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「ボーノ」の意味と使い方・由来・危険|ほっぺ/モルトボーノ

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「ボーノ」の意味と使い方とは?

「ボーノ」の意味は?

「ボーノ」はイタリア語の言葉で、「buono」と書き、

・おいしい
・すばらしい
・良い
・親切な
・適切な

などの意味があります。イタリア語の名詞や形容詞は、「男性」「女性」「複数形」で単語の語尾が変わり、

・男性が使う「ボーノ」は「buono」(ボーノ)
・女性が使う「ボーノ」は「buona」(ボーナ)
・複数男性が使う「ボーノ」は「buoni」(ボーニ)
・複数女性が使う「ボーノ」は「buone」(ボーネ)

と使い分けられていますが意味は同じです。

あいさつと「ボーノ」

「ボーノ」はイタリア語の形容詞で、「おいしい、良い」という意味があり、英語では「Good」に当たります。

イタリア語の「あいさつ」で「Buon Giorno」(ボンジョルノ)がありますが、「Buon」は「buono」が変形し、使われています。これは直訳すると「良い日」となりますが「おはよう」の意味で使われます。

他にも以下のように、「ボーノ」が変形して使われることがあります。

・Buon pomeriggio(ブォン ポメリッジョ)
こんにちは。の意味。日中から日没まで使います。

・Buona sera(ブォナ セーラ)
こんばんは。の意味

・Buona notte(ブォナ ノッテ)
おやすみなさい。の意味

・buone feste(ブオネフェステ)
良いバカンスを。の意味

・buon natale(ボンナターレ)
メリークリスマスの意味

「ボーノ」の使い方

「ボーノ」は「おいしい」「すばらしい」の意味があり、日本では食事が「おいしい」の意味の表現として馴染んでいますが、イタリアでは、食事が「おいしい」や、人に対して「すばらしい」の意味を込めても使われています。

「ボーノ」の使い方の例は、
・(食事の感想として)ボーノ、ボーノ
・(男性が「元気?」と聞かれた返事として)ボーノ、ボーノ
このように使うことができます。

普段の家庭で食事で「ボーノ」を連呼することはありませんが、よく喋ります。レストランではお会計の際に「ボーノ」と「ありがとう」と使え、テーブルではおとなしく食事をします。

イタリア人は、陽気で声が大きく明るいですが、家庭と外で態度がまったく変わってしまうことがあります。これはマナーが影響しています。

「ボーノ」の正しい発音

「buono」は日本では、カタカナ表記で「ボーノ」と発音され使われていますが、イタリア人に「ボーノ」と言っても、実は通じません。

イタリア語は、日本のローマ字読みで発音するのが正しく、
・「bu」ブ
・「o」オ
・「no」ノ
「ブオノ」が正しい発音になります。

「ブオノ」が早口になると「ボーノ」と聞こえることもありますが、イタリア人に「ボーノ」と言うと100パーセント訂正されるので注意しましょう。

イタリア人は、愛国心が非常に強く、プライドも高いので、イタリア語を覚えて使うのは喜ばれますが、間違った発音などをしているのは許せないようで、逆に「buono」さえ発音できないのかとバカにされかねないので気をつけましょう。

ほっぺと「ボーノ」

イタリア人のイメージで「ボーノ」と言いながら指でほっぺをクリクリとする仕草があります。
これは「おいしい」の意味で「ボーノ」と一緒に使われるジェスチャーで、とくに「なぜ、ほっぺに指でクリクリなのか?」はイタリア人でも分からないジェスチャーです。

とくにイタリアでは、話すこととジェスチャーは一心同体で、「話すから、口が動く」と同じように「話すから、手が動く」ように、切っても切れない関係に見えます。

「指でほっぺをクリクリ」の仕草の他にも、イタリア人ならではのジェスチャーはたくさんあります。

モルトボーノ

「モルトボーノ」の「モルト」は、イタリア語で「Molto」と書き、「非常に」「とても」の意味があります。

このため「モルトボーノ」は
・すごくおいしい
の意味があります。

「ボニッシモ」の次に「おいしい」度が高い言葉です。

ボニッシモ

「ボニッシモ」は「ボーノ」の最上級の形になります。
・超おいしい
・美味しすぎて感動
・最高な食事

を表現したいときに使われます。

最上級なので「ボーノ」や「モルトボーノ」よりもおいしいの度合いが高いです。

「ボーノ」の意味の由来

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イタリア語の「ボーノ」(おいしい、すばらしい)は、ラテン語「bonus」(ボーナス)から由来されていて「bonus」の意味は
・良い
・品行方正な人
・紳士
・ボーナス、臨時収入
などの意味があります。

「ボーノ」の危険な意味と使い方

「ボーノ」を美味しい食事の際に使うのは良いのですが、「ボーノ」と「ほっぺに指でクリクリ」を一緒に行うのは実はよくありません。この仕草をやっていい相手というのが、幼児だけです。確かに「ほっぺに指をクリクリ」するのは可愛い、幼く見える仕草です。または、お調子者がふざけてするくらいでしょう。

基本的にイタリアでの食事の際には「おいしい、おいしい」と騒ぎません。食事中もよく喋りますが、マナーは守り「口に食べ物を入れながら喋らない」などきちんとしています。
イタリアでは特に、お皿に残ったパスタソースなどをパンになでつけて食べますが、そのパンを掴んだ指で顔を触るというのはマナーが良くないでしょう。

楽しい食事の時間を壊さないように気をつけたいです。

「ボーノ」イタリアの1日の食事

「ボーノ」な朝食

朝食はイタリア語で「colazione」(コラッジオーネ)です。イタリアでは夕食が、3度の食事の中で1番豪勢でたっぷりとした量なので、朝食はとてもシンプルです。

朝食の定番は
・エスプレッソ(コーヒーを濃く淹れたもの。苦いのでブラックで飲む人はいません。砂糖でしっかりと甘くします。)

・コルネット(クロワッサンのことです。スーパーに行くとたくさんの種類のクロワッサンが売られています。中にチョコ、クリーム、ジャムが入ったものなどさまざまです。)

・モッティーノ(甘いスポンジの菓子です)

エスプレッソは何杯か飲むことはありますが、甘い菓子は1つだけしか食べません。

「ボーノ」な昼食

昼食はイタリア語で「pranzo」(プランゾ)です。日曜日や誰かを招待した昼食は豪華ですが、平日の普段の昼食は簡単にすませられる「サンドイッチ」が多いです。サンドイッチと言っても日本のコンビニなどで売られているサンドイッチとは全く違います。

・パンは噛みごたえがあり、ずっしりと重たいもの
・野菜はサラダ、トマトなど
・ツナ
・プロシュート、パンチェッタ、サラミ、モルタデッラなどの生ハム類
・揚げたオムレツ
・チーズ

タンパク質を日によって変えますが、生ハムの日が多いです。パンがずっしりとお腹にたまるのでしっかり食べた感のあるサンドイッチです。

「ボーノ」な夕食

夕食はイタリア語で「cena」(チーナ)です。夕食は豪勢で肉の日、魚の日はきっちり分けられています。肉と魚が一緒に出てくることはありません。

肉の日
・モッツアレラチーズ、プロシュート
・茄子揚げ
・トマトソーススパゲッティー
・ミートボール
・ソーセージ
・牛肉ステーキ
・フルーツ

魚の日
・オイスター
・ムール貝
・ボンゴレスパゲッティー
・魚のオーブン焼き
・魚の揚げ物
・フルーツ

パンも一緒に食べます。料理は日本のように一気に全部作って食卓に並べるのではなく、コース料理のように、前菜、パスタ、揚げ物、メインの魚か肉、フルーツのように順番があり、一品ずつ作ります。

「ボーノ」はおいしい、良い

「ボーノ」の意味が理解できましたか。まずは発音から正く使いましょう。「おいしい」という意味でだけじゃなく、「良い」という意味でも日常的に使いやすいです。イタリア語はローマ字読みなので「ボーノ」が使われているあいさつの言葉も覚えやすいでしょう。
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