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「絶賛」の意味と使い方例文3例・間違われる使い方

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絶賛とは

「絶賛放映中」や「絶賛発売中」とよく目にすることがありますが、その意味を正しく理解できているでしょうか。「絶賛」は、本来の意味は「この上なく、非常に褒めたたえる」ことを表します。日々の生活で何気なく聞いているこの「絶賛」という言葉ですが、正しい意味、使い方について解説します。

絶賛の意味

「絶賛」という言葉は、「この上なく褒めること」という意味があります。褒めちぎる、無条件に褒めるという、非常に強い称賛を表す言葉です。

「絶賛」の意味の由来は、その漢字からもわかります。「絶」には「普通とはかけ離れて優れている」、「この上なく。非常に」という意味があります。「賛」には「高く評価する。褒めたたえる」意味があります。これらを合わせて「この上なく評価が高い」意味を強調した言い方になります。

絶賛の使い方

「絶賛」は日常会話の中でも多用されることがありますが、まず正しい使い方を覚えることが大切です。絶賛はものや人が自分ですることはありませんので、動詞として使う場合は必ず受け身の「された」を使います。

またその程度を表す言葉をつけることで、どれほど評価されたのかを言い表すこともできます。

例文1:絶賛された作品

文芸や芸術など作品は自分から絶賛するものではないので、人から「絶賛された」と使うようにします。

「絶賛されている本」というのは、世間一般に高い評価を受けている本という意味です。「誰が」と主語が省略されれば一般的に、と言った意味が強くなります。

例文:「絶賛されている作品を読んだが、自分にはその良さがわからなかった」

例文2:大絶賛される

「絶賛」の前に「大(だい)」をつけると、一層強い称賛の意味を表すことができます。「大絶賛」を使った場合は、心底気に入っている、非常に高い評価を受けた様子を表すことができます。

例文:「友人を行きつけのレストランに連れて行ったら、大絶賛してもらえた」

例文3:絶賛を博する

絶賛に「博する」を使うと、絶賛を「得た」「ひろめた」と言う意味で使うことができます。「博する」の読み方は「はく・する」です。

少し堅苦しく文章で多く使われる表現ですが、このような言い方を覚えておくと、より博識な印象を与えることができるのでオススメです。

例文:「この映画は監督の渾身の作で、絶賛を博するのも理解できる」

絶賛の類語

「絶賛」という言葉は「褒める」の中でも強く称賛することを意味していますが、その類語を紹介します。

「絶賛」の類語には、同じく褒める、高い評価を与える意味がある「熱賛」「称揚」「称賛」という3つの言葉を解説します。どの言葉も堅苦しいイメージで日常会話で使う機会が少なくても、ビジネスでは使えるものもあります。

「熱賛」の意味

「絶賛」の類義語の1つは、「熱賛」です。読み方は「ねっさん」と読みます。「熱賛」の意味は、「褒める」「褒めちぎる」です。

絶賛と使い方はほとんど同じなので、言い換え表現として使うことができます。

例文:「この映画は、先月評論家に熱賛されたので観るのが楽しみだ」

「称揚」の意味

絶賛の類義語の2つ目は、「称揚」です。読み方は「しょうよう」で、意味は価値を認めて褒めることになります。「称揚」は「賞揚」と書くこともありますが、意味は同じです。

「称揚」の「称」は「たたえる」とも読み、褒める、褒めてすごいと思うというニュアンスです。「揚」の字には「高くあげる」と言う意味があります。

例文:「彼の功績を称揚する」

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「称賛」の意味

3つ目の「絶賛」の類義語は、「称賛」です。称賛の読み方は「しょうさん」で、漢字は「賞賛」と書く場合もあります。

称賛の意味も、絶賛や他の類義語と同じで「ほめたたえること」です。「熱賛」「称揚」とは異なり、日常会話でも使うことができます。

例文:「この小説は称賛に値する作品だ」

ビジネスで正しい表現を学びたいなら

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絶賛○○中とは

「絶賛〇〇中」とは、テレビコマーシャルや本・雑誌などの宣伝文句として数多く使用されています。

「絶賛○○中」というフレーズには、「好評につき○○しています」というニュアンスが含まれています。特に、商品や本・映画などのポスターに「絶賛」を付けると、消費者に買ってほしい・見てほしいという気持ちが伝わりやすくなります。注目させるためのあおり効果として、有効利用できます。

絶賛○○中の意味

「絶賛〇〇中」と言う場合には、「真っ最中」といった意味になることに注意しましょう。絶賛の意味はほめたたえることですが、「絶賛〇〇中」の表現には褒める意味はありません。

「絶賛○○中」という表現には、「ただいま」「継続中」の意味があります。また「褒める」「評判がいい」という表現を一緒に使うと、後ろの言葉を強調するような役割があります。

絶賛発売中

「絶賛発売中」と言う場合には、「今やっている」という意味で使います。もちろん「好評だから」という意味も込められていますが、意味としては「待望の」と言った意味になります。

「絶賛再販中」などの場合には、「好評なので再販します」と言ったニュアンスが強くでるでしょう。

絶賛上映中

映画の場合は、「絶賛上映中」と使いますが、この場合も「絶賛」自体に意味はありません。「今上映中」「上映期間」であることを強調するために「絶賛」をつけているだけです。

この場合も「好評で」「たくさんの人に観られている」雰囲気を出したい意図があり、絶賛があると映画が面白そう、などポジティブな意味に捉えてほしいためにつかっています。

間違った絶賛○○中の使い方

「絶賛〇〇中」はこの表現自体には「絶賛」の本来の意味をしない使い方ですが、「今している」というニュアンスを伝えやすい言葉になります。

しかし、スマホなどが普及しインターネットを介したコミュニケーションが盛んな現代では、短い言葉で面白い表現ができ、使い勝手がよく使われやすい言葉でしょう。

言葉は使われる時代によって常に変化している歴史があるので、今後この使い方が正しくなる可能性はあります。

絶賛仕事中

「絶賛仕事中」と使う人は、今仕事の真っ最中と言うことを強調したい言葉です。繰り返しになりますが、「絶賛」には褒め称えるというのが正しい意味ですので、この用法は正しいとは言えませんのでビジネスでは使えません。

ただ仕事を今頑張っている、と言ったニュアンスを伝えられることができますので、正しい使い方を理解した上で、同僚などに冗談を込めて使う分には問題ないでしょう。

絶賛遅刻中

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「絶賛」はほめることで、一般的に「遅刻」は褒められることではないので使い方は誤りです。また遅刻して待たせてしまっている相手がいる場合に、メッセージアプリなどで使うと相手に嫌な思いをさせることもあります。

第三者に対して「絶賛遅刻中」と使う分には心配ないと感じても、「絶賛」を使う上では間違いですので、使い方は注意しましょう。

絶賛彼氏または彼女募集中

「絶賛彼氏、彼女募集中」と言う使い方も、募集を強調している表現であり「絶賛」の本来の意味はありません。この表現も募集中なのは「今である」ということを示したいだけであり、「この上なく褒める」と言ったニュアンスはありません。

絶賛をつかってみよう

「絶賛」はビジネスでは、正しい意味を理解して使うように心がける必要があります。「絶賛○○中」は商用の広告として使われ、またネットのコミュニケーションとして「絶賛」を多用されてる例もあります。

ビジネスで「絶賛○○中」と使うことは好ましくありませんが、相手を傷つけたり、失礼に当たらないのであれば日常会話で使っても良いでしょう。

上手に相手を褒める方法

「絶賛」とつけて「絶賛仕事中」と使うと、「頑張っている」と言ったニュアンスを伝えられることもあります。ビジネス上の堅苦しい雰囲気で使うと周囲から冷ややかな目で見られることもあるので、注意が必要です。

ビジネスの場で後輩などを褒める場合には、社会人として上手な褒め方を身につけると良いでしょう。別の記事でも、ビジネスパーソンとして相手を褒める方法、表現を解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。

上手な人の褒め方
「褒める」の敬語表現
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