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「利害関係」の意味と使い方・人間関係の特徴|恋人/友達/仕事

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「利害関係」の意味と使い方

利害関係、とは読んで字の如く、お互いの利害が利害が一致し、協力関係にある関係性の事を意味します。厳しい今の世の中、とてもではありませんが、人情だけでは生きていけません。お金や面子のために、お互いの利害が一致する相手と結託する事も時には必要です。

この記事では利害関係と言われている関係とは、具体的にどのような関係が存在するのか、どのような特徴があるのか、何に気を付けるべきなのか、などの事をこの記事では紹介していきます。

利害関係が一致するなど

利害関係が一致する、とはお互いを利用し合う、という事にもつながります。動物に例えると、この関係は非常に理解しやすくなります。お互いに利用し合う、という事なのでお互いに利益が生まれる関係の時、この言葉を使用します。

良い例がヤドカリとイソギンチャクです。ヤドカリは毒があるイソギンチャクがついた貝殻を背負う事によってタコなどの外敵から命を守り、イソギンチャクは居住区を定期的に変えることにより、餌の不足を防げる、というお互いにメリットがあります。イソギンチャクは体の構造上、その場から移動することがとても苦手です。

人間世界での利害関係も、本質的にはヤドカリとイソギンチャクの関係と大して変わりません。どちらか一方が一方的に利益を受けたり、果てはどちらか一方が利益を受けるために一方が損害を被る関係の時は、利害関係と言う言葉を使う事はできません。

利害関係に注意しなければならない恋人の特徴

利害関係に注意しなければならない恋人の特徴は、お金や地位、外見など、物理的な要素に対する拘りが強すぎる人と言えます。言うまでもなく、お金や地位や外見はとても大事です。お金や地位や外見をどうでも良いと考えている人間はあまりにも世間知らずですし、そんな人が素晴らしい内面を備えているかは疑問符が付きます。

しかし、交際して一定の時間が経つのに、例えば性格などの内面的な部分が好きにならなかったり、愛着がわかない恋人には気を付けるべき、と言えます。お金や地位、外見が桁外れな人は想像以上に多いです。あまりにも物理的な要素に拘りが強い人は、今の恋人は利用するだけ利用して、今より上の人の元に行ってしまいます。

夫婦関係は言うまでもなく、恋愛関係が破綻すると想像以上に精神的に大きなショックを受けます。恋人に関しての利害関係には気を付けましょう。

利害関係がない人間関係の特徴

利害関係、と言われる関係が数多く存在していますが、利害関係がない人間関係も多く存在します。少年漫画や映画によく出てくるような、所謂、人情や愛情で支えられる関係です。利害関係がない関係とはどんな関係なのか、この項目では紹介します。

先輩後輩

ある日、とある高校の野球部で、引退した最高学年の先輩が後輩に熱心に指導していました。その先輩は大学受験の勉強で忙しいにもかかわらず、毎日時間を取ってその後輩に指導していました。そしてその後輩はお世辞にも野球のセンスがあるとは言えませんでしたし、呑み込みもあまり早いとは言えませんでした。しかし、その指導は先輩が卒業するまで毎日続きました。

先輩がそこまでした理由は、その後輩が上手くなるために夜遅くまで居残って自主練をしたという事、きちんと目的意識を持って練習をしていた事に感心し、いつかこの後輩はレギュラーで活躍してほしい、と思ったからでした。

この関係において、後輩は先輩にお金も何も渡していません。後輩だけが一歩的に利益を受けた、とも言えます。しかし、この関係性は最後まで続きました。利害関係がない人間関係と言えます。

兄弟姉妹

とある兄弟がいました、姉はしっかり者、それに対して弟は自分勝手な性格な上、世間知らずな、子供じみた性格の男性でした。姉はしっかり定職について生きていっているのに対し、弟は定職につかず、遊びまわって、時には警察沙汰の面倒も起こす、自堕落な生活をしていました。

姉はそんな駄目な弟がトラブルを起こした時、被害者や警察に欠かさずお詫びをしに行ってました。言うまでもなく、弟が姉に対して恩返しする事はありませんし、警察からも事務的な対応を返されるだけです。被害者の家族に至っては、罵声を浴びせる事さえありました。

ある日、その姉の友人が、なぜあんな弟のためにそこまでするのか、と聞きました。その時姉は、間髪容れず、弟だから、と言いました。実はその姉と弟の両親はすでに他界しており、姉にとっての唯一の家族が、その弟でした。兄弟姉妹の情のみに支えられた関係と言え、利害関係がない人間関係と言えます。

親子

親子関係は最も利害関係とは対極に位置している関係と言えます。多くの場合、親は子供を育てる事や面倒を見ていることに対して見返りを求めているわけではないです。子供が夜泣きしても必死にあやしている母親や、職場で上司からお叱りを受けたり、部下から反抗されても父親が仕事を辞めないのは、ただ自分の子供が好きだから、というのが理由です。

子供は反抗期になり、母親の事を鬱陶しがったり、父親の事を気持ち悪がったりしても、母親は家を出ていったり、父親も仕事を辞めたりしません。親は一日中嫌な気持ちになる事もありますが、多くの場合家や家族を捨てる事はしません。親子関係には利害関係はないです。

種類別利害関係の例

利害関係がない関係を前の項目では紹介しました。ここでは逆に、利害関係に完全に当てはまる関係を種類別に紹介していきます。

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友達

ある小学生が二人がいました。一方は勉強はできるが、運動や喧嘩は苦手で、一方は喧嘩や運動は得意だが勉強は苦手という、真逆の特性を持ったコンビがいました。どう考えても友達になりそうにない組み合わせでしたが、二人はそれなりに仲が良かったです。

しかし、その関係はまさに利害関係と言う関係でした。勉強が得意な子に争いごとが起こった時、運動や喧嘩が得意な方が喧嘩を肩代わりし、その見返りとして勉強が得意な方の子が宿題を写させてあげる、という関係でした。

この二人は中学生になって、進学する学校が別々になったと同時に疎遠になってしまいました。疎遠になった理由は単純で、お互いがお互いの代役を同じ学校の中で見つけたからです。この二人は子供ながらにして利害関係を絵に描いた様な関係を作り上げました。

夫婦

ある夫婦がいましたが、かなり異様でした。と言うのも、女性が男性の倍以上の年齢だったからです。実は男性は事業に失敗して借金まみれで、なんとしても大金が必要という状況でした。対して、女性はある有名な資産家の娘で、つい先日遺産を継いで大金を手にしたところでした。

男性はお金のため、恥も外聞も捨て、この女性に対して猛アタックをかけました。程無くしてこのカップルは結婚しました。

しかし、男性は金を手に入れ、借金を返済し終わるとあっという間にこの夫婦は離婚してしまいました。お金という利害関係が成立した故の結婚と言えます。利害関係に基づいた結婚や恋愛は絶対に避けるべきです。

仕事など

そもそも、仕事という物自体が、利害関係がないと成立しません。人情だけでお金を稼げるわけではありません。仕事に関しては、いかに利害関係をうまく使うかが重要と言えます。仕事の関係は利害関係に関するエピソードの宝庫です。

例えば、飛び込み営業は苦手ですが書類の作成などの事務作業は得意な人と、書類の作成などの事務作業は苦手ですが、飛び込み営業をして人と話をして契約を取るのが得意な人間を組み合わせれば、会社の経営も良くなりますし、当事者の二人も得意な仕事ができる、というメリットがあります。

適材適所という言葉がありますが、これはお互いの長所を利用し合って、少なくとも業務上はお互い利益が生まれる状況を作り出す事、と言えます。

「利害関係」の類語

多くの日本語には、類似語、と言われる言葉があります。無論、利害関係と言う言葉にも幾つかの類似語が存在します。また、利害関係に相当する関係は、海外でも多く見られます。ここでは利害関係と言う言葉の類似語をご紹介しましょう。

ギブアンドテイク

何か良い事をしてもらったのでお礼をする、つまり、お互いに利益が生まれるという事です。この意味において、利害関係と類似語であると言えます。

ウィンウィン

ウィンウィン、という言葉もお互いに利益が生まれる関係の時に使います。この言葉も、利害関係の類似語であると言えます。

大人になると利害関係での人間関係が多くなる理由

大人になると利害関係での人間関係が多くなる理由は、社会に出て仕事をするようになるから、という事情があります。

大人になり、仕事をし、厳しい世の中で自分が食べていくため、若しくは自分の家族を食べさせていくために大金を稼ごうとすると、どうしても義理人情の関係だけでは足りません。例え相性が悪くても、若しくは嫌いでも少なくない時間を共にしなければなりません。その時、お互いの関係性を支えるのは、お互いの利害が一致している、と言う認識の共有です。

また、世の中良い人ばかりとは限りません。他人からは搾取するだけ搾取しよう、という精神の人も残念ながら多いです。そんな中、見ず知らずの人と一緒に行動して、お金を稼ぐために、信頼関係を築く唯一の手段が、お互いの利害を一致させ、利害関係を成立させる事と言えます。

以上の理由によって、大人になったら利害関係での人間関係が増えます。

割り切ることも重要!

利害関係による関係も、利害に関わらない関係も、両方ともこの記事では紹介しました。生きていく上で、両方とも必要である、と言えます。

利害関係による関係だけ、と言うのも空虚な人生ですが、全くないと、そもそも生きていく事が難しいです。空虚な関係だな、と嫌な気分に陥る事もありますが、仕事のため、自分や家族のため、と割り切らなければなりません。

利害関係による関係も、そうでない関係もうまく両立させ、気持ちを切り替えることが豊かな人生や人間関係に繋がります。何事も気持ちの切り替えと要領の良さは重要です。

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