介したことを踏まえて、今後正しく使い分けてみてください。

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