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「利害関係」の意味と使い方
この記事では利害関係と言われている関係とは、具体的にどのような関係が存在するのか、どのような特徴があるのか、何に気を付けるべきなのか、などの事をこの記事では紹介していきます。
利害関係が一致するなど
良い例がヤドカリとイソギンチャクです。ヤドカリは毒があるイソギンチャクがついた貝殻を背負う事によってタコなどの外敵から命を守り、イソギンチャクは居住区を定期的に変えることにより、餌の不足を防げる、というお互いにメリットがあります。イソギンチャクは体の構造上、その場から移動することがとても苦手です。
人間世界での利害関係も、本質的にはヤドカリとイソギンチャクの関係と大して変わりません。どちらか一方が一方的に利益を受けたり、果てはどちらか一方が利益を受けるために一方が損害を被る関係の時は、利害関係と言う言葉を使う事はできません。
利害関係に注意しなければならない恋人の特徴
しかし、交際して一定の時間が経つのに、例えば性格などの内面的な部分が好きにならなかったり、愛着がわかない恋人には気を付けるべき、と言えます。お金や地位、外見が桁外れな人は想像以上に多いです。あまりにも物理的な要素に拘りが強い人は、今の恋人は利用するだけ利用して、今より上の人の元に行ってしまいます。
夫婦関係は言うまでもなく、恋愛関係が破綻すると想像以上に精神的に大きなショックを受けます。恋人に関しての利害関係には気を付けましょう。
利害関係がない人間関係の特徴
先輩後輩
先輩がそこまでした理由は、その後輩が上手くなるために夜遅くまで居残って自主練をしたという事、きちんと目的意識を持って練習をしていた事に感心し、いつかこの後輩はレギュラーで活躍してほしい、と思ったからでした。
この関係において、後輩は先輩にお金も何も渡していません。後輩だけが一歩的に利益を受けた、とも言えます。しかし、この関係性は最後まで続きました。利害関係がない人間関係と言えます。
兄弟姉妹
姉はそんな駄目な弟がトラブルを起こした時、被害者や警察に欠かさずお詫びをしに行ってました。言うまでもなく、弟が姉に対して恩返しする事はありませんし、警察からも事務的な対応を返されるだけです。被害者の家族に至っては、罵声を浴びせる事さえありました。
ある日、その姉の友人が、なぜあんな弟のためにそこまでするのか、と聞きました。その時姉は、間髪容れず、弟だから、と言いました。実はその姉と弟の両親はすでに他界しており、姉にとっての唯一の家族が、その弟でした。兄弟姉妹の情のみに支えられた関係と言え、利害関係がない人間関係と言えます。
親子
子供は反抗期になり、母親の事を鬱陶しがったり、父親の事を気持ち悪がったりしても、母親は家を出ていったり、父親も仕事を辞めたりしません。親は一日中嫌な気持ちになる事もありますが、多くの場合家や家族を捨てる事はしません。親子関係には利害関係はないです。
種類別利害関係の例
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友達
しかし、その関係はまさに利害関係と言う関係でした。勉強が得意な子に争いごとが起こった時、運動や喧嘩が得意な方が喧嘩を肩代わりし、その見返りとして勉強が得意な方の子が宿題を写させてあげる、という関係でした。
この二人は中学生になって、進学する学校が別々になったと同時に疎遠になってしまいました。疎遠になった理由は単純で、お互いがお互いの代役を同じ学校の中で見つけたからです。この二人は子供ながらにして利害関係を絵に描いた様な関係を作り上げました。
夫婦
男性はお金のため、恥も外聞も捨て、この女性に対して猛アタックをかけました。程無くしてこのカップルは結婚しました。
しかし、男性は金を手に入れ、借金を返済し終わるとあっという間にこの夫婦は離婚してしまいました。お金という利害関係が成立した故の結婚と言えます。利害関係に基づいた結婚や恋愛は絶対に避けるべきです。
仕事など
例えば、飛び込み営業は苦手ですが書類の作成などの事務作業は得意な人と、書類の作成などの事務作業は苦手ですが、飛び込み営業をして人と話をして契約を取るのが得意な人間を組み合わせれば、会社の経営も良くなりますし、当事者の二人も得意な仕事ができる、というメリットがあります。
適材適所という言葉がありますが、これはお互いの長所を利用し合って、少なくとも業務上はお互い利益が生まれる状況を作り出す事、と言えます。
「利害関係」の類語
ギブアンドテイク
ウィンウィン
大人になると利害関係での人間関係が多くなる理由
大人になり、仕事をし、厳しい世の中で自分が食べていくため、若しくは自分の家族を食べさせていくために大金を稼ごうとすると、どうしても義理人情の関係だけでは足りません。例え相性が悪くても、若しくは嫌いでも少なくない時間を共にしなければなりません。その時、お互いの関係性を支えるのは、お互いの利害が一致している、と言う認識の共有です。
また、世の中良い人ばかりとは限りません。他人からは搾取するだけ搾取しよう、という精神の人も残念ながら多いです。そんな中、見ず知らずの人と一緒に行動して、お金を稼ぐために、信頼関係を築く唯一の手段が、お互いの利害を一致させ、利害関係を成立させる事と言えます。
以上の理由によって、大人になったら利害関係での人間関係が増えます。
割り切ることも重要!
利害関係による関係だけ、と言うのも空虚な人生ですが、全くないと、そもそも生きていく事が難しいです。空虚な関係だな、と嫌な気分に陥る事もありますが、仕事のため、自分や家族のため、と割り切らなければなりません。
利害関係による関係も、そうでない関係もうまく両立させ、気持ちを切り替えることが豊かな人生や人間関係に繋がります。何事も気持ちの切り替えと要領の良さは重要です。