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「おぜぜ」の意味とは?由来・語源や使われる地域についても解説

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「おぜぜがないなぁ。」
「おかあさん、おぜぜちょうだい。」
みなさんは、「おぜぜ」の意味は分かりますか?会話の中で自然に使用する方もいれば、初めて聞いた方もいるでしょう。中には、聞いたことはあるけど、正確な意味は分からないという方もいるのではないでしょうか。

この記事では、「おぜぜ」の意味や語源、発音の仕方について解説しています。例文を用いて具体的な使い方もご紹介しますので、読み終えられた際には「おぜぜ」を使いこなせるようになるでしょう。

「おぜぜ」の意味を知らいない方はもちろん、日常的に使用している方も改めて言葉の意味を確認することで新たな発見があるでしょう。「おぜぜ」の意味を知りたい方は、是非チェックしてみてください。

「おぜぜ」の意味

おぜぜとは、お金やお小遣いという意味の幼児語ですが、現在はあまり使われていません。露骨にお金と言葉にすることが憚れるときに、恥じらいを込めて使われることが多いようです。

先ほどの例文に当てはめてみると、「おぜぜがないなぁ」は「お金がないなぁ」、「おぜぜちょうだい」は「お小遣いちょうだい」という意味になります。

「おぜぜ」の由来・語源

おぜぜの由来や語源には諸説ありますが、「銭」から変化した表現であることが有力な説です。

「銭」はもともと「せん」と読み、通貨単位の一つでした。古代より使用されていましたが、終戦後に現金単位としての役目を終えており、「銭」自体が少し昔風の言葉に感じられるでしょう。

「せん」が濁って「ぜに」となり、「ぜに」が「おぜに」に、「おぜに」から「おぜぜ」と変化したようです。

「おぜぜ」の発音

おぜぜの発音をローマ字で表すと、見たままの「ozeze」となります。しかし、濁音をはっきり発音すると、小さいころから使用している方は違和感を感じるようです。「おぜぜ」と「おじぇじぇ」の中間くらいの発音を目指しましょう。

身近に「おぜぜ」を使う人がいたら、真似してみてもいいでしょう。

「おぜぜ」は方言なの?

「おぜぜ」は関西地方の方言と言われており、関西地方特有の幼児語といえます。同じ意味で、ぜぜこという表現も使われるようです。こちらも少し古い表現であまり上品なニュアンスではないようですが、現在も日常的に使われています。

関西地方以外には、浜松や千葉など少し離れた地域でも使われています。

「おぜぜ」の使い方・例文

おぜぜの意味が分かっていても、使い方がわからないと意図しない意味に捉えられてしまうこともあるでしょう。

あまり上品なニュアンスではないため注意が必要ですが、身近なお金を示す言葉なので、会話に取り入れやすいと言えます。お年を召した方との会話で使用すれば、それをきっかけに会話が広がることもあるでしょう。

子供が使う言葉である

おぜぜは幼児語、つまり乳幼児が使用したり、大人が乳幼児に語り掛けたりする際に使われます。代表的な幼児語としてはわんわん・ブーブーなどがあります。

お菓子ほしいからおぜぜちょうだい!のように使われますが、わんわんなどと比較するとあまり一般的ではないでしょう。

会話での使い方

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大人が会話の中で使用するときには、多少くだけた表現として使われるようです。

例えば「一生懸命おぜぜ稼いでおまんま食う」(一生懸命お金稼いで生活する)、「おぜぜがいくらあっても足りない」(お金がいくらあっても足りない)のように使います。

小説で使われている例文

小説の中でも、時代設定が現代のものではあまり目にしない表現でしょう。昭和以前の時代設定のものなど、おぜぜがより一般的に使用されていた時代設定の小説には登場するようです。

例えば、「なんぼ銭くれはってももう御免どす」(どんなにお金をくれたとしても、今後は断ります)などのように使われます。

「おぜぜ」が使われる地域

おぜぜはあまり使われなくなってきている言葉ですが、地域によっては日常的に見聞きする言葉でもあるようです。おぜぜは幼児語ですので、大人はぜぜこということが多いでしょう。

主に関西地方の方言とされていますが、千葉など少し離れた地域でも使われることがあるようです。

奈良県

奈良県は平城京が置かれるなど、古くから日本の中心となるエリアです。おぜぜという言葉も平安時代前期に生まれたという説もあるほど昔からある言葉のため、この地域では今でも使われているようです。

ただし、奈良県ではお金の中でも小銭を意味する言葉となります。

大阪府

大阪と言えば西日本の中心都市、古代から栄えた都市です。奈良県とも隣接している大阪でも、おぜぜという言葉は使われています。少し荒々しい言葉にはなりますが、ぜぜこという言葉も日常的に使われています。

お金という直接的な表現を避けるために使われることもあるようです。

その他

奈良、大阪以外では静岡県浜松市や千葉県でも使われているようです。言葉は中心都市から地方都市に伝播されていくこともあるため、少し離れた地域で同じ言葉が残っていることもあります。

方言と認識されずに、日常的に使用されている地域もあるでしょう。

「おぜぜ」の意味や語源を知ってみよう

おぜぜはお金を意味する幼児語です。似た言葉で大人が使う少し荒々しい言葉にはぜぜこというものもあります。関西地方などで日常的に使用されていることもあれば、まったく聞いたことのない方もいらしたのではないでしょうか。

同じ言語でも地域により様々な表現があり、好奇心をくすぐられた方も多いでしょう。おぜぜと同じように、旅行などの際に耳にした聞きなれない言葉の意味や語源を知ると、さらに面白い発見があるかもしれません。

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