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日常の様々な場面で目にする「インチ」とは何センチかご存知でしょうか。 「40インチのテレビ」や「5インチのスマホ」などと聞いても、いったいどこが何インチで、それが何センチに当たるのか、とっさにはわからないものです。実物サイズが想像できないので、画面サイズがイメージできなかった時もあるでしょう。
本記事では、様々な場面で用いられている「インチ」について、その成り立ちや代表的な例とあわせて解説していきます。メートル法との違いや、さらに別の長さを表す単位についても紹介します。
本記事を読めば、日常で目にすることも多い「インチ」についての理解を深めることができ、毎日の生活の中で目にしたものを、色々な単位でイメージできるようになるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
インチとは?
「インチ」とはヤード・ポンド法における長さの単位の1つです。英語表記は「inch」で、記号で表した場合は「in」となります。長さ的には、アジアで用いられる「寸」に近く、中国ではインチのことを「英寸」とよんでいます。
1インチは何センチ?
国際インチにおいて、1インチは「正確に25.4mm」だとされています。
日本では計量法の規定から、「インチ」という表記を取引や証明に用いることができないので、インチを「型」と呼称する場合もあります。例として「◯◯型のテレビ」という表記があります。
5インチは何センチ?
「5インチ」と言われた場合の長さは、1インチ×5で、「25.4mm×5」となり、答えは127mmで、センチなら12.7cmとなります。かなり半端な数値であるため、実際のところは「5インチ=約13cm」とされることも多いです。
ヤード・ポンド法について
そもそも、インチを含む「ヤード・ポンド法」とはどういうものでしょうか。
「ヤード・ポンド法」は主にアメリカ合衆国で使用されている単位です。ですが、実際のところ「ヤード・ポンド法」を使用していた国はアメリカ以外ではミャンマーとリベリアのみです。なお、リベリアはメートル法への移行がすでに行われていて、ミャンマーでも移行が進められています。
5インチ相当の身近なもの
ここでは、身近なもので5インチ相当のものについて紹介します。身近にあるものを参考に、5インチがどのくらいの長さなのか実際に体感してみてください。
スマホの画面サイズ
よくスマホの画面サイズに「5インチ」と表記されていることがあります。スマホの画面サイズにおけるインチ数は「画面の対角線の長さ」に当たります。よって、「画面サイズ5インチのスマホ」というのは、「画面の対角線の長さが12.7cm」であるということになります。
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単行本の短辺
単行本とは「単独で出版される本」のことです。この単行本のサイズはB6サイズや四六判サイズが多く、その場合は短辺が128mmとなり、これは約5インチとなります。もし5インチのサイズをとっさに測ることになった場合は、単行本を使えば簡単に測ることができるでしょう。
インチでサイズを表す代表的なもの
取引や証明ではインチ表記は使えないというのは上述しましたが、インチでサイズを表すものというのは、日常の中に数多く見られます。以下にその代表例をいくつか挙げていきます。自宅にあるものでインチ表記されているものを探し、実際に何センチかを測ってみても良いでしょう。
自転車のタイヤ
日常でインチ表記を使うものといえば「自転車のタイヤ」があります。例えば子供用の自転車なら、タイヤサイズは12インチや16インチなどがあり、大人用のサイズならば26インチや27インチが定番となっています。これはタイヤの外径を表していて、26インチならセンチに変換すると「約66cm」です。
ジーパンのサイズ
ジーパンのサイズ表記にも「インチ」が使われています。おおよそですが、インチ数をセンチに変換すると、メンズサイズのウエストに相当します。つまり29インチのジーパンであったなら、ウエストサイズは約73センチとなるのです。もし服屋に行く機会があったなら、ぜひ確かめてみてください。
モニターのサイズ
テレビやパソコンのモニターサイズもインチで表記されることが多いです。
前述したスマホの画面と同様に、画面の対角線の長さを表しています。
普通は縦横比は16:9ですが、古いモニターなどでは4:3となっていることもあり、同じインチ数でも微妙に長さが異なっているのです。例えば「15インチのモニター」の場合、対角線が約38cmで、16:9の場合は縦33cm横19cmとなりますが、4:3では縦30cm横23cmとなります。
インチ以外のさまざまな単位は何センチ?
ヤード・ポンド法において、長さの単位はインチだけではありません。メートル法のようにミリメートル、センチメートルといった表記にはならず、定義も表記もバラバラなのが特徴となっています。以下よりインチ以外の長さの単位をご紹介します。
1フィートは何センチ?
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フィートはインチの次の単位に当たり、1フィートは12インチと定義されています。
これをセンチに変換した場合、約30.5cmとなります。
フィートは足を意味する単語であることからも分かる通り、足の大きさが由来となっている単位です。古代では足の長さをもとにサイズを測っていたことが多く、フィートという単位はその名残だと言えるでしょう。
1ヤードは何センチ?
ヤードはフィートのさらに次の単位で、1ヤードは3フィートと定義されています。
センチに変換すれば、1ヤード=3フィート=36インチとなり、約91.4cmです。ヤードはアメリカ合衆国やイギリスにおいて用いられ、その起源には多数の説が唱えられています。
「アングロサクソン人のウエスト周りのサイズをヤードとした」という説もあれば、「イングランド王のヘンリー1世の鼻先から親指までをヤードとした」という説もあるのです。ちなみにヤードとは、「まっすぐな枝・棒」という言葉が語源とされています。
1マイルは何センチ?
主に陸上の長さとして知られるマイルは、1マイルが1760ヤードと定義されている単位です。
国際マイルの場合は、正確に1609.344mとされていて、センチなら160934.4cmとなります。
アメリカ合衆国では、国際マイルの他に測量マイルというものが残っていて、そちらの場合は約1609.347218694メートルとされています。
5インチは何センチなのか理解しよう
「5インチは12.7センチ」であるということは理解できたでしょうか。日常生活において「5インチ」などといった表現を発見した場合、それが12.7cmであるとすぐに想像できるようになれば、もうインチとセンチの関係は完璧に覚えたと胸を張って言えるでしょう。