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青函トンネルは車で通行可能?フェリーで津軽海峡を渡る方法も解説!

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青函トンネルは車で通行できるのか?

青函トンネルは、青森県と北海道を結ぶ鉄道トンネルです。「車で青函トンネルを通ってみたい」と考えている人もいるでしょう。

ここからは、青函トンネルを車で通行できるのかについて解説します。また、青函トンネルに関する情報やフェリーで青森~北海道間を渡る方法も紹介しているため参考にしてください。

青函トンネルの基本情報

まずは、青函トンネルに関する基本情報を確認しましょう。青函トンネルの歴史や場所、名前の由来を解説します。青函トンネルを造る際には、非常に多くの人が関わり、長い期間がかかりました。

青函トンネルとは?

青函トンネルとは、青森県東津軽郡今別町浜名と北海道上磯郡知内町湯の里を結ぶ鉄道トンネルです。全長は約53.85kmで、海底下約100mの地中に造られています。

青函トンネルは、青森と函館を繋ぐことから名付けられました。青函トンネルが造られるまでは、国鉄の青函連絡船が利用されていました。しかし、気象状況に左右されやすく台風などの事故が多発したことから、青函トンネルが建設されることとなりました。

青函トンネルの歴史

第二次世界大戦前から計画のあった青函トンネルは、1954年に起きた「洞爺丸事故」をきっかけに、本格化しました。

本事件では、暴風雨の中で出航した連絡船のうち、洞爺丸他数隻が函館港外で遭難して大惨事となりました。その後、ルート調査などが行われ、工事が開始されています。

工事開始から、長い期間を経て青函トンネルが完成したのは、1987年11月のことでした。翌年の1988年3月13日に、青函トンネルが供給開始となり、現在も運用されています。

出典:青函トンネル|JRTT
参照:https://www.jrtt.go.jp/construction/outline/seikan-tunnel.html

北海道新幹線の開通

青函トンネルは、当初、在来線が通るトンネルでした。その後に整備が行われ、北海道新幹線が開通しました。

2016年3月26日に開業された北海道新幹線は、新青森駅から新函館北斗駅を約1時間50分で移動できます。北海道新幹線は、今後もルートを伸ばしていく計画です。

出典:北海道新幹線の概要|JR北海道
参照:https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/shinkansen/index.html

青函トンネルは車やバイクで通行できない

青函トンネルは、車やバイクで通行できません。ここからは、通行できない理由や今後計画されている通行手段について解説します。

車やバイクで通行できない理由

車やバイクで青函トンネルを通行できない理由には、建設に関わった施工主が大きく関係しています。青函トンネルは、かつて存在した「日本鉄道建設公団」が建設を行いました。

日本鉄道建設公団は、鉄道建設を行うことが役割のため、道路トンネルを建設する権限や技術を持ち合わせていませんでした。加えて、青函トンネルは約54kmの長さがあって事故対応が難しいことから、一般車両の通行を禁止することとなりました。

将来は車が通れる可能性がある

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現在、青函トンネルは車やバイクでの通行はできません。しかし、将来的には車で通行できる可能性があります。その方法として、車載列車であるカートレイン構想が立ち上がっています。

カートレインは、列車に自動車積載用の貨車を連結した車両のことです。日本では、少数ですが、一部の寝台特急用として運用されていたことがあります。

また、カートレイン以外に、第2青函トンネル構想も検討されています。第2青函トンネルは、鉄道・自動車道・ガスパイプラインを通す計画です。既存のトンネルの老朽化や輸送力の限界から、実現性の高い計画として検討されています。

特殊なケースのみ通行できる

例外として、保守点検用の巡回車の通行が認められています。巡回車は、黄色いカラーで、通常の車よりも頑丈に造られているところが特徴です。

青函トンネル内は、小型の折りたたみバイクや自転車も通行可能です。ただし、手荷物として鉄道車内に持ち込む形となります。こういった一部の例外はありますが、基本的に一般車両は通行できないため、注意しましょう。

青函トンネルを使わずフェリーで渡るときのポイント

車で青森から北海道に移動する場合は、青函トンネルではなくフェリーを使うのがおすすめです。この方法であれば、車と一緒に移動できます。ここからは、青森と北海道を結ぶフェリーに関する情報を紹介します。

ポイント①利用できるフェリー会社は2社ある

青森と北海道を結ぶフェリーは、青函フェリーと津軽海峡フェリーの2社が運行しています。どちらも、車両をのせて移動可能です。

青函フェリーは、共栄運輸と北日本海運が共同で経営するフェリーです。津軽海峡フェリーは、かつては貨物輸送がメインでしたが、現在は一般車両も乗り入れできます。

ポイント②車の乗り入れ可能なフェリー乗り場

車の乗り入れ可能なフェリー乗り場は、青森ターミナルです。青森港の西にあり、北海道新幹線の新青森駅から約10分で到着します。広々としたフェリー乗り場になっているため、車でフェリーに乗る際でも安心して利用できます。

北海道から車で乗り入れする場合は、函館ターミナルを利用しましょう。函館ターミナルは、北海道新幹線の新函館北斗駅から近く、アクセスしやすいです。

ポイント③車付きで利用する場合の料金

車付きで利用する場合の料金を確認しましょう。フェリーは、時期によって料金が変動するシステムです。そのため、料金に幅がある点に注意しましょう。津軽海峡フェリーの大人料金は、スタンダードであれば2,460円~3,450円です。

そこに、車両運賃が必要になります。軽自動車であれば14,400~20,270円です。バイクや自転車の場合は、1,250円~2,000円代となります。

出典:函館~青森|津軽海峡フェリー
参照:https://www.tsugarukaikyo.co.jp/fare/fare_route1/

ポイント④フェリー移動の所要時間

フェリーの所要時間は、青函フェリーは約4時間、津軽海峡フェリーは約3時間40分になります。フェリーに車をのせてゆっくりと景色を楽しみましょう。ちなみに、車ではなく青函トンネルを新幹線で移動すると、新函館北斗~新青森は約57分で到着します。

ポイント⑤車付きで利用する場合の注意点

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車付きでフェリーを利用する場合は、車高に注意しましょう。車高が低い車は、フェリーの構造上積載ができません。車高が低い車に乗っている場合は、事前にフェリー会社に相談しましょう。

また、車の長さが6mを超える場合は、追加料金がかかる場合があります。中型車以上でフェリーを利用する際は、注意して乗りましょう。乗降車は、車の数によってスムーズにいかないときがあります。そのため、時間に余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。

青函トンネルは車で通行できないがカートレイン構想がある

青函トンネルを車で通行できるかについて解説しました。青函トンネルは、基本的に一般車両の通行は不可能です。そのため、カートレイン構想や第2青函トンネルの計画が話し合われています。

現状、車付きで青森~北海道を移動するにはフェリーがおすすめです。車以外の移動なら、青函トンネルを通る北海道新幹線を利用しましょう。

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