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「ご相伴」の意味と使い方を紹介!例文や言い換え・英語表現も解説

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「ご相伴って言葉はどういう意味なの?」
「ご相伴に預かるっていう使い方はあっているの?」
「ご相伴を言い換えるには、一体どのような表現があるのかな?」
ビジネスシーンでよく使われる「ご相伴」という言葉の使い方に疑問や不安がある人も多いのではないでしょうか。

本記事では、「ご相伴」の意味と正しい使い方、また、「ご相伴」の例文を紹介しています。その他、よく使われる「お相伴」との違いや、英語での「ご相伴」の表現も併せてチェックすることができます。

この記事を読むことで、「ご相伴」の意味を正しく理解して、使いこなすことができるでしょう。

「ご相伴」をうまく使いこなしたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

「ご相伴」の意味・読み方

「ご相伴」は「ごしょうばん」と読みます。「しょう」は「相」という字の音読みです。「ご相伴」の「相」は「たがいに・共に」という意味で使われています。

「ばん」は「伴」という字の音読みです。「伴」は「同伴」「伴奏」などに使われる漢字で、「ともなう」という意味があります。

今回はこの「ご相伴」という言葉について学んでいきましょう。

「ご相伴」と「お相伴」の違い

「ご相伴」のほかに、「お相伴」という言葉があります。どちらも正しい言い方です。「お相伴」は「ご相伴」と同じく、「相伴」を丁寧に表現した言葉で、意味の違いはありません

強いていえば、「ご相伴」よりも「お相伴」の方が柔らかい響きをもっており、優しいイメージと言えるでしょう。好みでどちらを使うか選んでも問題ありません。

「ご相伴」の使い方

「ご相伴」は、「連れ立っていくこと」「客の連れとしてもてなしを受けること」「他人の行動についていき利益を得ること」を表す敬語です。「ご相伴にあずかる」「ご相伴させていただく」などの形で用いられることが多い言葉です。

「ご相伴にあずかる」は、「客の連れとしてもてなしを受けること」または「他人の行動についていき利益を得ること」を表します。

「ご相伴させていただく」は謙譲語で、「目上の人に連れ立っていく・目上の人の連れになる」ことを表します。

しょう‐ばん〔シヤウ‐〕【相伴】 の解説
[名](スル)
1 連れ立って行くこと。また、その連れの人。
「貴公子仲間の斐誠がいつもいっしょに来る。それに今一人の―があって」〈鴎外・魚玄機〉
2 饗応の座に正客の連れとして同席し、もてなしを受けること。または、人の相手をつとめて一緒に飲み食いをすること。また、その人。「社長のお―で宴席に出る」「今日は私がお―させていただきます」
3 他とのつり合いや行きがかりで利益を受けること。また、他の人の行動に付き合うこと。「お土産のお―にあずかった」「友人に―して映画を見にいく」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%9B%B8%E4%BC%B4/#jn-109804

ご相伴いたします

「私がご相伴いたします」は、「私が連れとしてついていきます」という意味です。

「ご相伴いたします」の「ご相伴」は「連れ立っていく」という意味で使われています。「いたします」は謙譲語です。「ご相伴させていただきます」よりもシンプルな表現です。

ご相伴させていただきます

「今回は私がご相伴させていただきます」という表現は、「今回は私が連れとしてついていきます」という意味です。

「ご相伴させていだたきます」の「ご相伴」は、「連れ立っていく」という意味で使われています。「ご一緒させていただきます」「お供させていただきます」と同じ意味です。

ご相伴にあずかりたい

「ご相伴にあずかりたい」の使い方は、開催や参加が決定済みの行動に対して、「私も一緒に参加したい」という意味です。基本的には目上の人に対して使います。

そのため、実際には「私もその活動のご相伴にあずかりたいです。」などと使いましょう。

「ご相伴にあずかる」の具体的な使い方

「ご相伴にあずかる」の具体的な使い方は、「上司の会食でご相伴にあずかる」です。「上司の会食についていき、連れとして食事を食べさせてもらった」という意味です。

「ご相伴にあずかる」の「ご相伴」は「客の連れとしてもてなしを受けること」という意味で使われています。

「あずかる」は「お褒めにあずかる」と同じ「あずかる」で、「目上の人の好意や恩恵を受ける」という意味です。

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「ご相伴」の例文

「ご相伴」の例文は、基本的に主語は自分、相手は上司や目上の人と考えるとわかりやすいでしょう。

例えば、「私がご相伴にあずからせていただきます」や、「ご相伴ありがとうございます」などが使いやすい表現でしょう。「私がお供させていただきます」と、「お供させていただき、ありがとうございました」のような意味合いになります。

どちらも目上の人からの恩恵を受けることに対して使える表現です。

「ご相伴」の言い換え表現

ここからは、「ご相伴」の類語表現と言い換え表現を紹介していきます。

「ご相伴」は少し堅苦しく感じて使いづらい方や、いつも同じ言い回しになってしまうから言葉に変化を加えたい方は、言い換え表現と併用するのがおすすめです。

それでは早速、「ご相伴」の類語から、「付き添い」・「ご馳走になる」・「饗応を受ける」・「お供」・「随伴(随行)」の5つを見て行きましょう。

付き添い

「ご相伴」の言い換え表現1つ目は、「付き添い」です。「付き添い」は、「世話や見守りをするためについていく」という意味の言葉です。

例えば、病気の妻と一緒に夫も病院にいくというシーンで、「妻の付き添いで病院に行く」のように使います。

「ご相伴」との違いは、「世話や見守りのためについていく」という点です。例えば、「上司に付き添って食事に行った」というと、「上司が心配なので食事についていった」、「上司の世話をするために一緒に食事に行った」という意味になります。

些細なニュアンスの違いですが、「付き添い」を使う際は注意しましょう。

つき‐そ・う ‥そふ【付添】
〘自ワ五(ハ四)〙
① 貴人・病人・年少者などのそばに保護や世話などをするために付き従う。

https://kotobank.jp/word/%E4%BB%98%E6%B7%BB-2063194#

ご馳走になる

「ご相伴」して上司と食事を共にしたときなどは、「ご馳走になる」と言い換えることができます。

上司から受けた食事という恩恵を、シンプルな言い回しで伝えるときは「ご馳走になる」を使うと良いでしょう。

「本日はご馳走になり、ありがとうございました」とお礼を伝えるときに使える表現です。関係性が上すぎない上司や先輩とのやり取りには、こちらがおすすめです。

饗応を受ける

「饗応を受ける」は「ご馳走になる」と同様に、食事をご相伴したときに使える言い換え表現です。

「饗応」には、酒や食事などでもてなすことという意味があります。そのため、もてなしてもらった側は、「受ける」をつけて使いましょう。

「先日は、饗応を受けさせていただきましてありがとうございます」などの使い方がおすすめです。

きょう‐おう〔キヤウ‐|キヨウ‐〕【×饗応/供応】 の解説
[名](スル)《「響応 (きょうおう) 」から》
1 酒や食事などを出してもてなすこと。きょうよう。「―を受ける」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%A5%97%E5%BF%9C/

お供

「ご相伴」の言い換え表現4つ目は「お供」です。「御供」や「御伴」とも書きます。「お供」は「目上の人に付き従う」という意味の言葉です。例えば、上司に同行するというシーンで、「お供させていただきます」のように使います。

「ご相伴」と違い、「お供」には「目上の人についていくことでもてなしを受ける」という意味がないことに注意しましょう。「お供」は単純に「同行する」ことをへりくだる言葉です。

お‐とも【▽御供/▽御▽伴】 の解説
[名](スル)
1 目上の人などに、つき従っていくこと。また、その人。同行することをへりくだっていうのにも用いる。「そこまで私も―します」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%BE%A1%E4%BE%9B_%28%E3%81%8A%E3%81%A8%E3%82%82%29/#jn-32140

随伴(随行)

「ご相伴」の言い換え表現5つ目は、「随伴(ずいはん)」です。「随伴」は、「お供としてついていく」「一緒に連れていく」という意味の言葉です。例えば、二人で出かけるシーンで「彼に随伴して彼女も出かけていった」のように使います。

「随伴」は「ご相伴」と違い、人だけでなく「物事・状態」に対しても使えます。例えば、とある病気の症状にともなって他の症状が起こることを「随伴症状」といいます。

「随伴」は「感覚・感情」にも使うことができ、「緊張に随伴して笑いが込み上げてきた」のように表現することもあります。

そして、「随行」は「目上の人や地位の高い人間にお供として付き従う」という意味の言葉です。

例えば、「大統領の会合に高官が随行した」のように使います。「ご相伴」と比べると硬い表現で、地位の高い人間に使うことが多い言葉です。書き言葉として新聞やニュースでもよく使われます。

ずい‐はん【随伴】 の解説
[名](スル)
1 お供としてつき従うこと。また、一緒に連れていくこと。随行。「大使に―して渡米する」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%9A%8F%E4%BC%B4/#jn-116752

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「ご相伴」の英語表現

「ご相伴」を英語で表現する場合は「participate in」・「share in」・「hospitality」のいずれかを使うと良いでしょう。

「ご相伴」と一口にいっても、「一緒に食べるのか」「一緒についていくのか」「利益を分けてもらうのか」など、さまざまな場面があります。シーンに合わせて英単語を選びましょう。

英語には上品な言葉遣いは存在しますが、日本語の謙譲語のような「目上の相手を高める効果」を持つ言葉はありません。「ご相伴」を表すときも、動作を表すシンプルな表現になります。

participate in

「ご相伴」の英語表現として使えるのが、「participate in」です。「参加する」という意味があり、活動や行動をともにする場合に使います。

「一緒に活動に参加したい」ときには、”I want to participate in the activity together.”で、「私も活動にご相伴したい。」というふうに使うことができます。

participate inとは意味・読み方・使い方
意味・対訳
に参加する

https://ejje.weblio.jp/content/participate+in

share in

「ご相伴」の英語表現2つ目は“share in”です。“share”は、動詞として使う場合、「(人)と一緒に(物)を食べる」・「分配する」・「共有する」・「(物)を(人)に使わせる」という意味があります。

利益に対しても使うことができ、“I should like to share in the profits.”で、「私も利益を分かち合いたい」、つまり「私も(利益の)ご相伴にあずかりたい」という意味になります。

share inとは意味・読み方・使い方
意味・対訳
出し分、割り当て、負担、分担する、共にする、分け前にあずかる、〈分け前などに〉・与る、お相伴にあずかる

https://ejje.weblio.jp/content/share+in

hospitality

「hospitality」は「おもてなし」として使われる英単語ですが、「ご相伴」してもらった側が使える英語表現です。

”Thank you for your hospitality.”で、「ご相伴ありがとうございます。」のような意味で使えます。

おもてなしの意味はさまざまですが、親切心や心遣いなどへの気遣いを感じたときに使うようにしましょう。

hospitalityとは
意味・読み方・使い方
意味・対訳
親切にもてなすこと、歓待、厚遇

https://ejje.weblio.jp/content/hospitality

「ご相伴」の使い方を知って正しく使おう

今回は、「ご相伴」の意味と使い方・読み方・例文・言い換え表現、そして「お相伴」との違い・英語表現を紹介しました。

会食の場でよく聞く言葉ですが、「ご相伴」は単に「食べる」という意味ではなく、「連れとしてもてなしを受ける」というのが本来の意味です。

「ご相伴」や「お相伴」は、お茶の世界でも使われる日本人らしい丁寧な言葉です。ぜひ、正しい意味を理解して使っていきましょう。

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