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身内の不幸での返信の仕方・連絡方法・かける言葉・香典

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身内の不幸の連絡方法

身内の不幸があった場合、会社では「忌引き」の特別休暇となります。忌引きとは本来ならば出席できる状態だけれど、親族が亡くなったため喪に服す理由で学校や会社を休むことを言います。

忌引き休暇(もしくは慶弔休暇)は各企業によって規定が違います。多くは血縁関係が濃くなるほど休みの期間が長くなりますが、法律で定められている休暇ではないため、会社によっては忌引き休暇を設けていないところもあります。忌引き休暇に関しての詳細は、会社の就業規則を確認してください。

身内で不幸があった場合には、できる限り口頭で報告をするのがマナーです。取り急ぎ、必要事項だけ電話にて連絡してから、そのあとに詳細をメールで伝えることで、伝え忘れなどを防ぐことができます。

忌引きで会社を休む場合の連絡方法

身内の不幸で会社を休む場合には、早急な会社への連絡が不可欠です。多い場合だと一週間もの急が必要になる場合もありますので、手がけている仕事を同僚などにふったり、引き継ぎなどが必要となります。周りに助けてもらわなければならない状況になることから、早めの連絡が必要です。

連絡方法は、基本的には電話などの口頭で伝えることがマナーですが、早朝や深夜などの時間帯や状況によっては、まずメールにて伝え、そのあと電話など口頭で伝えます。

電話

電話にて連絡する場合には状況が状況ですので、自分が考えている以上に取り乱している場合があります。そのため、せっかく早急に身内の不幸の連絡をしたのに重要なことが伝わっていなかったという状態になりかねません。そのため、伝えることメモにしておくとスムーズな電話対応ができます。報告は上司へ行い、忌引き休暇取得の許可を得ます。

身内の不幸の際に取り急ぎ伝えなければならない内容は、下記のとおりです。

・誰がいつなくなったのか(自分との間柄)
・忌引き休暇の申請
・喪主、通夜と告別式について
・業務の引き継ぎについて
・連絡先(携帯電話や繋がりやすい電話番号)

メールなど

電話での報告を終えた後に、詳細をメールにて連絡します。メールには、引き継ぐ業務の内容や、取引先との打ち合わせがある場合には、延期にするのか代理にて進めるのかの相談が必要です。引き継ぎなども上司に相談し、業務に支障がでないように心がけます。

身内の不幸の際の、上司へ送るメールの内容は下記のとおりです。

〇〇課長 
お疲れ様です。先ほど連絡したとおり、昨晩、祖父が死去いたしました。つきましては忌引き休暇取得のご許可をいただきたく、お願い申し上げます。

故人の氏名:◯中 ◯男(読み方)
続柄:祖父
喪主:◯中 ◯行(故人の長男)
通夜・告別式の日時・場所
忌引きの期間:◯日より◯日間
連絡先:できる限り携帯電話は取れる状態にしておりますので、何かございましたらご連絡ください。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんがよろしくお願い申し上げます。

身内の不幸での返信の仕方

訃報のメールをもらった時には、身内の不幸で相手方も精神的にも肉体的にも忙しい状態になっていることが考えられますので、メールの文書は短めに、お悔やみの言葉と、相手を気遣う言葉を添えて返信します。お悔やみの言葉は月並みな表現でいいでしょう。

上司からの訃報への返信の仕方

上司から、身内の不幸の連絡を受けた場合のメールでの返信は、短い文章でお悔やみの言葉を述べます。この時、重ね言葉などの意味言葉は使わないように注意しましょう。

〈文例〉
ご尊父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
心身ともに大変な時とは存じますが、ご無理をなさらないようにお願いいたします。

まずは略儀ながらメールにてお悔やみを申し上げます。

取引先からの訃報への返信の仕方

取引先より訃報が届いた場合にも短い文章でお悔やみを述べます。忌み言葉には気をつけましょう。

〈文例〉
この度は、お身内にご不幸があったと伺い、心からの哀悼の意を表しますとともに、故人のご冥福をお祈り申し上げます。
心身ともにお辛い状況にあるとは存じますが、どうぞお力落としのないように、ご自愛なさってください。

まずは略儀ながらメールにてお悔やみ申し上げます。

身内の不幸でのかける言葉

身内の不幸に見舞われた人は、血縁関係が濃くなるほど、その悲しみは深くなります。しかし悲しみに浸っているばかりではいられません。通夜告別式など対応しなければいけないことが多くあるため、精神的、肉体的にも大変な状況にあります。

通夜や告別式などで、挨拶をする際には手短にお悔やみのみを述べるに止めます。

挨拶など

一般的な挨拶では、「御愁傷様でございます」が一番よく使われます。御愁傷様とは、相手を気の毒に思う様子を表し、身内の不幸があった人に対してのお悔やみの言葉で、最上級の敬意を表しています。

御愁傷様は、気の毒に思う気持ちをからかっていう場合にも使われます。現在では、こちらの意味もかなり浸透していて、「御愁傷様」と言われたら気分を害する方もいるでしょう。

しかし、「御愁傷様でございます」は本来は「葬儀」である儀式に使われる公の挨拶の言葉です。言葉を華美に飾り立ててお悔やみを述べるより、昔から相手を慮る言葉として受け継がれてきた「御愁傷様でございます」という非日常の言葉で、相手への気遣い、悼む気持ちなどを過不足なく伝えることができます。

「御愁傷様でございます」は、遺族の会話の中でしか使えない、話し言葉です。間違ってもメールなどで「御愁傷様」と使わないように気をつけましょう。

お悔やみを申し上げます

御愁傷様は、身内の不幸があった人に対して「お気の毒でございます」という相手をいたわる気持ちを込めて使用する言葉です。同じように身内の不幸があった人に対する言葉で「お悔やみ申し上げます」があります。

お悔やみは人の死を悲しみ弔うことを表しています。「お悔やみ申し上げます」は、文章でも会話でも用いることができます。

身内の不幸に心を痛めている遺族への言葉を飾る必要はありません。挨拶では「この度は御愁傷様でございます」や「心よりお悔やみを申し上げます」だけで十分に弔意を伝えることができます。

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元気を出してくださいはNGです

身内の不幸があった方にかけてはいけない言葉ももちろん存在します。一つが「重ねる」「再び」「度々」「くれぐれも」などの「重ね言葉」と言われる言葉は「不幸が重なる」という演技を担ぐ意味で忌み言葉とされています。また、同じ意味で「続く」や「追って」「繰り返す」などもつかてはいけません。

そのほかにも、身内の不幸があった方に対して言ってはいけない言葉は、「死ぬ」「死んだ」「死亡」「死去」など直接「死」を連想させる言葉も避け、「逝去」と言い換えます。同じく「生きる」も避けたほうが良いので、「生前」や「お元気な頃は」などに言い換えます。

また、身内の不幸があった方には「頑張って」や「元気を出して」などは、力づけてもらっているとはわかるけれどもとても重い言葉です。中には大変な負担に感じる方もいます。そのため「お力落としのないように」や「ご自愛なさってください」などの、相手に配慮した言葉を選びます。

身内の不幸での香典の金額

上司や同僚などに身内の不幸があった場合、通夜や告別式に参列する場合もあるでしょう。その場合にはどのくらいの香典を包めばいいのでしょうか。

香典の相場は5千円から1万円です。しかし、おつきあいの深さや贈り主の年齢によっても変わります。また有志にて送る場合には、4や6、9などの忌数字を避けたキリの良い数字(1万円から10万円)で端数がでないようにします。

取引先への香典の金額

取引先の方に身内の不幸があった場合には、おつきあいの深さを考え、上司と相談して個人で出すか会社名にて出すのか対応を決めます。取引先で直接の担当の方の身内の不幸の場合に、個人で香典を出す場合には3千円〜が相場です。

身内の不幸があった時にするべきではないイベント

身内の不幸があった場合は、「喪に服す」意味で、お祝い事は避けます。喪に服すとは、身内の不幸に対して一定の期間、死を悼み身を慎むことを言います。

これは「死」=穢れという考え方から来ていて、その穢れを他の人にうつさないように、身を隠す、また神事を控えるという習慣があります。その考え方に、故人の死を悲しみ、振る舞いに気をつけて慎み深い生活をするという考え方が加わりました。

身内の不幸によって喪に服す期間はおおよそ一年間です。この期間はおめでたい行事や神社の参拝、年始の挨拶もなるべく慎むことが望ましいです。

年賀状

年賀状は「年始の挨拶」です。そのため身内の不幸があった場合には、服喪中であるため年始の挨拶である年賀状は欠礼します。その際には、11月中旬から12月の初め頃までに年賀を欠礼いたします、という意味の「喪中はがき」を出します。

喪中はがきとは、自分が身内の不幸によってもに服していることを伝え、翌年の新年の挨拶を遠慮するむねを連絡する挨拶状の一つです。喪中はがきに書く内容は、喪中であること、身内の不幸の具体的なこと(誰がいつなくなったのか)、新年の賀詞を遠慮する旨を伝えることです。

初詣

神社やお寺では「死は穢れ」です。穢れとは「不浄」で、共同体に異常をもたらすと信じられ避けられてきました。神道では穢れに触れると神様が神力を失ってしまうという考えがあり、穢れは忌み嫌われます。

身内の不幸があった場合、仏教では49日、神道では50日間「忌中」に服します。「忌中」とは、悲しみで気力がなくなり、死の穢れを身にまとっているという期間です。

そのため、身内の不幸があった場合には、忌中と言われる50日間は初詣に限らず、鳥居をくぐることはできません。また神社にまつわる慶事は避けなければならないとされています。50日を過ぎると忌中から喪中になり、神社への参詣も可能になります。しかし地域に根付いた慣習もあることから、周りに確認した方が良いでしょう。

結婚など

結婚は慶事です。結婚式を予定していた矢先に身内の不幸があった場合には、2とおりの考え方があります。

一つは、一周忌が終わるまで式を延期するという考え方です。「喪中に結婚式をあげない」という考え方で、みんなから心からお祝いしてもらえるように、喪が開けるのを待ちます。この場合には、式場のキャンセル料が発生しますし、招待状を送った方へ事情を説明しなければいけません。

次は忌中を過ぎたら大丈夫、という考え方です。忌中は身内の不幸から49日もしくは50日の穢れを身にまとっている期間です。これを過ぎると喪中になりますが行動の制限はなくなります。そのため「喪中であれば結婚式をあげてもOK 」という考え方です。昨今ではこの考え方が一般的になっています。

忌中の結婚式は?

では結婚式が間近に迫っている中で、身内の不幸があった場合には、両家の親族も含めじっくりと話し合うことで、結婚式を取りやめるにしても、行うにしてもあとでトラブルになることは避けられます。結婚式をあげることが故人への供養になるという考え方もあります。

結婚式で何よりも避けたいのは、その結婚式に泥が塗られることです。あとでトラブルになった、心ない言葉に傷つけられたなど、人生における幸せな時間に傷をつけることは避けましょう。

忌中に結婚式をあげる場合には、まずはやるかやらないかを、新郎新婦、両家、親族含めじっくりと話し合い、納得して臨みましょう。結婚式をあげる場合には、スピーチなどで「この結婚式は故人の希望であった旨」を説明してもいいでしょう。

結婚式に出席する場合

身内の不幸があり、喪中の場合は結婚式には参列しないというマナーが浸透していますが、「忌明け」であれば、喪中でも結婚式に参列しても構わないとされてます。しかし、「喪中は結婚式に出席しない」というマナーが広く浸透しているため、喪中で参列したい場合には、新郎新婦やご親族に相談して参加を決めても良いでしょう。

結婚式の主役は新郎新婦、そしてその親族です。この方達に了承を頂いてから参加を決めましょう。

非日常だからこそ丁寧に対応しよう

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身内の不幸は突然やってきます。最愛の家族を亡くした悲しみは筆舌しがたいです。しかし、周りへの報告をおろそかにしてはいけません。身内の不幸に見舞われた時には、早急に上司に連絡をし、忌引きの手続きをすることで、その後の手続きや仕事などがスムーズに行うことができます。

また、身内の不幸に見舞われた人に対しての言葉がけ、メールへの返信など、非日常だからこそ対応を大切にすることで、そのあとの人間関係がぐっとスムーズになります。失礼のないように心がけましょう。

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