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「マーベリック」の意味と使い方・由来・言葉の意味|トップガン

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「マーベリック」を知っていますか?

「マーベリック」という言葉を聞いたことがありますか。英語ではmaverickと表記しますが、どんな意味があるのでしょうか。映画の中で使われていたり、スニーカーやジャケットなどにもマーベリックという文字が記載されているものがあります。

いろんなところで使われているこのマーベリックという言葉について、意味や由来などを詳しく紹介します。

マーベリックの意味と使い方

マーベリックという言葉には、政治家などでいえば無所属の人、異端者、一匹狼、焼き印のない牛といった意味があります。牛に関しては主に米国で使われている言葉です。そのほか米軍の空対地戦術ミサイルにもマーベリックという名称がついているものがあります。

ニュアンス的には、どれにも属さない、孤独でいることを好むいわゆる一匹狼であるものを表す意味で多く使われています。芸術家にもこの言葉は使われており、行動や考え方において、自分の意見を強く押し通すタイプの人のことを指しています。

思考や行動においてしっかりと独立しているといったいい意味での捉え方もできますが、人と交わることができない反体制派といった意味での捉え方もされています。

マーベリックという言葉の意味は、このようにどちらかというとマイナスなイメージで使われている方が多いといえるでしょう。

「マーベリック」の意味の由来

マーベリックという言葉の由来は、テキサスの開拓者であるサミュエル・マーベリックの名前からきているといわれています。サミュエル・マーベリックという人は弁護士であり政治家でもありました。

彼は牛を飼っていましたが、通常は誰の牛かわかるように牛に焼き印を押すのが決まりとなっていましたが、彼は自分の牛に焼き印を押させませんでした。なぜ押させなかったのかは、牛に痛い思いをさせるのが可哀想だったからという説や、焼き印が押してない牛はすべて自分の牛だと主張するためだったという説などがあります。

どの説が正しいかはわかっていませんが、このように人と違った行動をとるような人物や考え方をしている人をさして、彼の名であるマーベリックが使われるようになったということです。

映画「トップガン」に出てくる「マーベリック」の意味

映画の「トップガン」をご覧になったことがあるでしょうか。映画を見たことがある人なら、マーベリックという言葉を聞けばこの映画を思い出す人もいることでしょう。まずはトップガンという映画がどういう映画なのかを紹介します。

映画「トップガン」とは?

トップガンは、1986年度の全米興行成績1を獲得した大ヒット映画で、アメリカ海軍のエリート戦闘機のパイロットを描いた物語です。主演はトム・クルーズで、彼はこの映画の大ヒットによりトップスターの仲間入りを果たしました。

トム・クルーズ演じる主人公ピート・ミッチェルは、訓練中に国籍不明のMiG-28との空中戦を行ない僚機を救いますが、その時の彼の操縦は無鉄砲でやり過ぎとも思われるものでした。挑発行為とも思われる行動を上官に叱られますが、その腕前をかわれエリート航空戦訓練学校通称トップガンに送られ、厳しい訓練を受けることになります。

訓練中不慮の事故で相棒を亡くしてしまい、自信を失い操縦が怖くなってしまいます。再び敵機との戦いでライバル機を助け、自信を取り戻すことができたピートは、今度は愛する女性と共に教官としてパイロットを育てることになる、といったサクセスラブストーリーとなっています。

トップガンの音楽も話題に

トップガンの映画が大ヒットした要因の一つに、主題歌や挿入歌など劇中に流れる音楽が映像にマッチしていたことがあげられます。主題歌であるケニー・ロギンスの「Ⅾanger zone」は戦闘機の疾走感を、ベルリンの挿入歌「Take my breath away」は教官との愛のテーマを、そしてライチャス・ブラザーズの「You’ve lost that lovin’sfeelin’」は振られた気持ちを表現していて、それぞれの場面を盛り上げます。

ベルリンの「Take my breath away」は、この年のアカデミー歌曲賞やゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞し、主題歌や挿入歌を集めたサウンドトラックは、ビルボードアルバムで1を記録するなど、トップガンの映画は音楽でも話題となりました。

「マーベリック」の意味

映画トップガンの中でマーベリックというのは、主人公ピート・ミッチェルの「コールサイン」として使われています。バーで偶然見かけた女性を口説いているときに、彼は自分の名前をマーベリックと名乗っています。

その女性が後に自分の教官であることがわかるのですが、自分をマーベリックと名乗った時に「ママに嫌われたの?」というセリフを残しています。そこでマーベリックは本名ではなくコールサインだといい、女性に「あなたはパイロットなの?」と驚かれます。

ママに嫌われたのというジョーク混じりでいうセリフからみても、マーベリックというのは変わり者、嫌われ者といったような意味があり、普通とは違うといった意味合いがあることがわかります。

異端者

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マーベリックには「異端者」という意味があります。異端者とは正統から外れている者、または権威や伝統といったものに反発している者のことを指しています。また、多数の人らによる正統といわれるものに対して、少数派の思想や信仰、学説などを唱える者といった意味にも使われています。

映画「トップガン」の中でも、マーベリックは一緒に訓練を受けている仲間とは馴染めずに、変わり者、異端者という意味での扱いをされています。

一匹狼

マーベリックは仲間を必要としない一匹狼であることを意味して言うこともあります。いわゆる群れることを嫌う、一人で行動するタイプです。トップガンの主人公ピートも、戦闘機の操縦法も無鉄砲で独りよがりのところがあり、普段の私生活においても一匹狼的な要素を含んでいる性格の持ち主として描かれていました。

一匹狼というのは、一般的には煙たがられたりすることが多いのですが、女性からすると一匹狼のような男性はどちらかというと自立していてミステリアスな部分があり、男らしいとモテるタイプだということです。

変わり者

マーベリックとは、少数派であったり、一匹狼あったりと多くは変わり者といった意味で使われています。どちらかといえばマイナスなイメージが強いといえますが、決してそればかりでなく、希少で個性的という良い意味でとることもできます。

映画トップガンの中でも、変わり者とされていた主人公も中身がどういう人間なのかを知られていくうちに、仲間と信頼関係を持つようになり誰からも認められる存在となっていきました。マーベリックは変わり者ではあるけれど、唯一無二の存在といった意味として捉えることもできるのではないでしょうか。

映画の続編「トップガン:マーベリック」

マーベリックという言葉の意味を広めたといっていい映画「トップガン」の続編の公開が決定しています。30年ぶりになるという続編は、「トップガン:マーベリック」というタイトルで「トップガン2」としなかったのはトム・クルーズが単なる数字にしたくないといったこだわりからきているとのことです。

前作のトニー・スコット監督が亡くなっているので、続編の監督はジョセフ・コシンスキーになると正式発表されています。そして前作でマーベリックのライバル役だったバル・キルマーも続編への出演に意欲的だということで、出演は間違いないでしょう。

「トップガン:マーベリック」にはたくさんの戦闘機が登場するとトム・クルーズはインタビューで答えています。タイトルにまでなったマーベリックは、どんな意味で使われているのでしょうか。前作同様、疾走感のある映像や音楽にも期待する声があがっています。

あなたのまわりにも、素敵なマーベリックがいるかも

マーベリックという言葉は、どちらかというと否定的な意味での捉え方をされがちですが、スニーカーやジャケットなどの洋服にも記載されるなど、実はどこかカッコいいといったようないい意味での使われ方をされていることが多いということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。

映画「トップガン:マーベリック」は2018年に撮影が開始され、公開は2019年7月12日と発表されています。マーベリックがどんな意味で使われているのか、注目したいところです。

個性が尊重される時代、かえって少数派の変わり者や異端者一匹狼のような人の方が好まれ、受け入れられるようになったということなのでしょう。きっとあなたのまわりにも、素敵なマーベリックがいるのではないでしょうか。

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