[allpage_toc]
美術大学では何を勉強するの?

なお、大学によって学べる実技は多種多様です。主にあるものが日本画、洋画(油絵など)、彫刻、陶芸、金属工芸、服飾、建築、イラスト、アニメーション、平面や空間などのデザインでしょう。
稀にガラスや漆、放送や舞台芸術などもありますが、設備の関係上扱っている大学は少ないです。難易度の高い大学ほど、これらの分野において教授や生徒の実技や、発想のレベルに差が出てきます。
美術大学の難易度って?
偏差値
公立では、1位が偏差値60と圧倒的な差で東京芸術大学、2位に偏差値55の静岡文化芸術大学、3位に偏差値52で金沢美術工芸大学となりました。なお、東京芸術大学の難易度は偏差値だけではなく、実技もかなりの能力が必要です。入試倍率の点でみれば、東京大学を凌ぐ倍率です。
また、現役での合格率は東大はおよそ6〜7割程度ですが、東京芸大はわずか3割程度という難易度です。日本で最も難易度の高い大学だと言われています。では、他の美術大学の合格率はどのようになっているのでしょうか。
平均的な合格率
しかし、どの大学でも比較的の高いデザイン学科に比べると、工芸学科は少々倍率が低い傾向もありますが、もちろんどこの大学も今年の受験者数はわかりません。
当たり前ですが、毎年合格率は変わります。ある大学の卒業生がたまたま話題に上がれば、その年は例年に比べが出ることもあるでしょう。しかし、例年難易度については大きな変わりはないため、過去問などを参考に勉強するといいでしょう。
美術大学の難易度別勉強方法
勉強時間
筆記
筆記試験があるかどうかや難易度については、まず受験する美術大学と学科を決め確認しておくことが大切です。なお、受験内容は突然変わることもあります。もしあなたが受験する年が来年や再来年であれば、今年の試験内容は参考程度に留めておきましょう。いずれにせよ、成績がいいにこしたことはありません。
実技
モチーフの内容は、形の決まった既製品、それぞれ形の違う野菜や果物、色の濃いものや軍手などの質感が違うものなどを自由に構成し描くパターンが多いでしょう。実技は、筆記試験以上に身につけるのに時間がかかります。
理想としては2〜3年前から美術系の塾へ通い、3年生からは週3日以上、後半からは毎日のように通うといいでしょう。塾がない日もせめてクロッキーは怠らず、必ず描くように心がけましょう。
そのため、試験に耐えうる集中力や体力など十分な準備をしておきましょう。難易度が高い大学ほど、周囲のライバルからよりプレッシャーを感じ、当日実力を発揮できない可能性もあります。自信をつけるためにも、実技には何よりも時間を割きましょう。
美術大学に行きたい!気になる学費は?
平均的には、初年度の支払いはだいたい200万円前後、これが4年続く上に道具や材料費、交通費などが加算されるため、生徒のほとんどは奨学金を利用しています。それでも余裕のない方は、国公立や短大や専門学校にすると学費は何十万、何百万と変わりますが、がある分難易度も高くなります。
美術大学は、あくまでもゴールではなく通過点です。無理に行かなければ目標にたどり着かないわけでもありませんので、まずは美術大学後自分が何をしたいのかを考えた上で、進路先を決めてもいいでしょう。学費が足らずに卒業できなければ本末転倒です。
美術大学へ行くメリットって?
[no_toc]
美術学科のある大学と比較すると
ただし、学費や交通、難易度の問題や指導していただきたい教授がおられるなど、美術大学以外へ行くメリットも十分あります。それぞれメリットデメリットがあるのは当たり前です。自分にとって最も重要なことを探し、選んでいきましょう。
美術大学卒業後は?大学の難易度は関係あるの?
最近はどこも不景気ではありますが、携帯のアプリや日々目にする広告、CMや何気なく使っている文房具、建物など生きていく上ですべてに美術は深く絡んでいます。美術に関係のないものはないといっても過言ではないでしょう。
もちろん、就職活動の努力次第では他の大学同様難易度は高いです。しかし、美術大学からの就職が難しいわけではありませんので、安心して美術大学への入学を目指しましょう。
難易度なんて関係ない!美術大学は楽しい!
美術大学は、これまで挑戦できなかった多くのことにチャレンジし学べる環境が揃う、まさに夢のような空間です。形にしてみたい、作ってみたいことがある、とにかく気になるという方は、まずはオープンキャンパスに行ってみてはいかがでしょうか。実際に見た美術大学では、きっと想像以上の楽しい空間が広がっているでしょう。