香典返しに商品券を送るのは失礼でないのか・送り方や挨拶文
更新日:2020年08月20日
香典返しに商品券を贈るのはマナー違反?
価格を明らかにしないのがマナーだという人が少なくないことは確かです。香典返しの品物も調べれば価格はすぐにわかります。しかし、それでもあえて価格を明らかにしないことが美徳とされています。
香典返しに商品券を送ること自体は、荷物にならないことがまずメリットです。そして、自分の必要なものやほしいものを購入できるという点もあるでしょうが、やはり香典返しのマナーとしては、カタログギフトの方が無難という考えが多いです。
しかし、カタログギフトは自分の欲しいものはあまりないことが多いです。それはつまり、仕方なくその中から選ぶ感は免れることができません。若い人や、気心の知れた友人、親しい親せきの人には、商品券で自分の好きなものを購入する方がきっと喜ばれるでしょう。香典返しに商品券は、贈る相手を間違えなければ、マナー違反にはならず、かえって喜ばれます。
香典返しに商品券の贈り方
商品券は現金を贈っても差し支えない場合に、現金に代えて贈ることが多いので、基本的に、目下の者から目上の方に贈るのは失礼にあたります。特にプライドが高い方などは、金額がはっきりわかるものを贈られると、気分を害する場合もあります。香典返しに商品券を贈る際には、一緒に品物を贈ることや、一筆添えるなどの工夫をした方がよいでしょう。
商品券は、とても便利で使い勝手が非常に良いです。しかし、贈られた相手によっては不愉快に感じる方もいるでしょう。葬儀は、人生を通してそう何度も経験することではありません。
ところが、そのめったにない葬儀での香典返しが原因で、その後のお付き合いに支障をきたすこともありえてしまいます。香典返しに商品券を目上の方に贈る場合には、細心の心遣いが必要ですので、気をつけて下さい。
香典返しに商品券を贈る場合の熨斗
仏式の香典返しの熨斗は、品物でも、商品券でも必要です。神式、キリスト教式では香典返しの習慣はありませんが、心配な方は他の参列者に、送っているかどうかの確認をとってもよいでしょう。
ちなみに、神式、キリスト教式共に葬儀後の法要のような儀式のときに、それぞれ香典返しにあたる品を用意することが多いです。熨斗と一緒にお礼状や挨拶文も添えて、感謝の気持ちを伝えてください。きっと喜ばれるでしょう。
郵送や宅配便で香典返しに商品券を贈る場合
本来、香典返しは先方にお伺いして、香典のお礼と忌明け法要を済ませることができたことの報告を差し上げるのが一般的なマナーとされています。ところが、近年では郵送や宅配便などで送るケースが多くなっています。これは、双方の都合の問題が影響しているといえるでしょう。
ただし、直接お礼を申し上げられない郵送や宅配便で香典返しを贈る場合には、品物でも商品券でもお礼状を添えておくってください。お礼状を添えずに品物だけでを送っても、決して悪い印象にはなりませんが、お礼状を添えるという少しの手間、相手の印象が大分変わるはずです。あとは、郵送や宅配便の場合には、贈る時期をはずさないように気を付けてください。
香典返しに商品券を贈るときの挨拶文で気を付けることとは?
香典返しが品物でも商品券でも挨拶文は変わりません。ただし、挨拶文は全国統一ではなく、地方や宗教によって使う用語や形式が異なります。またこれは、地方や宗教だけでなく、相手との関係性でも少々異なりますので、注意が必要です。
どうすべきかわからないという方は、葬儀社やギフトショップには、挨拶文やお礼状のサンプルがあるので、その中で選ぶと間違いはないでしょう。やはり餅は餅屋、その道のプロの意見は大切です。
あとは、忙しい中、故人のために葬儀に参列し、香典を供えてくださったことへの感謝の気持ちをしっかりと伝えてください。これで印象は大分良くなるはずです。
香典返しに商品券を送る時の金額相場
品物でも商品券でも、香典返しを贈る場合には、いただいた香典の半額から3分の1くらいをめやすにするのがマナーとされています。
商品券の種類によっては、おつりが現金で戻ってくるものだけではなく、戻ってこないものもあるので、5000円、10000円など高額では使い勝手が悪くなります。ですので、商品券は1000円単位のものを選びましょう。
香典返しに商品券を贈るときにはデリケートな部分がありますので、特に相手の気持ちや立場を考えるようにしてください。もしも迷った場合や、わからない場合は、葬儀社に直接相談することをします。
香典返しに商品券と品物を贈る場合に気をつけることとは?
初回公開日:2018年02月27日
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