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「矢継ぎ早」の意味と使い方・語源・類語・敬語・対義語|質問

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「矢継ぎ早」の意味と使い方とは?

「矢継ぎ早」という表現を人と話しているときに聞いた人も多いでしょう。普段日常会話ではあまり登場しない言葉ですが、一体どんな場合に使ったりどんな意味を持つのか紹介していきましょう。

「矢継ぎ早」の意味とは?

漢字からも読み取れるように、「矢継ぎ早」とは矢を続けて早く射ることができることを意味します。言い方を変えると、続けて短期間に素早い行動で物事に対処することを示します。読み方は、「やつぎばや」と読みますが、「矢継ぎ早」を含めた表現はどんなものがあるのか見ていきましょう。

「矢継ぎ早」に質問とは?

「矢継ぎ早」を含めて「矢継ぎ早に質問する」という表現があります。

これは、多数の質問攻めにする意味ですが、他の言い方では「根掘り葉掘り質問する」「次々に質問をする」「問い詰める」といった表現があります。イメージとしてはまくしたてて質問をするので、相手に一息させる余裕もなくエンドレスに質問をし続ける場合に使います。矢継ぎ早の質問は、畳みかける口調で質問を続けるため相手を圧倒させるのでしょう。

「矢継ぎ早」に質問する注意事項

ビジネスの作戦としてあえて矢継ぎ早に質問する場合がありますが、普段使いで矢継ぎ早に質問すると、相手は尋問されているように受け取る場合があるため、注意が必要です。相手へ普通に質問する場合は相手の答えを待ちつつ、相手がワンクッションを置いて考える余裕を残してあげるよう配慮してあげましょう。

「矢継ぎ早」に質問するを英語でなんという?

英語で「矢継ぎ早」に質問するとは、「fire questions」「ask endless questions」と言います。次々に質問することを英語ではそのスピードを示す表現として「fire」を使っています。また、「矢継ぎ早」の質問攻めを「endless」のように永遠と続くイメージで表現しています。

矢継ぎ早にメールとは?

「矢継ぎ早」を含めて「矢継ぎ早にメールをする」という表現があります。これは、連続して何度もメールをする場合に使用する表現です。「矢継ぎ早に質問」とおなじように、相手の返信を待たずにどんどん一方的にメールを送信する意味があるので、相手にややプレッシャーをあたえることもあります。

「矢継ぎ早」にメールする注意事項

立て続けに急いでメールするとうっかりミスをする場合があります。特にビジネスメールで典型的で代表的なメールでのミスは、「宛先間違い」「BCCの入れ忘れ」「タイトル間違い」「メール本文の構成が曖昧」「誤字脱字」があります。勢いが勝り大事なポイントに誤りがあると送ったメールの内容や意味が薄れてしまうので注意が必要です。

「矢継ぎ早」にメールするを英語でなんという?

英語で「矢継ぎ早」にメールするとは、「pepper you with e-mails」と言います。「Pepper」は胡椒の訳ですが、質問攻めすることをたくさんのスパイスが効いた表現に変えて「pepper」を利用しています。

矢継ぎ早に話すとは?

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「矢継ぎ早」を含めて「矢継ぎ早に話す」という表現があります。これは、次から次へと続けざまに話をすることで、交渉を優位に進める場合に使用する表現です。相手に考える余地をあたえずに話すことで相手を圧倒させて優位な会話にすることが目的です。

昔からの格言で「攻撃は最大の防御なり」というように、積極的に話すことで優位に立ちたい戦略が込められています。

身勝手な「矢継ぎ早」会話は要注意

戦略を含めて矢継ぎ早に話す場合もありますが、ただ自分が聞きたい内容を求めるために矢継ぎ早に話すのは聞き手がマイナスに受け止める場合があります。会話はお互いの言葉のキャッチボールができて初めて会話として成立します。相手が気おくれして話す意欲を失わないよう、自分の話すスピードをゆるめたり調整する配慮をするよう心がけましょう。

「矢継ぎ早」会話は冷静に

息つく間もなく勢いよく話し続けていて話したいことがどんどん膨らみ自分で止められない状況を、「矢継ぎ早に言葉を紡ぐ」と言います。「矢継ぎ早」に話をすることで話す内容をコントロールできなくなってしまう場合があるので、注意が必要です。

「矢継ぎ早」に会話するを英語でなんという?

英語で「矢継ぎ早」に会話するとは、「talk in run-on sentence」と言います。次々に間を置かず話す「矢継ぎ早」を ピリオドやカンマを使わずに文章が切れずに続いていることを意味する「run-on sentence」を利用して表現しています。

「矢継ぎ早」は他の表現では?

「矢継ぎ早」を他の表現に言い換えるとどのような言い方があるでしょうか。他の言い方では、「立て続けに」「頻繁に」「ひっきりなしに」「畳みかけて」「連打して」「間を置かずに」「しきりに」といった表現があります。続けざまに矢を射るように、猛スピードで立て続けに行うことを表現します。

「矢継ぎ早」の語源とは?

「矢継ぎ早」の語源はなにか気になる人も多いでしょう。矢を続いて射るスピードの速さを意味するこの表現は、平家物語にさかのぼります。優れた精鋭武者は立て続けに矢を継いで射るスピードも速いことを平家物語でも明記されていて、戦の途中で矢を猛スピードで射る有能な武者がのちに「矢継ぎ早」として表現されるようになりました。

「矢継ぎ早」「五月雨」の類語・同義語とは?

「矢継ぎ早」と似た表現で「五月雨」という言葉もあります。五月雨は一般的に梅雨を表すときに使用される言葉で、梅雨時期に雨が降る日が続くように、断続的に物事が続く状態を意味します。「さみだれ」と呼びますが、「矢継ぎ早」や「五月雨」の類語や同義語ではどういったものがあるのか紹介していきましょう。

「矢継ぎ早」と「五月雨」の違いとは?

「矢継ぎ早」はスピーディーで連続的に行動する意味ですが、「五月雨」はスピーディーではないものの継続的に物事が進むことを意味します。「矢継ぎ早」と「五月雨」は他にどのような表現があるのか見ていきましょう。

「矢継ぎ早」の類語や同義語は?

「矢継ぎ早」は他に「次から次へと」「息つく暇もなく」「休む間もなく」「立て続けに」「連続して」といった表現があります。立て続けに物事が行われる際にスピードも加わるため、猛スピードで次々とアクションがある意味になります。

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「五月雨」の類語や同義語は?

「五月雨」は他に「断続的に」「止まることなく」「途切れ途切れに」「ずるずると」「続けざまに」といった表現があります。「矢継ぎ早」と一見似たように見えますが、「矢継ぎ早」は休む間もなく連続することに対して、「五月雨」は途切れ途切れでも継続することを意味します。

なぜ「五月雨」と呼ぶようになったの?

梅雨を意味する「五月雨」ですが、これは旧暦の時代にできた言葉なので、当時の5月は現代でいう6月頃を示します。また「五月雨」と呼ぶように、梅雨の合間の一時的な晴れ間を「五月晴れ(さつきばれ)」と言います。「五月雨」も「五月晴れ」も梅雨時期作られた言葉です。

「矢継ぎ早」「五月雨」の敬語とは?

ビジネスでは、敬語で「矢継ぎ早」や「五月雨」の言葉を含めて会話をします。「矢継ぎ早」とは状況を説明する場合で、「五月雨」は会話での利用が一般的ですがどういった表現方法があるのか紹介していきましょう。

状況説明で利用する「矢継ぎ早」

猛スピードで物事が進んでいく状況を説明する際に使われる「矢継ぎ早」ですが、敬語でどのような表現方法があるでしょうか。

例えば上司に仕事の報告をする際に、「午前中は矢継ぎ早に事件が起こって対処に追われましたが、午後は問題なく穏やかに仕事ができました」というように、次から次へと仕事で問題が発生したときに「矢継ぎ早」の言葉を含めると状況の深刻さが伝わります。

会話で利用する「五月雨」

「五月雨」には断続的を意味しますが、謝罪と方法の2つ状況に応じて使い分けます。断続的をあえて「五月雨」の言葉を用いることで、相手のストレスを軽減させて双方が快く円滑に仕事ができるような気遣いを込めた表現です。敬語でどういった表現方法があるのか紹介していきましょう。

謝罪を込めた「五月雨式」

仕事中で連絡や報告案件を一度にまとめてするのではなく、追加方式でバラバラと報告する場合に「五月雨」の言葉を含めて謝罪するときに利用します。いつまで続くのか見えないイメージを相手にあたえるので、「五月雨式のご報告で申し訳ありません」とだらだらと連絡をすることを相手に詫びるときに利用するのが一般的です。

方法を示す「五月雨式」

断続的を意味する「五月雨」は、「仕上がった品物を五月雨式にお送りいたします」というように、完成したものから順次発送する場合に利用します。一括にまとめられず何度か分割せざるを得ない場合に「五月雨式」の表現を用いるとより丁寧に相手に伝わるでしょう。

「矢継ぎ早」「五月雨」の対義語とは?

「矢継ぎ早」の反対は実は「五月雨」です。途切れることなく続く連続的な意味を持つ「矢継ぎ早」は、途切れながらも続く断続的な意味を持つ「五月雨」が対義語になります。

「矢継ぎ早」に話す人の性格とは?

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「矢継ぎ早」に次から次へと言葉を連続的に出して話をする人はある特徴的な性格があります。ただし、見方によってはポジティブにもネガティブにもなるため、「矢継ぎ早」に話す人は配慮が必要な場合もあります。それぞれどういった性格やイメージの違いがあるのか紹介していきましょう。

ポジティブな「矢継ぎ早」イメージ

実は「矢継ぎ早」に話す人は早口で頭の回転が速いことが特徴です。

早口だけてなく話しながら控えている展開を先々まで見越しているので、とっさのリアクションにも対応できる賢い人によく見られます。また、「矢継ぎ早」に言葉が出るのも備えているボキャブラリーの豊富さを意味するので、情報能力に長けている人でもあります。会話の内容も豊富なので、自然と周囲から注目を浴びるタイプと言えるでしょう。

ネガティブな「矢継ぎ早」イメージ

「矢継ぎ早」に言葉が出るのはそれだけ脳がフル活用している証拠ですが、器用で話し上手なために粘り強さがなく飽きっぽい性格と捉えられる場合もあります。また、頭の回転が猛スピードなため、会話が次から次へとすぐに切り替わって周囲が会話についてこられなくなってしまう場合もあるでしょう。

ひらめき型で直感的に話をしますが、話すスピードをコントロールしないと子供っぽいイメージにも変わってしまうため注意が必要です。

「矢継ぎ早」はポジティブに利用しよう!

「矢継ぎ早」は使い方を間違えると、話し相手やメールの送り主に威圧感での印象でしか残らなくなります。メールが送られてきたら、なるべく早めに返信する気遣いとして矢継ぎ早にメールの返信をしたり、急いで質問されたりした場合は、矢継ぎ早に回答するなど相手への気遣いを大切にしつつポジティブなイメージになるよう注意して利用しましょう。
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