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日本では、iphoneの画面のサイズ、パソコンやテレビの画面サイズ、ジーンズや自転車・車のタイヤサイズなどを表す単位として耳にする機会はあるものの、なかなか実際のサイズ感を想像できる人は少ないのではないでしょうか。
そこで本記事はインチに関する説明と身近な物を例にとって、インチのサイズ感をイメージできるようになる方法やノートパソコン・テレビの画面サイズについて説明したいと思います。
記事を読むことで、インチの長さを覚えるきっかけになるでしょう。
「インチって何センチだっけ」とその都度ネットで調べることなく長さや画面サイズをイメージできる便利な情報として、是非活用してみてください。
インチ(inch)とは?
このヤード・ポンド法を使用している国は、リベリア、ミャンマー、アメリカの3カ国だけなのですが、リベリア、ミャンマーはメートル法への移行が進み、現時点では実質アメリカだけがこのヤード・ポンド法を使用しています。
アメリカでもメートル法は使用されていますが、使用頻度は低く、習慣的にこのヤード・ポンド法が広く使用されています。
このような理由から、アメリカ発祥の物についてはインチ表記が主流となっています。日本においてもインチという単位をたびたび耳にするのは、アメリカ発祥の物に触れる機会が多いためです。
ここでは、アメリカで使用されているヤード・ポンド法の長さの単位である、インチ(inch)、フィート(feet)、ヤード(yard)について説明します。
1インチは何cm?
このインチという単位は、男性の親指の付け根の幅が由来となっています。昔はメジャーといった便利な物は存在していないので、自分の体を使って長さを計っていました。このアイデアは、私たちもインチの長さをイメージするのに役立ちそうです。
あまり使用する機会はないかもしれませんが、1mmをインチに換算すると0.04インチとなります。mmとインチではかなりスケール感が異なります。細かい物の長さを正確に測るのであれば、メートル法の方が適していますが、インチは身近な物のだいたいの長さを測る単位としては、使いやすいと単位と言えそうです。
1フィート(feet)は何cm?
1インチと1フィートの関係ですが、1フィートは1インチの12倍です。メートル法は1mmの10倍が1cm、1cmの100倍が1mといった10進法が使用されていますが、ヤード・ポンド法では12進法が使用されています。
ヤード・ポンド法は何故12進法なのでしょうか。その理由は物を等しく分けるのに便利な数字という考え方があるようです。例えば、ピザを12等分にすれば、2等分(6ピースずつ)、3等分(4ピースずつ)、4等分(3ピースずつ)、6等分(2ピースずつ)にも対応できます。10等分の場合だと、2等分(5ピースずつ)だけしか対応ができません。このように物を等分するのに便利な数字が12なのです。これが12進法を使用している理由となります。
1ヤード(yard)は何cm?
ちなみにこの1ヤードは1フィートの3倍、言い換えると1インチの36倍となります。こちらもフィートと同様に12進法が使用されています。
16インチは何cm?
ですが、16インチが40.64cmと説明されただけでは、なかなか実感が湧きません。実は16インチというサイズ表記が使用されている商品が、私たちの周りにいくつか存在します。今回はそれらの商品を例にあげ、インチ表記を身近に感じてもらうための情報として説明したいと思います。
ノートパソコン
16インチは40.64cmと説明しましたが、このは40.64cmは横の長さでも縦の長さでもないようです。ではなぜ、16インチという表記が使われているのでしょうか。ノートパソコンの場合、実は横や縦の長さではなく、画面の対角線の長さを基準にインチ表示がされています。なので画面の対角線の長さが40.64cmであれば、画面の横や縦の長さが、主流である34.46cm×21.54cmとは異なる長さであっても、すべて16インチと表記されるのです。
いままで16インチという同じ画面の大きさ表示がされているのに、横や縦の長さが異なる画面が存在していることに疑問を持っている人も多かったのではないでしょうか。パソコンの画面の大きさは、対角線の長さを基準としてインチ表示がされている点を理解しておけば、そのような疑問もなく、適切な大きさの画面を選択できるでしょう。
ちなみに、ノートパソコンでは、13.3インチ、14.0インチ、15.6インチ、17.3インチの大きさが主流だったようなのですが、最近は16インチも増えつつあるそうです。
自転車のタイヤ
一般的な自転車であれば、タイヤのサイズは自転車を使用する人の身長によって決まります。16インチのタイヤであれば、身長100cm~120cm子供用自転車、小径タイヤの自転車や折り畳み自転車などに使用されるサイズです。
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ピザ
ですがMサイズでピザを頼んだとしても、ピザ屋さん毎に大きさが直径23cmだったり、26cmだったりとバラバラです。ピザメーカーや食品企業などが加盟して作られている「ピザ競技会」ではサイズについては大中小で区別していて、そのサイズ表記にはインチを使用してます。小型であれば、3~5インチ(Sサイズ)、中型であれば、6~8インチ(Mサイズ)、大型であれば9インチ以上(Lサイズ)と区別しています。
ピザビジネスはアメリカからやってきたビジネスなので、「ピザ競技会」ではインチを使用して大きさを区別しているそうです。大きさには厳密なルールはなく、この大中小の区別の範囲に属していれば問題ないようです。
アメリカではこの16インチのピザがXLサイズで普通に販売されています。ですが、日本ではなかなかお目にかかれるチャンスは少なそうです。
車のタイヤ
タイヤの側面には「195/65R16」といったタイヤ全体のサイズが表記されています。「195」はタイヤの横幅で、mmで表示されます。次に65Rというのはタイヤの偏平率(%)を表しています。そして残りの「16」がタイヤホイールの直径を表しています。「16」であればタイヤのホイールの直径が16インチ(40.64cm)ということになります。
ちなみにタイヤ全体の直径はメートル法が使用されていて、タイヤの直径mm=(横幅×偏平率%)×2+(リム径×25.4)という計算式を使って求めることができます。
ノートパソコンやテレビなどにおける16インチのサイズとは
では旧表記方法である「16インチ」と新しい表記方法となる「16V型」では画面のサイズで、どのような差があるのでしょうか。サイズでいえば「16V型」の方が大きい画面となります。「16インチ」という場合は画面のフレームも含めて、対角線が40.64cmとなる画面の大きさとなり、「16V型」であればフレームを除く画面部分の対角線が40.64cmとなる画面の大きさを指します。
テレビのサイズ表記についても、対角線のインチ表記が用いられているという点でノートパソコンと同じ考え方となっています。
アスペクト比によって縦横の長さが異なる
ここでは異なるアスペクト比の効果について説明します。ノートパソコンやテレビを選ぶ際の参考としてみてください。
16:9(ワイドサイズ)の16インチ
この比率は主にDVDやブルーレイ、テレビ、YouTubeなどに採用されている画面比率なので、自宅のテレビにぴったりの画面比率と言えるでしょう。テレビ以外にもホームシアターの画面比率としても適してます。
16インチという大きさは、横35.36cm×縦19.91cm程度の画面の大きさとなり、テレビであれば、かなりコンパクトなサイズとなります。
4:3(スタンダード)の16インチ
この画面比率はアナログテレビや古いPC画面に採用されていた比率で、最近では使用されるケースが少なくなってきています。
16インチという大きさは、横 約31cm×縦 約23cm程度の画面の大きさとなり、16:9の画面比率より少し縦長となるイメージです。
16:10(中間サイズ)の16インチ
この画面比率は主にビジネスシーンで使用されるPC画面やパワーポイントで使用されている画面比率です。
16インチという大きさは、横・約32cm×縦・約20cm程度の画面の大きさとなり、16:9と4:3の画面比率の中間となるイメージです。
身近な物で16インチのサイズ感を理解しよう
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ノートパソコンの画面やテレビのサイズ表記として使用されている「インチ」や「V型」は画面の対角線の長さが基準となっている点については、知らなかった方も多かったのではないでしょうか。
アメリカで生まれの商品では、インチでサイズ表示がされる点は今後も変わらずに続きそうです。今回説明したインチの暗記法や16インチを基準にした身の回りの商品を通して、その都度検索をしなくても長さをイメージできる情報として、役立ててみてください。