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「征くってなんて読むの?」
「征くの意味を知りたい!」
漫画や小説を読んでいて、「征く」の読み方や意味が分からず悩んだことがある人は少なくないでしょう。
本記事では、「征く」の読み方や意味、「征」から始まる熟語と意味をそれぞれご紹介しています。
この記事を読むことで、「征く」の読み方や意味を理解できるようになるため、漫画や小説を読む時に「征く」が出てきても悩むことがなくなります。また日頃書く文章のなかで、「征く」という単語を使えるようになれるでしょう。
「征く」の読み方や意味、「征」から始まる熟語を知りたい方は、ぜひ本記事で「征く」という言葉への理解を深めてください。
「征く」の読み方
「いく」
ぎょうにんべんは十字路の左半分を表して、「道」「行く」「行い」などの漢字に使われています。目的地へ真っ直ぐ歩いていくイメージで「いく」と読まれるようになりました。
「ゆく」
「ゆく」は古風な響きを感じられるので、一般的には小説などで文語的な表現として使われることが多いです。
「とる」
「征る」は無理矢理奪い取るようなイメージで使われます。昔は長く戦いが続く時代だったので、戦費を兵や平民から無理矢理取ったり、戦場での略奪があったりしたことから、「征る」という読み方が使われるようになりました。
「うつ」
古代中国では、人々は敵の侵入を防ぐための城壁で囲まれた集落で暮らしていました。そのため、城壁を表す「口」と進むという意味の「止」を組み合わせて「征」と書いたのでしょう。
「征く」の意味
「遠方に行く」「旅に出る」
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古代中国の王朝である殷は、何度も都の場所を変えました。黄河の氾濫が起きるたびに都を移転したことから、殷の人々は次の目的地を目指して何度も旅をしていたのでしょう。
そこから、「征く」が「遠方に行く」「旅に出る」という意味で使われるようになりました。
「上の者が下の者を討つ」
「征」にある「正」という漢字には、集落を襲撃して征服することを表していますが、「征」が持つ「真っ直ぐ」というイメージから、「間違い、偽りがない」ということを意味するようになりました。
「税をとる」
そのことから、「征く」は「税をとる」という意味を持つ言葉になったのです。
「利益を奪う」
そのため当然、集落同士の争いが頻発しており、争いに勝った側は食料や貴重品、奴隷なる人員を奪い取りました。
そこから、「征く」が「利益を奪う」という意味になっていったのです。
「征」から始まる熟語と意味
征圧
よく「制圧」と間違えて使われることがありますが、「制圧」は力ずくで抑え込むことを意味していますので、「征服して抑え込む」という意味を持つ「征圧」とは異なった意味を持つ熟語です。
征伐
「征伐」と似た意味の熟語に「征討」という言葉がありますが、「征討」は「兵を出して、背く者や反逆する者を討ち鎮める」という意味の熟語なので、「征伐」とは微妙にニュアンスが異なります。
征服
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歴史的な側面では国や民族が武力を行使して、敵国や領域、領土を占領や合併し、国や民族を消滅させることを指します。
無理矢理押さえつけて支配したり、方法を選ばず目標を達成したりするようなニュアンスで使われる熟語です。
征夷
「征夷大将軍」という単語を聞いたことがある方も多いでしょう。「征夷大将軍」とは、鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府における最高権力者のことです。「征夷大将軍」の「征夷」も「蝦夷を征討する」という意味です。
征税
「徴税」と似たような意味を持ちますが、「徴税」はただ「税金を取り立てること」を意味しているため、「征税」のように強引なニュアンスはありません。
「征く」の読み方と意味を理解しよう
また、「征く」の読み方や意味を知っていると、日頃の会話で使える語彙の幅が広がります。「征く」を適切に使えるようになって、語彙力をアップさせましょう。