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車幅感覚の掴み方
車幅感覚を身につければ、運転技術が一つ向上したとも言えます。また、ドライブも楽しく感じられます。そんな会得すると楽しみが増える車幅感覚を身に着けられる、様々な方法を紹介します。
車幅感覚は人によって違う
簡単に説明すれば、人は経験した記憶を基に自分の解釈を持ちます。例えば、箸の持ち方にはそれぞれのクセがあり、「こう持った方が自分は持ちやすい」という経験が記憶され、持ちやすいと解釈した手法を自然と実行しています。似たようなクセで持っている人でも使い方が違う場合もあります。
運転に関しても同じことが言えます。つまり車幅感覚は「自分はこの感覚だ」と認識しても、それが全ての人に当てはまらないということです。
車幅感覚は恐れていては身に付かない
どんなことでも初めてのときや、慣れていない間は不安です。心が乱されることはなるべく避けたいのは誰でも同じことです。しかし人は成長を続ける生き物です。不安の感情に負けて運転することを放棄せず、少しずつチャレンジする気持ちを持つことが車幅感覚を身に着ける最初の一歩といえます。
車幅感覚が分からない人におすすめの掴み方やコツ
ボンネットの凹凸を利用する
この手法は自動車教習所でも教えています。運転席から降りて自動車の正面に立ってみて、凹凸の先端から運転席までが、どのように見えるかをまず見てみましょう。
見た後、もう一度運転席に乗ってみましょう。外から見た感覚と違うのに気付かれるでしょう。それが角度による感覚の違いといわれています。この角度の違いを把握することが車幅感覚を身に着けるのに一番大切です。
目印やシールを活用する
車幅感覚を身につけたいと思う人が運転席に乗り、最初に前部のタイヤの横に立ってもらったりモノを置いてみましょう。運転席からタイヤは見えません。そしてタイヤの位置や可動域を把握できないから車幅感覚が理解できない場合があります。運転席に座って、人やモノが見える位置にシールや目印を貼付するのも良いでしょう。
同じようにして車両の前部や後部のタイヤ、トランクまでの距離を把握しましょう。見るだけで不安な場合には運転席から見える位置に目印しても良いです。こうすることで車幅感覚を身に着けることができます。
車幅感覚は角度による距離感の違いと認識する
運転席から見る景色は角度もあまりなく、目の前に迫りくるという感覚になります。運転経験があると、スピード感の認識もあり、余計に不安感が増長されます。不安感は車幅感覚を認識する場合に障害となりやすいところです。迫りくる感覚やスピードに対する不安感を払拭するには「角度で違って見える」と頭に入れておくことも大切になります。
車幅感覚の練習方法は
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すれ違う場合には視線の先がポイント
すれ違う車両が気になっても、視線はそちらに送らないことです。自分の進行方向を見てください。そして視線を送りつつも視界の端にも注意しましょう。この視界の端を見る感覚こそ、車幅感覚を身に着けるのに大切な感覚と言えます。
言葉に置き換えると難しそうに感じる方もいるでしょう。例えば、歩いているときに自分の進行方向だけを見ているでしょうか。自然にその周辺をぼやっとでも視界に入れているでしょう。その感覚と同じことです。その感覚こそが車幅感覚を身に着けるのに大切です。
右左折はハンドル操作に慣れることがポイント
一般道で左折しようとしたら、車幅感覚がわからないからハンドルの切り方やタイミングがおぼつかなくなります。また横断歩道では自転車が接近したりと気が気ではないでしょう。さらにタイミングを失っていると後続車がクラクションを鳴らしてきます。慣れない人には冷や汗が止まらないといったシチュエーションでしょう。
まずはハンドルを切る際には、一気に切らず一定のスピードとリズムをもって動作することが大切です。そしてハンドルのどこまでが可動域かを把握することです。ハンドルをどこまで切れば、車体がどの角度に曲がるかを把握すれば後は少しずつスピードに慣れることです。これさえ覚えれば、右左折の際は周囲の確認さえすれば安全に運転できるでしょう。
後方はミラーと目視の違いを把握すること
後方を練習するには、後方に人に立ってもらったり、モノを置いて駐車する練習から始めてみるのがおすすめです。スピードはあまり出さずに、ゆっくりと慌てずに行いましょう。最初は後ろにまっすぐ下がってみて下さい。ミラーで見ることと目視することの両方を必ず行いましょう。
これに慣れたら右折によるバックを練習してください。運転席の窓を開けておくと後方が見やすいです。また、ハンドル操作のタイミングを会得することに努めましょう。
最後に左折によるバックです。同じようにミラーと目視の両方を上手に使いましょう。この順番で練習すると難問となりえる左折でのバック駐車もタイミングを掴めるようになります。
種類別にみる車幅感覚の身に着け方は
前部が短い車両は練習に最適
こうした車両の場合には、運転席からボンネットの先が見えることが多いです。運転する場合には、線を引いた位置を目標にして駐車する練習をしてみましょう。停めた後、降車して線とボンネットの位置を目視で見てみれば、違いがあることに気付くことでしょう。これを繰り返していくと、全部の車幅を理解でき、車幅感覚を身に着けることができます。
後ろはミラーだけでなく目視を重視しよう
後方の車幅感覚を身に着けるための練習では、ミラーに頼りがちです。ミラーで確認して駐車の練習などをしてみて下さい。降車してみればどれだけ違いがあるか理解できるでしょう。後方の車幅感覚に大切なのはミラーよりも、目視による確認です。必ず振り返って目で見て確かめましょう。
右側は比較的過信しがちなポイント
右側の距離感を感じるには、駐車した車両の窓を開けてそこから腕を出してみて下さい。どこまで伸びているか感じてください。そして車両をどけて同じ位置に立って腕を同じように伸ばしてみて下さい。思ったより距離感があることに気付くことでしょう。
体感してみて知る車幅感覚というものがあります。右側を知るには体感してみることが大切です。
左側は死角がいっぱい
練習方法として、まずは駐車した状態で駐車スペースなどの中に車両を置き、左側の線の位置に人に立ってもらったり、運転席から見えるようなモノを置いてみましょう。それを運転席に座った状態で確認します。つぎに左の前部角と後部角それぞれの線上に同じように目印をして運転席から確認します。これで車幅感覚を知ることから始めてみましょう。
車幅感覚を知ったら、その感覚を頼りにそのスペースへ駐車する練習を繰り返してください。この練習の中で左側の車幅感覚が感じられるでしょう。
車幅感覚を知ることでドライブがより楽しくなる
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