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必要と必用の違い
「必要があります」は、「必ず要(い)ります」という意味で、「必用があります」は「必ず用(もち)いなければなりません」という意味です。
例えば、「体育館シューズが必要です」は、「体育館シューズがいるので、用意しておいてください」という意味ですし、「体育館シューズが必用です」だと「体育館シューズを必ず用いてください。他のシューズではだめです」という意味になります。
たかが1字ですが、意味が大きく変わってしまうので、これらの違いに気を付けながら使うようにしましょう。
「必要があります」の意味と使い方
なさなければならない(しなくてはいけない)という意味と、なくてはならない(それがなければ不都合が生じる)という意味です。
例えば、「テストでいい点をとるためには、テスト前だけでなく日頃からしっかり勉強をする必要があります」などという使い方がされます。
「必要があります」の敬語
尊敬語
こちらはさらに回りくどい言い方になります。したがって、「必要があります」は、尊敬語での敬語表現をすると、回りくどい言い方となってしまう点に注意が必要です。
謙譲語
丁寧語
また、「ある」を丁寧にした言い方が「あります」であるため、「必要があります」と言っても相手に失礼な言い方とは言い切れません。「あります」よりも「ございます」の方がより丁寧な印象を与えるということです。
「必要があります」の類語
なさなければならない
例えば、「しなければいけない」、「必ずやらなければならない」、「しないわけにはいかない」などです。
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なくてはならない
「欠かすことのできない」、「必須の」などは、「なさなければならない」の場合でも「なくてはならない」の場合でもどちらでも使えます。
したがって、「必要があります」を言い換える場合には、これら2つの言葉に置き換えると、どちらの意味でも理解してもらえるため、使いやすい言葉といえます。
「必要があります」を英語で表現すると
needとrequirementの違い
needは主観的に必要である時に使われます。「助けが必要だ」や、「勉強する必要がある」といった場合です。それに対してrequirementは、客観的に必要である時に使われます。義務的なことあるいは規則で必要であるということを表す単語のため必須条件とも訳されるrequirementは、needよりも、わらに必要性が高いものに使われます。
「する必要があります」の英会話表現
need to
また、こういったイベントでなくても、日常的な表現でもneed toは使います。例えば、「フランス語を話せるようになるためには、もっと勉強しなければならない」といった場合です。
否定文にするときは、needが一般動詞のためdon’t need toとします。
be required to
否定文にするときはbe動詞のあとにnotを付けます。「○○する必要はありません」という意味になります。
have to
締切や規則がありやらないという選択肢がない、すなわちやることが義務であることを指すときに使われる英語表現です。
must
否定文のmust notは「(絶対に)してはいけない」という強い禁止の意味がありますが、have toの否定文であるdon’t have toは「しなくてもよい(する必要がない)」という、禁止よりは許可の意味合いがでてきます。
否定文にするときには、これらの違いに留意するといいでしょう。「しなくてもいい(できたらしておいて)」と言っているつもりが、「絶対にしないで」という強い否定となってしまうからです。
「必要があります」を正しく使おう
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また、英語表現でも「必要があります」を表す言葉はたくさんあり、ニュアンスによってどの語を使うかを選ぶと間違いは回避できるでしょう。
「必要があります」を場面に合わせて適切に使えるような素敵な大人を目指したいところです。変に敬語を意識しすぎて回りくどい言い回しにならないように気を配りましょう。