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思慮深い人の特徴とは?特徴や長所・短所についてもあわせて紹介

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仕事やプライベートで失敗してしまった時などは、「思慮深い人になりたいなぁ」そんな風に思ったことはありませんか?

思慮深い人は、周りからの信頼も高く、失敗が少なく、アクシデントにも冷静に対処できるイメージがあるので、憧れる人も多いでしょう。

この記事では、思慮深い人とは、どんな人のことなのかを類義語や対義語を紹介していきます。また、思慮深い人の長所や短所を交えて紹介していきます。

さらに、思慮深い人を英語で表現する場合や、思慮深い人になるためには、何に気を付けて取り組めばいいのかも紹介していきます。

この記事を読み終わるころには、思慮深いという言葉の意味も、なぜあの人が「思慮深い人だ」と言われるのかの理由も分かるはずです。そして、あなたが思慮深い人になりたいと思ったときに、どうすればそうなれるのかも紹介していますので、今後の参考にしてみてください。

思慮深いとは

「思慮深い」は、人に対して使われます。「思慮深い人」と聞くと、なんとなく言葉のイメージは掴めるけれど、具体的にどんな意味で、どんな人を指しているのかを問われると、少し考えてしまうかもしれません。

では、具体的に「思慮深い」とはどういう意味なのかを紹介していきましょう。

「思慮深い」の類語や対義語、英語表現を紹介したうえで、実際の使い方も紹介しているので、グッと理解も深まるでしょう。

思慮深いの意味

「思慮深い」とは、「物事を注意深く、また慎重に検討して判断するさま」のことを意味します。

「思慮」の言葉の意味は「注意深く検討して」ということですが、「思慮深い」では、「深い」がつくことで、「さらに注意深く検討する」という意味です。

物事を深く考えるというのは、「物事を多角的に見る洞察力を持っている」「善悪の判断ができる」「道理をわきまえている」「聡明である」など様々な面があります。

それらを充分に注意深く、慎重に考える人に対して「思慮深い人」と称するのです。

思慮深いの対義語

「思慮深い」の対義語には、「短慮」「浅慮」があります。

「浅慮」とは、「考えの浅いこと。あさはかな考え」のことです。
「浅」は水かさが多くないことですが、これが転じて、考えや知識が乏しいことを表しています。

「短慮」も同じように「考えが浅いこと。あさはかな考え」という意味がありますが、追加して「気が短いこと。せっかち」という意味もあります。

「浅慮」も「短慮」も考えが十分ではないことを意味があり、「思慮深い」の対義語としては相当でしょう。

思慮深いの類語

「思慮深い」の類義語には、「熟考」「潜心」「沈思」があります。

「熟考」の「熟」という文字は、「果物が熟す」というように「十分に実る」「完全な状態になる」という意味があります。それに「考」が合わさることによって、「熟考」は、「十分に検討する」という意味です。

「潜心」の「潜」は「奥深い場所」という意味があり、これに「心」が合わさることによって、「心の奥深くにまで集中して考える」という意味があります。

「沈思」の意味は、深く静かに考えることです。「沈」には「落ち着いている」という意味があり、「思」と合わさることによって、「落ち着いて思いを巡らせる」という意味があります。

思慮深いの英語表現

英語では、『thoughtful』『discreet』どちらも「考え深い」という意味で使います。

「think deeply=深く考える」や「very carefully=とても注意深く」というように表すこともあります。

用例として以下を紹介します。

  • 『Her thoughtfulness is her charm point』「彼女の思慮深さが彼女の魅力です」
  • 『She is very discreet when it comes to secrets』「彼女は秘め事に関してはとても慎重です」
  • 『She thinks deeply about things』「彼女は物事を深く考える」
  • 『She considers things very carefully』「彼女は物事をとても注意深く考える」

思慮深いの使い方

「思慮深い人」とは「物事を注意深く、また慎重に検討して判断する人」のことで、多くの場合、賞賛すべき人に対して使います。

注意点は、「思慮深い人」には「思いやりのある人」という意味がないことです。「思慮」の字の中に「思う」と「配慮」の「慮」の字があるからかもしれません。

また、もう一点「思慮深い」を使うときに、暗に「行動が遅い」「考えすぎ」といった意味を含めるときがあります。前後の会話によって受け取り方は変わりますが、使い方には注意しましょう。

例文を紹介します。

  • 彼は若いけれど、思慮深い人です
  • 思慮深い意見を聞いて感銘を受けました
  • 考えるより先に動いてしまうので、もう少し思慮深く行動します

思慮深い人の特徴とは

もし、あなたが思慮深い人に憧れたり、思慮深い人になりたいと思っているのなら、思慮深い人にどんな特徴があるのかを知っておくのは大事なことです。

そして、思慮深い人の特徴と併せて、思慮深い人が具体的にどのような考えで行動しているのかを解説していきます。

あなたの周りの思慮深い人や、自分の行動などと照らし合わせて読み進めてみてください。

  • こまめにメモをとる
  • 不測の事態にも落ち着いて対応する
  • 迅速かつ正確に物事を進める
  • 高い集中力がある

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よく考えてから行動する

思慮深い人は、自分がこれから起こす行動によって、起こるであろう結果を常にシミュレーションしています。

何かを始める時、それをする意味や必要性を考え、また行動したときのリスクや、周囲への影響など、様々な方面からの視点を考慮してから行動に移すのです。

そのため、思い付きで飛び込むといったことがなく、失敗もおのずと少なくなるでしょう。

他人との会話にも慎重で、相手の意図や気持ちを推察するコミュニケーション能力もあるので、その結果、意思疎通のミスも少なくなる傾向があります。

こまめにメモをとる

思慮深い人の特徴として、よくメモをとることも挙げられます。

その時に出会った新しい仕事や、大事な伝言、自分の頭に浮かんだ後に役立つ情報などを忘れないようにメモに残しています。そして、必要な時にメモを見返す習慣があるのです。

それは、人は忘れることがあることを理解していて、自分を過信しないという慎重さの特徴とも言えます。

また、メモをとるという時間よりも、忘れたことを思い出すことのほうが多くの時間や労力を費やし、物事を効率化する妨げになると思っているのです。

不測の事態にも落ち着いて対応する

思慮深い人は、あらゆる事態をシミュレーションしています。そのため、想定外のことが起きても、冷静さを失うことはまずありません。

アクシデントが起こっても、感情に流されて慌てることよりも、まずは落ち着いて状況を把握することを優先できる冷静さがあります。

思慮が浅い人は、想定外のことが起こるとパニックになってしまって、アクシデントへの対応を遅らせてしまい、さらに悪化させて二次災害を起こすこともあります。

このような人に対して、思慮深い人は、まずは事態を収拾することを優先できる、感情をコントロールできる力と、タスクの優先順位を瞬時に分析できる力を持っているのです。

迅速かつ正確に物事を進める

「よく考え、また深く考える」という思慮深い人の特徴を聞くと、反面、素早い行動が苦手と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

不測の事態にも対処できるのは、シミュレーション能力の高さだけではなく、アクシデントの発生時に素早く状況を把握して、物事を円滑に進めるための方策を考えられるからです。

人よりも様々な問題に対してアンテナを張っていて、少しの異変にも誰よりも早く気づき、不具合が大きくなる前に対処しているため、重大なミスを事前に防ぐこともできるのです。

そのため、初動が早く、ミスも少ないため、物事がスムーズに進むのです。

高い集中力がある

思慮深い人は、高い集中力があるという特徴があります。

何かを計画する時や、何かを決断する時などは、思慮深い人は他の人よりも物事を多角的に見ているため、人よりも多くの情報を取り込み、考えに集中していることがあります。

日々判断のための情報を周囲から集めているので、これらの情報を整理して理解するために集中する時間が多いでしょう。

また計画を立案してからも集中力が途切れることなく、冷静さと堅実さを継続させたままにもできるのも特徴です。

思慮深い人の長所

思慮深い人は、多くの長所があります。

「慎重に物事を判断できる」という能力からは、数多くの長所が生み出されます。

次に、思慮深い人の長所を紹介していきます。

思慮深い人の長所について知れば、自分も思慮深い人になりたいと思うかもしれません。そして、自分に何が足りないのかも見えてくるかもしれません。

自分と照らし合わせて読んでみてください。

迅速で臨機応変な対応ができる

思慮深い人は、臨機応変に動けるという長所があります。

不測の事態にも冷静に対処でき、必要以上に慌てたり焦ることもありません。自分の置かれている状況を冷静に把握して、その次に起こすべき行動を選択できます。

自分以外のことは自分のコントロール下に置くことはできないこと、常に変化する状況に臨機応変に対応することが一番効率的であることを理解しているのです。

その心構えが日常的にあるので、常に冷静でいられるのです。

迅速に物事を進められる

思慮深い人は、これから起こす行動が招くリスクとリターンをよく理解し、そのうえで行動に移します。

仕事においても、自分の考え得る数多いシミュレーションの中から素早く最適解を導き出し、段取りを考えて計画を立案しています。

また、段取りを仕事のメンバーと共有して、計画的かつ迅速に仕事に取り組めるように動くのです。

事前調査がしっかりしていることと、周囲の状況も考慮していることから、結果として仕事が速く進むでしょう。

問題解決能力が高い

思慮深い人の持つ先を見通す力や、計画する力は、問題解決にも役に立ちます。

まず全体の状況を把握し、目標のゴールまでの過程を計画的に進められます。そして、自分の思うゴールに向かって、逆算して何をするべきかも把握しているので、そもそも問題が起こりにくいのです。

また、問題が起こったとしても、不測の事態もおおよそ折り込み済みなので、慌てず冷静に対処できます。

そんな人は、周囲からも信頼されるので、周りの力もあって問題解決能力はさらに高まる傾向にあります。

リスク管理を徹底する

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どんなことにもリスクは存在します。

思慮深い人というのは、自分以外の物事は完全にはコントロールできないことを知っています。そして、外部環境から起こるリスクを受け入れているのです。

そのため、アクシデントが起こることは、ある程度想定済みです。そのうえで、想定できるアクシデントに対策を持って行動に移すので、結果的にアクシデントが起こる確率も低くなります。

また、もしアクシデントが表面化したとしても、事前の準備があるため冷静に問題に対処できるのです。

思慮深い人の短所

思慮深い人も長所ばかりではありません。何にでも長所があれば短所もあるものです。

時には「思慮深い人」という言葉の中に短所の意味を暗に含む時があるので、前後の発言からあまり良いように言われていないと思ったときには、次に挙げることを思い出しましょう。

とはいえ、思慮深い人の「物事を注意深く検討して判断できる能力」は、とても貴重なものです。過剰に反応したり、悲観的になることはありません。

それでは、思慮深い人が持つ短所について紹介していきます。

効率を優先しがちな場合がある

思慮深い人は、効率を優先しがちな面があります。

なぜかというと、思慮深い人は頭の回転が速く、どうすれば効率的に目標のゴールに近づけるのかを瞬時に判断しているからです。

思慮深い人が、目標に向かって無駄のない選択や決断ができても、その時、あまりに周りの思考を置き去りにすると、周りに理解を得られないまま「効率を優先する冷たい人」と思われることもあります。

物事は効率だけを優先させるべきでないこともあります。非効率でも、周囲の人間の気持ちや、チームで足並みをそろえて行動することも時には重要だということです。

考えすぎてしまうことがある

思慮深い人は、色々な視点で物事を観察できるため、ついつい多くのことを考え過ぎてしまう面があります。

多くのことを考えていると、考えること自体に時間がかかってしまい、判断、選択するタイミングが遅くなってしまうことがあります。

意識的に気を付けるべきは、あくまで推測でしかないことを考えても、時間は確実に過ぎますが問題を解決に導けるとは限らないということです。

特にビジネスにおいては、スピード感が重要な局面が多くあります。多角的に物事を見る目はもちろん大事ですが、判断が遅くなって機会を逃さないように気をつけなければなりません。

思慮深い人になるためにはどうすればいい?

思慮深い人は、仕事でのミスも少なく、トラブルの収拾も上手いので「あんな人になりたい」と思う人は多いのではないでしょうか。

では、実際に思慮深い人になりたいと思ったときには、何から始めたら良いのでしょうか。

次からは、思慮深い人になるために心がけておきたいことを紹介していきます。

思慮深い人になるには、ある程度の時間も必要です。というのも、次から紹介することを日ごろから心がけていないと思慮深い人にはなれないからです。

いきなりすべてをやる必要はないので、少しずつ取り組んでみましょう。

情報に触れて知見を広げる

思慮深い人は、多くの情報を日ごろから集めています。そして、集めた数多い情報の中から、目標を達成するために次の一手をどうするべきかを導き出しているのです。

多くの情報をあらかじめ持ち、集めた情報を精査できる力を持ち、一つの考えに固執せず、広い視野で物事を考えています。そのため、偏った情報に流されません。

まずは、自分の考えに固執せず、多種多様な考え方や自分と異なる価値観を理解しようと知見を広げることが大切です。

そのためには、色々な人に会い、様々な情報に触れていきましょう。

相手の立場に立って考える

自分と異なる考え方や、さまざまな価値観を理解しようとすることが大事だとお伝えしましたが、それは周囲の人間に対しても同じです。

相手の立場になって考え、自分の感情とは別のところで、相手の考えを理解しようとする姿勢が必要です。

相手の立場になって初めて分かることや、自分の感情が邪魔して自分目線でしか物事を計れていなかったかもと気づくこともあるかもしれません。

誰しも自分の目線でしか物事は見られません。しかし、想像力を膨らませることで、相手の気持ちや考えを想像することはできます。それが、相手の立場を考えるということなのです。

何に対しても疑問を持つ

さまざまな情報、考え方、価値観に触れることは大事ですが、それに振り回されては、肝心なところで決断が下せません。

新しい情報や価値観に対しては、疑問を持つことも大事です。なぜそのような考えになったのか、その情報は正しいのか、といったことを考えずに情報を過信してはいけません。

正しい情報を知るためには、本や新聞、ニュースなどを定期的にチェックして、一つの情報だけで判断することは避けましょう。

思慮深いことは相手からの信頼にもつながる

思慮深い人とは、「しっかり考えて行動できる」人です。自分がこれから起こす行動について、しっかりと考えてから行動しているので、周囲からの信頼も厚いのです。

自分の行動を他人任せにして、疑問を持たずに行動している人は、思慮深い人にはなれません。

また、思慮深い人は、自分の主観だけで動くわけではありません。自分の考えに固執せず、常に客観的な視点を忘れていません。その姿勢があるからこそ、周囲への理解がある人として信頼を得やすいのです。

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