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「全日」の意味と使い方・語源・「終日」との違い|駐車場

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「全日」の意味と使い方

「全日」という言葉を聞いたことがありますか。「終日」という言葉が電車でよく使われるので、そちらの方が印象にある人が多いのですが、「全日」という言葉もあります。

終日と比べるといまいち出番が少ない感がありますが、今回はこの「全日」という言葉の意味や使い方について紹介します。

意味

「全日」という言葉の意味は、2種類あります。まず1つ目は一日中という意味です。次に毎日という意味です。一日中という意味のときは終日という言葉と同じなので、そちらの方が多用されますが、ある一定の期間中毎日、という意味のときは全日という言葉が使われます。

使い方

では、「全日」という言葉はどう使えばいいのでしょうか。「全日」という言葉は、一定の期間中に毎日同じことを繰り返すという意味になるのが重要です。そのため、これらの例文のように使用されます。

・3週間ある個展の期間中、全て日程に作者がサイン会をするという意味で「個展の期間中、全日サイン会があります」
・3日間のセールの間、食器のワゴンセールが行われることを意味して「セールの期間中、全日食器のワゴンセールを開催中」

「全日」の意味の語源

全日の語源は、TV局の業界用語にあります。TV局では、6時〜24時の間を最も視聴者のいる時間とし、その時間帯を全日と呼んでいます。この全日と呼ばれる時間帯の間の視聴率が重要な時間帯の視聴率とし、この時間帯に視聴率が高ければ、そのTV局は現在活力のある状態であるとされています。

同じ視聴率をはかる言葉としては、1日のうちに最も視聴率が上がりやすくなる19時〜22時の間をゴールデンタイム、夜の看板番組が並ぶ19時〜23時を意味するプライムタイム、そして、このゴールデンタイムとプライムタイムを除いた6時〜19時、23時〜24時の間をノンプライムタイムと呼びます。

駐車場・コインパーキングでの「全日」の意味

コインパーキングや時間で利用することができる有料駐車場では、「全日●●●円」というう広告が出ていることがありますが、この場合の「全日」というのは最初に止めた時間から24時間ということになります。この「全日」の表現は色々あり、大体「1日」「24時間」と書いてあることが多いです。

しかし、「全日」という表現もあるので、コインパーキングを選ぶときは「全日」「1日」「24時間」は同じ意味であるということをよく覚えておき、遠くからでも見てすぐわかるようにしておきます。

全日の範囲に注意

最近消費者センターには、このコインパーキングと時間貸の有料駐車場における全日駐車料金のトラブルが多数寄せられています。具体的に例をあげますと、「1日最大料金500円」と看板に書かれていたので、5日間で2500円だろうと思って有料駐車場を利用したら、8,700円も請求された。という内容です。

高額な値段に驚き、管理会社に連絡をしてみると、管理会社では500円で利用できるのは入庫から24時間までであって、それ以降は1時間当たりの料金を請求することが明記されているという返事を受けます。しかし、そんなことは見ていないと言うと、料金精算機の後ろに明記されているという説明をされます。

このように、確かに利用に関する規約は明記されているものの、わかりにくい場所にあるため、トラブルの元となることが増加しています。

時間貸駐車場では利用する前にしっかりチェック

全日料金の適応範囲外の料金に関するトラブル以外にも、近年消費者センターには時間貸しの有料駐車場のトラブルが多数報告されています。先のわかりにくい所に利用規約が書かれていたというのはもちろん、看板に明記されている料金は特定の日の特売価格だった、駐車場チケットを紛失したら高額の利用料金を請求されたなどの問題です。

消費者センターでは、初めて利用する時間貸の有料駐車場ではよく確認をしてから利用することと共に、もしトラブルがあったときは消費者センターに連絡することを呼びかけています。

「全日」と「終日」の意味の違い

ところで、「全日」と似たような意味で使用される言葉に、「終日」というのがあります。こちらは公共交通機関の運休を知らせる放送で多用されているので、全日よりも馴染みのある言葉ですが、「全日」とは何が違うのでしょうか。ご紹介します。

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終日の意味

「終日」とは、丸1日、24時間という意味があり、「大雪のため終日運休となります」など公共交通機関でよく使われている言葉です。「終日運休」は、「今日1日運休」という意味になり、「終日禁煙」は「丸1日禁煙」という意味になります。

他にも、施設の開店から閉店までという意味もあり、レストランなどで「終日禁煙」と書かれていると、「開店から閉店まで禁煙」という意味になります。

「全日」と「終日」の違いは、一定の期間だけを示しているかどうかということです。例えば「終日運休」では「今日だけ丸1日運休」という意味になり、「本日終日50%オフ」では「今日だけ閉店するまで50%オフ」という意味になります。

「終日禁煙」に限っては、「開店から閉店まで毎日禁煙」という意味になりますので、文脈によって状況を理解する必要があります。

終日と書いて「ひねもす」と読むこともある

終日という言葉は、平安時代の中国から伝わった言葉です。それまで日本では1日を示す言葉として「ひねもす」「ひめもす」「ひすがら」「ひもすがら」という言葉がありました。今でも「ひもすがら」という言葉は小説などで使用されますが、全て終日と同じ意味があります。

バイトでの「全日」の意味

アルバイトなどの募集要項に、「全日週2日可能」という表現をされていることがありますが、この場合の全日は、1日7時間なり8時間なりフルタイムで勤務をするということになります。そのため、先の「全日週2日」は、「最低でも週2日7時間か8時間働ける人を募集している」ということになります。

「全日」「終日」の違いにご用心

「全日」の意味や使い方、「終日」との違いなどについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか。「全日」と「終日」は似たような意味に見えますが、実は使い方で意味が異なります。「全日」は特定の期間毎日という意味ですが、終日というのは特定の日の開店から閉店までなど、時間に対する言葉であるということがわかりました。

似たような言葉なので使い分けはかなり難しいですが、「全日」はそれだけでも言葉の意味を持たせることができる名詞になり、「終日」は「終日運休」というように、何か別の言葉と一緒でなければ使うことができない言葉になります。使い方を間違えると、赤っ恥をかくことになりますので、気をつけていきましょう。

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