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御霊前の金額相場とお金の入れ方・御仏前との違い|袋/中袋

初回公開日:2018年01月10日

更新日:2020年03月04日

記載されている内容は2018年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

人生において、そう頻繁に葬儀に参列することはありません。大切な人を亡くした時、悲しみに浸る暇なく葬儀は行われるので、準備に慌ててしまいがちです。慌てないためにも、今回は御霊前の金額相場とお金の入れ方、御仏前との違いなどのマナーについてご紹介していきます。

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御霊前の金額相場は?

御霊前とは?

通夜や葬儀の会葬には、不祝儀袋に納めたお金を持参します。本来は、仏壇に香華(香と花)を供えるところをお金に代えたものが香典であり、仏式で使用します。しかし、現在は宗教を問わず香典と呼ぶとされています。

その香典袋の表書きに使用するのが「御霊前」です。御霊前は、宗教を問わずに使用できるので、喪家の宗教がはっきりしない場合には一般的に御霊前を用います。(浄土真宗、禅宗は御仏前)

仏式では、表書きは「御霊前」「御香典」「御香料」などで、神式なら「御霊前」「玉串料」「御神饌料」など、キリスト教式では、「御霊前」「お花料」、「御ミサ料」(カトリック)などを使用します。

金額相場

身内が亡くなった場合

身内であっても喪主に対して御霊前(香典)を出すのが一般的であるとされています。また、独身者の場合も、ある程度の年齢や社会的立場のある人は出すのがマナーです。ただし、配偶者の場合で、子供が喪主の時は出す必要はありません。

両親が亡くなった場合の金額の目安は、10万円前後です。結婚している子供は、御霊前を出しますが、喪主を務める場合には出す必要はありません。

祖父母の場合の金額の目安は、1万円~3万円です。結婚している孫は、同居に関わらず御霊前を出します。ただし、独身の孫は、親が喪主を務める場合には出す必要はありません。また、叔父叔母が喪主の場合も、親が香典を出すのが普通です。

兄弟姉妹の場合の金額の目安は、3万円~5万円です。自分が結婚している場合は、御霊前を出します。自分が独身で、亡くなった兄弟姉妹が既婚者の場合は、親が喪主を務めるので、出す必要はありません。故人が独身の場合も同じです。

親戚が亡くなった場合

結婚している人は、親と同居していても御霊前を出すのが一般的です。独身者で、社会人になりたての年齢が若い人は、親と同一世帯であることから、出さなくても問題ありません。しかし、ある程度の年齢や社会的立場にある独身者が出すのが良いでしょう。

叔父叔母が亡くなった場合、金額の目安は、1万円~3万円です。親が出す額よりは少なめにするようにしましょう。

その他の親戚の場合は、5千円~1万円ですが、付き合いによって御霊前を出すか迷うところです。自分とほとんど付き合いがない場合には、親が出せばよいでしょう。逆に、故人にお世話になった場合は、独自に御霊前を出すのが良いとされています。

友人知人が亡くなった場合

金額の目安は、5千円~1万円程度になります。付き合いによっても多少変わります。近所の方の場合は、3万円~5千円くらいが目安です。最近はあいさつ程度の関係も多く、迷うところですが、自治会や子供の学校関係などでお世話になる場合も多く、他にもどこかでお世話になる可能性もあるので、近所づきあいとして、お悔やみを述べ、御霊前を包むようにしましょう。

会社関係の人が亡くなった場合

仕事関係の本人や家族が亡くなった場合、金額の目安は3千円~1万円程度です。
また、会社の部署から香典を出すときは、香典を同僚の間で集めるときに、総金額が端数にならないように注意してください。例えば、何万円、何千円などが好ましく、何万何千円はあまり好ましくありません。

御霊前のお金の入れ方とは?

お札の向きと新札

御霊前に入れるお札の向きは、顔のある面が裏向きなどいろいろな説があり、人によって受け止め方が違います。したがって、遺族の方に不快な気持ちにさせないようにだけ心掛けていれば問題ないのですが、失礼のない方法としては、やはりお札の顔が中袋の表面にこないようにする意見が多くみられます。

そして、数枚で包む場合は、必ずお札の向きを揃えるようにします。包む金額の枚数は四や九は死や苦しみを連想するので避けるようにしましょう。

また、不幸ごとの時には、新札は使用しないようにします。新札を用意するということは、不幸を予期して待っていたかのようだからです。しかし、汚れていたりしわだらけのものは逆に失礼なので使わないようにしてください。不幸ごとであっても、やはりなるべく新しいお札を用意して、一度折り目をつけてから整えて、中袋に入れるようにしましょう。

中袋を外包みで包む

袋の中袋を外包みで包みます。中袋にお金を入れたら開いた外包みの中央に中袋の裏面が見えるように置きます。包みを左、右の順に閉じて、最後に上側が覆い被さるようにして水引を通して整えたら完了です。

一周忌当日は香典袋は必ず袱紗(ふくさ)に包んで持参するようにしましょう。袱紗が無い時は、大きめのハンカチで包むとよいでしょう。また、ポケットタイプの袱紗は便利です。色は黒や白、暗めの色を使用しましょう。明るい色は避けるようにしてください。

御霊前と御仏前の違いとは?

仏式では、通夜や葬儀、初七日法要までは、「御霊前」を使用します。四十九日(三十五日のところもある)の忌明け法要からは「御仏前」になります。これは、人が亡くなって霊になり、閻魔大王の裁きにより極楽浄土への判決がでるのが四十九日であり、成仏するという考えからきています。

しかし、曹洞宗といった禅宗では、「浄土」という考えがありません。四十九日が経過したことにより、霊が仏になるとは説かず、仏道修行に励むと説かれています。したがって、香典袋の表書きは、亡くなってからずっと「御仏前」となります。

また、浄土真宗は亡くなった方は四十九日を待たないで極楽浄土へ往生すると説かれているので霊という考えはなく、香典袋で「御霊前」を用いずにずっと「御仏前」とします。

神式では、亡くなって五十日目に五十日祭があります(忌明け)。キリスト教では亡くなってから一か月目に追悼ミサや昇天記念日があります。

御霊前を入れる袋の選び方とは?

どの宗教にも使えるのが「御霊前」ですが、本来は宗教に合った表書きにするのが丁寧です。水引はすべて結び切りか鮑結び(あわびむすび)を用います。一度結んだら解けないことから、繰り返すことを嫌って、これきりにしたいという願いが込められています。鮑結びには、末永いおつきあいという意味もあるとされています。

仏式の場合は、黒白、双銀の水引のものを用いるようにします。黒白は三万円くらいまでで、双銀はさらに金額が多くなる時に使用します。しかし、京都では、葬儀からずっと黄白の水引のものを使います。

他関西や北陸地域では、葬儀が黒白で初七日法要以降は黄白になります。現代はお骨上げの時に初七日法要をするので、お骨上げが終わるとそこから黄白を使います。

神式では、黒白、双銀の水引を用います。キリスト教式では、水引のない白無地袋か白い封筒を用います。蓮の絵が付いた袋は、仏式専用ですので気を付けましょう。

御霊前の表書きの書き方とは?

薄墨

御霊前では、薄墨を用います。突然の悲報に涙で墨が薄まるという意味合いがあるとされています。

一般的に忌明け法要の「御仏前」からは濃墨でよいとされますが、地域によっては薄墨の場合もあります。

名前(連名)

御霊前の下段には、会葬者の氏名をフルネームで書きます。夫婦の場合は夫の名前だけでもよいですが、妻が故人と親しかった場合は夫のフルネームを中央に書き、その左に妻の名前だけを書きます。

連名の場合は、3名まで書くことができます。右から左に順に位の高い人から書くようにします。

会社で出す場合は、中央に代表者の名前を、その右側に会社名を書きます。部署などで出す場合は、中央に○○一同などと書き、右側に社名を書きます。中に香典を出した人の氏名や金額、住所などを添えておくと、お返しの際に遺族側は助かります。

神式もキリスト教式も同じように書きます。

御霊前の中袋の書き方とは?

御霊前の中袋や中包みには、金額や住所、氏名を書くようにします。金額を表中央に、住所や氏名を裏に書くことがありますが、不祝儀の時は裏面に金額も書くことが望ましいという説もあります。

金額は漢数字で、一は壱、二は弐、三は参、五は伍、万は萬などを用います。縦書きで「金壱萬圓也」などと書きます。アラビア数字(横書き)でもよいとされ、「金10,000円也」などと書きます。

御霊前へのお返しの方法とは?

御霊前へのお返しは、香典返しと言って、忌明け法要後の翌日から二週間以内にするのがマナーとされています。御霊前のお礼と無事忌明け法要を迎えることができたことや戒名などを報告する挨拶状を添えて、品物を贈ります。品物は、後に残らない消耗品や日用品が好まれています。例えば、お茶やコーヒー、お菓子や海苔、綿毛布やタオルなどがあります。

最近では、贈る人に選んでもらうカタログギフトも人気があります。金額によってカタログも種類があるので、贈り手も悩まなくて済み便利です。

品物にはお礼の気持ちを伝えるためにも、きちんとのし「志」などを付けるようにしましょう。

御霊前はいつまでに渡すべきか?

御霊前は四十九日の忌明け法要までとされていますが、なるべく早めに渡すようにしましょう。できれば通夜葬儀のときがよいですが、参列できないときは、現金書留で郵送するなどすることもできます。その時は、お悔やみの手紙を添えることを忘れないようにしましょう。

御霊前での中袋なしのときは?

御霊前の袋ではたいてい中袋が付いていますが、ついていないものもあります。これは、二重が不幸が重なるという考えに基づいているとされ、地域によっては使用しないところもあるので、できれば周りの方に確認するなどしましょう。

中袋なしの場合、外包みの裏側下段に住所と金額を縦書きに書くようにします。お金は顔が裏向きになるように包むのが一般的であるとされています。

御霊前のマナー

御霊前の袋のマナーは上記で述べたとおり、色々とありますが、通夜や葬儀当日も失礼のないようにしましょう。

御霊前は必ず袱紗に包んで持参するようにしましょう。袋を袱紗に包むときには、慶事の時と反対になるので注意が必要です。まず、袱紗の真ん中より少し右側に香典袋を置き、右側を先に折ります。続いて、下、上の順に折り左側を重ねてはみ出した部分を裏に折り込みます。最後に爪をとめて完成です。ポケットタイプの袱紗は、弔事は左開きになります。

通夜やお葬式では、袱紗から御霊前の袋を取り出し、受付の方に向きを変えてから渡すようにします。「御霊前にお供えください。」と言葉を添えましょう。

遺族の方には、「この度は御愁傷さまでございます。心よりお悔やみ申し上げます。」などとお悔やみの言葉を伝えましょう。忌み言葉にあたる、「たびたび」や「重ね重ね」などの言葉は使わないように気をつけましょう。

御霊前で心を包みましょう

今回は、御霊前でのマナーについてご紹介しました。いかがでしたか?色々決まりごとがあり、難しく感じることもあったのではないでしょうか。

このような決まりごとがあるのも、もとは亡くなった故人や遺族を想う気遣いからきているのであり、思いやりのある美しい日本の風習であります。

私たちは想い想われて生きていることを、忘れないで感謝して過ごすようにしましょう。

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