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「チェケラッチョ」の意味と使い方は?
ラップ音楽に限らず、芸人のネタなどでも使われる「チェケラッチョ」という言葉は、なにかと耳にする機会は多いものですが、意味を知っている人は少ないのではないでしょうか。
「チェケラッチョ」とは、「check it out!」という英文で、きちんとした英語のフレーズからきています。日本ではラッパーがよく使っているというイメージがありますが、そんな「チェケラッチョ」の意味や使い方、語源などを詳しくご紹介していきます。この記事を読むことで、「チェケラッチョ」という言葉がより理解のではないでしょうか。
check it out!の意味は?
チェケラッチョというのはカタカナ表記を多く目にしますが、実は本当にある英文です。正しくは「check IT out!」です。直訳してしまうと「それを調べてみてください」といった、調べる・確認を促す英文となりますが、使われる際の意味は異なります。実際に使われるときの意味は「見てみて」や「注目」という意味になります。
ちなみになぜ「チェケラッチョ」というカタカナ表記が日本にあるのかといえば、英語圏にない日本人が英語の発音を聞いた際にそのように聞こえたためと言われています。
チェケラッチョの使い方は?
実際に使われる際には「見てみて!」という意味を込めて使ったり、「聞いて聞いて!」といった意味で使われます。どちらも注目を集めたい際の掛け声的な表現として使います。この表現は、英語スラングと言われており、仲間内などで使うフランクな表現です。
「チェケラッチョ」の意味の語源・由来
チェケラッチョの由来については「check it out」を分解しながら解説します。まず「check it out」というフレーズは「check + out」という群動詞でできています。群動詞とは、”動詞 + 副詞(または前置詞)”で構成されている熟語です。群動詞になると、動詞単体での意味と異なった意味を持つようになります。群動詞である「check + out」には複数の意味があります。ここでは3つほど解説します。
1つめは「~に確認する」です。これは上司といった誰か人と一緒に確認するという意味で使います。2つめは「正しいとわかる」です。人の言っていることが本当かどうかわかるといった意味で使います。3つめは「~を見る」です。今回解説している「チェケラッチョ(check it out)」はこの3つ目の意味で使われています。
このように「check + out」には確認する、正しいとわかる、見るといった意味があり、それが仲間内などで使われていくうちに「~を見る」→「~を見てよ」→「見てみて!」というスラングとしての意味合いへ変化していきました。
いつから使われ始めた?
チェケラッチョはいつから使われ始めたのでしょうか。残念ながら、いつからという明確な時期は不明です。チェケラッチョは英語スラングです。仲間内といったくだけた場で頻繁に使用しているうちにどんどん浸透していったと考えられます。
「チェケラッチョ」のバリエーション
チェケラッチョにはいくつかのバリエーションがあります。しかし、表現の違いはあれど使う場面やニュアンスは同じです。ここでは3つのバリエーションを解説します。
チェケ!
短縮版の表現で、英文にすると「check IT!」となります。直訳では「それを確認して!」です。発声に勢いがある分、「見てよ!」というニュアンスとして捉えるといいでしょう。
チェケラ!
これも短縮版の表現で、英文にすると「check IT out!」となります。直訳もニュアンスもさきほどのチェケと大差ありません。
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ヨーチェケラッチョ!
チェケラッチョが「見てみて!」という掛け声であるならば、「ヨーチェケラッチョ」は「見てみてよ!ね!」といった念押しが含まれた表現になります。
英文にすると「yo!check IT out!」です。
「ヨーチェケラッチョ」の「ヨー」とは?
ヨーチェケラッチョの「ヨー」は、「yo!」という表記になります。この単語事態に特別な意味は含まれておらず、日本語で言えば「見てみてよ!ね!」の「ね!」や「な!」に相当する念押しに相当します。
「チェケラッチョ」を使うシーン
ラップ
通常であれば「見てみて」など注目を促すチェケラッチョですが、ラップで使われる際には少し意味が変わります。どちらかといえば、掛け声としての側面が強くなります。「ヨーヨー、チェケラー!」というようにラップで使われるのは、「なぁ見てくれよ」「聞いてくれよ」といった呼びかけに近い意味合いで使われます。
ラジオ・ライブなど
過去にエフエム佐賀にて『夕方チェケラッチョ』というラジオ番組がありました。現在は放送を終了しているこの番組は、夕方のワイドショー番組でした。ワイドショーという性質柄、「注目してほしい」という気持ちを込めてチェケラッチョとつけた可能性が考えられます。このエフエム佐賀の番組名の付け方は、本来の意味に沿っています。
しかし、このように番組タイトルでつける以外に放送時間内で使われる場合には、リスナーに対する呼びかけ・掛け声として使われます。この呼びかけや掛け声としての使われ方は、ミュージシャンのライブでも行われる場合があります。
「チェケラッチョ」の用例・例文は?
チェケラッチョにどこか男性的なイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、このフレーズは英語圏においてとてもフランクなもので一般的に良く使われるフレーズです。ここではチェケラッチョが実際に使う際どのように使われるのか解説します。
Let’s check it out.
意味は「ちょっとチェックしてみようよ」です。これは、友達と出かけていて新しくオープンしたお店を発見した場面などで使用されます。「ちょっと見ていこうよ!」という際のフレーズです。
Let’s go check it out.
意味は「ちょっと行って(チェックして)みようよ」です。先ほどがすでにその場にいるのに対して、こちらの場合には「go」とあるように離れた場所に行くというニュアンスが含まれています。「見にいってみようよ!」という際のフレーズです。
I’ll check it out.
意味は「みておくね」です。友達からチェックしてほしいとすすめられたものがある場面で使います。例えば、最近インスタに新しい写真を投稿したから見てほしいといわれ「そうなんだ、あとでチェックするよー」といった受け答えに使われるフレーズです。
Check this out.
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意味は「ちょっとこれみてみて」です。何かチェックして欲しい、見てほしいものがある場合に使われるフレーズです。
Check out this picture.
意味は「ちょっとこの写真みてみて」です。先ほどの「Check this out.」では特定の物を指さずこれ(this)としていましたが、こちらは写真(picture)という特定の物を指定しています。このように、thisの部分を変えることで特に見てほしいものを指定することができます。
チェケラッチョはあくまでフランクな表現
ここまでで、チェケラッチョの意味・由来から例文を用いた使用方法について解説してきました。この言葉がラップで使われる限定的な言葉ではなく、英語圏では一般的な言葉であることに驚いた人もいるでしょう。
しかし、英語圏で一般的なフレーズではありますが、使用場面には気をつけましょう。なぜなら、チェケラッチョこと「check it out」は単体で使う際には「見てよ」というフランクな表現になります。友人や仲間内などではいいですが、ビジネスの場などフォーマルな場面にはふさわしくありません。
フォーマルな場面で使う際には「check + out」の群動詞として使うことをおすすめします。群動詞について詳しくは本文内に記載しています。チェケラッチョだけでなく、派生のフレーズまでおさえられるとあなたの英語スキルがレベルアップするでしょう。