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金魚が動かない!水面近くや底で元気がないときの原因と対策を解説

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「水面や底から金魚が動かない、どうすればいいの?」
「金魚が水面でぷかぷかしているけど、どうすればいいの?」

金魚は比較的丈夫な魚といわれていますが、水面近くや底で動かない状態が続くと、このまま死んでしまうのではと不安になりますよね。金魚も生き物なので、体調を崩してしまうこともあり、適切な処置ができないと死んでしまう場合もあります。

この記事では、金魚が水面や底で動かない原因を説明し、それに対する対処法をわかりやすく紹介しています。

金魚の見た目はとても愛らしく、飼育してみれば、お部屋の雰囲気もがらりと変わります。そして、上手に飼育すれば長生きする魚です。稀なケースですが、10年以上も長生きする金魚もいるそうです。

この記事を、金魚が水面や底で動かないときの原因を判断するための参考としていただき、早めに対処することを心がけましょう。

金魚が水面近くや底で動かないのはなぜ?

金魚に普段と違う様子がみられる場合、金魚に何か問題が発生していることが考えられます。

例えば、水面や底から動かない、水面辺りで口を上にパクパクしている、ただ漂うように力なく泳いでいたり餌を食べなかったりするときは、金魚に何か問題が起こっている兆候の可能性があります。

なぜ金魚がこのような様子を見せているのか、なるべく早々に原因を追究し、回復の方向へ導ける対処法を探してみましょう。

金魚が動かないときに考えられる原因と対策

ここでは、水面近くや底で金魚が動かない、元気がないときの原因と対処法を10とおり説明します。

ちなみに購入直後の金魚の場合、金魚が慣れない場所で緊張して動かない場合があります。購入直後の金魚については、水面や底で動かないからといって水槽をゆすったり、餌をあげたりせずに、静かな場所でそっとしておきましょう。環境に慣れてくれば元気に泳ぎ出します。

しばらくしてもまだ金魚が水面や底から動かないということであれば、これから説明する原因を参考にして、適切な対処法を選んでみてください。

消化不良で体調を崩している

餌の与えすぎが原因で金魚が消化不良を起こすと、水面から動かない、水面あたりをぎこちなく泳ぐといった、普段とは違う様子が表れます。

さらに症状が悪化すれば、腹部が上になってぷかぷか水面に浮かぶ、転覆病という病気になってしまう場合があります。

餌の与えすぎで餌の消化がおいつかなくなると、ガスが発生して体内にたまります。ガスによる浮力でバランスがくずれ、このような症状が表れてしまうのです。

また、この金魚の体内で発生したガスは、フンの中に気泡として含まれることもあります。長くて白っぽいフンや、フンの中に透明な部分がある、フンが水面に浮かんでいる場合などは、金魚が消化不良を起こしている可能性があることを覚えておきましょう。

餌の与えすぎは、金魚の便秘といった症状にもつながります。便秘の場合はフンが長くなるのが特徴です。長さ3cm以上のフンをしている場合は、便秘で元気がない可能性もあることを覚えておきましょう。

餌の与えすぎは金魚にとって良いことはありません。このような症状が見られた場合は、餌の量を見直してみましょう。また、普段から適切な餌の量を確認し、その量を守って飼育することも大切です。

出典:金魚の便秘|マイクリニック大久保名古屋
参照:https://myclinicohkubo-ngy.com/blog/3152/

病気になっている

金魚が病気になったとしても、初期症状では明確に判断できないケースが多いようです。ですが、金魚が病気になった場合、泳ぎ方がぎこちなかったり、水面や底からあまり動かなかったりといった形で、兆候がでるといわれています。

金魚の体に体表、カビの付着やヒレが白くなるといった症状が現れたら病気と判断できる場合が多いので、それぞれの症状にあった魚病薬を使用して薬浴を行いましょう。

ですが、普段と様子が違うといった初期症状だけで薬浴の判断はできません。その場合は、塩水浴を試してみることをおすすめします。塩水浴については後半で説明しているので、その説明を確認してみてください。

水温が低下している

金魚の飼育に適している水温は約15℃~28℃です。約15℃を下回ると活動量が減り、約10℃に近づくにつれ動きが鈍くなり、餌もあまり食べなくなります。

屋外に水槽がある場合は、冬季に水温が5℃前後となると金魚は冬眠します。冬眠中は餌を与えなくても死ぬことはありませんが、水槽の水が凍ってしまうと金魚は死んでしまうので、その点の注意は必要です。

金魚は水温が低下することで死んでしまうことはありませんが、水槽の中で元気に泳いでいる姿を見たいということであれば、水槽用ヒーターを使用するなどして、約18~25℃に水温を調節してあげましょう。

また、冬季に室内の暖房を使用するなどで、室温の温暖差が激しい場合、水槽の温度にも影響を与えます。金魚に負担がかかる場合もあるので、水槽用ヒーターを使用して、一定の温度を保つようにしましょう。

もし、金魚を屋外で飼育して冬眠させるということであれば、水量の調節や水槽の上を覆うなどの工夫で水の凍結を防ぎましょう。冬眠中の金魚はエアレーションの水流が負担となります。冬眠中はエアレーションの使用を避けましょう。

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水温が上昇している

金魚は水温が上昇しすぎると動きが鈍くなります。低水温の場合とは異なり、水温が高すぎる場合は金魚の生死にかかわります。

適水温の約15℃~28℃までの範囲なら問題ありませんが、それ以上の水温となると水槽の底から動かなくなったり、中層から水面近くでフラフラと泳いだりするといった症状が現れます。

夏場など、水温が約28℃を超えてしまう環境であれば、水槽用冷却ファンを利用しましょう。ファンの使用で水温を3~4℃下げる効果が期待できます。ファンを使うと水槽の水が蒸発してしまうので、水位の減少には注意しましょう。

屋外飼育でファンの利用が難しい場合は、水槽の上にすだれやフタを被せて影をつくることで水温の上昇を防げます。

水を入れたばかりの水槽を使っている

水を入れたばかりの水槽の水質は金魚に適していません。体調を崩してしまったり、最悪の場合は死んでしまうこともあります。

魚のフンや餌の食べ残しを分解するために、バクテリアが必要となります。水を入れたばかりの水槽にはそのバクテリアが存在しないので、フンや餌から発生するアンモニアが蓄積して行きます。

それが原因で金魚が中毒症状を起こし、泳ぎ方がぎこちなかったり、底や水面から動かなかったりするといった、普段と違う様子が表れるのです。アンモニア中毒判断用の試薬や試験紙もあるので、それを利用すればすぐに判断できるでしょう。

この場合の対処法は、水換えをして有害なアンモニアを排出します。水換えをする水量の目安は水槽全体の半分程度です。すべての水を一度に変えてしまうと、水質の変化による金魚への負担が大きくなるので気を付けましょう。

予防策としては、水を入れたばかりの水槽に金魚を入れないことです。バクテリアが繁殖するのに必要な期間は最低でも約1週間となります。バクテリアが繁殖するのを待ってから、金魚を水槽に入れましょう。

出典:金魚の診療|愛知県日進市のいずみ動物病院
参照:https://www.izumi-ah.co.jp/goldfish

水質が悪くなっている

金魚は汚れた水で飼育されると、次第に弱って行きます。水槽の水が濁っていたり悪臭がしたり、底にゴミがたまっているといった環境で金魚が水面や底で動かないなどの症状がある場合は、水質が悪くなっていることが原因の可能性があります。

対処法としては、このような状況になる前に定期的に水換えをするようにしましょう。

通常は約2週間に1回、夏場は水が汚れるので約1週間に1回、水槽全体の1/3の水量での水換えが目安です。底砂を掃除できるプロホースを使って水換えをすると便利です。手間も減り、水質改善効果もあります。

また、餌の与えすぎも水質悪化の原因です。1日約2回、2~3分ほどで食べきれる位が適量となります。

酸欠になっている

水槽の水に溶けている酸素濃度が下がると、金魚は酸欠になります。水面辺りで口を上にして泳いでいたり、フラフラとした泳ぎ方になったりといった症状が表れます。

1匹だけではなく複数の金魚が口を上げながら水面近くを泳いでいる場合は、酸欠の可能性が高いでしょう。

酸欠状態が長く続くと、最悪の場合、金魚は死んでしまいます。エアレーションで水中の酸素濃度を上げることで改善できますので、早急に対処しましょう。

金魚を飼育する際は、室内飼育であれば電源式、屋外飼育であれば乾電池式のエアーポンプを酸欠対策のために用意しておくと安心です。もし用意がなければ、応急処置として水換えという方法もあります。一時的とはなりますが、水中の酸素濃度の回復が期待できるでしょう。

水温が高くなると、水に溶け込む酸素量が少なくなります。夏場は得に注意が必要です。

出典:金魚のエラ病 考えられる原因や症状、治療法と予防法|オールペットクリニック 動物病院
参照:http://all-p-c.com/monograph/rp15/

寿命が近づいている

金魚の寿命は平均的には約2~3年、長ければ約5年です。非常に長生きをする金魚も稀にいて、その場合の寿命は約10年~15年となります。

寿命が近い金魚は水面や水槽の底で動かないなど、動きが鈍くなってきます。体の色がくすんだり薄くなったり、体のハリもなくなるといった見た目の変化も起こってきます。

このような金魚にしてあげられることは、負担を軽くすることです。若い金魚との混泳を避けたり、水温を一定に保ったりするなどの配慮をしてあげましょう。

体力を消耗している

本来温厚な性格の金魚ですが、環境の影響や本能的な働きによって他の金魚に危害を加える可能性があります。

危害を加えられた金魚は体力が消耗して、水槽の端で動かないといった状態になることも少なくありません。ひどい場合だと、うろこが剥がれたりひれが切れたりして、見た目が悪くなります。最悪のケースでは、衰弱して死んでしまうこともあるでしょう。金魚同士のけんかは観察していればすぐにわかるので、早めに対処しましょう。

金魚のけんかの対処法は、危害が加えられている金魚を別の水槽に移してあげることです。別の水槽の準備が難しい場合は、水槽内に隠れる場所をつくってあげましょう。流木や水草、石を水槽に入れれば、逃げ込む場所となったり、金魚同士が視界に入る回数を減らしたりできます。

金魚のけんかの原因としては繁殖行動のための追尾、泳ぎの能力の差が大きい、金魚が弱っている、過密飼育によるストレスなどがあげられます。そもそもけんかが起こらない環境にするという配慮があれば、けんかの心配を減らせるでしょう。

ただ単に寝ているだけ

金魚が寝るときは、水槽の底でじっとしていて動かない状態となります。

体調不良であれば、餌をあげても動かない、または1度動き出してもすぐにまた動かない状態になってしまう場合が多いようです。単に寝ているだけなのか、体調不良なのか、誤った判断しないように気を付けましょう。

ちなみに、金魚は昼間でも寝ることがあります。昼間に金魚が動かないからといってすぐに体調不良と判断するのではなく、単に寝ているだけの場合もあるという点を覚えておきましょう。

金魚が寝ている姿を観察して、寝ていて動かない状態がどのような姿なのか、1度チェックしておくのも良い方法です。

金魚が動かないときにチェックしたいポイント

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金魚を飼育する上で、日々の金魚の観察がとても重要です。観察をしていれば、金魚が水面や底で動かないといった症状にいち早く対応ができます。

金魚が1度病気になると治療して直すのは難しい上、時間もかかります。本格的に体調を崩してしまう前に対処を施せるよう、日々の観察を怠らないようにしましょう。

ここでは、金魚が動かないときにチェックしたいポイントを説明します。

エサを食べているかどうか

金魚の餌を水槽に入れた時、金魚が水面めがけて泳いでくるようであれば、それは金魚が健康な証拠です。

金魚は食欲旺盛な生き物なので、餌を与えても水面に上がってこない、食べないといった場合はかなり体調が悪いことが想定できます。

このような場合には早々に対処が必要な状況です。ここでの説明を参考に、早々に対処してあげてください。

不自然な動きがないかどうか

水中でゆったりと優雅に泳いでいれば、金魚の体調に問題はありません。体調が悪い場合には、水槽で動かない、突然暴れるように泳ぐといった不自然な動きをすることがあります。

水槽の隅っこで沈んだまま動かない状態は、現在の環境や体調に耐えている状態です。水槽の隅の水面で浮いている状態は、かなり体調が悪いときの症状となります。また、寄生虫が原因で突然暴れるように泳ぐこともあるようです。

日々の観察の中で、金魚に不自然な動きがないかチェックするようにしましょう。

見た目に異変はないかどうか

金魚の見た目のチェックポイントは以下の3つです。

・背びれがピンと張っているかどうか
・ひれがきれいな半透明になっているか
・体色や柄がはっきりしているか

背びれをピンと張っているかどうかは、金魚が健康かどうかを判断するポイントとなります。体調が悪いと、背びれをたたんでいる状態が長くなりがちです。背びれの張り具合はわかりやすいポイントなので、まずはこの点をチェックしてみてください。ただし、背びれのない品種については背びれのチェックはできないので、他のポイントでチェックしてみましょう。

各ひれがきれいな半透明になっているかどうかは、金魚が健康かどうかを判断するポイントとなります。例えば、金魚が尾腐れ病になると、ひれが白濁して欠けてしまうという症状が出てくるでしょう。また、充血がみられる場合もあります。各ひれの透明度についても、日々の観察でチェックしてみてください。

体色や柄がはっきりしているかどうかは、金魚が健康かどうかを判断するポイントとなります。色が薄くなったりぼやけたりといった症状が見られる場合、金魚が体調を崩している可能性があるでしょう。

室内飼育の場合、光りが十分に当たらないと体色が落ちる「色落ち」が発生しやすく、体調不良とのみわけが難しくなります。光が十分にあたる環境や、色揚げの餌をあげていても体色が落ちて行く場合は、病気の可能性が高いでしょう。

病気ではないとしても、「色落ち」している状態は免疫力が低くなっていますので、飼育環境に配慮してあげましょう。

出典:新しい金魚水槽|梨の木どうぶつ病院
参照:https://www.nashinoki-vet.com/column/2022/8199/

金魚が病気になっていたときの対処法

水面近くや水槽の底で動かない、ぎこちない泳ぎ方をするといった、金魚が普段とは異なる様子を見せた時、病気を疑う必要があります。ですが、体の見た目に具体的な症状が出ていなければ、薬浴するという判断はできません。

ここでは、金魚が病気かもと思った時、すぐにできる対処法について説明します。

塩水浴を試してみる

金魚が水面や水槽の底から動かない、あるいは元気がないなど、普段とは違う様子ではあるものの、きちんとした判断が出来ないときには「塩水浴」がおすすめです。

普段金魚は浸透圧の関係で、体に水分が入ってこないように調整が必要となります。ですが、水槽の中の飼育水が金魚の体の塩分濃度が近づけばこの調整にかかる負担が軽くなる分、体力回復に使うことが可能です。

塩水浴では金魚の病気は治せません。体調不良全般の対策となりますが、薬浴ができる症状が確認できた場合には、塩水浴ではなく薬浴の処置をとるようにしましょう。

塩水浴は約0.5%の塩分濃度の飼育水で、1週間を目途に行います。餌やりは不要です。そしてその間、毎日すべての飼育水の水換えをするようにしてください。

飼育環境を見直す

金魚を長生きさせるためには、飼育水、光のあたり具合、餌の与え方といった飼育環境を適切に管理、維持して行くことがポイントです。

飼育水が汚れたり酸素が不足したりすれば、金魚の体調は悪くなります。金魚にあたる光の量が少ないと、免疫低下などにつながります。餌を多く与えすぎれば、体調不良や水質悪化につながります。

金魚の体調が悪くなる前に、飼育環境に問題がないか見直してみましょう。飼育環境が整っていれば金魚が病気になることも防げ、長生きにつながります。

ここで説明した金魚が動かない原因を参考にして、良い環境で金魚を飼育するように心がけてみましょう。

金魚が動かないときは状況によって適切な対応をしよう

金魚が水面近くや底で動かない、元気がないときの原因と対策を説明してきました。金魚を健康に飼育するためには、整った飼育環境と毎日の観察が重要なポイントとなりそうです。

飼育環境では、飼育水の品質、複数の品種を1つの水槽で飼育する場合の注意点や光のあたり具合など、なるべく金魚にストレスを与えない飼育環境を整えてあげましょう。

日々観察している中で、金魚が水面などで動かない状態だったり、普段と違う泳ぎかたなどをしていたりするときは、何が原因となっているかを考えてみる必要があります。

金魚を最適な飼育方法で長生きさせるために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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